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夕食が終わり、エメリとクリスティーンと別れ、ランナルに部屋まで送ってもらったアウロラは部屋で寝る支度を整えていた。
風呂に入っている時や、髪を整えている時に今日の出来事をボエルに話しているとだんだんと自分の心の中にランナルへの気持ちが大きくなってきているのを、アウロラは否応なく感じてしまった。
「ビリエル様とは違い、アウロラ様の事をしっかりと見て下さっているのですね。
しかも、八年も前の事を覚えて下さってるなんて!これはもう運命です!」
ボエルに大袈裟にそう言われると、苦笑するアウロラだったがそうだったら良いなと少しだけ希望を抱いていた。
アウロラが寝ようとベッドに入っていると、バタバタと部屋の入り口で音がし始めどうやらシーグルドとカリーネが帰ってきたようだった。
「あぁ、起こして済まないねアウロラ。」
と、シーグルドがアウロラの居る寝室の入り口近くから声を掛けた。娘とはいえ年頃のアウロラに配慮しているのだ。
「素晴らしかったわよ、王立歌劇とは雰囲気がちょっと違ったのよ。参加型だったの!」
カリーネは、アウロラのベッド際にやってきて興奮冷めやらぬ感じでそう告げた。
「参加型、ですか?」
「カリーネ、アウロラも寝ようとしていたし明日話そうか。」
「それもそうねぇ、ごめんなさいね。」
「いえ…参加型って、観客がですか?」
確かに寝ようとしていたが、カリーネの言葉に気になったアウロラは体を起こして言葉を繋ぐ。
「ええ、そうなの!パンフレットに歌詞が載っていてね、一緒に歌ったり出来たのよ!」
「珍しいですね。聴いているだけではないなんて。」
「そうだね。王立歌劇とは違うとは聞いていたが、そういう点で人気なのかもしれないね。
さ、カリーネ。話し足りないとは思うけど、お腹がすいたと言っていなかったかい?
服も脱がないといけないし、ブリットがそわそわしているよ。」
「あぁ、そうね。アウロラ、また明日ね!お休みなさい。」
そう言うと、カリーネは寝室を抜けブリットの元へと向かった。
「アウロラ、詳しい事は明日話すとして、明日の予定は特にあるかな?」
「えっと、特に無いですけど…あ。ビリエル様は他のお相手が出来たようで、あちらからこのお話を断ってきました。」
「ええ!?なんだって!?」
アウロラが軽く言った言葉に、驚くシーグルド。別に彼と結婚してほしいわけでは全く無かったが、向こうから断った、しかも相手が出来たという点で話が見えなかったのだ。
「あなた、なに?アウロラは寝るんでしょう?」
その声に、着替えの最中のカリーネも部屋の外から声を上げる。
「気の合う方が出来たようです。」
それに苦笑しながらアウロラは簡潔に答えた。
「うーん…こちら側としては願ったり叶ったりだけど、あちらから断ったって理解不能だね。腹立たしさしかないな!」
「でも言い返せない私の代わりに、ランナル様が言葉を訂正して下さいました。」
「そうか…ランナル殿は紳士で素晴らしい方だよ。そっちの話も、明日聞かせてくれるかい?
