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「62話」
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と、都丸さん話していると再び家のチャイムが鳴らされる。
「ん……今度は誰だ」
さっきの事も有り、警戒するようにのぞき窓から覗いてみると、そこには人の良さそうなスーツ姿のおっちゃんが居た。
見た感じは大丈夫かな……そう思い、扉を開けると。
「島津浩平さんですか? 補佐官の大塚です。 なんでもダンジョンについて詳しくお聞かせ頂けるとの事で……本日はよろしくお願いします」
「あ、いえ、こちらこそー」
と言った感じで丁寧に挨拶をお辞儀をするおっちゃん。
俺も思わずぺこぺこと頭を下げてしまう。
「それでは私はこれで」
その様子を見ていた都丸さんだけど、真面目な表情でビシッと敬礼をし、外へと向かっていく。
この人は都丸さんも知っている人だったのかな?
っと、行っちゃう前に都丸さんにお礼言わないと。
「都丸さん。 ありがとうございました!」
そう言って手を振ると、都丸さんも軽く手を振り、ダンジョンの方へと歩いて行く。
いやー……本当に最初に来てくれたのがあの人達で良かったよ。
今度また焼き肉でも誘うかな。
っと、おっちゃん待たしちゃ不味いね。
とりあえず家に招き入れて、お茶でも出さないと。
お茶を一口飲み、一息置いておっちゃんは話し始める。
「島津さん、先ほどは失礼しました。 不届き者につきましては、どこの者か確認した上で正式に抗議しますので……身柄も確保しましたし、もう現れる事はありません。後ほど正式な謝罪が届くかと思います」
「……分かりました。 自衛隊さんとは関係ないと分かりましたので、私はそれで良いです」
最初の話はさっきの男についてだった。
身柄を確保ってことは逮捕でもしたのかな?パトカーの音は聞こえなかったけれど……てかどこの者か確認って、外務省の人間じゃ無かったって事? いや、単純に確認取れてないだけ?
どっちか分からないけど、後で正式に謝罪があるならその時分かるか……まあ、いいや。今後あいつが現れないならそれでいい。てか現れたらその時は思いっきりぶん殴ったるわ。
「ありがとうございます」
おっちゃんはありがとうございます。言うと再び頭を下げる。
別におっちゃんが悪い訳では無いと思うんだけどねー。
「さて」
おっちゃん頭を上げると、一言呟いてから話し始めた。
「本当は色々と詳しく聞きたい事があったのですが、急ぎ確かめたい項目がありまして。 ……まず、ダンジョンの管理者が存在すると言うのは確か何でしょうか?」
「はい、本当です。 自衛隊の皆さんも近い内に会うことになると思いますよ」
「おお、それは素晴らしい」
おっちゃんは俺の応えを聞くと満足そうに笑みを浮かべる。
早いところアマツに会ってお話ししてね!
一般開放されるの本当に心待ちにしてるんだから。
早くじいちゃんばあちゃんにもポーションを…………待った、このダンジョンってたぶんニュースになるよな? そしたら家の敷地にダンジョンがあるってじいちゃんばあちゃんにばれるよね。
二人がニュースで知る前に話してしまうか。
たぶんあの湿布の出所について勘付くかもだよな……よし、話すか。話してポーションを渡しちゃおう。
いずれ世間一般にポーション出回るだろうし、多少前倒しになるだけだ。
ただ、一応アマツと……このおっちゃんにも相談してからかな?
