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「235話」(書影でたので良ければみたってくださいー)
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その後、海岸でしばらくダベっていた俺たちであったが、夕方までには帰らなきゃいけないと言うことで、クロへのお土産を用意すべくペットショップへと向かった。
「意外と売ってない……」
「なに探してるのー?」
「カラフルな猫缶あるかなーって」
「なるほど」
目当てはアメリカの特産ともいえるカラフルな食べ物、その猫版であったが……であったが、さすがにそこまでカラフルにはしてないようであった。
目に付く商品は全て色はまともな物ばかりである。
若干蛍光色なのもあったけど、あいにく犬用だったので太郎用のお土産にしたよ。
さて、こうなるとクロのお土産をどうするか悩むな……ふむ。
「とりあえずここにあるの全種と……猫用のハンモック買ってこっと」
悩むなら全部買えばいいじゃない。
そこそこ種類はあるけれど送って貰えばいいしね。
猫缶とカリカリだけじゃ物足りないし、よさげな感じの猫用ハンモックが売っていたのでそれも購入する。
気に行ってくれるといいんだけどなー。
買った荷物を全て預けて店を出たところでスマホが震えているのに気が付いた。
俺のスマホにメッセージ送るのなんて限られてるし、たぶん中村だろうな。
「ん、中村から返信……むこうって早朝だったっけ。起きたのかな」
予想通り中村だった。
なんか反応遅いなーと思ったけれど、アメリカと日本じゃかなり時差があるし仕方ないことだったね。
こっちはまだ夕方になっていないぐらいの時間帯で、時差を考えると日本は早朝だろう。早起きさんだな。
「なんてー?」
「空じゃねーか! だって」
「だよねー!」
メッセージの内容を聞いて、楽し気に笑う北上さん。
さすが中村。期待を裏切らない反応をしてくれるぜ。
「あといつの間にアメリカなんて行ったんだって……言うの忘れてた」
「ひどっ」
「まあ、私たちも言ってないんだけどねー」
「中村の扱いよ」
まあ、これに関しては自衛隊と米軍に関係することなので、さすがに内容を漏らすわけにゃーいかんからねえ。
とはいえ、アメリカに行ってくるーぐらいは言ってもいい気がするので、やっぱひどいな中村の扱いっ、
「お土産買うからゆるしてちょ……ぽちっと」
可哀想なのでお土産いっぱい買ってあげよう。
なにがいいかな。
「カラフルケーキでいいかな」
「いいかも」
やっぱ選ぶならアメリカならではのお土産にしないとね!
まあ、生ものだから買うのは最終日かな。
もし日持ちするのであれば送ってもらうのも手だ。
さって、お土産も買ったしささっとダンジョンに戻りますか!
あまりダラダラしていると夕方になっちゃうし……アメリカだし、治安よくないかもだからね。
クロも待ってるし早めに帰るのだ。
んで、大体1時間後。
ダンジョンに戻った俺たちは、自分たちあてに届いた荷物を引き取り、ダンジョンの休憩所へと向かう。
クロは休憩所か個室に居るだろう……そう思い辺りを見渡すと、クロがこちらに近寄ってくるのに気が付いた。
「クロ、留守番させちゃってごめんね。これ、お土産なんだけど……」
思ったより帰りが遅くて、心配させてしまったのかも知れない……。
足にすり寄ってきたクロを撫でまくり、満足した雰囲気をだしたところでスッとお土産を渡す。
「カリカリと猫缶詰め合わせと……猫用ハンモック……」
お土産をみたクロは、頻りににおいを嗅ぎ……ハンモックの箱の前で『ふんっ』と鼻をならす。
あけろということだ。
「ちょっとまってね」
箱を開けて、取り出したハンモックを組み立てクロの前へとさしだす。
クロはまたしばらくにおいを嗅いでいたが、やがて上に乗るとごろんと横になった。
気に入ってくれたようでホッとしたが……このあと、北上さんの部屋で夕飯を頂くのだけど、クロはハンモックから動く気がないようで、結局抱えて運ぶ羽目になったよ。まったく、可愛いんだからもうっ。
「ごちそうさまでした」
「ん、おそまつさまでした」
夕飯は北上さんが作ってくれた。羨ましかろう。
「お?」
この後は映画をみるので、まず机の上を片付けて、それから飲み物用意してーと……片づけをしていたのだけど、そのタイミングで再びスマホにメッセージがきた。
「どったの?」
「中村から。せめてまともな食い物にしてくれって」
「変なの買うつもりなのバレてる」
「たまに勘がいいんだよなあ」
そう笑いながら俺はチラリとスマホに視線を向ける。
そこに表示されているメッセージには続きがあった。
『あの生首大丈夫か?』と。
……正直不安しかねえ。
日本を出てからもう三日以上経過しているわけで、果たしてイースは大人しくしているのだろうか……さすがに変なことをしていないとは思いたいが。うーん、ダメそう。
『すまん、滅茶苦茶不安なのでちょっとだけ様子みてもらえないだろうか?』
そうスマホからメッセージを送り、少し待つと了承する旨の返信がある。
ただ、これから仕事があるので見るのは夕方以降になるとのことだった。
それでもありがたい事なので、改めてお願いすると返信しておいた。
そして翌朝。
「んんっ……くぅっ」
お腹を空かせたクロの猫パンチで俺は目を覚ます。
結局映画をみながら寝落ちしてしまったらしく、ソファーで寝ていたので体がバッキバキだ。
北上さんはテーブルの上で寝てた。なんでだ。
半ば寝ぼけながらスマホを手に取ると、メッセージが着ていることを示す、光が点灯していた。
「ん、中村か……は?」
ぼーっとしながらメッセージを見たのだけど……一気に目が覚めた。
内容は『お前んち様子見にいったら、生首に家に入れと誘われてんだけど』と、いった内容だった。
どういうこっちゃと、寝起きの頭で考えていると、追伸でメッセージがきた。
『どうすりゃいい?』と……向こうは向こうで大変そうだ。
なにせ、生首の姿を誰かに見られようものなら大惨事になること間違いなしである。
「どういうこっちゃ……なんで家に入れようとしているか聞いてっと」
別に中村が家にはいるのは問題ないのだけど、イースに招かれてというのは大問題だ。
あいつが素直に理由を話すかは疑問だが、理由を聞かなきゃ判断ができん。
……念のため『いざとなったらダンジョンに逃げ込んで』とメッセージを追加で送ってと。
さて、どうなるか……。
「意外と売ってない……」
「なに探してるのー?」
「カラフルな猫缶あるかなーって」
「なるほど」
目当てはアメリカの特産ともいえるカラフルな食べ物、その猫版であったが……であったが、さすがにそこまでカラフルにはしてないようであった。
目に付く商品は全て色はまともな物ばかりである。
若干蛍光色なのもあったけど、あいにく犬用だったので太郎用のお土産にしたよ。
さて、こうなるとクロのお土産をどうするか悩むな……ふむ。
「とりあえずここにあるの全種と……猫用のハンモック買ってこっと」
悩むなら全部買えばいいじゃない。
そこそこ種類はあるけれど送って貰えばいいしね。
猫缶とカリカリだけじゃ物足りないし、よさげな感じの猫用ハンモックが売っていたのでそれも購入する。
気に行ってくれるといいんだけどなー。
買った荷物を全て預けて店を出たところでスマホが震えているのに気が付いた。
俺のスマホにメッセージ送るのなんて限られてるし、たぶん中村だろうな。
「ん、中村から返信……むこうって早朝だったっけ。起きたのかな」
予想通り中村だった。
なんか反応遅いなーと思ったけれど、アメリカと日本じゃかなり時差があるし仕方ないことだったね。
こっちはまだ夕方になっていないぐらいの時間帯で、時差を考えると日本は早朝だろう。早起きさんだな。
「なんてー?」
「空じゃねーか! だって」
「だよねー!」
メッセージの内容を聞いて、楽し気に笑う北上さん。
さすが中村。期待を裏切らない反応をしてくれるぜ。
「あといつの間にアメリカなんて行ったんだって……言うの忘れてた」
「ひどっ」
「まあ、私たちも言ってないんだけどねー」
「中村の扱いよ」
まあ、これに関しては自衛隊と米軍に関係することなので、さすがに内容を漏らすわけにゃーいかんからねえ。
とはいえ、アメリカに行ってくるーぐらいは言ってもいい気がするので、やっぱひどいな中村の扱いっ、
「お土産買うからゆるしてちょ……ぽちっと」
可哀想なのでお土産いっぱい買ってあげよう。
なにがいいかな。
「カラフルケーキでいいかな」
「いいかも」
やっぱ選ぶならアメリカならではのお土産にしないとね!
