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木の中にいる
「47話」
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とりあえずメロンの皮を埋め、魔石を回収した俺たちは草刈りをしながらギルドへともどる。
そしてギルドに戻って換金を済ませ何時もの流れでテーブルへと向かう。
俺もタマさんもご飯を楽しみにしているので、テーブルへと向かうときはいつも上機嫌なのだが。
……だけど今日のタマさんはいつにも増して上機嫌である。
なんかもうスキップしちゃうぐらい上機嫌だ。
「……タマさん何か機嫌いいね?」
「ニャ。 んふふ、今日のデザートが楽しみだニャ」
疑問に思った俺がタマさんに尋ねるとどうやらデザートを楽しみにしていたらしい。
よほどメロンが気に入ったんだねー。
実際美味しかったし気持ちは分からないでもない……だけど。
「ん……あれは今日の夕飯には出さないよ?」
「ニャッ!?」
ここでメロンを出すわけにはいかんのです。
別にいじわるしてる訳じゃナイヨ?
だからそんな悲しそう……というか目がまん丸なんですけどタマさん!?
爪にょきっと出さないでっ!
「だ、だだ、だってあのオーガみたでしょ? こんな人がいるところで出したら……」
すっごい噛んだ。
「ニャ……ニャー! だめニャ、タマの分がなくなるニャ!」
間違いなく人が群がってくるよね。
そうなったら後はどうなるか……あの一種の麻薬のようなメロンを前にして果たして彼らが正気を保てるかどうか、その結果は容易に想像できる。
タマさんも同じ考えに至ったようだ。
まあ、食われるだけならまだ良いんだけどね。
それを見たタマさんがどうなるか……ないと思うけどこの場にいる人らがオーガのような運命を辿りでもしたら洒落にならない。お尋ね者まちがいなし。
「しょうがないニャ……今日は諦めるニャ。明日ダンジョンで食べるニャ」
タマさんは肩を落としてしょんぼりした様子でそう言った。
尻尾もへにゃんとしてるし耳も垂れている……やばいぐらい可愛いんですけど!
今すぐ抱えて頭なでてメロン出してあげたい。
そんな衝動に駆られるが……ぐっと俺は我慢した。
その日は落ち込むタマさんを慰め、ちょっと良い品質のリンゴを出したりして過ごしたのであった。
んで、翌日のまじで早朝。
俺はゆっさゆさと体を揺すられ目を覚ますのであった。
「ニャ。 ウッド、起きるニャ」
「ん、んん~……タマさん? どしたの、布団はいる?」
こんな朝からタマさんったらもう……お布団入る?といってタマさんを招き入れようとするが……。
「起きるニャ」
布団引っ剥がされた。酷い!
しゃーない起きますか……てか。
「まだ暗いんですが……」
早朝というかこれまだ夜中なんじゃないのっ?
いや、確かに地平線が薄ら明るくなってきてるけどタマさんてば……。
「ダンジョンいくニャ!」
超張り切ってらっしゃる。
「張り切ってるなあ……顔洗ってくるからちょっと待っててね」
行くのは別に構わないけどせめて顔は洗いたひ。
……朝ご飯どうしよ。とりあえず顔洗ってから考えよう。
結局この時間から既に起きてた宿の店員さんに話して簡単につまめる物を包んでもらった。
すまんですのう。
「さー狩るニャ。どんどん狩るニャ。もりもり狩るニャ」
ダンジョンに入ったタマさんはすごく張り切っている。
今ももしゃもしゃと朝食を食べる俺を抱えて走ってるぐらい張り切ってる……。
これ、はたから見たらすごいシュールな光景だよね。
……変な噂たたないといいけど。
こんな早朝だから人に見られては無いと思うけど。不安ですわ。
そして朝食を食べ終えるころにはオーガの居る中層へとついていた。タマさん飛ばしすぎぃ!
それでもってタマさんに急かされるように……実際急かされたけど。とにかくオーガを狩って狩って狩りまくった。
俺が1匹倒してる間にタマさんが次のオーガを文字通り引っ張ってくるので、もはや流れ作業みたいなもんである。
効率としては最高だろうけど、精神が……あとでタマさんもふろう。
あとでもふれると思ったら急にやる気が出てきたぞう。
これがアニマルセラピーってやつに違いない。
そんな訳で、俺はこの近辺にいるオーガを狩り尽くす勢いで狩りまくったのだ。
そして本当に狩り尽くしたっぽい。
「んー……何か敵がまばらになってきたね」
「この辺りは狩りつくしたかもニャ」
「ありゃ、それじゃ移動かなー」
まじで敵が見当たらなくなったのですよ。
途中休憩いれたけど、ほぼノンストップで狩ってたし、たぶんこれ300体はいってそうな気がする。
こいつら解体すると思うとげんなりする……とか考えてたらタマさんが魔法で魔石一気に取り出してくれた。ぱねえ。
「ニャ。……その前にそろそろ休憩するニャ。もう100体は狩ったニャ。休憩が必要ニャ」
タマさんから受け取った魔石袋に詰めているとタマさんが休憩を申し出てきた。
……うん、100というか300は狩ったからね。
さすがにお疲れです。元気なのはタマさんだけである。
なんかもうメロンのことしか頭に無さそう、尻尾ぴーんてなってるし。目がメロンみたいにまん丸だし。
可愛いので撫でちゃおう。
「確かに疲れたしね……じゃ、少し移動して休憩にしよっか」
「ニャ!」
さすがにこの場で食べる気はタマさんにもなかったようだ。
めちゃくちゃスプラッターだし、すっごい血生臭いからねここ。まじ屠殺場。
とりあえず移動しよう、そうしよう。
んで、少し歩いて見晴らしの良い草原に出たわけど……ちらっとタマさんを見ると向こうもこっちをチラチラ見てきてた。
まだ?まだかな?と言っているようですごく可愛いです。
そんな可愛いタマさんのために……さてどうしよう。
メロンもだけど、他にも色んな果物あるんだよね。
タマさんとしては頭の中はメロンで埋まってそうだけど、一応聞いてみますかね。
そしてギルドに戻って換金を済ませ何時もの流れでテーブルへと向かう。
俺もタマさんもご飯を楽しみにしているので、テーブルへと向かうときはいつも上機嫌なのだが。
……だけど今日のタマさんはいつにも増して上機嫌である。
なんかもうスキップしちゃうぐらい上機嫌だ。
「……タマさん何か機嫌いいね?」
「ニャ。 んふふ、今日のデザートが楽しみだニャ」
疑問に思った俺がタマさんに尋ねるとどうやらデザートを楽しみにしていたらしい。
よほどメロンが気に入ったんだねー。
実際美味しかったし気持ちは分からないでもない……だけど。
「ん……あれは今日の夕飯には出さないよ?」
「ニャッ!?」
ここでメロンを出すわけにはいかんのです。
別にいじわるしてる訳じゃナイヨ?
だからそんな悲しそう……というか目がまん丸なんですけどタマさん!?
爪にょきっと出さないでっ!
「だ、だだ、だってあのオーガみたでしょ? こんな人がいるところで出したら……」
すっごい噛んだ。
「ニャ……ニャー! だめニャ、タマの分がなくなるニャ!」
間違いなく人が群がってくるよね。
そうなったら後はどうなるか……あの一種の麻薬のようなメロンを前にして果たして彼らが正気を保てるかどうか、その結果は容易に想像できる。
タマさんも同じ考えに至ったようだ。
まあ、食われるだけならまだ良いんだけどね。
それを見たタマさんがどうなるか……ないと思うけどこの場にいる人らがオーガのような運命を辿りでもしたら洒落にならない。お尋ね者まちがいなし。
「しょうがないニャ……今日は諦めるニャ。明日ダンジョンで食べるニャ」
タマさんは肩を落としてしょんぼりした様子でそう言った。
尻尾もへにゃんとしてるし耳も垂れている……やばいぐらい可愛いんですけど!