「……では。次に管理者殿はダンジョン内で得た物を……そうですね、例えば政府が全て一時的に預かった場合、問題視すると思いますか?」
「えーっと……本当に預かるだけであれば大丈夫だと思います。 預かるという名の没収であれば不味いかと……ただ、私がそう思うだけですので、本人に確認するのが一番だと思います」
おっと、考え事している内に次の話に移ってた。
没収はあかんと思うよ。
アマツは基本的にいい人だし、ダンジョン攻略者に対して優しいと思う。
でもそれを邪魔する相手に対してどう出るかは……結構思い切った手を打ちそうな予感がするね。 なにせハチ公前にダンジョン移動しちゃう様な人ですし。
「ええ、確かにその通りですね。 ……ちなみに管理者殿に会うにはどうすれば宜しいですかな」
「んー……条件を満たして、規制を解除すれば会えるようになります」
「なるほど、そうですか……分かりました」
条件を満たさない限りは5階に行ってもアマツは出て来ないだろうね。
だからこそ自衛隊の人らが苦労してるんだし、このおっちゃんもアマツに会うならダンジョンに潜って条件を満たさないとダメだろう。
うん、きつくね?それ。
仮に今後政府の偉い人がだよ、アマツと交渉したい!ってなっても、ダンジョンに潜ってレベル上げないとダメなんだよね。
大丈夫かな? まあでも……ダンジョンがどんなものか身をもって体験すれば、あんま変なことする奴も居なくなって、良いのかも知れない。
アマツがそこまで考えてるかは分からないけれど……たぶん考えてるんだろうなあ。
「本当にこの話を聞けて良かったですよ。 もし聞かないまま法案が成立していたらと思うとゾッとします」
「あ、さっきの男が言ってた奴かな?」
「ふむ?」
ダンジョンで入手した物を無断で所持した場合重罪に問うってうやつね。
確かにこれ成立したらやばいよね。一度成立したの戻すって大変そうだし。
とりあえずおっちゃんにさっきの男の事も含めて話してみよう。
俺の話を聞いたおっちゃんは、ははぁと言った表情浮かべ話し始める。
「確かに罰則を設けると言った案もでましたが、最終的には除外されてますよ。ご安心ください」
あいつの言ってたこと嘘じゃん!
くそ、次見かけたらふるぼっこにしちゃるぞ。
「成立するのは延期ですね。お聞かせ頂いた話を元に内容を修正しないとですからな」
どうも、ダンジョンで入手した物は政府が一時的に預かる……と言った内容だったらしい。
この場合は預かるという名の没収になるそうなので、このままだとやばいって事で修正するそうな。
「追加で二つ質問しても宜しいですかな」
「はい、勿論です」
どんな質問だろうね。
「まず一つは、体と同様に身に付けている装備なども強化されるのですかな?」
「されますねー」
武器も防具もやばい感じに強化されてますな。
たぶんダンジョン内でなら銃で撃たれても、ちょっと痛いぐらいで済むと思うよ。
「では、ダンジョンから出てもその強化は持続するのですかな?」
「いえ……あー、しないと思いますが、試していないので正確には分からないです」
そう言えば試した事ないな……身体能力はダンジョン内限定……いや、実際には違うけどね5%と誤差よ誤差。
で、装備も恐らくは同じだと思うんだけどねー。こればっかりは試して見ないと分からな……くもない。アマツに聞けば良いじゃん。後で聞いておこっと。
「なるほど。 島津さん、ありがとうございます。 かなり有益な情報が得られました」
「あ、もう良いんですか?」
質問3つで終わり?
急ぎ確かめたいって言ってたから、時間ないのかなー?
