【完結】田舎暮らしを都会でしているの?と思ったらここはどうやら異世界みたいです。

まりぃべる

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9. パンの種類

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「黒パンは売らないよ。でも他のパンって?」

 そう言われ、ここはもしかしたら菓子パンとか、食パンとかないのかしら?と思った。
けれど、無いって事ある?異世界だからあり得るのかなぁ?

「ジャムパンとか、食パンとか。あとコッペパンとか、クリームパン。カレーパンやメロンパンは無いのですか?ディヴィスさん一人だと大変だからやらないのですかね。」

「なんだいそりゃ。異世界ではあるのかい?あ、ちょっとディヴィス!カスガリンが変わった事言うんだよ。どう思う?」

と言われた。

(変わった事…。そっか、常識が違うのか…。)

「どうだい?あんた。やれるならやってみるかい?」

 マルアさんの言葉に考え込んだディヴィスさんへ、マルアさんはまた声を掛けた。
その顔は、私を笑い者にする顔では無く、期待を込めた目でディヴィスさんを見ているようだった。

「…説明してもらえるか?」

「ええと…」



 いろいろと説明してみると、やはり判明したのは惣菜パンが無い!
だけれど、やってみたら面白そうだからと三人でいろいろと考え始めた。

 この店は、午前中の朝早い時間しかやっていないのだそう。
午後のお腹が空く時間や、お昼に出したら売れるような気がするんだけれど、そうしたら、きっとディヴィスさん疲れちゃうよね。そう思ったが逆に、『子供が産まれるから蓄えがあって超したことは無い。』とディヴィスさんが言い、試作品を出す事にした。
皆が文字通り食いついてくれるかも分からないし、試作品だからと一ダリで販売する事にした。

 だけれど肝心の惣菜パンを何にするかが決まらない。うんうん唸って、私は何とはなしに聞いてみた。

「隣って野菜屋なのですよね。ケルン君がいる店。あそこで、売れ残った野菜とか果物、格安で売ってくれたりすると、価格も抑えられそうですよね。」

「いいじゃないの!売れ残りは、処分に困るって前に奥さん言ってたよ。」

「ちょっと聞いてくる!」

 私の言葉にマルアさんが言い、ディヴィスさんが素早く隣へ聞きに行った。

「カスガリンちゃん…!あんた、凄いよ!!このシラグリン国はね、主食はバケットなんだよ。たまに黒パンを食べる人もいただろうけど、見た目なのかねぇ…特に王都では黒パンより白パンのが売れるんだ。仕入れも大変だし、売れ残る可能性がある黒パンは販売しないんだよ。だけれど惣菜パンなるものがあれば、それだけで栄養が取れればって買ってくれる人もいるかもしれないねぇ!」

 そうなんだ…。種類が増えたら嬉しいよね!?そんな事ないのかなー。

 てか、そろそろカスガリンじゃなくて、リンって呼んでって言おうかなぁ…。でも今更訂正するのもなぁ。
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