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14. 案内
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演習は、一言でいえば凄まじかった。
人数は三十人位だろうか。体格の良い人達が整列し、大きな声で挨拶した時は、空気が震えたように感じ、ナターシャも身震いがした。
まず、広場を何周か走った後、木で作られた模擬剣で二人一組でえい、えいと掛け声を掛けながら打ち合っていた。
そのあとに勝ち抜き戦をやると言っていて、なんとラドが最後に、ミロシュと戦って勝った時には、ナターシャも声を上げて喜んでしまった!
「わぁ!凄い!!」
初めは柱の影から見ていたナターシャも、騎士団の人に気付かれ近くへどうぞと促されて広場の木陰に座らせてもらったのだ。
(ラド様って、結構強いんだわ!)
騎士団の演習を見た事がなかったナターシャは、男達のぶつかり合いに圧倒されながらも最後は気分が湧き上がる思いがした。
☆★
「王都へ行くか!」
翌日。
朝食の時にラドから言われたナターシャは、少し嬉しくなった。
「まぁ!今日は、ラド様お仕事はお休みなの?」
「ああ。午前中は休みを取ったのだ。せっかくナターシャがいるんだから、案内しないとな!」
そう言われて、悪い気はしない。むしろ申し訳なく思ってしまってナターシャは聞いた。
「ラド様。案内してくれて嬉しいけど、いいの?お休みを取ったって…」
「ん?普段は休みなく働いているんだ。たまにはいいんだよ。それに、王都を見て回るのも、ちゃんとした仕事だからな!」
そう言われて、ナターシャはやはりラドがなんの仕事をしているのか聞いてみようかと思ったが、すんでのところで止めた。はっきり言われたら、やはりこの関係がなくなりそうで怖くなったのだ。
(私は知らないふりをしている…ずるい人間なのかしら…。)
そうナターシャは思いながらも、ラドと接するのはあまり緊張しなく、楽しい時間が過ごせるようになって、この時間が無くなるのは淋しいと思い始めていた。
簡素な服にお互い着替え、キャリーにお土産を買ってくると言って王都へと出掛ける。
王都の中心部まで馬車で行き、そこから歩く事にした。
「今日は、何をしようか考えたんだが…街を歩くだけでも楽しいかと思ったんだが、どうだろう?何かしたい事があるか?」
そう馬車を降りてラドに聞かれたナターシャは、うーんと頭を捻る。
周りでは、街の人達がとても楽しそうな笑い声や活気に溢れ、子供達もいたるところで遊んでいた。皆明るい表情をし、街もとても明るいのだとナターシャは思いながら、言葉を発した。
「うん、素敵!あ、でもキャリーにお土産を買いたい!何がいいかしら…お菓子とか…」
「なるほど…じゃあクッキーに、アプリコットジャムを挟んで、粉砂糖をまぶしたお菓子なんだが、それはどうだ?」
「まぁ!美味しそう!あとは…あ、あれは何?とても良い匂いがするわ!」
「あぁ、あれはミンチした肉を腸詰めにしたものを焼いているんだ。食べてみるか?」
「え!いいの!?」
「ハハハ。朝食食べてきただろう、と言いたいが、この国の味も知って欲しいからな。それに、部屋で食べるのとはまた違っていいぞ。あの噴水の所で食べよう。」
そう言って、肉を焼いている屋台へと素早く行き、ラドは懐からお金を出して購入した。
「あ…お金、私も持って来たのよ。次は私が払うわ!」
「ナターシャ、何言っているんだ。俺が誘ったんだよ、大人しくもらってくれると嬉しいんだがな。」
「え?それはもちろん…ありがとう!」
「これはこうやって食べるんだ。かぶり付くんだ。」
「え!!……お、美味しい!!」
ナターシャは、食べた事のないアレクシナツニーシ国の食べ物を他にも数点、堪能した。
キャリーのお土産も、ナターシャも食べたいだろうと幾つも購入してくれ、ナターシャは驚いたがラドはその度に払ってくれた。
「ラド様…さすがに悪いわ。こんなに…」
「何を言っている!俺が、ナターシャと来たくて誘ったんだし、ナターシャも楽しかったならそれでいいんだ。自分できっちり稼いだ金なんだから、気にする事は何も無い。ナターシャが喜んでくれるなら払った甲斐があったよ。」
「そう?ありがとう!楽しかったわ!忙しいのに、案内してくれてありがとう。」
「まだまだ案内したい場所はたくさんある。大聖堂や、大きな川が見える丘の上にある緑豊かな公園もあってね。…また一緒に行こう。」
「素敵!行ってみたいわ!」
ラドはナターシャにもお土産をたくさん買い、次の約束も出来たと満足げに馬車に乗った。
ナターシャも、ラドと出掛けられてとても楽しかった。また他へも出掛ける事が出来ると思ったら、帰るのが淋しいと思っていたのに、心がとても温かくなった。次はいつ来れるのだろう、またすぐにでも来たいなと思いながら、ナターシャもまた軽い足取りで馬車に乗った。
人数は三十人位だろうか。体格の良い人達が整列し、大きな声で挨拶した時は、空気が震えたように感じ、ナターシャも身震いがした。
まず、広場を何周か走った後、木で作られた模擬剣で二人一組でえい、えいと掛け声を掛けながら打ち合っていた。
そのあとに勝ち抜き戦をやると言っていて、なんとラドが最後に、ミロシュと戦って勝った時には、ナターシャも声を上げて喜んでしまった!
