45 / 51
第二幕 江戸の生活をシよう!
第四十四話 勘違いと振動と
しおりを挟む
あまりの痛さに一瞬だけ痛覚が麻痺してしまい、なんにも感じない無痛状態を味わえば、またも地獄のような感覚へ押し戻されていく。
「ぬぐ……ああぁ……っ!」
いで――――!!!
激痛に耐えようと前歯で下唇を噛みしめても、声だけはどうしても防げなかった。獣みたいな呻き声を助六の前で晒してしまい、言い訳を考えようにも痛すぎてパチパチと電流が前に流れていく。皮脂と汗がどろっどろに混ざり合ったよく分からん体液が毛穴からもう濡れ濡れ。
「スグル? おいスグル!? 開けるからな!」
シルエット姿の助六が一歩前に出て、もう戸を開けるといった動作をするのが目に止まり、千代姫は凍り付き、俺は下腹部の衝撃を堪えて全力で止めに入る。
「開けるな! 俺は大丈夫だから起こして悪かった!」
「そうは言ってもなぁ……」
「とにかく大丈夫だ! ただの腹痛でさ、もう治った!」
「うーん、そうか?」
「そおそお!」
話を終わらせる流れにいけた。後は不審がられず助六を家に帰すのみ……ってなとこで、股の間に挟まっている千代姫の足がバイブ顔負けレベルで動き始めたのであった。それもヴヴヴ的な小刻みモード。なんというテクニシャン。ちょっと心地よくて、性的な意味でも気持ちいい。でもな、今じゃないだろう。
「うお……っ」
まずい、声が。それでも振動が止む気配はない。逃げようと犬の小便ポーズをとろうとしたが、それを察知してかお留守になっていたもう一本の足を俺のふくらはぎに全体重をかけて置きはじめ、旨いこと重りの役割となった。女の子の一人分の体重でも四つん這いではどうすることも出来ない。
ここで千代姫は刻んでいたごくわずかな振動を止めた。と思えば今度は足の甲を局部に擦りつけてきたのである。バリエーション豊富!? これもなかなかの……!
「ぬぅっ!」
「ぬ? なんだよ?」
聞き耳を立てているらしく、身をぴったりとが立つ戸に寄る助六。下手すりゃ壁一枚よりも薄い戸。つっかえ棒もなければ、穴を覗かれでもしたらアウト。頼む、見ないでくれよ。
「ぬい……っ」
早いとこ足を抜いてくださいって伝えなければヤバいことになる。
「ぬい?」
「抜いてほし……っ! もうダメ……だっ!」
「は――」
ズルズルズル、ペタン。助六が力を失って家の前でへたり込む音がした。
「ぬぐ……ああぁ……っ!」
いで――――!!!
激痛に耐えようと前歯で下唇を噛みしめても、声だけはどうしても防げなかった。獣みたいな呻き声を助六の前で晒してしまい、言い訳を考えようにも痛すぎてパチパチと電流が前に流れていく。皮脂と汗がどろっどろに混ざり合ったよく分からん体液が毛穴からもう濡れ濡れ。
「スグル? おいスグル!? 開けるからな!」
シルエット姿の助六が一歩前に出て、もう戸を開けるといった動作をするのが目に止まり、千代姫は凍り付き、俺は下腹部の衝撃を堪えて全力で止めに入る。
「開けるな! 俺は大丈夫だから起こして悪かった!」
「そうは言ってもなぁ……」
「とにかく大丈夫だ! ただの腹痛でさ、もう治った!」
「うーん、そうか?」
「そおそお!」
話を終わらせる流れにいけた。後は不審がられず助六を家に帰すのみ……ってなとこで、股の間に挟まっている千代姫の足がバイブ顔負けレベルで動き始めたのであった。それもヴヴヴ的な小刻みモード。なんというテクニシャン。ちょっと心地よくて、性的な意味でも気持ちいい。でもな、今じゃないだろう。
「うお……っ」
まずい、声が。それでも振動が止む気配はない。逃げようと犬の小便ポーズをとろうとしたが、それを察知してかお留守になっていたもう一本の足を俺のふくらはぎに全体重をかけて置きはじめ、旨いこと重りの役割となった。女の子の一人分の体重でも四つん這いではどうすることも出来ない。
ここで千代姫は刻んでいたごくわずかな振動を止めた。と思えば今度は足の甲を局部に擦りつけてきたのである。バリエーション豊富!? これもなかなかの……!
「ぬぅっ!」
「ぬ? なんだよ?」
聞き耳を立てているらしく、身をぴったりとが立つ戸に寄る助六。下手すりゃ壁一枚よりも薄い戸。つっかえ棒もなければ、穴を覗かれでもしたらアウト。頼む、見ないでくれよ。
「ぬい……っ」
早いとこ足を抜いてくださいって伝えなければヤバいことになる。
「ぬい?」
「抜いてほし……っ! もうダメ……だっ!」
「は――」
ズルズルズル、ペタン。助六が力を失って家の前でへたり込む音がした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる