6 / 27
本編
6
しおりを挟む
午後、お茶会に間に合うようにお支度をと言われた。この服でいいのにと思ったのだけど、良くないみたい。
なんだかとても豪華で明るい、華やかなドレスを持って、こちらを着ましょうとタリアが手伝ってくれる。
こんなに華美なもの、着ていいのかな?私が戸惑っていると、
「こうやって経済は回っていくのです。着る機会がある人が着なければ、一般市民の生活が立ち行かなくなります。王宮にいるのですから、よろしいのですよ。」
と言われた。
そう言われたら、遠慮せず着てみようと思えた。タリアは口が巧い…。
ドレスだけではなく、私の背中まである髪も緩く編み込んでくれたので、なんだか人にやってもらうのは嬉しいなぁと頬がゆるんでしまった。
「こんなにキレイにしてくれてありがとう。」
「とてもよくお似合いです。さあ、遅れてはなりませんので向かいますよ。」
部屋を出て、長い廊下を何度も曲がったりして進んで行く。案内無しではすぐに迷子になりそう。昨日ルーク様が共を付けて出掛けるようにと言っていた意味がよく分かるわ、と思い始めた所で、数人の女性の話し声が聞こえてきた。しかも耳に付く笑い声。
と、ガラガラガッシャーン!という音。
「申し訳ありません!」
「お前!邪魔よ!!どうしてくれるのよ!!」
という罵声が聞こえてきた。
声の方へ急ぎ行くと、5人の女性が廊下を塞ぐようにして歩いて来る。その少し奥には一人女の子だろうか?侍女のワンピースを着た人が座り込んで俯いていた。
「あれは…カトリーヌ=ドレイク侯爵令嬢ですわね。まずい所に出くわしました…」
とタリアが呟くのが聞こえた。
なんだか、侍女の子が可哀相に思え、「どうかされましたか?大丈夫ですか?」と声を掛けてしまった。
「マリア様…」
と、タリアの声が聞こえてきたが黙って見過ごす訳にもいかなかった。
「あら、見かけない顔ね。新しい小間遣いかしら?」
私の事だよね?こんなゴージャスなドレス着ているのに小間遣いって、目が悪いのかしら。
「あちらの廊下から、貴女方の声がとてもよく聞こえました。それに、廊下を塞いで歩いておられるのですか?これではすれ違えませんね。」
「ちょっと!私の声が聞こえないの!?名乗りなさいよ!!そんな値の張りそうな似合わないドレス着ちゃって!ここは、限られた貴族しか入れないのよ。ご存知?」
「そんなに大きな声を出されなくても聞こえております。けれど、ご自分も名乗られないですよね。それなのに私には名乗れって…」
「何言ってるの?私の事が分からないとでも言うの??私のお父様は、とっても偉いのよ!私がわざわざ名乗らなくても知っていて当たり前でしょ。私に名前を言いなさいよ!!お父様に言い付けてやるわ!」
えと…子どもの喧嘩なの?先生に言い付けてやる的な…。自分には何の力もないって言っているようなものじゃないかしら…。
「貴女のお父様は、侯爵様なのですってね。それは偉大でしょう。しかし、それが貴女と何の関係があります?貴女は何かご自分でなされた事ありますか?ここにいる侍女の方が人々のために清掃していてよっぽど偉いような気がしますけど。それなのに道を塞いで歩くのはどうかと思います。せめて二列になるとかあるんじゃないですか?あ、そちらで座っているあなた、怪我などはされてますか?風邪を引くといけないわ。着替えに行けます?」
「あ、あなたね!私が偉くないってどういう事よ!!貴族の子女というのは、着飾るのが仕事でしょう!ほら、こんな宝石、お前には付けれないでしょう?そんなのも分からないなんてあなた庶民でしょ!王妃様だって、着飾ってお茶会でも開いて下さればよかったのに自ら孤児院なんかに行って奉仕なさるから体がくたびれて亡くなっちゃうのよ!!労働なんてしなくても私たちは着飾っているだけで偉いのよ!!!」
そう言って、カトリーヌ様は持っていた扇子を振り上げるから、咄嗟に私は手を顔に近づけ目を瞑った。
「何をしている!」
その場が凍り付くようなヒンヤリした空気が漂ってると勘違いしそうなくらい、冷たく鋭い声が響いた。
目を開くと、ルーク様とロイ様がいた。
「どうされた?」
先ほどより鋭さがなく、優しい声で私の目を見てルーク様が聞いてきた。
「えと…」
「第二王子殿下!この者が世迷い言を申してたので躾けようと」
「ん~ドレイク侯爵令嬢、君発言を許可されてないと思うけど。口を慎んだ方がいいよ。」
え?王子殿下…?
「マリア嬢、君が聞かれてるんだけど答えてもらってもいいかな?」
「は、はい。歩いていたら大きなバケツをひっくり返すような音と、罵声が聞こえてきたので駆けつけました。ちょっとムカついたので、売り言葉に買い言葉となっちゃったかもです…。」
「むかついた?ちょっと最後の方は良く分からなかったけど、何となく分かったよ。大きい声だったから僕たちも良く聞こえたからね。で、ドレイク侯爵令嬢、君は王妃様を侮辱した発言をしたね。」
「そ、そんな…」
「まだ発言は許されてないよ。あと、マリア嬢を扇子で打とうともしたね。だって君の手が振り上げられてたのを見たから言い逃れできないよ。ルーク、どうしようか。良くないよね。そもそも君は、用もないのに王宮をうろついて、よっぽど暇なんだね。」
ロイさんも、いつもの飄々たる感じではなくてなんだかちょっと怖い気がする…やばい、私も怒られちゃうよね…こんな初対面の人と口喧嘩なんて…。
以前も同僚が上司にネチネチと怒られてたから可哀想になって私が割って入ったら、代わりに就業時間終わってまでグチグチ言われたもんな-。またやっちゃったよ…。
「ドレイク侯爵令嬢、国母たる王妃を侮辱するとは反逆罪か?暴力沙汰も、令嬢とは言い難いな。自分の家の部屋でじっくり反省するといい。王宮にはしばらく出入り禁止だ。元々用も無く来ていい所ではない。いいな!」
「…!分かりました。仰せのままに。」と礼をして、5人の人たちは去って行った。
「さて、マリアちゃん。大丈夫だった?どこか痛いところない?あの女、男を引っ掛けるために毎日王宮をほっつき歩いてるんだよ。侍女を4人も連れて。いい迷惑だよ。だから、マリアちゃんが怒って、かっこ良かったよ-!」
そ…そうだったんだ。婚活かしら?出会いを求めているのに、申し訳なかったかしら…いやいや、廊下を塞ぎ歩くのは邪魔よね!
でも…
「申し訳ありませんでした。」
「どうして?かっこ良かったって言ったじゃん!なんで謝るの?」
「だって、よく聞こえたってうるさかったでしょう?それに、この国の事情も知らないのに初対面の女性に当たってしまって…。」
「マリアは、礼儀を伝えようとしたのだろうが相手が悪かったな。ククッ」
えっ?あ、ルーク様笑ってる!ロイさんの貼り付けたようなニッコリスマイルとは違うわ。整った顔がくしゃってなってカワイイ…。
「ルーク笑ってんじゃん!そうだね。あれは人に言われて間違えを正す女じゃないもんね。アハハ!」
「そうでしたか。ある意味、素晴らしい信条の持ち主ですね。」
「マリア、そろそろ行こう。今日は王宮の奥の、第三の庭という所に用意してあるのだ。少し歩くが大丈夫か?」
「はい、分かりました!」
なんだかとても豪華で明るい、華やかなドレスを持って、こちらを着ましょうとタリアが手伝ってくれる。
こんなに華美なもの、着ていいのかな?私が戸惑っていると、
「こうやって経済は回っていくのです。着る機会がある人が着なければ、一般市民の生活が立ち行かなくなります。王宮にいるのですから、よろしいのですよ。」
と言われた。
そう言われたら、遠慮せず着てみようと思えた。タリアは口が巧い…。
ドレスだけではなく、私の背中まである髪も緩く編み込んでくれたので、なんだか人にやってもらうのは嬉しいなぁと頬がゆるんでしまった。
「こんなにキレイにしてくれてありがとう。」
「とてもよくお似合いです。さあ、遅れてはなりませんので向かいますよ。」
部屋を出て、長い廊下を何度も曲がったりして進んで行く。案内無しではすぐに迷子になりそう。昨日ルーク様が共を付けて出掛けるようにと言っていた意味がよく分かるわ、と思い始めた所で、数人の女性の話し声が聞こえてきた。しかも耳に付く笑い声。
と、ガラガラガッシャーン!という音。
「申し訳ありません!」
「お前!邪魔よ!!どうしてくれるのよ!!」
という罵声が聞こえてきた。
声の方へ急ぎ行くと、5人の女性が廊下を塞ぐようにして歩いて来る。その少し奥には一人女の子だろうか?侍女のワンピースを着た人が座り込んで俯いていた。
「あれは…カトリーヌ=ドレイク侯爵令嬢ですわね。まずい所に出くわしました…」
とタリアが呟くのが聞こえた。
なんだか、侍女の子が可哀相に思え、「どうかされましたか?大丈夫ですか?」と声を掛けてしまった。
「マリア様…」
と、タリアの声が聞こえてきたが黙って見過ごす訳にもいかなかった。
「あら、見かけない顔ね。新しい小間遣いかしら?」
私の事だよね?こんなゴージャスなドレス着ているのに小間遣いって、目が悪いのかしら。
「あちらの廊下から、貴女方の声がとてもよく聞こえました。それに、廊下を塞いで歩いておられるのですか?これではすれ違えませんね。」
「ちょっと!私の声が聞こえないの!?名乗りなさいよ!!そんな値の張りそうな似合わないドレス着ちゃって!ここは、限られた貴族しか入れないのよ。ご存知?」
「そんなに大きな声を出されなくても聞こえております。けれど、ご自分も名乗られないですよね。それなのに私には名乗れって…」
「何言ってるの?私の事が分からないとでも言うの??私のお父様は、とっても偉いのよ!私がわざわざ名乗らなくても知っていて当たり前でしょ。私に名前を言いなさいよ!!お父様に言い付けてやるわ!」
えと…子どもの喧嘩なの?先生に言い付けてやる的な…。自分には何の力もないって言っているようなものじゃないかしら…。
「貴女のお父様は、侯爵様なのですってね。それは偉大でしょう。しかし、それが貴女と何の関係があります?貴女は何かご自分でなされた事ありますか?ここにいる侍女の方が人々のために清掃していてよっぽど偉いような気がしますけど。それなのに道を塞いで歩くのはどうかと思います。せめて二列になるとかあるんじゃないですか?あ、そちらで座っているあなた、怪我などはされてますか?風邪を引くといけないわ。着替えに行けます?」
「あ、あなたね!私が偉くないってどういう事よ!!貴族の子女というのは、着飾るのが仕事でしょう!ほら、こんな宝石、お前には付けれないでしょう?そんなのも分からないなんてあなた庶民でしょ!王妃様だって、着飾ってお茶会でも開いて下さればよかったのに自ら孤児院なんかに行って奉仕なさるから体がくたびれて亡くなっちゃうのよ!!労働なんてしなくても私たちは着飾っているだけで偉いのよ!!!」
そう言って、カトリーヌ様は持っていた扇子を振り上げるから、咄嗟に私は手を顔に近づけ目を瞑った。
「何をしている!」
その場が凍り付くようなヒンヤリした空気が漂ってると勘違いしそうなくらい、冷たく鋭い声が響いた。
目を開くと、ルーク様とロイ様がいた。
「どうされた?」
先ほどより鋭さがなく、優しい声で私の目を見てルーク様が聞いてきた。
「えと…」
「第二王子殿下!この者が世迷い言を申してたので躾けようと」
「ん~ドレイク侯爵令嬢、君発言を許可されてないと思うけど。口を慎んだ方がいいよ。」
え?王子殿下…?
「マリア嬢、君が聞かれてるんだけど答えてもらってもいいかな?」
「は、はい。歩いていたら大きなバケツをひっくり返すような音と、罵声が聞こえてきたので駆けつけました。ちょっとムカついたので、売り言葉に買い言葉となっちゃったかもです…。」
「むかついた?ちょっと最後の方は良く分からなかったけど、何となく分かったよ。大きい声だったから僕たちも良く聞こえたからね。で、ドレイク侯爵令嬢、君は王妃様を侮辱した発言をしたね。」
「そ、そんな…」
「まだ発言は許されてないよ。あと、マリア嬢を扇子で打とうともしたね。だって君の手が振り上げられてたのを見たから言い逃れできないよ。ルーク、どうしようか。良くないよね。そもそも君は、用もないのに王宮をうろついて、よっぽど暇なんだね。」
ロイさんも、いつもの飄々たる感じではなくてなんだかちょっと怖い気がする…やばい、私も怒られちゃうよね…こんな初対面の人と口喧嘩なんて…。
以前も同僚が上司にネチネチと怒られてたから可哀想になって私が割って入ったら、代わりに就業時間終わってまでグチグチ言われたもんな-。またやっちゃったよ…。
「ドレイク侯爵令嬢、国母たる王妃を侮辱するとは反逆罪か?暴力沙汰も、令嬢とは言い難いな。自分の家の部屋でじっくり反省するといい。王宮にはしばらく出入り禁止だ。元々用も無く来ていい所ではない。いいな!」
「…!分かりました。仰せのままに。」と礼をして、5人の人たちは去って行った。
「さて、マリアちゃん。大丈夫だった?どこか痛いところない?あの女、男を引っ掛けるために毎日王宮をほっつき歩いてるんだよ。侍女を4人も連れて。いい迷惑だよ。だから、マリアちゃんが怒って、かっこ良かったよ-!」
そ…そうだったんだ。婚活かしら?出会いを求めているのに、申し訳なかったかしら…いやいや、廊下を塞ぎ歩くのは邪魔よね!
でも…
「申し訳ありませんでした。」
「どうして?かっこ良かったって言ったじゃん!なんで謝るの?」
「だって、よく聞こえたってうるさかったでしょう?それに、この国の事情も知らないのに初対面の女性に当たってしまって…。」
「マリアは、礼儀を伝えようとしたのだろうが相手が悪かったな。ククッ」
えっ?あ、ルーク様笑ってる!ロイさんの貼り付けたようなニッコリスマイルとは違うわ。整った顔がくしゃってなってカワイイ…。
「ルーク笑ってんじゃん!そうだね。あれは人に言われて間違えを正す女じゃないもんね。アハハ!」
「そうでしたか。ある意味、素晴らしい信条の持ち主ですね。」
「マリア、そろそろ行こう。今日は王宮の奥の、第三の庭という所に用意してあるのだ。少し歩くが大丈夫か?」
「はい、分かりました!」
54
あなたにおすすめの小説
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
悪魔が泣いて逃げ出すほど不幸な私ですが、孤独な公爵様の花嫁になりました
ぜんだ 夕里
恋愛
「伴侶の記憶を食べる悪魔」に取り憑かれた公爵の元に嫁いできた男爵令嬢ビータ。婚約者は皆、記憶を奪われ逃げ出すという噂だが、彼女は平然としていた。なぜなら悪魔が彼女の記憶を食べようとした途端「まずい!ドブの味がする!」と逃げ出したから。
壮絶な過去を持つ令嬢と孤独な公爵の、少し変わった結婚生活が始まる。
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】身代わりに病弱だった令嬢が隣国の冷酷王子と政略結婚したら、薬師の知識が役に立ちました。
朝日みらい
恋愛
リリスは内気な性格の貴族令嬢。幼い頃に患った大病の影響で、薬師顔負けの知識を持ち、自ら薬を調合する日々を送っている。家族の愛情を一身に受ける妹セシリアとは対照的に、彼女は控えめで存在感が薄い。
ある日、リリスは両親から突然「妹の代わりに隣国の王子と政略結婚をするように」と命じられる。結婚相手であるエドアルド王子は、かつて幼馴染でありながら、今では冷たく距離を置かれる存在。リリスは幼い頃から密かにエドアルドに憧れていたが、病弱だった過去もあって自分に自信が持てず、彼の真意がわからないまま結婚の日を迎えてしまい――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる