95 / 304
「95話」
しおりを挟む
翌朝。
今朝から隊員さん達の攻略に付き合うと言うことで、俺はダンジョンの休憩所に向かい、個室で装備に着替えていた。
もちろんクロも一緒である。
最近分かってきたんだけど、クロと一緒に潜るかどうかで精神的な負担が段違いなんだよね。
ゴブリン(盾)のカードが欲しくて一人でタイムアタックやっているけど、結構精神的にくる。
でもクロと一緒だと半日潜ってようがへっちゃらだったりするんだなこれが。
なのでクロには出来るだけ一緒についてきてくれると嬉しい。
もちろん本人がやだって言えば無理強いはしないよ。
今のところクロもダンジョンに潜るの楽しいらしいので、断られたことはないけど。
「確かゴブリンが5体居るんだったよなー」
クロの着替えを手伝いながら、今日の狩る対象について……ん?
「……いや、違った装備の良いゴブリンが2体だったっけ。5体出るのはその次だな」
クロにじとって見られて気が付いたけど、そういや装備の良いゴブリンが先に出るんだった。
印象薄くて忘れかけてたぜい。
「装備が良くなってるから、こっちも強化しておかないと」
俺とクロはあの時点でかなりレベル上がっていたし、装備もきっちり改造したから大した敵ではなかったけど……まあ、自衛隊さんもたぶん大丈夫だろう。
レベルも低いし、装備の強化もまだ不十分だとしても人数多いし、あっちは戦闘訓練とかしてるんだしね。
さて、クロの着替えも終わったし、休憩所に戻っておきますかね。
休憩所に戻ると隊員さんが一人だけ待機してた。
「おはようございまーす」
「おう、早いな」
「太田さんも早いですね」
居たのは太田さんだった。
他の隊員さんはどしたのかなー?
「ほかの連中は上で着替えている。もう少しすれば来るだろう」
俺の視線に気が付いたのだろう、ほかの隊員さんについて教えてくれる大田さん。
そしてその言葉通り、本の数分で他の隊員さんも集合する。
さてさて、今日もがんばりますかー。
「今日の予定ですけど、まず10体部屋に行ってみて無傷で戦闘を終えることが出来たならば、7階に行こうと思います」
潜る前に今日の予定は?と、都丸さんに聞かれたので……昨日先の階層に進むって聞いていたし、とりあえず事前に隊員さんの実力を改めて確認し、問題なければ7階に行く感じにしたいと思う。といった事を皆に伝える。
隊員さんは黙って頷いているので、ここまでは問題なしと。
「7階のモンスターですが、ここもゴブリンが出てきますね、一度に出るのは最低2体です。6階と比べて身体能力は少し上がった程度ですが、装備がかなり良くなっています。こちらの装備の強化次第では……倒せないことは無いと思いますが、攻撃を受けると痛手を負うかもです」
あとはモンスターについての情報を渡しておかないとね。
「あと、これが重要なんですが」
「これ以降の敵は、部屋に入る前からこちらを察知してきます。なので不意打ちはまず出来ないと思ってください」
これ、大事よね。
7階の敵は遠距離攻撃手段もってないから大丈夫だけど、それ以降の階層はそう言うわけじゃないし。
まあ、戦えば分る事だけど……念のため言っておかないとね?
「その辺りは他のダンジョンと変わらんのだな……聞いたか?各員突入の際は必ず盾を構えるように。不意打ちには十分注意すること……それでは出発しましょうか」
「はい」
ほーん。
なるほど、他のダンジョンでもそうなのか。
……広いダンジョンで、向こうが先に気付くとかきつくない?
まあ、だから推奨人数とか違うんだろうけど。
ま、それよりも今はこっちの事考えよう。
まずは一番近いところの10体部屋にいって、隊員さんに戦って貰わないと。
「10体でも問題ないですね。じゃあ、先に進みますかー」
問題なかったですね、はい。
見た感じ土日でさらに強くなっている気がする。
結構な数のゴブリンを狩ったんじゃなかろうか。
「そういえば島津さん。10体を目安にしているらしいが、一応理由を聞いても?」
7階目指して歩いていると、そんな事を都丸さんが尋ねてきた。
大した理由は無いんですけど。
「あ、別に大した理由じゃないですよ。単に10体を無傷でいけるなら、次の階層の敵も問題なく……ちょいちょい怪我はしますが、倒せますんで……えーと、経験則?ですかね」
まあ、ただの経験則……だけど、これに従ってきて今のところは上手くいっている。
もちろん怪我はするけどね。なので俺はこれからも10体を無傷でいけるのを基準で行きたいと思う。
出来れば自衛隊さんにもそうして欲しいと思ってる。
治るし、死なないとは言え戦闘不能になるような怪我は負って欲しくないしね。
「経験則か、なるほど理解した。てっきり管理者に何か言われているのかと思ってな」
「あー、その手のアドバイスは貰ってないですねえ……もらっても実際にその敵を倒した後だったりとかしますし」
「嬉しくないアドバイスだなあ……」
いや、本当にね。
牛さんの時とかもさ、特殊な能力云々とか倒した後に言われたからねっ。
……まあ、アマツとしては事前にネタバレしたく無いってところだろうから。
あまり責められないんだけどねー。もうちょっとヒントっぽいのを事前に出してもいいと思うんだっ。
そんな感じで雑談しつつ進んでいると、7階……じゃなくて、手前のゲートキーパー的な奴のいる部屋についた。
「確かにこっちに気が付いているな」
部屋に入る前に、都丸さんや他の隊員さんも中を覗き込んで、モンスターがこちらに気付いている事を確認する。
あ、もちろん盾は構えてたよ。
「どうします?俺も参戦した方が良いですか?」
普通のゴブリンよりはなんだかんだで強いしね。
まあ、たぶん大隊員さんなら問題ないだろうけど、念のためね。
「いや、まずは俺たちだけで戦う。万が一やばそうな時は援護をお願いしたい」
「了解でっす」
最初は自分たちでやるつもり。
と言うことで、俺は後方で待機することになった。
果たして結果はどうなるか……。
「問題ないですねー」
「ああ、数が増えると分らんがな」
あっさり終わったわ。
いやね、4対2だしそりゃそうよ。
一方的にボコって終わりでした……ちょっとだけゴブリンが可哀そうに思えてしまった。
……まあ、俺もっと酷いことしているんですけどね。
とまあ、こんな感じで俺の役割はあまり無さそうな感じだ。
今の感じだと1対1で戦っても問題なさそうだし、俺が本当に必要になるのはオークあたりかなー……あそこは隊員さんだけだと、まじで死人が……死なないけど、出兼ねない。
そんな感じで7階の攻略は順調に進む。
残りの隊員さんも入れ替わりで7階へと進むが、こちらも同様に順調だ。
そして月、火曜と隊員さんとダンジョンに潜り、午後からは自分たちの攻略を進め……そして水曜日、ついに総理御一行の準備が整う。
今朝から隊員さん達の攻略に付き合うと言うことで、俺はダンジョンの休憩所に向かい、個室で装備に着替えていた。
もちろんクロも一緒である。
最近分かってきたんだけど、クロと一緒に潜るかどうかで精神的な負担が段違いなんだよね。
ゴブリン(盾)のカードが欲しくて一人でタイムアタックやっているけど、結構精神的にくる。
でもクロと一緒だと半日潜ってようがへっちゃらだったりするんだなこれが。
なのでクロには出来るだけ一緒についてきてくれると嬉しい。
もちろん本人がやだって言えば無理強いはしないよ。
今のところクロもダンジョンに潜るの楽しいらしいので、断られたことはないけど。
「確かゴブリンが5体居るんだったよなー」
クロの着替えを手伝いながら、今日の狩る対象について……ん?
「……いや、違った装備の良いゴブリンが2体だったっけ。5体出るのはその次だな」
クロにじとって見られて気が付いたけど、そういや装備の良いゴブリンが先に出るんだった。
印象薄くて忘れかけてたぜい。
「装備が良くなってるから、こっちも強化しておかないと」
俺とクロはあの時点でかなりレベル上がっていたし、装備もきっちり改造したから大した敵ではなかったけど……まあ、自衛隊さんもたぶん大丈夫だろう。
レベルも低いし、装備の強化もまだ不十分だとしても人数多いし、あっちは戦闘訓練とかしてるんだしね。
さて、クロの着替えも終わったし、休憩所に戻っておきますかね。
休憩所に戻ると隊員さんが一人だけ待機してた。
「おはようございまーす」
「おう、早いな」
「太田さんも早いですね」
居たのは太田さんだった。
他の隊員さんはどしたのかなー?
「ほかの連中は上で着替えている。もう少しすれば来るだろう」
俺の視線に気が付いたのだろう、ほかの隊員さんについて教えてくれる大田さん。
そしてその言葉通り、本の数分で他の隊員さんも集合する。
さてさて、今日もがんばりますかー。
「今日の予定ですけど、まず10体部屋に行ってみて無傷で戦闘を終えることが出来たならば、7階に行こうと思います」
潜る前に今日の予定は?と、都丸さんに聞かれたので……昨日先の階層に進むって聞いていたし、とりあえず事前に隊員さんの実力を改めて確認し、問題なければ7階に行く感じにしたいと思う。といった事を皆に伝える。
隊員さんは黙って頷いているので、ここまでは問題なしと。
「7階のモンスターですが、ここもゴブリンが出てきますね、一度に出るのは最低2体です。6階と比べて身体能力は少し上がった程度ですが、装備がかなり良くなっています。こちらの装備の強化次第では……倒せないことは無いと思いますが、攻撃を受けると痛手を負うかもです」
あとはモンスターについての情報を渡しておかないとね。
「あと、これが重要なんですが」
「これ以降の敵は、部屋に入る前からこちらを察知してきます。なので不意打ちはまず出来ないと思ってください」
これ、大事よね。
7階の敵は遠距離攻撃手段もってないから大丈夫だけど、それ以降の階層はそう言うわけじゃないし。
まあ、戦えば分る事だけど……念のため言っておかないとね?
「その辺りは他のダンジョンと変わらんのだな……聞いたか?各員突入の際は必ず盾を構えるように。不意打ちには十分注意すること……それでは出発しましょうか」
「はい」
ほーん。
なるほど、他のダンジョンでもそうなのか。
……広いダンジョンで、向こうが先に気付くとかきつくない?
まあ、だから推奨人数とか違うんだろうけど。
ま、それよりも今はこっちの事考えよう。
まずは一番近いところの10体部屋にいって、隊員さんに戦って貰わないと。
「10体でも問題ないですね。じゃあ、先に進みますかー」
問題なかったですね、はい。
見た感じ土日でさらに強くなっている気がする。
結構な数のゴブリンを狩ったんじゃなかろうか。
「そういえば島津さん。10体を目安にしているらしいが、一応理由を聞いても?」
7階目指して歩いていると、そんな事を都丸さんが尋ねてきた。
大した理由は無いんですけど。
「あ、別に大した理由じゃないですよ。単に10体を無傷でいけるなら、次の階層の敵も問題なく……ちょいちょい怪我はしますが、倒せますんで……えーと、経験則?ですかね」
まあ、ただの経験則……だけど、これに従ってきて今のところは上手くいっている。
もちろん怪我はするけどね。なので俺はこれからも10体を無傷でいけるのを基準で行きたいと思う。
出来れば自衛隊さんにもそうして欲しいと思ってる。
治るし、死なないとは言え戦闘不能になるような怪我は負って欲しくないしね。
「経験則か、なるほど理解した。てっきり管理者に何か言われているのかと思ってな」
「あー、その手のアドバイスは貰ってないですねえ……もらっても実際にその敵を倒した後だったりとかしますし」
「嬉しくないアドバイスだなあ……」
いや、本当にね。
牛さんの時とかもさ、特殊な能力云々とか倒した後に言われたからねっ。
……まあ、アマツとしては事前にネタバレしたく無いってところだろうから。
あまり責められないんだけどねー。もうちょっとヒントっぽいのを事前に出してもいいと思うんだっ。
そんな感じで雑談しつつ進んでいると、7階……じゃなくて、手前のゲートキーパー的な奴のいる部屋についた。
「確かにこっちに気が付いているな」
部屋に入る前に、都丸さんや他の隊員さんも中を覗き込んで、モンスターがこちらに気付いている事を確認する。
あ、もちろん盾は構えてたよ。
「どうします?俺も参戦した方が良いですか?」
普通のゴブリンよりはなんだかんだで強いしね。
まあ、たぶん大隊員さんなら問題ないだろうけど、念のためね。
「いや、まずは俺たちだけで戦う。万が一やばそうな時は援護をお願いしたい」
「了解でっす」
最初は自分たちでやるつもり。
と言うことで、俺は後方で待機することになった。
果たして結果はどうなるか……。
「問題ないですねー」
「ああ、数が増えると分らんがな」
あっさり終わったわ。
いやね、4対2だしそりゃそうよ。
一方的にボコって終わりでした……ちょっとだけゴブリンが可哀そうに思えてしまった。
……まあ、俺もっと酷いことしているんですけどね。
とまあ、こんな感じで俺の役割はあまり無さそうな感じだ。
今の感じだと1対1で戦っても問題なさそうだし、俺が本当に必要になるのはオークあたりかなー……あそこは隊員さんだけだと、まじで死人が……死なないけど、出兼ねない。
そんな感じで7階の攻略は順調に進む。
残りの隊員さんも入れ替わりで7階へと進むが、こちらも同様に順調だ。
そして月、火曜と隊員さんとダンジョンに潜り、午後からは自分たちの攻略を進め……そして水曜日、ついに総理御一行の準備が整う。
3
あなたにおすすめの小説
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
底辺動画主、配信を切り忘れてスライムを育成していたらバズった
椎名 富比路
ファンタジー
ダンジョンが世界じゅうに存在する世界。ダンジョン配信業が世間でさかんに行われている。
底辺冒険者であり配信者のツヨシは、あるとき弱っていたスライムを持ち帰る。
ワラビと名付けられたスライムは、元気に成長した。
だがツヨシは、うっかり配信を切り忘れて眠りについてしまう。
翌朝目覚めると、めっちゃバズっていた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる