婚約者に裏切られてヤバい復讐しました〜彼の両親と浮気現場に突撃したら彼は心が壊れて病院で療養生活することに

第三話

彼女から耳を疑うような話を聞かされた。

「シャルロット、冷静さを保って聞いてね」
「うん」
「あなたの婚約者のノア君浮気してますよ」
「え！？」
「シャルロット落ち着いて」
「ヴィクトリア本当なの？」
「間違いなく」
「見たの？」
「私の家の使用人の子が現場で直接見たの」
「どういうこと？」

私は胸をしめつけられるような気持ちになりました。

10日程前にヴィクトリアはその使用人に買い物を頼んだという。

そしたら女性と楽しそうに話しをしながら歩いている彼を見かけたそう。

「それだけじゃまだ浮気じゃないでしょ？」

彼は仲の良い友達の女性と歩いていただけで何も問題ないように思う。私も気心の知れた男性の友達はいるし。

「でもその二人キスしてたらしいの」
「嘘？」

私は動揺した。いくら仲の良い友達でも口付けはありえません。

「パッと見た感じらしいけど普通はしないでしょ？」
「そうだね」

ヴィクトリアは私の気持ちを思いやり、最初はきつい表現にならないようにしていた。だけど二人は恋愛を含む間柄だったという。

私は前に彼と言い争いしたことを話しました。

「そんなことがあったの」
「うん」
「でもノアを疑うのはやめようって思って……」

彼女はしばらく何か思い悩んだあと切り出す。

「私もノア君のことは知ってるし、使用人から初めて聞いた時はショックを受けました。でもまだ続きがあるの」
「え？」
「私の大切な友達の婚約者なんだから気になって」
「どうしたの？」
「その日からノア君の情報を集めたの」
「そこまでしてくれたんだ」
「まず家の使用人全員に伝えてノア君を見かけたら目を光らせるように言ったの」
「すごいね」
「後はパイプがあるからその人達にも協力をお願いして」

私が生唾を飲み込み緊張しながら聞いていると、彼女がこれまでよりもずっと深刻な表情で言いました。

「ノア君が浮気していたらシャルロットはどうする？」

そう言われてすぐに答えられませんでした。