【完結】田舎暮らしを都会でしているの?と思ったらここはどうやら異世界みたいです。

まりぃべる

文字の大きさ
12 / 28

12. 結果

しおりを挟む
 次の日。

 夕方にもパンを売る事になり、営業に向けて準備をする。
今日はカレーパンならぬシチューパンだ。

 早朝販売する前に、『今日は夕方も営業します。販売する物は試作品の惣菜パンです。中に具材が入るから日持ちはしませんが、斬新で美味しいですよ。試作品なので一ダリで販売する予定です。是非来て下さい!』と宣伝をする。

 ケルンにも宣伝をお願いした。友達や、裏通りにいらっしゃる女性達に知らせてもらった。




 ………結果は、上々すぎでしょ。

 早朝も店は人が溢れかえるけれど、夕方もまたすごかった!
販売する前から店の前に、並ぶ人が出来るほど。

三の鐘が鳴ってしばらくすると、人通りは少し減ってくる(日本では午後だと思う。)から、歩道では避ければ歩けるが、それでも並ばれるとなんとなく気が引ける。
それも、子供が並んでいるのだ。
夕方は母親が食事の支度で忙しいからかもしれない。



「あんた…驚いたよ!疲れただろ。ほら、紅茶あるから入れなよ!」

 夕方の販売を終えて戸締まりもして、二階に上がると、マルアさんが、椅子に座って労いの言葉を掛けてくれた。

「ありがとうございます。ディヴィスさんのパンが美味しいからですね。売れて本当に良かったです!」

「なに言ってるんだい!ディヴィスの腕だけじゃあんなに売れないよ!ありがとうね!こりゃ、ふっかふかのベッドを買ってあげないと!」

「止めてください!マルアさん、まだ一日目ですから。ディヴィスさんの睡眠も減らないか心配…あれ?ディヴィスさんは?」

「ディヴィスは、寝室ですでに売り上げで何を購入しようか考えているよ。気が早いねぇ本当に。」

 そうなんだ…。でもまぁ確かに私もびっくりしたわ。
確かに、いつも買いに来てくれるお客さんに告知もした。ケルンにも宣伝をお願いした。
ただそれだけだったのに、閑古鳥が鳴いていた昨日とは全く違って、今日は店が潰される勢いだった。

 並ばれるのを考えて、明日から整理券を配った方がいいのか…。けれどそれを私一人でやるのも大変だよなーと考えていると、ディヴィスさんが寝室から出てきて、野菜屋に行って明日の惣菜パンを考えてくるとニマニマしながら出て行った。
途中、『カスガリン、ありがとう!本当にありがとう!』と言いながら。

 でも、私一人の力では無理だったのよね。
昨日、クスファーさんとダグラスさんに相談したからこそ…やっぱり騎士団に所属していると頭の回転も早いのだろうか?

 今度お礼に行こうかなー。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――

ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。 魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。 ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。 誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう

ムラサメ
恋愛
​漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。 死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。 しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。 向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。 一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?

騎士団寮のシングルマザー

古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。 突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。 しかし、目を覚ますとそこは森の中。 異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる! ……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!? ※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。 ※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。

氷の騎士と陽だまりの薬師令嬢 ~呪われた最強騎士様を、没落貴族の私がこっそり全力で癒します!~

放浪人
恋愛
薬師として細々と暮らす没落貴族の令嬢リリア。ある夜、彼女は森で深手を負い倒れていた騎士団副団長アレクシスを偶然助ける。彼は「氷の騎士」と噂されるほど冷徹で近寄りがたい男だったが、リリアの作る薬とささやかな治癒魔法だけが、彼を蝕む古傷の痛みを和らげることができた。 「……お前の薬だけが、頼りだ」 秘密の治療を続けるうち、リリアはアレクシスの不器用な優しさや孤独に触れ、次第に惹かれていく。しかし、彼の立場を狙う政敵や、リリアの才能を妬む者の妨害が二人を襲う。身分違いの恋、迫りくる危機。リリアは愛する人を守るため、薬師としての知識と勇気を武器に立ち向かうことを決意する。

異世界で王城生活~陛下の隣で~

恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。  グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます! ※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。 ※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。

妹に命じられて辺境伯へ嫁いだら王都で魔王が復活しました(完)

みかん畑
恋愛
家族から才能がないと思われ、蔑まれていた姉が辺境で溺愛されたりするお話です。 2/21完結

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。

朝日みらい
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。 宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。 彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。 加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。 果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

処理中です...