さっき、義父様から提案もあり話していたのだがやっぱりこの部屋から出て行った方がいいね。明日、ホテルを出る事にしよう。」
「はい。」
「大きな声を出して済まなかったね。おやすみ、アウロラ。」
「はい、お父様おやすみなさいませ。」
そう言うと、シーグルドもアウロラの寝室を出てカリーネの元へと行った。
(確かにここは、もう支払ったとは言われているけどショールバリ侯爵家が用意して下さった部屋だものね。)
ランナルのいるこのホテルから出て行くのは少し淋しいと思ったアウロラではあったが、近い内にまた食事に誘うと言われていたため挨拶をしてからホテルを発てるといいなと思ったアウロラ。
目を瞑って今日の出来事を振り返っているといつの間にかアウロラは眠りについたのだった。
☆★
翌朝。
アウロラの方が先に寝たからか、シーグルドとカリーネはまだ寝室から出てこない。そろそろ起きてくる頃だろうと思うアウロラは、先に目覚めて部屋で朝食を摂り終えるとボルイを連れて階下へ向かう事とした。なんとなくではあるが、ランナルはラウンジにいるのではないかと思ったのだ。
「どうです?いらっしゃいますか?」
キョロキョロと辺りを見渡すアウロラに後ろから声を掛けるボエル。
「いえ…居ないわ。」
時間は八時を過ぎた頃。
相変わらず人はそれなりにいて行き交っているし、ラウンジも空席は目立つが席に座っている人もいる。が、ランナルは見当たらなかった。残念だと思ったアウロラだったが、約束をしていたわけでもない。
このまま部屋に戻ろうかとも思ったが、ボエルと話しせっかくだし昨日行った、植物園に散歩へと行く事とした。
「昨日は馬車に乗ったのよ。」
植物園に向かいながらアウロラはそうボエルに伝え、歩くのも良さそうだと話すとボエルは歩きましょうと明るく行った。
「朝早いからか、馬車はおりませんね。」
「そうね。
昨日はうちで育てた馬が居たのよ。なんだか嬉しくなっちゃったわ。」
「まぁ!フランソン領で育てられる名馬は、いろんな所に居ますからね。
私もせっかくなら一目見たかったですが、ゆっくり休ませてる証拠ですから、仕方ありませんね。」
そう話していると、カフェから出てきた親子に、アウロラは声を掛けられた。
「あ!アウロラお姉さま!?」
「あら、本当。アウロラちゃん、朝からお散歩かしら?」
「クリスティーン、エメリ様おはようございます。はい、そうなんです。」
「うふふ。奇遇ねぇ。
クリスティーンは室内より外のが好きだからって私、早起きさせられたのよ?」
「あら、お母様だって植物見るのが好きじゃない!
それにここのカフェの朝食、食べたいってお母様も言ったからでしょう?
さっきだって美味しかったって言ってたでしょ?」
「はいはい、そうね。
フフフ。でもここでアウロラちゃんに会ったなんて聞いたら、ランナルに嫉妬されちゃうわねぇ。」
そう思い出したように笑うエメリに、クリスティーンも頷きながら言葉を繋ぐ。
「お兄さまったら、朝早くから出掛けて居ないんです!私が起きたらもう居なかったのですよ?王宮に行ったのですって。
てっきりお姉さまとデートなのかと思ったのに、残念!奥手なんだもの。」
「!?王宮にですか?」
クリスティーンにデート、と言われてドキリとしたがそれは聞かなかった振りをしてアウロラは聞き返す。
「あぁ、気にしないで?マックス王子に呼び出されたのよ、いつもの事なの。悪友?親友?らしいのよね。
だからいつ帰ってくるか分からないのよ。もしよかったら、何かランナルへ言づけがあったら伝えるわよ?」
「あ…でしたら、私ホテルから出る事になりましたとお伝え下さい。」
「えーお姉さま、領地に帰っちゃうの?」
「いえ、まだ両親と話してないので分からないんですけど、帰るか、もしかしたら祖父の家に行くかもしれないんです。」
「あら、そうなの?
お祖父さまって、昨日お会いしたイクセル様かしら?」
「はい。ここからも近いですし。」
「分かったわ、ランナルに伝えるわね。
教えてくれて良かったわ。知らなかったらずーっと、ラウンジで一日中詰めてたわよきっと。」
「そんな…」
「フフフ。本当はすぐにでもお誘いしたかったみたいなのよ?でも呼び出しがあって、とても残念がってたの。だから近い内にランナルから連絡がいくと思うわ。」
「私、お姉さまに会えたのお兄さまに自慢しちゃおーっと!
お姉さま、私ともまた会って下さる?」
「ええ、クリスティーンさえよければぜひ。」
「あら、私も一緒じゃだめかしら?」
「とんでもない!エメリ様も宜しいのでしたらぜひ。」
「わーやった!お母さま、今度うちに来てもらいましょ?それか、一緒にお出掛けとか…フランソン領にも行きたいわ!」
「クリスティーン、それは楽しみね。でもゆっくり決めましょうね。
アウロラちゃん、これからもよろしくね。」
「はい!こちらこそよろしくお願いします。」
「さ、アウロラちゃんの邪魔をしてもいけないわ。
そろそろ行くわよ、クリスティーン。」
「はーい!
