母が病気で亡くなり父と継母と義姉に虐げられる。幼馴染の王子に溺愛され結婚相手に選ばれたら家族の態度が変わった。

佐藤 美奈

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第3話

「息子ナルセスの結婚相手を決めるパーティを行う」

しばらくして国の王様が御令息のお祝いを華々しく開かれることになり、それにナルセス王子が国中の女性から花嫁を選ぶことも宣言して、王子と結婚を望む女性達は城に押し寄せたのでした。

知らせを聞いたバーバラの娘のルージュもナルセス王子の花嫁の座を射止めるため、すさまじい気合が入りお手入れを欠かさず、外見の美しさを磨いて見た目を整えていました。

「私の髪を手入れして整えるのよ。履物も綺麗に磨きあげておいて。私はアイシャと違って美しく王子様の花嫁候補に選ばれてるのよ」

ルージュは家のメイド達と同じようにアイシャにも色々と命令しました。ですがアイシャも城に行きたかったのです。

「ナルセスと会いたい。でもこんなすすだらけの汚れた服を着ていけない。ナルセスに嫌われてしまう」

アイシャは幼馴染のナルセスのことが好きで結婚をしたいと思っていた。実はナルセス王子もアイシャのことが好きで密かに想い続けている。

突然結婚相手を募集した国王にも怒ったほどでした。ですが国王がそのような発表をしたので後には引けず渋々と宣言をしたのです。

「私もお城に行きたいです」
「なんだって!お前のような汚れまみれの服を着た子がパーティに参加できるわけないだろう。行っても恥をかくだけだよ」
「お願いいたします」

アイシャはバーバラに懸命に頼みました。しかし意地悪そうな目つきで睨みアイシャを眺めて汚いと罵るのです。

それでも行きたいとアイシャは祈るように願いました。するとバーバラはえげつない笑みを浮かべて言う。

「それじゃあお前が城に身につけていく華やかな服装と輝く宝石をジェラールに頼まずに自分で用意しな。無理だろうけどね」
「そんなのできません」
「なら諦めな。どっちにしろお前の顔では王子と結婚することは不可能だよ」

バーバラはアイシャに手におえないような要求しました。アイシャの絢爛としたドレスは全てバーバラとルージュに奪われて二人の物になってしまっていた。

どうする術もないアイシャは亡き母モニカの墓に行き泣いていました。猫が慰めるように周りを飛び跳ね何か思いついたのか、猫はその場を離れ何かを口にくわえて戻ってきました。

「ありがとう。でもドレスがないとお城には行けないわ」
「ミャ―」
「二人がいない時に私のドレスを探しましょう」

猫の口からこぼれ落ちた物は虹色に光る綺麗な宝石でした。でもドレスを用意することはできませんでした。アイシャはバーバラとルージュが城に出かけてから二人の部屋に忍び込むしか手立てはありません。

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