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「40話」
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正直食いすぎた感がある。
「お腹きっつい」
いや、実際食いすぎだろう。
何せ合計で1kgは食っている。 結構量を食えるほうだとは思うけど、大食いってほどじゃないんだよね、俺。
「あ、クロ。 猫部屋の前にポーション飲んでおこうか」
忘れないうちにクロにポーション飲ませておかないとね。
「5年ものだから、これで8年若返るね……おおう一気に高くなったぞ。 ほい、飲んで飲んで」
ポイント2500かなーと思ったら、12500ポイントだった。
急にお高くなったな。 まあ全く問題ないけどねっ。
8年若返るってことはクロは10歳になるってことだね。
おそらく次は7年ものが来るだろうし、そうしたらクロは3歳ってことになる。
3歳ってなると相当若いよね。もうピッチピチだよ。
クロに上げたポーションだけど、どうもクロもお腹いっぱいだったようで飲むまで少し時間が掛かってしまった。
飲み終わり少し時間が経ち、クロも落ち着いて来たっぽかったので、いよいよお楽しみの猫部屋である。
「よっし、猫部屋みにいこうか!!」
張り切って扉に向かう俺に対し、クロはしょうがないなあ……って感じで後ろからついてくる。
扉を潜ると、そこはちょっとした教室ぐらいの広さの部屋であった。
壁には一面に板やら梁がついており、いわゆるキャットウォークと呼ばれるもので埋め尽くされている。
さらには床も似たようなものであり、猫ちぐらが大量に床に置かれ、それぞれは中で繋がっているらしくまるで迷路の様になっていた。 その他にも猫が好きそうなもので埋め尽くされている。
そのどれもがどこかしら猫っぽい形状をしていたり、飾りがついていたりと思わず持って帰りたくなるような物ばかりだ。
「おお。 あの猫ちぐらすごいな……まって天井高すぎない??」
さらにすごいのは天井が恐ろしく高いことだろう。
天井までずっとキャットウォークが続いており、猫なら……普通の猫では厳しいかもしれないが、クロなら難なく上まで登りきる事が出来ると思われる。
あとは縁側もあり、陽が当たって昼寝するのによさそうだ。
布団が置いてあるのもポイント高い。
クロと一緒に食後の昼寝してもいいかも……そう思い、俺は縁側の方へと向かおうとするが。
「あの縁側いいなあ。お昼寝によさそう……がっ!?」
少し歩いたところで何かにガツンとあたり、それ以上進めなくなる。
「え、なにこれ見えない壁がある??」
手を前に出せば、壁のようなものに触れる感触がある。
どれだけ押してもびくともしない。
一体これはどういうことなのか? と疑問に思っていると。そんな俺の横をクロが壁をスルーして歩いて行く。
これは、まさかのあれか。
「人はそっちいけないのっ!?」
猫限定ルーム!?
ここはあくまで猫が楽しむようであって、人は中に入っちゃいけないと……まじかい。
あの布団は何なのさ、人用かと思ったじゃないかい。
せっかく買ったのに……いや、でも待てよ。
「クロ、見てくると良いよ。 俺はここで端末見てるから」
もとからクロのためにと買ったものだし、例え中に入れたとしてもクロが楽しむのを邪魔する気はない。
せいぜい縁側でぼーっとしているぐらいだろう。
つまり入れなくてもあまり関係ない、と。
クロにはしばらくここで遊んで貰って、その間に端末の確認でもしておこうと思う。 何やら面白そうなのが追加されてるっぽいし。
ごめん、やっぱ数時間放置されるとちょっと悲しいです。
でも体育座りしてたら、クロが近寄ってきて頭を擦り付けてきたので良しとしよう!
クロは飼い主思いの優しい子なのだ。
お腹空いただけだったとさ。ははっはーん!
そしてその日の夕方、俺は焼き肉用の肉を用意しさっそく祖父母宅へと向かった。
「それじゃークロ、ちょっと行ってくるねー。 ご飯は用意しておいたから食べててね」
クロもステーキをたらふく食ってはいるが、若返りのポーションを飲んだ後はお腹が空くはずである。
なのでご飯はたっぷりと用意した。
「じいちゃんばあちゃんおるー?」
一応事前に、これから向かうことは伝えてあるので在宅だとは思うが……。
「康平いらっしゃい」
玄関のチャイムを鳴らすと、すぐにばあちゃんが玄関へと出てきた。
「今日はどうしたの?」
まあ、入んなさいと言うことで茶の間に上がり、お茶を出したところでそうばあちゃんが切り出した。
渡したいものがあるとは言ってあるけど、詳しくは話して無かったからね。
俺はバッグからお肉を取り出し……あ、ちゃんとあれだよ? スーパーのお肉入ってる発泡スチロールみたいのに入れてるからね?マーシーに頼んだらやってくれたんだ。 それにマーシーに冷凍もしてもらったし……あとバッグも狩りで使ってるやつじゃないよ、買い物用のバッグだかんね。
てか、あのBBQ広場まじで便利だな!
