エルメキア大陸烈王記

獅東 諒

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プロローグ

雌伏のとき

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「明日の生徒会選挙は二年B組、黒須一斗くろすかずとを生徒会長に! みなさんの投票をお願いします!」

 中富高校の生徒会役員選挙は毎年六月半ばに行われていた。
 黒須一斗を生徒会長に押す生徒達が下校中の生徒に声をかけ、ビラを配っている。
 選挙管理委員会に校門前のみと場所を指定されているので、校門前は普段とはくらべものにならないほどの人混みだ。
 ほかの候補を応援するひとたちもいるのだろうが、人数も勢いも完全に黒須支持の生徒に埋もれてしまっていた。

「今年は、黒須で決まりですかな」

 中富高校の教頭、加山は職員室から正門付近にあつまる、黒須支持の生徒の顔ぶれを眺めている。

「文化系の部活から運動部、一般生徒まで応援している。こんな生徒会選挙ははじめてだ」

 例年ならば、運動部派対文化部派や、部活動重視対一般生徒重視などのかたよりがでるからだ。

「中富高校創立以来、最高の傑物ですからね」

 年かさの教師が、翌日の授業でつかう資料作成の手を止め、教頭に応えた。
 生徒会長有力候補の黒須一斗は、入学以来、学年一位の学力を維持している。
 しかも、ほぼすべての部活で活動し、大会やコンクールで優秀な成績をおさめているのだ。
 さらにいうならば、その優秀さを鼻にかけない気さくな性格で、皆に好かれていた。
 優秀な能力を持つ人間は、それを持たない者の嫉妬をうけやすい。
 黒須一斗はその嫉妬さえも溶かしてしまう圧倒的な包容力を持っていた。

「こんなことを生徒に言ってはいけないのでしょうが、わたしは、彼が恐ろしいですよ。授業中、彼と視線が合うと、まるでわたしのほうが試されているような気がして、落ちつかない気持ちになります」

 年かさの教師が加山に言ったが、加山は苦笑するしかなかった。
 それは自分もおなじ気持ちだったからだ。あれほどの生徒が彼のために動くということは、それだけのことを彼がしているからだ。
 多くの部活に籍をおいている彼が、部を代表して学校側と交渉をすることがあり、加山が直接顔を合わせる機会が多いのだ。
 しかも彼の恐ろしいところは、けして無理難題を言うことはない代わりに、部と学校の双方が妥協できるギリギリのところまで、話を詰めていくところだった。
  それは一見ただの交渉上手のように思える。しかし後になって考えてみると交渉の要所要所で彼に誘導されていたことに加山は気が付いたのだ。それは普通の一七歳にできることではない。
 そう気付いたとき、それまでただただ頼もしい生徒だと思っていた一斗にたいして、自分の背筋をのぼるゾワゾワとしたものをおさえることができなかったのだ。



「なあ一斗、おまえの叔父さんの小説はなしどおりなら、今年か来年なんだろ。生徒会長なんかになっちまっていいのか?」

 工藤敬一くどうけいいちは、校舎の屋上から校庭を見おろして、となりでおなじように校庭を見おろしている一斗に声をかけた。
 自分のモルモットのような巻き毛の髪が、屋上に吹く風にあおられる。
 一斗は幼馴染みなのだが、彼はとある事情を抱えている。その事情は他人が聞いたら「それどんな中二病?」と心配されるものだ。
 敬一も、幼馴染みでなければ、間違いなくあきれかえったことだろう。

「いろいろと一段落したからな。だからあとは人をうごかすための実践もやっておこうと思ってな」

 一斗は気負いなくさらりと言うが、それ以外の理由もあるのだろうと敬一は思っている。
 一斗は、186センチという長身で、筋肉と脂肪がバランスよくついた体付きをしている。見る者が見ればなんらかの格闘技をおさめていることがハッキリとわかるだろう。
 顔はハンサムの領分にはいるが、アイドルのような華奢きゃしゃなつくりの顔ではなく、老齢の域にはいった名彫刻家がいっきに削りだしたような、無骨だが力強い漢らしい顔立ちをしていた。
 敬一は彼のことを『現代顔のネイティブアメリカン』と、よく言っていた。実際、彼の高祖母はネイティブアメリカンのシャーマンだったらしいので、図らずも正鵠を射ていたらしい。
 彼の表面的な顔立ちだけを見ると、神木と呼ばれる大木などが発散する威圧感と同じ感覚を受ける。だが、彼の纏うみょうに愛嬌のある雰囲気は、ふしぎに包容力を感じさせるのだ。

「信太郎もよくこんなやつと競う気になるよ」

 敬一は、今回の生徒会役員選挙で一斗と生徒会長の座を競う、もうひとりの幼馴染みを思い浮かべる。おそらくは一斗が生徒会長に立候補した本当の理由だろう。
 望月信太郎。
 ふたりの幼馴染みにして、現生徒会の会計補佐。例年どおりならばまちがいなく生徒会長になるであろう人物だ。
 中富高校の生徒会は、生徒会長、副会長、会計、会計補佐、書記の五名が選出されるのだが、会計補佐と書記は一年生が選ばれ、翌年には会長や副会長、会計になることが多い。

「信太郎は、負けず嫌いだからな。『なんで、今回は生徒会選挙に出るんだ!』って怒鳴られたぞ」

 一斗はそううそぶくが、信太郎の本当の気持は理解しているだろう、人を動かすというのはどう考えても口実だ。でなければ目的達成のために無駄なことを避ける一斗が、部活などですでに実践していることを、あえて規模を大きくする意味が無い。
 敬一は、こうしてただ駄弁だべるだけでも、十分に友情を感じることができる。自分はオタク趣味があるが、それをあえて一斗や信太郎と共有しようとは思わない。だから一斗が自分の目的に邁進するなら自分なりに力になりたい。だが信太郎は自分ほど一斗の目的に対して寛容ではないのだろう、『そんなモノに現を抜かしていないで現実を見ろ』といいたいのかもしれない。
 頭の中でそんなことを考えながらも、口に出したのは一斗の言葉への返答だった。

「小・中のときは出なかったし、俺もさっき言ったけど一斗の事情を知ってればそう思うだろ。でもさ、おまえの叔父さんの小説はなしが外れてたらどうするんだ?」

 一斗と信太郎にはわるいが、敬一としては、心の奥底では外れてほしいと思っている事柄だ。
 もし現実になってしまったら、一斗とは一生の別れになるとわかっているのだから。できれば、一斗の努力も信太郎の焦慮も無駄になってほしい。
 そんな思いをよそに、遠い目をして空を漂う雲を眺めていた一斗は、敬一に顔を向けるとニヤリと笑った。

「それはねぇな。なんてーのかな——確信があるんだ。俺の中に」




「叔父貴、来たぜ!」
「おおぅ!」

 奥の部屋から、大雑把な返事の声だけが響いた。
 いつものことで慣れているのだ。
 一斗は、学校帰りいつものように母の弟の家へとあがりこんだ。
 叔父の家は高校から自宅への帰り道、ちょうど中間地点にあった。
 日本にしてはめずらしい広い庭のあるレンガ造りの家で、庭には石窯いしがまやバーベキューをするスペースなども完備されていた。家の居間にはまきをつかう北欧製の暖炉もあり、かなりのこだわりが感じられる。

 今年四七歳の叔父は学生時代に投稿した小説で大賞をとり、デビューした小説家だ。ライトノベルから歴史小説までいくつかのペンネームを使い分け幅広く作品を書いており、そこそこの人気をほこる作家として世間に知れていた。いくつかの作品はアニメ化されたり実写映画にもなったりしていたはずだ。

 一斗は、居間をとおりすぎてキッチンに入り込むと、冷蔵庫に常備されている牛乳の1リットルパックをとりだした。さらに叔父の趣味で息抜きでもある菓子作りの成果であろうシュウクリームを手にとると、それを持ったまま叔父の資料室である書庫のドアをあけた。
 書庫は二〇畳あり、壁面の本棚と背中あわせの本棚が何本もならんでいる。その中には十数万冊の本が綺麗に仕分けされて入っていた。そのさまはひとむかし前の図書館を思わせる。
 部屋のおくは中庭にめんした場所一面がガラス張りになっていて、そのはしにデスクトップパソコンが置かれた机がそなえつけられている。

 一斗は、牛乳パックとシュークリームを机の上におくとデスクトップパソコンをスリープモードから復帰し、蔵書の検索システムを起動した。

「今日は、どれにするかな」

 一斗が、調べようと思っていた事柄をてきとうに入力すると数冊の本がリストアップされる。その本を本棚からとりだすと机にもどり読みだした。
 一斗は速読を身につけているので、ふつうの書物なら一〇分もせずに読み終えることができるのだが、ノートに重要なキーワードを乱雑に書き出しながら、彼としてはゆっくりと読んでいく。
 べつに書き出さなくてもおぼえることはできるのだが、書くという行為が彼のなかで小気味よいリズムをつくりだし、より知識を自分のモノにできるような、そんな気がするのだ。

「よう一斗。今日はなに読んでんだ」

 一斗をひとまわり小さくして歳をとらせたような男が、資料室の入り口から顔をだした。

「ん~っ、漢方を中心にした薬草関係の本」

 一斗は答えると、牛乳をパックからちょくせつ飲んだ。

「そういえば、おまえこんど生徒会長になるんだって?」
「まだ、わかんねえよ」
「異世界へ行って覇王になる男が、へんな謙遜けんそんしてんなよ」

 叔父はニヤニヤしながら一斗に言うと、左手を一斗頭のせ、右手で目の前にあるパソコンを操作して資料の本を検索する。

叔父貴おじきが、おおもとの原因じゃねえか」

 一斗は、頭にのせられた叔父の手をかるく払った。

「だから協力してんじゃんよ。取材で知り合った武道家やいろんな研究者も紹介してやってるし、こうやって、俺の蔵書も見ほうだいじゃねぇか」言いながら、大斗は検索でみつけた資料本のある本棚にむかっていった。

 『異世界で覇王になる』という一斗の夢は、たしかに大斗に原因があるのだ。
 当時まだ実家で生活していた大斗が、よく実家に泊まりにきていた一斗に、寝物語として話てくれた物語に影響をうけたのだから。
 『エルメキア大陸烈王記』大斗が書いた小説だが、出版されておらず、一斗とその幼馴染みしか知らない物語だ。
 そのおおまかな内容は、異世界のとある国の危機に召喚された主人公が、こちらの世界の知識と、異世界に召喚されることによって手にいれた力を使い、さまざまな困難をのりこえその国を救う。ここまでをみると、よくあるテンプレートの話だが、その後、現実世界にもどるすべがないことがわかった主人公は、その国を救う旅で出会った人びとと、あらたに国を建ちあげ、利害が一致する国と同盟を結んだり、敵対する国を打ち破って併合し、最後には帝国建国の宣言しておわる物語だ。

 幼い一斗はこの物語に魅了されたのだ。
 それもそのはずだった。
 主人公の名前は『黒須一斗』じぶんの名前だったのだから。
 だが、実はそれだけではなく、一斗自身の中に不思議な確信があったのだ。大斗の書いた小説の世界に自身が召喚されるということに。
 その後の一斗は、召喚物とよばれる小説をかたっぱしから読み、それが一段落するとこんどは歴史偉人物いじんもの、とくにアレクサンドロス大王や項羽、曹操といった覇王と呼ばれるようなタイプの武人の物語や資料を読み出した。
 そして小学校にあがってすぐ、一斗は現在の家に引っ越した大斗を訪ね、ひとつのお願いをした。それは、大斗が小説執筆のための取材で出会った、今では珍しい、実践的な剣術や格闘術を使う人物を紹介してくれというものだった。
 それを聞いた大斗は、一斗のことを心配するでもなく、馬鹿にするでもなく、一枚のメモを手渡した。そこには、一斗の欲していた武道家の連絡先が記されていた。
 そのメモを手にした一斗は、驚いたことにその足で武道家たちを訪ねて強引に弟子入してしまったのだった。
 理由をたずねた両親に、「異世界で覇王になるために必要なんだ」と真顔でこたえたのだった。
 もちろん両親はいろいろな意味で心配したが、大斗は「熱中できることがあるならとことんやってみろ」と積極的に協力した。
 その結果、一斗は異世界へいって役にたつと考えた知識を大斗の蔵書のなかから学びはじめたのだった。



 生徒会役員選挙当日。
 その日の朝は、深い霧におおわれていた。
 明け方に降った雨と、この時期にしてはめずらしい大型の寒気が関東一円にまでさがってきたためだ。
 一斗は、この先の見えない霧の中を、いつものように走っていた。毎日走るルートだ、目隠しをしても走る自信があるし、気配や物音で人や車なども障害にはならない。
 背中にはランニング用の小型のデイパックを背負っている。その中には、異世界に召喚されたときに最低限つかえるだろうと考えた装備が入っていた。というのも、大斗が書いた小説の中では一斗の日課である朝のランニングの途中に異世界に召喚されるからだった。
 火照ったからだに冷えた霧のが心地よい。
 河川敷の土手からサイクリングロードに入ったところで、ひと息ついて汗をぬぐった。

「まさか——今日かよ……」

 この霧深い河川敷。まさに大斗が小説で書いた召喚時のシチュエーションだ。……しかし一斗は、ここに、大斗の小説には登場しなかった人物の気配を感じとった。

「……信太郎。何の用だ……」

 一斗は霧の向こうに声をかけた。一斗の声には少しあきれた色が混じっている。
 霧のベールから人のシルエットが浮かびあがる。身長はほぼ一斗と同じくらいだが細身の身体つきだ。

「選挙の前にどうしても言っておきたい事がある」

 顔が判別できるくらい近づいてきた信太郎が、細いフレームの眼鏡を片手でなおす。
 眼鏡の奥にある彼の目尻は少しつり上がり気味で、神経質そうな雰囲気を放っている。

「なんだ?」
「おまえ……まだあの夢物語を信じてるのか」
「わかってんだろ、一年、二年のつきあいじゃねぇんだから」
「なら、なんで今になって。それに、もし、もしもだ。あれがほんとうに現実になったとしたら、まわりにどれだけの迷惑をかけると思ってるんだ!」

 信太郎は、霧をはらうように右手をふりひろげる。

「そのときは、まあ、生徒会長はおめえにまかせるわ。実力は十分にあるんだからよ、信太郎。家のほうは叔父貴がなんとかしてくれんだろ」

 一斗はおどけた調子だ。

「一斗、おまえ、もしかして……決着つけてくれようとしてるのか? 俺が……」

 信太郎は最後まで言うことなく言葉を飲み込む。
 一斗には、彼の言わんとしていることは理解できた。一斗の二人の幼馴染み、工藤敬一と望月信太郎。敬一は、一斗の『異世界に行って覇王になる』という決意を、何のかんのいいながらも受け入れて、ある意味では応援してくれている。しかし信太郎は、その意味が理解できる年齢になった頃から、一斗に対して張り合うようになった。信太郎には、一斗の決意と行動が、友である自分たちを見ていない。そう感じられているらしかった。
 信太郎の行動は『愚にもない夢にかまけていないで、いまここにいる俺たちを見ろ!』という怒りのようなものだ。

「おまえいちいち張り合ってくるんだもんよ。俺も……まあ、楽しかったんだぜ、おまえと競うのは。それにそろそろ時期が来たみてえだからよ。最後に俺から決着をつけようと思ったのさ」一斗が、どこか照れたように信太郎から視線を外した。「俺なりにさ、おまえたちとは真剣に付き合ってたつもりなんだぜ」
「一斗、おまえ……」

 信太郎の顔に泣き笑いのような表情が浮んだ。

「ところでよ、おまえも叔父貴のあの小説はなしを読んでんだ。今日のこの状況、なんか似てると思わねえか? まあ、あの小説だとこの場面におまえは出てこなかっ……!」

 そのとき。信太郎の後方で光がまたたいて近づいてきた。
 それは大型車がライトをパッシングしたときのような感じで、その光が、霧に乱反射して光に包まれるようだ。

「あぶねぇ!」

 一斗は、とっさに信太郎の手をひっぱり、せまりくる光の射線からはずすように、わきの植えこみに放り込んだ。
 しかしその反動で一斗はその場から動くことができなくなってしまった。
 光が一斗を包み込む。
 その瞬間、世界がずれ・・た。


「一斗、何を!」

 信太郎は植えこみの中から起きあがると、ずれたメガネをなおし一斗を見た。……しかし、その視線の先に彼の姿は見えなかった。
 山間やまあいから太陽が顔を出し、急速に霧が薄れていく。
 さきほどまで一、二メートルほどしか見えなかった視界が大幅にひろがるが、いくら目をこらしても、そこに人のいた気配さえみることができなかった。

「うそだろ…… 一斗」

 信太郎は、その場で呆然ぼうぜんとするしかなかった。
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