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第2話
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翌朝、泣き腫らした目のヴィオラ令嬢を心配した侍女のレベッカが声をかけます。
「ヴィオラお嬢様そのお顔はどうされたのですか?」
「レベッカ…理由を言わなくても分かるでしょう?」
「はい……」
ヴィオラ令嬢と侍女レベッカの関係は立場は違いますが、年齢も近く親友と呼べる間柄です。
その事からほとんど毎日のように話し合い相談事をしたりしていました。
ヴィオラ令嬢の胸の内では、アンドレ殿下と結婚したくないという率直な気持ちも聞いています。
気の毒に思いますがレベッカにはどうすることもできません。ヴィオラ令嬢の顔を切ない雰囲気で見つめることしかできなかった。
それを感じ取ったヴィオラ令嬢は少し微笑み言いました。
「ごめんなさいレベッカあなたに気を遣わせましたね」
「そんなことはございません……」
「私はあの男とは結婚しないと決断しましたから」
「え……?」
その言葉に目を丸くしてレベッカは驚いていた。
数週間経ち、今日はお城で祝賀パーティーがあります。その場でヴィオラ令嬢とアンドレ殿下の結婚が発表されるのです。
ところがヴィオラ令嬢は朝から気分が良さそうですっきりとした顔をしています。それに最近は食欲もあるようになって元気そうだと感じていた。
レベッカは不思議に思う。なぜ好きでもない男との結婚の発表があるのに、あんなにも嬉しそうな顔をしているのだろうと。
少し前まではこの日が来るのをとても嫌がり、昼夜を問わずヴィオラ令嬢が泣き叫んでいたことをレベッカは知っていた。
「ヴィオラお嬢様そのお顔はどうされたのですか?」
「レベッカ…理由を言わなくても分かるでしょう?」
「はい……」
ヴィオラ令嬢と侍女レベッカの関係は立場は違いますが、年齢も近く親友と呼べる間柄です。
その事からほとんど毎日のように話し合い相談事をしたりしていました。
ヴィオラ令嬢の胸の内では、アンドレ殿下と結婚したくないという率直な気持ちも聞いています。
気の毒に思いますがレベッカにはどうすることもできません。ヴィオラ令嬢の顔を切ない雰囲気で見つめることしかできなかった。
それを感じ取ったヴィオラ令嬢は少し微笑み言いました。
「ごめんなさいレベッカあなたに気を遣わせましたね」
「そんなことはございません……」
「私はあの男とは結婚しないと決断しましたから」
「え……?」
その言葉に目を丸くしてレベッカは驚いていた。
数週間経ち、今日はお城で祝賀パーティーがあります。その場でヴィオラ令嬢とアンドレ殿下の結婚が発表されるのです。
ところがヴィオラ令嬢は朝から気分が良さそうですっきりとした顔をしています。それに最近は食欲もあるようになって元気そうだと感じていた。
レベッカは不思議に思う。なぜ好きでもない男との結婚の発表があるのに、あんなにも嬉しそうな顔をしているのだろうと。
少し前まではこの日が来るのをとても嫌がり、昼夜を問わずヴィオラ令嬢が泣き叫んでいたことをレベッカは知っていた。
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