「まずこれ、友達に牛肉いっぱい貰っちゃってお裾分け。 味付けはしてあるからこのまま焼いて食べてね」
「あら! こんなにたくさんすまないねえ」
バッグにみっちり入れて来たからねえ。
たぶん5kgぐらいあると思う。
冷凍してるし、このまま冷凍庫に放り込んでもらえばしばらく持つでしょう。
あ、ちなみに味はめちゃくちゃ美味しかったとだけ。 お腹いっぱいであれだけ美味しいのなら、空腹だったらどうなるんだろうね。
で、実は次がメインだったりする。
「あとはこれ。 新しく開発中の肥料だかで、大抵の作物に使えるらしーんだけど」
クロに放置されている間ずっと端末見ていたんだけどさ、その中にこんなものがあったんだ。
『畑に何を撒けば良い? こまった時はこれ1本! ぐんぐん伸びるよ、ノビール1号』
なんかもうキャッチコピーとか名前とかくそダサ過ぎてどうしようかと思ったけど。 アマツだし。
どうも以前アマツが言っていた人口増えた際の対策? あれの内の一つがどうもこれらしい。
大抵の農作物に効く肥料で、これを使えば病気になることもなく、ぐんぐん育って収穫量アップ間違いなし! ……らしいよ。
ちなみにこれ1本!とか言っておいて、肝心な肥料は液体タイプじゃなくて固形というか、粉末状のものだったりする。
「あらー……ありがとねえ。 使えるかは分からないけど、じっさまには話してみるねえ」
ばあちゃんの反応も微妙だ!
大体肥料とかもう決まったものを使ってるんだろうし、こんな怪しげな肥料まず使ってくれないと思うんですよ。
それでも効果があるってことは今までのポーションの例から言っても明らかだし、なんとか使ってもらいたいとこだ。
「お願いー。 後は……あ、そうだ。 またお手伝い出来ることあったら言ってねー」
また手伝える事があれば呼んでねと伝え、とりあえず今日はここらでお暇しよう。
ご飯食べて行かないの?って聞かれたけど、お肉食べすぎてお腹がキツい……とまたの機会にって事にしたよ。
実際にまだお腹にお肉残っているしね。
「お腹きっつい」
いや、実際食いすぎだろう。
何せ合計で1kgは食っている。 結構量を食えるほうだとは思うけど、大食いってほどじゃないんだよね、俺。
「あ、クロ。 猫部屋の前にポーション飲んでおこうか」
忘れないうちにクロにポーション飲ませておかないとね。
「5年ものだから、これで8年若返るね……おおう一気に高くなったぞ。 ほい、飲んで飲んで」
ポイント2500かなーと思ったら、12500ポイントだった。
急にお高くなったな。 まあ全く問題ないけどねっ。
8年若返るってことはクロは10歳になるってことだね。
おそらく次は7年ものが来るだろうし、そうしたらクロは3歳ってことになる。
3歳ってなると相当若いよね。もうピッチピチだよ。
クロに上げたポーションだけど、どうもクロもお腹いっぱいだったようで飲むまで少し時間が掛かってしまった。
飲み終わり少し時間が経ち、クロも落ち着いて来たっぽかったので、いよいよお楽しみの猫部屋である。
「よっし、猫部屋みにいこうか!!」
張り切って扉に向かう俺に対し、クロはしょうがないなあ……って感じで後ろからついてくる。
扉を潜ると、そこはちょっとした教室ぐらいの広さの部屋であった。
壁には一面に板やら梁がついており、いわゆるキャットウォークと呼ばれるもので埋め尽くされている。
さらには床も似たようなものであり、猫ちぐらが大量に床に置かれ、それぞれは中で繋がっているらしくまるで迷路の様になっていた。 その他にも猫が好きそうなもので埋め尽くされている。
そのどれもがどこかしら猫っぽい形状をしていたり、飾りがついていたりと思わず持って帰りたくなるような物ばかりだ。
「おお。 あの猫ちぐらすごいな……まって天井高すぎない??」
さらにすごいのは天井が恐ろしく高いことだろう。
天井までずっとキャットウォークが続いており、猫なら……普通の猫では厳しいかもしれないが、クロなら難なく上まで登りきる事が出来ると思われる。
あとは縁側もあり、陽が当たって昼寝するのによさそうだ。
布団が置いてあるのもポイント高い。
クロと一緒に食後の昼寝してもいいかも……そう思い、俺は縁側の方へと向かおうとするが。
「あの縁側いいなあ。お昼寝によさそう……がっ!?」
少し歩いたところで何かにガツンとあたり、それ以上進めなくなる。
「え、なにこれ見えない壁がある??」
手を前に出せば、壁のようなものに触れる感触がある。
どれだけ押してもびくともしない。
一体これはどういうことなのか? と疑問に思っていると。そんな俺の横をクロが壁をスルーして歩いて行く。
これは、まさかのあれか。
「人はそっちいけないのっ!?」
猫限定ルーム!?
