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本編
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とても見目麗しい男性二人が入ってきた。
二人ともタリアよりも頭二つほど背は高く、一人は金髪で鼻が高い。瞳は緑色。優しそうな笑みを浮かべている。
もう一人も金髪で鼻が高いのは同じ。瞳は青色。しかし目を細くし睨まれている感じがする。口も、なんとなくぶすっとした感じがする。顔つきがそんな風だからか、偉そうな雰囲気だ。
なんだか、外見は二人とも外国人の俳優みたいだ。
「やあ。僕はロイ。体調は大丈夫と聞いたから、話を聞きたいのだけどいいかな?」
優しそうな笑みを浮かべている一人が、話し掛けてきた。
「はい」
私はそう答え、頷いた。と言っても、答えれる事はあるのかという疑問を持ちながら。ただ、もう一人の顔つきが怖く事情聴取のような感じだから、そう答えないとと思ったのだ。
「まず、君はなぜあそこに倒れていたのかな?」
「え?」
倒れていた?
「これは、非公式に尋ねているけれど君は警備が厳重なあそこに居たわけだから、場合によっては罪に問わないといけなくなるんだ。だから正直に答えて欲しいな。」
と、ニッコリ。と笑った。
え…えーーー?罪に問う?どうしよう、分からないよ。とりあえず、正直にと言われたから答えないと。
「えっと、正直にと言われたから正直に答えます。覚えていません。目が覚めたら、ここにいました。」
と、悪い事をした政治家の答弁のような返事をしてしまった。でも、嘘は言っていないし。大丈夫かしら…。
「そうかぁ。じゃあその前は何をしていたのかな?」
信じてくれたのかな…。
「前…何だろう…あ!占ってもらった!すっごく綺麗な占い師みたいな人がいて。上司にまた嫌味言われて凹んでいたから、つい占ってもらって…。」
その後は?家に帰ったっけ?
○◎○◎○◎○◎○
私は、雑貨店での販売員だった。その上司がいろんな社員に当たり散らしたり、仕事を押し付けてきたり…。昨日も、同僚が他愛もない事で叱られていたから助け舟を出したら、矛先が私に代わり。やっと終わり凹んでいた帰り道。いつもの道で、初めて見る小さな屋台が出ていた。占いだったけど、とってもキレイなお姉さんが座っていて、「お悩みですか?」と声を掛けられたのでつい…。
でもそこで少し悩みを聞いてもらって、占いのお姉さんが「違う世界に行ってみたいなって思ったり?」って言われて、「もう本当に思います!」って言っちゃったような…。え?そういう事!?
○◎○◎○◎○◎○
「大丈夫?」
あ!尋問中だった!
「…すみません。」
「じゃあもう一度。まず、名前は?言える?」
「はい。佐川まりあです。」
「サガワ?マリア?マリアね。うん。いい名前だね。次は、占ってもらったって、どこでかな?誰に?」
「ありがとうございます。どこでって、どこかな。会社からの帰り道の公園の入り口?誰って、名前は知りませんが、とてもキレイなお姉さんです!」
でも、もしかしたら、この話している人たちの外見もそうだし…言葉は通じる様だけど外国?占い師のお姉さんが言っていた別な世界??
「う~ん、そうかぁ。ちょっとはっきりしないし、君が覚えていないのに王宮の庭にいたって事は、誰かに連れてこられたのかもしれないし。誰が何のために?って感じだから、こちらからも少し知らべさせてもらってもいいかな?」
確かに王宮にいきなり人がいたら警備してたよね?ってなるか…私もどう来たのかも知りたいし。
「はい。お願いします。」
「素直だね。では、まずこれに手をかざしてもらっていいかな?」
と言われ、取り出したのは、大きな水晶玉みたいなもの。
「え!すごくキレイな水晶玉!お兄さんも占い師ですか??」
思わず聞いてしまった。
「ん?魔色測定玉知らない?やらなかった?」
「そんな名前なんですか。やる?占いはやってもらっただけで、やった事ないです。」
見目麗しい二人は顔を見合わせて何か考えているけど、ずっと話していた笑顔のお兄さんはまた、
「ごめんごめん。えっと、手をこうかざしてみて。」
と言われた通りに水晶玉の上に手をやると…何も変わらず。
「う~ん。ありがとう。じゃあ今度は、手の平を上に向けて。そうそう。…ん~捜索札は付けて貰ってないの?」
「捜索札?分かりません。なんですか?」
「ん~まあいいや。ありがとう。良く分かったよ。また協力してもらうかもしれないからその時はお願いね。」
「?はい。ありがとうございました。よろしくお願いします。何か分かったのですか?」
「いろいろ精査して、また報告するね。今日のところはあまりやると疲れちゃうだろうし。これでいい?」
と、隣の怖い表情の人を見る。
「で、どこから来た?」
聞いてたの?
覚えてないと言ったのに。
「お前は、どこから来たと聞いている。この世界ではないところから来たのか?」
え!!??
「えっと…。分かりません。でも、そうかもと思い始めています。」
「そうか…。体調は大丈夫なのだな?何かあれば、そこのタリアに言え。お前の世話をするように言ってある。」
気遣ってくれたのだろうか?