今すぐ抱えて頭なでてメロン出してあげたい。
そんな衝動に駆られるが……ぐっと俺は我慢した。
その日は落ち込むタマさんを慰め、ちょっと良い品質のリンゴを出したりして過ごしたのであった。
んで、翌日のまじで早朝。
俺はゆっさゆさと体を揺すられ目を覚ますのであった。
「ニャ。 ウッド、起きるニャ」
「ん、んん~……タマさん? どしたの、布団はいる?」
こんな朝からタマさんったらもう……お布団入る?といってタマさんを招き入れようとするが……。
「起きるニャ」
布団引っ剥がされた。酷い!
しゃーない起きますか……てか。
「まだ暗いんですが……」
早朝というかこれまだ夜中なんじゃないのっ?
いや、確かに地平線が薄ら明るくなってきてるけどタマさんてば……。
「ダンジョンいくニャ!」
超張り切ってらっしゃる。
「張り切ってるなあ……顔洗ってくるからちょっと待っててね」
行くのは別に構わないけどせめて顔は洗いたひ。
……朝ご飯どうしよ。とりあえず顔洗ってから考えよう。
結局この時間から既に起きてた宿の店員さんに話して簡単につまめる物を包んでもらった。
すまんですのう。
「さー狩るニャ。どんどん狩るニャ。もりもり狩るニャ」
ダンジョンに入ったタマさんはすごく張り切っている。
今ももしゃもしゃと朝食を食べる俺を抱えて走ってるぐらい張り切ってる……。
これ、はたから見たらすごいシュールな光景だよね。
……変な噂たたないといいけど。
こんな早朝だから人に見られては無いと思うけど。不安ですわ。
そして朝食を食べ終えるころにはオーガの居る中層へとついていた。タマさん飛ばしすぎぃ!
それでもってタマさんに急かされるように……実際急かされたけど。とにかくオーガを狩って狩って狩りまくった。
俺が1匹倒してる間にタマさんが次のオーガを文字通り引っ張ってくるので、もはや流れ作業みたいなもんである。
効率としては最高だろうけど、精神が……あとでタマさんもふろう。
あとでもふれると思ったら急にやる気が出てきたぞう。
これがアニマルセラピーってやつに違いない。
そんな訳で、俺はこの近辺にいるオーガを狩り尽くす勢いで狩りまくったのだ。
そして本当に狩り尽くしたっぽい。
「んー……何か敵がまばらになってきたね」
「この辺りは狩りつくしたかもニャ」
「ありゃ、それじゃ移動かなー」
まじで敵が見当たらなくなったのですよ。
途中休憩いれたけど、ほぼノンストップで狩ってたし、たぶんこれ300体はいってそうな気がする。
こいつら解体すると思うとげんなりする……とか考えてたらタマさんが魔法で魔石一気に取り出してくれた。ぱねえ。
「ニャ。……その前にそろそろ休憩するニャ。もう100体は狩ったニャ。休憩が必要ニャ」
タマさんから受け取った魔石袋に詰めているとタマさんが休憩を申し出てきた。
……うん、100というか300は狩ったからね。
さすがにお疲れです。元気なのはタマさんだけである。
なんかもうメロンのことしか頭に無さそう、尻尾ぴーんてなってるし。目がメロンみたいにまん丸だし。
可愛いので撫でちゃおう。
「確かに疲れたしね……じゃ、少し移動して休憩にしよっか」
「ニャ!」
さすがにこの場で食べる気はタマさんにもなかったようだ。
めちゃくちゃスプラッターだし、すっごい血生臭いからねここ。まじ屠殺場。
とりあえず移動しよう、そうしよう。
んで、少し歩いて見晴らしの良い草原に出たわけど……ちらっとタマさんを見ると向こうもこっちをチラチラ見てきてた。
まだ?まだかな?と言っているようですごく可愛いです。
そんな可愛いタマさんのために……さてどうしよう。
メロンもだけど、他にも色んな果物あるんだよね。
タマさんとしては頭の中はメロンで埋まってそうだけど、一応聞いてみますかね。
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