お手紙、お送りするわねお姉さま!」
「ありがとう。私も送るわ。」
そう言い合うと、エメリはクリスティーンを連れてホテルへと戻って行った。
風呂に入っている時や、髪を整えている時に今日の出来事をボエルに話しているとだんだんと自分の心の中にランナルへの気持ちが大きくなってきているのを、アウロラは否応なく感じてしまった。
「ビリエル様とは違い、アウロラ様の事をしっかりと見て下さっているのですね。
しかも、八年も前の事を覚えて下さってるなんて!これはもう運命です!」
ボエルに大袈裟にそう言われると、苦笑するアウロラだったがそうだったら良いなと少しだけ希望を抱いていた。
アウロラが寝ようとベッドに入っていると、バタバタと部屋の入り口で音がし始めどうやらシーグルドとカリーネが帰ってきたようだった。
「あぁ、起こして済まないねアウロラ。」
と、シーグルドがアウロラの居る寝室の入り口近くから声を掛けた。娘とはいえ年頃のアウロラに配慮しているのだ。
「素晴らしかったわよ、王立歌劇とは雰囲気がちょっと違ったのよ。参加型だったの!」
カリーネは、アウロラのベッド際にやってきて興奮冷めやらぬ感じでそう告げた。
「参加型、ですか?」
「カリーネ、アウロラも寝ようとしていたし明日話そうか。」
「それもそうねぇ、ごめんなさいね。」
「いえ…参加型って、観客がですか?」
確かに寝ようとしていたが、カリーネの言葉に気になったアウロラは体を起こして言葉を繋ぐ。
「ええ、そうなの!パンフレットに歌詞が載っていてね、一緒に歌ったり出来たのよ!」
「珍しいですね。聴いているだけではないなんて。」
「そうだね。王立歌劇とは違うとは聞いていたが、そういう点で人気なのかもしれないね。
さ、カリーネ。話し足りないとは思うけど、お腹がすいたと言っていなかったかい?
服も脱がないといけないし、ブリットがそわそわしているよ。」
「あぁ、そうね。アウロラ、また明日ね!お休みなさい。」
そう言うと、カリーネは寝室を抜けブリットの元へと向かった。
「アウロラ、詳しい事は明日話すとして、明日の予定は特にあるかな?」
「えっと、特に無いですけど…あ。ビリエル様は他のお相手が出来たようで、あちらからこのお話を断ってきました。」
「ええ!?なんだって!?」
アウロラが軽く言った言葉に、驚くシーグルド。別に彼と結婚してほしいわけでは全く無かったが、向こうから断った、しかも相手が出来たという点で話が見えなかったのだ。
「あなた、なに?アウロラは寝るんでしょう?」
その声に、着替えの最中のカリーネも部屋の外から声を上げる。
「気の合う方が出来たようです。」
それに苦笑しながらアウロラは簡潔に答えた。
「うーん…こちら側としては願ったり叶ったりだけど、あちらから断ったって理解不能だね。腹立たしさしかないな!」
「でも言い返せない私の代わりに、ランナル様が言葉を訂正して下さいました。」
「そうか…ランナル殿は紳士で素晴らしい方だよ。そっちの話も、明日聞かせてくれるかい?
さっき、義父様から提案もあり話していたのだがやっぱりこの部屋から出て行った方がいいね。明日、ホテルを出る事にしよう。」
「はい。」
「大きな声を出して済まなかったね。おやすみ、アウロラ。」
「はい、お父様おやすみなさいませ。」
そう言うと、シーグルドもアウロラの寝室を出てカリーネの元へと行った。
(確かにここは、もう支払ったとは言われているけどショールバリ侯爵家が用意して下さった部屋だものね。)
ランナルのいるこのホテルから出て行くのは少し淋しいと思ったアウロラではあったが、近い内にまた食事に誘うと言われていたため挨拶をしてからホテルを発てるといいなと思ったアウロラ。
目を瞑って今日の出来事を振り返っているといつの間にかアウロラは眠りについたのだった。
☆★
翌朝。
アウロラの方が先に寝たからか、シーグルドとカリーネはまだ寝室から出てこない。そろそろ起きてくる頃だろうと思うアウロラは、先に目覚めて部屋で朝食を摂り終えるとボルイを連れて階下へ向かう事とした。なんとなくではあるが、ランナルはラウンジにいるのではないかと思ったのだ。
「どうです?いらっしゃいますか?」
キョロキョロと辺りを見渡すアウロラに後ろから声を掛けるボエル。
「いえ…居ないわ。」
時間は八時を過ぎた頃。
相変わらず人はそれなりにいて行き交っているし、ラウンジも空席は目立つが席に座っている人もいる。が、ランナルは見当たらなかった。残念だと思ったアウロラだったが、約束をしていたわけでもない。
このまま部屋に戻ろうかとも思ったが、ボエルと話しせっかくだし昨日行った、植物園に散歩へと行く事とした。
「昨日は馬車に乗ったのよ。」
植物園に向かいながらアウロラはそうボエルに伝え、歩くのも良さそうだと話すとボエルは歩きましょうと明るく行った。
「朝早いからか、馬車はおりませんね。」
「そうね。
昨日はうちで育てた馬が居たのよ。なんだか嬉しくなっちゃったわ。」
「まぁ!フランソン領で育てられる名馬は、いろんな所に居ますからね。
私もせっかくなら一目見たかったですが、ゆっくり休ませてる証拠ですから、仕方ありませんね。」
そう話していると、カフェから出てきた親子に、アウロラは声を掛けられた。
「あ!アウロラお姉さま!?」
「あら、本当。アウロラちゃん、朝からお散歩かしら?」
「クリスティーン、エメリ様おはようございます。はい、そうなんです。」
「うふふ。奇遇ねぇ。
クリスティーンは室内より外のが好きだからって私、早起きさせられたのよ?」
「あら、お母様だって植物見るのが好きじゃない!
それにここのカフェの朝食、食べたいってお母様も言ったからでしょう?
さっきだって美味しかったって言ってたでしょ?」
「はいはい、そうね。
フフフ。でもここでアウロラちゃんに会ったなんて聞いたら、ランナルに嫉妬されちゃうわねぇ。」
そう思い出したように笑うエメリに、クリスティーンも頷きながら言葉を繋ぐ。
「お兄さまったら、朝早くから出掛けて居ないんです!私が起きたらもう居なかったのですよ?王宮に行ったのですって。
てっきりお姉さまとデートなのかと思ったのに、残念!奥手なんだもの。」
「!?王宮にですか?」
クリスティーンにデート、と言われてドキリとしたがそれは聞かなかった振りをしてアウロラは聞き返す。
「あぁ、気にしないで?マックス王子に呼び出されたのよ、いつもの事なの。悪友?親友?らしいのよね。
だからいつ帰ってくるか分からないのよ。もしよかったら、何かランナルへ言づけがあったら伝えるわよ?」
「あ…でしたら、私ホテルから出る事になりましたとお伝え下さい。」
「えーお姉さま、領地に帰っちゃうの?」
「いえ、まだ両親と話してないので分からないんですけど、帰るか、もしかしたら祖父の家に行くかもしれないんです。」
「あら、そうなの?
お祖父さまって、昨日お会いしたイクセル様かしら?」
「はい。ここからも近いですし。」
「分かったわ、ランナルに伝えるわね。
教えてくれて良かったわ。知らなかったらずーっと、ラウンジで一日中詰めてたわよきっと。」
「そんな…」
「フフフ。本当はすぐにでもお誘いしたかったみたいなのよ?でも呼び出しがあって、とても残念がってたの。だから近い内にランナルから連絡がいくと思うわ。」
「私、お姉さまに会えたのお兄さまに自慢しちゃおーっと!
お姉さま、私ともまた会って下さる?」
「ええ、クリスティーンさえよければぜひ。」
「あら、私も一緒じゃだめかしら?」
「とんでもない!エメリ様も宜しいのでしたらぜひ。」
「わーやった!お母さま、今度うちに来てもらいましょ?それか、一緒にお出掛けとか…フランソン領にも行きたいわ!」
「クリスティーン、それは楽しみね。でもゆっくり決めましょうね。
アウロラちゃん、これからもよろしくね。」
「はい!こちらこそよろしくお願いします。」
「さ、アウロラちゃんの邪魔をしてもいけないわ。
そろそろ行くわよ、クリスティーン。」
「はーい!
お手紙、お送りするわねお姉さま!」
「ありがとう。私も送るわ。」
そう言い合うと、エメリはクリスティーンを連れてホテルへと戻って行った。
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