「はい。ありがとうございます。」
「さあさあ、終わったのでしたらあなたたちはさっさと出ておいき。淑女の部屋にいつまでも居座るものではございませんよ。マリア様と呼ばせて頂いても宜しいですか?湯浴みの準備が出来ておりますよ。その後、食事と致しましょうね。」
タリアさんの口調がなんだかお母さんみたいだ。
二人ともタリアよりも頭二つほど背は高く、一人は金髪で鼻が高い。瞳は緑色。優しそうな笑みを浮かべている。
もう一人も金髪で鼻が高いのは同じ。瞳は青色。しかし目を細くし睨まれている感じがする。口も、なんとなくぶすっとした感じがする。顔つきがそんな風だからか、偉そうな雰囲気だ。
なんだか、外見は二人とも外国人の俳優みたいだ。
「やあ。僕はロイ。体調は大丈夫と聞いたから、話を聞きたいのだけどいいかな?」
優しそうな笑みを浮かべている一人が、話し掛けてきた。
「はい」
私はそう答え、頷いた。と言っても、答えれる事はあるのかという疑問を持ちながら。ただ、もう一人の顔つきが怖く事情聴取のような感じだから、そう答えないとと思ったのだ。
「まず、君はなぜあそこに倒れていたのかな?」
「え?」
倒れていた?
「これは、非公式に尋ねているけれど君は警備が厳重なあそこに居たわけだから、場合によっては罪に問わないといけなくなるんだ。だから正直に答えて欲しいな。」
と、ニッコリ。と笑った。
え…えーーー?罪に問う?どうしよう、分からないよ。とりあえず、正直にと言われたから答えないと。
「えっと、正直にと言われたから正直に答えます。覚えていません。目が覚めたら、ここにいました。」
と、悪い事をした政治家の答弁のような返事をしてしまった。でも、嘘は言っていないし。大丈夫かしら…。
「そうかぁ。じゃあその前は何をしていたのかな?」
信じてくれたのかな…。
「前…何だろう…あ!占ってもらった!すっごく綺麗な占い師みたいな人がいて。上司にまた嫌味言われて凹んでいたから、つい占ってもらって…。」
その後は?家に帰ったっけ?
○◎○◎○◎○◎○
私は、雑貨店での販売員だった。その上司がいろんな社員に当たり散らしたり、仕事を押し付けてきたり…。昨日も、同僚が他愛もない事で叱られていたから助け舟を出したら、矛先が私に代わり。やっと終わり凹んでいた帰り道。いつもの道で、初めて見る小さな屋台が出ていた。占いだったけど、とってもキレイなお姉さんが座っていて、「お悩みですか?」と声を掛けられたのでつい…。
でもそこで少し悩みを聞いてもらって、占いのお姉さんが「違う世界に行ってみたいなって思ったり?」って言われて、「もう本当に思います!」って言っちゃったような…。え?そういう事!?
○◎○◎○◎○◎○
「大丈夫?」
あ!尋問中だった!
「…すみません。」
「じゃあもう一度。まず、名前は?言える?」
「はい。佐川まりあです。」
「サガワ?マリア?マリアね。うん。いい名前だね。次は、占ってもらったって、どこでかな?誰に?」
「ありがとうございます。どこでって、どこかな。会社からの帰り道の公園の入り口?誰って、名前は知りませんが、とてもキレイなお姉さんです!」
でも、もしかしたら、この話している人たちの外見もそうだし…言葉は通じる様だけど外国?占い師のお姉さんが言っていた別な世界??
「う~ん、そうかぁ。ちょっとはっきりしないし、君が覚えていないのに王宮の庭にいたって事は、誰かに連れてこられたのかもしれないし。誰が何のために?って感じだから、こちらからも少し知らべさせてもらってもいいかな?」
確かに王宮にいきなり人がいたら警備してたよね?ってなるか…私もどう来たのかも知りたいし。
「はい。お願いします。」
「素直だね。では、まずこれに手をかざしてもらっていいかな?」
と言われ、取り出したのは、大きな水晶玉みたいなもの。
「え!すごくキレイな水晶玉!お兄さんも占い師ですか??」
思わず聞いてしまった。
「ん?魔色測定玉知らない?やらなかった?」
「そんな名前なんですか。やる?占いはやってもらっただけで、やった事ないです。」
見目麗しい二人は顔を見合わせて何か考えているけど、ずっと話していた笑顔のお兄さんはまた、
「ごめんごめん。えっと、手をこうかざしてみて。」
と言われた通りに水晶玉の上に手をやると…何も変わらず。
「う~ん。ありがとう。じゃあ今度は、手の平を上に向けて。そうそう。…ん~捜索札は付けて貰ってないの?」
「捜索札?分かりません。なんですか?」
「ん~まあいいや。ありがとう。良く分かったよ。また協力してもらうかもしれないからその時はお願いね。」
「?はい。ありがとうございました。よろしくお願いします。何か分かったのですか?」
「いろいろ精査して、また報告するね。今日のところはあまりやると疲れちゃうだろうし。これでいい?」
と、隣の怖い表情の人を見る。
「で、どこから来た?」
聞いてたの?
覚えてないと言ったのに。
「お前は、どこから来たと聞いている。この世界ではないところから来たのか?」
え!!??
「えっと…。分かりません。でも、そうかもと思い始めています。」
「そうか…。体調は大丈夫なのだな?何かあれば、そこのタリアに言え。お前の世話をするように言ってある。」
気遣ってくれたのだろうか?
「はい。ありがとうございます。」
「さあさあ、終わったのでしたらあなたたちはさっさと出ておいき。淑女の部屋にいつまでも居座るものではございませんよ。マリア様と呼ばせて頂いても宜しいですか?湯浴みの準備が出来ておりますよ。その後、食事と致しましょうね。」
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