こっちから聞きたい事もあったんだけど。
「ええ、隊員とダンジョンについて話したでしょう? 実は調査チームの隊員にはカメラを持たせていましてね、話は全て知っているのですよ」
まじか。
気付かんかったなあ……。
「あ、なるほ……焼き肉食べたの怒られないですか? あれは俺が誘ったんで隊員さんが悪い訳では……」
自衛隊ってこの手の厳しいイメージがある。
隊員さん達が怒られてしまうのはちょっと……。
「ははは! ご安心を、あれぐらいでしたら問題ないですよ」
「なら良かったです……あの、こちらから質問してもよろしいでしょうか?」
怒られない様で何より。
ついでにダメ元でこっちから質問OKか聞いておこっと。
「ええ、構いませんよ。私に答えられる事なら何でも」
OKらしい。
んじゃ気になってる事から聞いちゃおうかなー。
「ん……今度は誰だ」
さっきの事も有り、警戒するようにのぞき窓から覗いてみると、そこには人の良さそうなスーツ姿のおっちゃんが居た。
見た感じは大丈夫かな……そう思い、扉を開けると。
「島津浩平さんですか? 補佐官の大塚です。 なんでもダンジョンについて詳しくお聞かせ頂けるとの事で……本日はよろしくお願いします」
「あ、いえ、こちらこそー」
と言った感じで丁寧に挨拶をお辞儀をするおっちゃん。
俺も思わずぺこぺこと頭を下げてしまう。
「それでは私はこれで」
その様子を見ていた都丸さんだけど、真面目な表情でビシッと敬礼をし、外へと向かっていく。
この人は都丸さんも知っている人だったのかな?
っと、行っちゃう前に都丸さんにお礼言わないと。
「都丸さん。 ありがとうございました!」
そう言って手を振ると、都丸さんも軽く手を振り、ダンジョンの方へと歩いて行く。
いやー……本当に最初に来てくれたのがあの人達で良かったよ。
今度また焼き肉でも誘うかな。
っと、おっちゃん待たしちゃ不味いね。
とりあえず家に招き入れて、お茶でも出さないと。
お茶を一口飲み、一息置いておっちゃんは話し始める。
「島津さん、先ほどは失礼しました。 不届き者につきましては、どこの者か確認した上で正式に抗議しますので……身柄も確保しましたし、もう現れる事はありません。後ほど正式な謝罪が届くかと思います」
「……分かりました。 自衛隊さんとは関係ないと分かりましたので、私はそれで良いです」
最初の話はさっきの男についてだった。
身柄を確保ってことは逮捕でもしたのかな?パトカーの音は聞こえなかったけれど……てかどこの者か確認って、外務省の人間じゃ無かったって事? いや、単純に確認取れてないだけ?
どっちか分からないけど、後で正式に謝罪があるならその時分かるか……まあ、いいや。今後あいつが現れないならそれでいい。てか現れたらその時は思いっきりぶん殴ったるわ。
「ありがとうございます」
おっちゃんはありがとうございます。言うと再び頭を下げる。
別におっちゃんが悪い訳では無いと思うんだけどねー。
「さて」
おっちゃん頭を上げると、一言呟いてから話し始めた。
「本当は色々と詳しく聞きたい事があったのですが、急ぎ確かめたい項目がありまして。 ……まず、ダンジョンの管理者が存在すると言うのは確か何でしょうか?」
「はい、本当です。 自衛隊の皆さんも近い内に会うことになると思いますよ」
「おお、それは素晴らしい」
おっちゃんは俺の応えを聞くと満足そうに笑みを浮かべる。
早いところアマツに会ってお話ししてね!
一般開放されるの本当に心待ちにしてるんだから。
早くじいちゃんばあちゃんにもポーションを…………待った、このダンジョンってたぶんニュースになるよな? そしたら家の敷地にダンジョンがあるってじいちゃんばあちゃんにばれるよね。
二人がニュースで知る前に話してしまうか。
たぶんあの湿布の出所について勘付くかもだよな……よし、話すか。話してポーションを渡しちゃおう。
いずれ世間一般にポーション出回るだろうし、多少前倒しになるだけだ。
ただ、一応アマツと……このおっちゃんにも相談してからかな?
「……では。次に管理者殿はダンジョン内で得た物を……そうですね、例えば政府が全て一時的に預かった場合、問題視すると思いますか?」
「えーっと……本当に預かるだけであれば大丈夫だと思います。 預かるという名の没収であれば不味いかと……ただ、私がそう思うだけですので、本人に確認するのが一番だと思います」
おっと、考え事している内に次の話に移ってた。
没収はあかんと思うよ。
アマツは基本的にいい人だし、ダンジョン攻略者に対して優しいと思う。
でもそれを邪魔する相手に対してどう出るかは……結構思い切った手を打ちそうな予感がするね。 なにせハチ公前にダンジョン移動しちゃう様な人ですし。
「ええ、確かにその通りですね。 ……ちなみに管理者殿に会うにはどうすれば宜しいですかな」
「んー……条件を満たして、規制を解除すれば会えるようになります」
「なるほど、そうですか……分かりました」
条件を満たさない限りは5階に行ってもアマツは出て来ないだろうね。
だからこそ自衛隊の人らが苦労してるんだし、このおっちゃんもアマツに会うならダンジョンに潜って条件を満たさないとダメだろう。
うん、きつくね?それ。
仮に今後政府の偉い人がだよ、アマツと交渉したい!ってなっても、ダンジョンに潜ってレベル上げないとダメなんだよね。
大丈夫かな? まあでも……ダンジョンがどんなものか身をもって体験すれば、あんま変なことする奴も居なくなって、良いのかも知れない。
アマツがそこまで考えてるかは分からないけれど……たぶん考えてるんだろうなあ。
「本当にこの話を聞けて良かったですよ。 もし聞かないまま法案が成立していたらと思うとゾッとします」
「あ、さっきの男が言ってた奴かな?」
「ふむ?」
ダンジョンで入手した物を無断で所持した場合重罪に問うってうやつね。
確かにこれ成立したらやばいよね。一度成立したの戻すって大変そうだし。
とりあえずおっちゃんにさっきの男の事も含めて話してみよう。
俺の話を聞いたおっちゃんは、ははぁと言った表情浮かべ話し始める。
「確かに罰則を設けると言った案もでましたが、最終的には除外されてますよ。ご安心ください」
あいつの言ってたこと嘘じゃん!
くそ、次見かけたらふるぼっこにしちゃるぞ。
「成立するのは延期ですね。お聞かせ頂いた話を元に内容を修正しないとですからな」
どうも、ダンジョンで入手した物は政府が一時的に預かる……と言った内容だったらしい。
この場合は預かるという名の没収になるそうなので、このままだとやばいって事で修正するそうな。
「追加で二つ質問しても宜しいですかな」
「はい、勿論です」
どんな質問だろうね。
「まず一つは、体と同様に身に付けている装備なども強化されるのですかな?」
「されますねー」
武器も防具もやばい感じに強化されてますな。
たぶんダンジョン内でなら銃で撃たれても、ちょっと痛いぐらいで済むと思うよ。
「では、ダンジョンから出てもその強化は持続するのですかな?」
「いえ……あー、しないと思いますが、試していないので正確には分からないです」
そう言えば試した事ないな……身体能力はダンジョン内限定……いや、実際には違うけどね5%と誤差よ誤差。
で、装備も恐らくは同じだと思うんだけどねー。こればっかりは試して見ないと分からな……くもない。アマツに聞けば良いじゃん。後で聞いておこっと。
「なるほど。 島津さん、ありがとうございます。 かなり有益な情報が得られました」
「あ、もう良いんですか?」
質問3つで終わり?
急ぎ確かめたいって言ってたから、時間ないのかなー?
こっちから聞きたい事もあったんだけど。
「ええ、隊員とダンジョンについて話したでしょう? 実は調査チームの隊員にはカメラを持たせていましてね、話は全て知っているのですよ」
まじか。
気付かんかったなあ……。
「あ、なるほ……焼き肉食べたの怒られないですか? あれは俺が誘ったんで隊員さんが悪い訳では……」
自衛隊ってこの手の厳しいイメージがある。
隊員さん達が怒られてしまうのはちょっと……。
「ははは! ご安心を、あれぐらいでしたら問題ないですよ」
「なら良かったです……あの、こちらから質問してもよろしいでしょうか?」
怒られない様で何より。
ついでにダメ元でこっちから質問OKか聞いておこっと。
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