「わぁ!凄い!!」
初めは柱の影から見ていたナターシャも、騎士団の人に気付かれ近くへどうぞと促されて広場の木陰に座らせてもらったのだ。
(ラド様って、結構強いんだわ!)
騎士団の演習を見た事がなかったナターシャは、男達のぶつかり合いに圧倒されながらも最後は気分が湧き上がる思いがした。
☆★
「王都へ行くか!」
翌日。
朝食の時にラドから言われたナターシャは、少し嬉しくなった。
「まぁ!今日は、ラド様お仕事はお休みなの?」
「ああ。午前中は休みを取ったのだ。せっかくナターシャがいるんだから、案内しないとな!」
そう言われて、悪い気はしない。むしろ申し訳なく思ってしまってナターシャは聞いた。
「ラド様。案内してくれて嬉しいけど、いいの?お休みを取ったって…」
「ん?普段は休みなく働いているんだ。たまにはいいんだよ。それに、王都を見て回るのも、ちゃんとした仕事だからな!」
そう言われて、ナターシャはやはりラドがなんの仕事をしているのか聞いてみようかと思ったが、すんでのところで止めた。はっきり言われたら、やはりこの関係がなくなりそうで怖くなったのだ。
(私は知らないふりをしている…ずるい人間なのかしら…。)
そうナターシャは思いながらも、ラドと接するのはあまり緊張しなく、楽しい時間が過ごせるようになって、この時間が無くなるのは淋しいと思い始めていた。
簡素な服にお互い着替え、キャリーにお土産を買ってくると言って王都へと出掛ける。
王都の中心部まで馬車で行き、そこから歩く事にした。
「今日は、何をしようか考えたんだが…街を歩くだけでも楽しいかと思ったんだが、どうだろう?何かしたい事があるか?」
そう馬車を降りてラドに聞かれたナターシャは、うーんと頭を捻る。
周りでは、街の人達がとても楽しそうな笑い声や活気に溢れ、子供達もいたるところで遊んでいた。皆明るい表情をし、街もとても明るいのだとナターシャは思いながら、言葉を発した。
「うん、素敵!あ、でもキャリーにお土産を買いたい!何がいいかしら…お菓子とか…」
「なるほど…じゃあクッキーに、アプリコットジャムを挟んで、粉砂糖をまぶしたお菓子なんだが、それはどうだ?」
「まぁ!美味しそう!あとは…あ、あれは何?とても良い匂いがするわ!」
「あぁ、あれはミンチした肉を腸詰めにしたものを焼いているんだ。食べてみるか?」
「え!いいの!?」
「ハハハ。朝食食べてきただろう、と言いたいが、この国の味も知って欲しいからな。それに、部屋で食べるのとはまた違っていいぞ。あの噴水の所で食べよう。」
そう言って、肉を焼いている屋台へと素早く行き、ラドは懐からお金を出して購入した。
「あ…お金、私も持って来たのよ。次は私が払うわ!」
「ナターシャ、何言っているんだ。俺が誘ったんだよ、大人しくもらってくれると嬉しいんだがな。」
「え?それはもちろん…ありがとう!」
「これはこうやって食べるんだ。かぶり付くんだ。」
「え!!……お、美味しい!!」
ナターシャは、食べた事のないアレクシナツニーシ国の食べ物を他にも数点、堪能した。
キャリーのお土産も、ナターシャも食べたいだろうと幾つも購入してくれ、ナターシャは驚いたがラドはその度に払ってくれた。
「ラド様…さすがに悪いわ。こんなに…」
「何を言っている!俺が、ナターシャと来たくて誘ったんだし、ナターシャも楽しかったならそれでいいんだ。自分できっちり稼いだ金なんだから、気にする事は何も無い。ナターシャが喜んでくれるなら払った甲斐があったよ。」
「そう?ありがとう!楽しかったわ!忙しいのに、案内してくれてありがとう。」
「まだまだ案内したい場所はたくさんある。大聖堂や、大きな川が見える丘の上にある緑豊かな公園もあってね。…また一緒に行こう。」
「素敵!行ってみたいわ!」
ラドはナターシャにもお土産をたくさん買い、次の約束も出来たと満足げに馬車に乗った。
ナターシャも、ラドと出掛けられてとても楽しかった。また他へも出掛ける事が出来ると思ったら、帰るのが淋しいと思っていたのに、心がとても温かくなった。次はいつ来れるのだろう、またすぐにでも来たいなと思いながら、ナターシャもまた軽い足取りで馬車に乗った。
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