まあ、生ものだから買うのは最終日かな。
もし日持ちするのであれば送ってもらうのも手だ。
さって、お土産も買ったしささっとダンジョンに戻りますか!
あまりダラダラしていると夕方になっちゃうし……アメリカだし、治安よくないかもだからね。
クロも待ってるし早めに帰るのだ。
んで、大体1時間後。
ダンジョンに戻った俺たちは、自分たちあてに届いた荷物を引き取り、ダンジョンの休憩所へと向かう。
クロは休憩所か個室に居るだろう……そう思い辺りを見渡すと、クロがこちらに近寄ってくるのに気が付いた。
「クロ、留守番させちゃってごめんね。これ、お土産なんだけど……」
思ったより帰りが遅くて、心配させてしまったのかも知れない……。
足にすり寄ってきたクロを撫でまくり、満足した雰囲気をだしたところでスッとお土産を渡す。
「カリカリと猫缶詰め合わせと……猫用ハンモック……」
お土産をみたクロは、頻りににおいを嗅ぎ……ハンモックの箱の前で『ふんっ』と鼻をならす。
あけろということだ。
「ちょっとまってね」
箱を開けて、取り出したハンモックを組み立てクロの前へとさしだす。
クロはまたしばらくにおいを嗅いでいたが、やがて上に乗るとごろんと横になった。
気に入ってくれたようでホッとしたが……このあと、北上さんの部屋で夕飯を頂くのだけど、クロはハンモックから動く気がないようで、結局抱えて運ぶ羽目になったよ。まったく、可愛いんだからもうっ。
「ごちそうさまでした」
「ん、おそまつさまでした」
夕飯は北上さんが作ってくれた。羨ましかろう。
「お?」
この後は映画をみるので、まず机の上を片付けて、それから飲み物用意してーと……片づけをしていたのだけど、そのタイミングで再びスマホにメッセージがきた。
「どったの?」
「中村から。せめてまともな食い物にしてくれって」
「変なの買うつもりなのバレてる」
「たまに勘がいいんだよなあ」
そう笑いながら俺はチラリとスマホに視線を向ける。
そこに表示されているメッセージには続きがあった。
『あの生首大丈夫か?』と。
……正直不安しかねえ。
日本を出てからもう三日以上経過しているわけで、果たしてイースは大人しくしているのだろうか……さすがに変なことをしていないとは思いたいが。うーん、ダメそう。
『すまん、滅茶苦茶不安なのでちょっとだけ様子みてもらえないだろうか?』
そうスマホからメッセージを送り、少し待つと了承する旨の返信がある。
ただ、これから仕事があるので見るのは夕方以降になるとのことだった。
それでもありがたい事なので、改めてお願いすると返信しておいた。
そして翌朝。
「んんっ……くぅっ」
お腹を空かせたクロの猫パンチで俺は目を覚ます。
結局映画をみながら寝落ちしてしまったらしく、ソファーで寝ていたので体がバッキバキだ。
北上さんはテーブルの上で寝てた。なんでだ。
半ば寝ぼけながらスマホを手に取ると、メッセージが着ていることを示す、光が点灯していた。
「ん、中村か……は?」
ぼーっとしながらメッセージを見たのだけど……一気に目が覚めた。
内容は『お前んち様子見にいったら、生首に家に入れと誘われてんだけど』と、いった内容だった。
どういうこっちゃと、寝起きの頭で考えていると、追伸でメッセージがきた。
『どうすりゃいい?』と……向こうは向こうで大変そうだ。
なにせ、生首の姿を誰かに見られようものなら大惨事になること間違いなしである。
「どういうこっちゃ……なんで家に入れようとしているか聞いてっと」
別に中村が家にはいるのは問題ないのだけど、イースに招かれてというのは大問題だ。
あいつが素直に理由を話すかは疑問だが、理由を聞かなきゃ判断ができん。
……念のため『いざとなったらダンジョンに逃げ込んで』とメッセージを追加で送ってと。
さて、どうなるか……。
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