ここはあくまで猫が楽しむようであって、人は中に入っちゃいけないと……まじかい。
あの布団は何なのさ、人用かと思ったじゃないかい。
せっかく買ったのに……いや、でも待てよ。
「クロ、見てくると良いよ。 俺はここで端末見てるから」
もとからクロのためにと買ったものだし、例え中に入れたとしてもクロが楽しむのを邪魔する気はない。
せいぜい縁側でぼーっとしているぐらいだろう。
つまり入れなくてもあまり関係ない、と。
クロにはしばらくここで遊んで貰って、その間に端末の確認でもしておこうと思う。 何やら面白そうなのが追加されてるっぽいし。
ごめん、やっぱ数時間放置されるとちょっと悲しいです。
でも体育座りしてたら、クロが近寄ってきて頭を擦り付けてきたので良しとしよう!
クロは飼い主思いの優しい子なのだ。
お腹空いただけだったとさ。ははっはーん!
そしてその日の夕方、俺は焼き肉用の肉を用意しさっそく祖父母宅へと向かった。
「それじゃークロ、ちょっと行ってくるねー。 ご飯は用意しておいたから食べててね」
クロもステーキをたらふく食ってはいるが、若返りのポーションを飲んだ後はお腹が空くはずである。
なのでご飯はたっぷりと用意した。
「じいちゃんばあちゃんおるー?」
一応事前に、これから向かうことは伝えてあるので在宅だとは思うが……。
「康平いらっしゃい」
玄関のチャイムを鳴らすと、すぐにばあちゃんが玄関へと出てきた。
「今日はどうしたの?」
まあ、入んなさいと言うことで茶の間に上がり、お茶を出したところでそうばあちゃんが切り出した。
渡したいものがあるとは言ってあるけど、詳しくは話して無かったからね。
俺はバッグからお肉を取り出し……あ、ちゃんとあれだよ? スーパーのお肉入ってる発泡スチロールみたいのに入れてるからね?マーシーに頼んだらやってくれたんだ。 それにマーシーに冷凍もしてもらったし……あとバッグも狩りで使ってるやつじゃないよ、買い物用のバッグだかんね。
てか、あのBBQ広場まじで便利だな!
「まずこれ、友達に牛肉いっぱい貰っちゃってお裾分け。 味付けはしてあるからこのまま焼いて食べてね」
「あら! こんなにたくさんすまないねえ」
バッグにみっちり入れて来たからねえ。
たぶん5kgぐらいあると思う。
冷凍してるし、このまま冷凍庫に放り込んでもらえばしばらく持つでしょう。
あ、ちなみに味はめちゃくちゃ美味しかったとだけ。 お腹いっぱいであれだけ美味しいのなら、空腹だったらどうなるんだろうね。
で、実は次がメインだったりする。
「あとはこれ。 新しく開発中の肥料だかで、大抵の作物に使えるらしーんだけど」
クロに放置されている間ずっと端末見ていたんだけどさ、その中にこんなものがあったんだ。
『畑に何を撒けば良い? こまった時はこれ1本! ぐんぐん伸びるよ、ノビール1号』
なんかもうキャッチコピーとか名前とかくそダサ過ぎてどうしようかと思ったけど。 アマツだし。
どうも以前アマツが言っていた人口増えた際の対策? あれの内の一つがどうもこれらしい。
大抵の農作物に効く肥料で、これを使えば病気になることもなく、ぐんぐん育って収穫量アップ間違いなし! ……らしいよ。
ちなみにこれ1本!とか言っておいて、肝心な肥料は液体タイプじゃなくて固形というか、粉末状のものだったりする。
「あらー……ありがとねえ。 使えるかは分からないけど、じっさまには話してみるねえ」
ばあちゃんの反応も微妙だ!
大体肥料とかもう決まったものを使ってるんだろうし、こんな怪しげな肥料まず使ってくれないと思うんですよ。
それでも効果があるってことは今までのポーションの例から言っても明らかだし、なんとか使ってもらいたいとこだ。
「お願いー。 後は……あ、そうだ。 またお手伝い出来ることあったら言ってねー」
また手伝える事があれば呼んでねと伝え、とりあえず今日はここらでお暇しよう。
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