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217話 「荷物届いたらしい」
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ギルドでお金を支払い食材の入手を依頼してから数週間が立った頃、ギルドから依頼の件で加賀宛てにお知らせが届く。
内容は依頼の物を無事入手できた事、そろそろ荷物が届く手はずとなっているといった物であった。
それを聞いた八木は狂喜乱舞する。そしてその日以降八木は荷物が届いたかどうか気になって仕方がない様子であり、加賀を見てはちょくちょく荷物が届いたか聞くのであった。
「……届いた?」
「まだ来てないねー」
例えば昼飯に食堂へと集まった時。
「ただいま、もう届いたかな」
「まだだねー」
お出かけして宿に戻ってきた直後や。
「今日届くかなあ」
「どうだろうねえ」
朝起きた時の挨拶代わりになんて事もあった。
だが八木の期待をよそに荷物は中々届かないでいた。海路も使っての輸送となる為時化れば船は遅れるし、陸路も吹雪になれば遅れるのでまず予定通り行く事はないだろう。
「……届いた?」
「届いたよ」
「そっかー早くこな……え?」
「届いたってば、ほらー」
が、予定通りにいかないだけでいずれは届く事になる。
もうそろそろ昼食といった時間帯に食堂へと来た八木はそこで雑談していた加賀へ習慣となりつつある荷物が届いたかどうかの質問を行う。
何時もであればここで加賀からまだよーとゆるい返事が返ってくるがその日は違った。
口を開けたまま固まる八木に向け加賀は袋を開いて中身を見せつける。
「おぉぉ!? ってまたこのパターンかい!」
中身は真っ白なお米……ではなく精米前の茶色いお米であった。
前回のもち米と同じパターンに八木は思わずといった様子で空中に突っ込みを入れる。
「あはー、まあ今回は平気平気。最初からアイネさんにお願いする事にしてるからー」
加賀はもち米と同じ状態で来るだろうと予想していた様で予めアイネに話は通してあった様だ。
「そんな訳でーアイネさんお願いしまーす」
「ん……分かった精米すればいいのね」
「お願いしまっす!」
そして早速とばかりに加賀と話していたアイネに向かい袋を差し出す八木。
むっきむきな男が揉み手するのは中々あれな光景であるがアイネは気にした様子もなく何時ものように黒くドロリとした靄を用いて精米を行っていく。
「おー、ちゃんとお米なったよ……形も大体同じかな?」
靄から器へと精米されたお米が移されて行く。
米を数粒手に取り観察する八木であるが、加賀が手に入れたお米はインディカ米と呼ばれる長粒種ではなく……ジャバニカ米の可能性もあるが、恐らくは日本で良く食べられていた短粒種の様である。
「色とか形がおかしいのは取り除いておいたよ」
必要な量の精米が終わった所で分離したものを別容器に入れながらそう話すアイネ。
分離したものは籾や糠に加え真っ白や緑色に変色したもの、割れているものなど品質の悪い米もあり、それらもまとめて除外してくれていたようだ。
「すっごい、そんな事まで出来るんだー」
「ありがてえ、ありがてえ」
それを見て目を見開いて驚く加賀とアイネに向かい手を合わせ拝み始める八木。
さすがにそこまで出来るとは思っていなかったのだ。
「んじゃ、お昼はこれ使おうかねー。おかずは何がいい? 醤油と味噌もあるから割となんでも行けるよん」
「おかず…………だめだ、ありすぎて絞れない。とりあえずがっつり食えそうなやつ」
精米した米を確かめる様に手に取った加賀は見た目は日本で食べていた米とあまり遜色ない米をみて満足そうに頷く、そして八木に向かい希望するおかずはあるかと尋ねる。
だが八木はあまりにも色々料理が思い浮かびどれかに絞るという事がうまく出来ないでいた。もう頭の中は米食いてえで埋まっているのだろう。
「がっつりねー……お肉かな。生姜焼き?照り焼き? ボアいっぱいあるし生姜焼きかな。味噌汁もつけてー漬物は浅漬けでいっか。キャベツはちょっと干からびてるけど許してね?」
がっつり食うと聞いて加賀の頭に思い浮かぶのはお肉。それもご飯にばっちり合うものだ。
候補はいくつかあるがボアの生姜焼きに決定する。鳥の照り焼きも悪くはない選択である、だがどうもがっつりというには少し違う気がしたのだ。
「いいね! 生姜焼きすごく良い!」
八木の反応も良い。
生姜焼きに味噌汁と漬物まで付くのだ。間違いなくご飯が進む気見合わせであり数年振りにお米を食べるその選択としては悪くはないだろう。
内容は依頼の物を無事入手できた事、そろそろ荷物が届く手はずとなっているといった物であった。
それを聞いた八木は狂喜乱舞する。そしてその日以降八木は荷物が届いたかどうか気になって仕方がない様子であり、加賀を見てはちょくちょく荷物が届いたか聞くのであった。
「……届いた?」
「まだ来てないねー」
例えば昼飯に食堂へと集まった時。
「ただいま、もう届いたかな」
「まだだねー」
お出かけして宿に戻ってきた直後や。
「今日届くかなあ」
「どうだろうねえ」
朝起きた時の挨拶代わりになんて事もあった。
だが八木の期待をよそに荷物は中々届かないでいた。海路も使っての輸送となる為時化れば船は遅れるし、陸路も吹雪になれば遅れるのでまず予定通り行く事はないだろう。
「……届いた?」
「届いたよ」
「そっかー早くこな……え?」
「届いたってば、ほらー」
が、予定通りにいかないだけでいずれは届く事になる。
もうそろそろ昼食といった時間帯に食堂へと来た八木はそこで雑談していた加賀へ習慣となりつつある荷物が届いたかどうかの質問を行う。
何時もであればここで加賀からまだよーとゆるい返事が返ってくるがその日は違った。
口を開けたまま固まる八木に向け加賀は袋を開いて中身を見せつける。
「おぉぉ!? ってまたこのパターンかい!」
中身は真っ白なお米……ではなく精米前の茶色いお米であった。
前回のもち米と同じパターンに八木は思わずといった様子で空中に突っ込みを入れる。
「あはー、まあ今回は平気平気。最初からアイネさんにお願いする事にしてるからー」
加賀はもち米と同じ状態で来るだろうと予想していた様で予めアイネに話は通してあった様だ。
「そんな訳でーアイネさんお願いしまーす」
「ん……分かった精米すればいいのね」
「お願いしまっす!」
そして早速とばかりに加賀と話していたアイネに向かい袋を差し出す八木。
むっきむきな男が揉み手するのは中々あれな光景であるがアイネは気にした様子もなく何時ものように黒くドロリとした靄を用いて精米を行っていく。
「おー、ちゃんとお米なったよ……形も大体同じかな?」
靄から器へと精米されたお米が移されて行く。
米を数粒手に取り観察する八木であるが、加賀が手に入れたお米はインディカ米と呼ばれる長粒種ではなく……ジャバニカ米の可能性もあるが、恐らくは日本で良く食べられていた短粒種の様である。
「色とか形がおかしいのは取り除いておいたよ」
必要な量の精米が終わった所で分離したものを別容器に入れながらそう話すアイネ。
分離したものは籾や糠に加え真っ白や緑色に変色したもの、割れているものなど品質の悪い米もあり、それらもまとめて除外してくれていたようだ。
「すっごい、そんな事まで出来るんだー」
「ありがてえ、ありがてえ」
それを見て目を見開いて驚く加賀とアイネに向かい手を合わせ拝み始める八木。
さすがにそこまで出来るとは思っていなかったのだ。
「んじゃ、お昼はこれ使おうかねー。おかずは何がいい? 醤油と味噌もあるから割となんでも行けるよん」
「おかず…………だめだ、ありすぎて絞れない。とりあえずがっつり食えそうなやつ」
精米した米を確かめる様に手に取った加賀は見た目は日本で食べていた米とあまり遜色ない米をみて満足そうに頷く、そして八木に向かい希望するおかずはあるかと尋ねる。
だが八木はあまりにも色々料理が思い浮かびどれかに絞るという事がうまく出来ないでいた。もう頭の中は米食いてえで埋まっているのだろう。
「がっつりねー……お肉かな。生姜焼き?照り焼き? ボアいっぱいあるし生姜焼きかな。味噌汁もつけてー漬物は浅漬けでいっか。キャベツはちょっと干からびてるけど許してね?」
がっつり食うと聞いて加賀の頭に思い浮かぶのはお肉。それもご飯にばっちり合うものだ。
候補はいくつかあるがボアの生姜焼きに決定する。鳥の照り焼きも悪くはない選択である、だがどうもがっつりというには少し違う気がしたのだ。
「いいね! 生姜焼きすごく良い!」
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