4 / 8
死神
訓練
しおりを挟む
「ここが 訓練場だよ」
そう言って連れてこられたのはいろんな扉がある部屋だった 訓練場というより休憩室・・・
「あ 訓練場はこの扉の先 訓練したい内容によってはいる部屋を変えるんだよ
今回俺らが入るのは打撃室 ここは武器の扱いや体術 基礎移動の訓練を行う
まぁ要するに基礎の基礎だね」
変な実験で超人的な力を手に入れたのだからもう打撃訓練は必要ないのでは?
そう思ったが違うようだ・・・ 俺がやるのは打撃の威力ではなく 強制的に上げた力に体を慣れさせるためだという
ちなみに今の俺が本気で硬い壁を殴れば骨が砕けるらしい そんなに威力が出るならやってみたいところもあるがやめておこう・・・俺はこんなとこで怪我をしてる場合ではない・・・ アイツラを殺すために殺し屋となったんだ・・・今俺がすべきことは・・・
「うん! 殺る気出てきたね いい目つきになった! それじゃあ始めようか!」
俺より身長も小さく2つも年下の子供にいろいろ注意されるのは癪に触るが・・・技術的な面では俺より上だ ここでグチグチ言ってたら俺もアイツラと同じこと
そう考えると愚痴を抑えるのも苦ではなかったが それと訓練は別だ
力のタカが外れて筋肉全体を使うようになったから異常に疲れる・・・ 汗が滝のようだ・・・
そんな俺を見計らってか先輩が水を投げてくれた それを一息で飲み干し訓練を再開する
今俺がしているのは力の制御 同じ重さのものを殴って大体同じ位置まで飛ばす何回もやってると流石に飽きてくる・・・
「先輩これできるんですか?」
「ふっふっふ 先輩を舐めちゃぁあかんよ 見せてあげる」
「俺これはめっちゃ得意よ ルールは・・・ どうしようかな じゃあ一番距離が長い壁の2ミリ前で止めたげる」
そういうと先輩は一番難しい不規則に凹んだ50キロもあるボールを軽々と取り出しくるくると回す そして何か数式を唱えているようだ・・・
「うん! このへんかな」
そう言って壁から約100mの場所にボールを置くと拳を軽く振りかぶって殴る
歪なボールは地面に着かずすれすれのところを真横に滑っているかのように思えるほどなめらかな動きだった
凹凸が地面と擦れチリチリと音を鳴らしながら最低限の摩擦でブレずに地面を這うようにものすごい回転で進んでいく
不意に先輩が
「ミスったな」
と声を上げるのでこのまま壁に衝突でもしたら凹むな なんて考えていると先輩がこっちを見て
「壁から2ミリじゃなくて1ミリになっちゃったけどいい?」
と聞いてくるので内心馬鹿な と思いつつも玉の行く末を見守る
どう考えてもこのままじゃ壁にぶつかる
どう考えても早すぎる・・・ そう思った壁まで推定10mのところでボールの凹凸が地面と激しく衝突し跳ねる
そのまま着地したボールは強烈なバックスピンで壁に当たらずギリギリで停止した
「本当に・・・ 1ミリ・・・」
そんな声を漏らす俺に先輩は当たり前だろ?という顔で
「だからミスったって言ったじゃん」
俺は内心ゾッとしつつも微かに興奮した
そう言って連れてこられたのはいろんな扉がある部屋だった 訓練場というより休憩室・・・
「あ 訓練場はこの扉の先 訓練したい内容によってはいる部屋を変えるんだよ
今回俺らが入るのは打撃室 ここは武器の扱いや体術 基礎移動の訓練を行う
まぁ要するに基礎の基礎だね」
変な実験で超人的な力を手に入れたのだからもう打撃訓練は必要ないのでは?
そう思ったが違うようだ・・・ 俺がやるのは打撃の威力ではなく 強制的に上げた力に体を慣れさせるためだという
ちなみに今の俺が本気で硬い壁を殴れば骨が砕けるらしい そんなに威力が出るならやってみたいところもあるがやめておこう・・・俺はこんなとこで怪我をしてる場合ではない・・・ アイツラを殺すために殺し屋となったんだ・・・今俺がすべきことは・・・
「うん! 殺る気出てきたね いい目つきになった! それじゃあ始めようか!」
俺より身長も小さく2つも年下の子供にいろいろ注意されるのは癪に触るが・・・技術的な面では俺より上だ ここでグチグチ言ってたら俺もアイツラと同じこと
そう考えると愚痴を抑えるのも苦ではなかったが それと訓練は別だ
力のタカが外れて筋肉全体を使うようになったから異常に疲れる・・・ 汗が滝のようだ・・・
そんな俺を見計らってか先輩が水を投げてくれた それを一息で飲み干し訓練を再開する
今俺がしているのは力の制御 同じ重さのものを殴って大体同じ位置まで飛ばす何回もやってると流石に飽きてくる・・・
「先輩これできるんですか?」
「ふっふっふ 先輩を舐めちゃぁあかんよ 見せてあげる」
「俺これはめっちゃ得意よ ルールは・・・ どうしようかな じゃあ一番距離が長い壁の2ミリ前で止めたげる」
そういうと先輩は一番難しい不規則に凹んだ50キロもあるボールを軽々と取り出しくるくると回す そして何か数式を唱えているようだ・・・
「うん! このへんかな」
そう言って壁から約100mの場所にボールを置くと拳を軽く振りかぶって殴る
歪なボールは地面に着かずすれすれのところを真横に滑っているかのように思えるほどなめらかな動きだった
凹凸が地面と擦れチリチリと音を鳴らしながら最低限の摩擦でブレずに地面を這うようにものすごい回転で進んでいく
不意に先輩が
「ミスったな」
と声を上げるのでこのまま壁に衝突でもしたら凹むな なんて考えていると先輩がこっちを見て
「壁から2ミリじゃなくて1ミリになっちゃったけどいい?」
と聞いてくるので内心馬鹿な と思いつつも玉の行く末を見守る
どう考えてもこのままじゃ壁にぶつかる
どう考えても早すぎる・・・ そう思った壁まで推定10mのところでボールの凹凸が地面と激しく衝突し跳ねる
そのまま着地したボールは強烈なバックスピンで壁に当たらずギリギリで停止した
「本当に・・・ 1ミリ・・・」
そんな声を漏らす俺に先輩は当たり前だろ?という顔で
「だからミスったって言ったじゃん」
俺は内心ゾッとしつつも微かに興奮した
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる