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8. あきびと商会へ
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鍛冶屋に寄った後、エイダはレナを連れてあきびと商会へと来た。
今日の売り上げの十パーセントを支払う為だ。昨日よりもたくさん稼げた為に、支払う金額も昨日よりは多いがエイダは、
「こんなに支払った事はないよ。本当にレナが客寄せしてくれたからだね!」
とほくほく顔でレナへと言った。
カウンターには、今はアイビー一人だけがいた。朝、もう一つのカウンターに居たセルマは昼休憩にいったのだ。
「やぁ、エイダ。今日はえらく早いお帰りだね。」
そう言ったアイビーが、エイダの今日の分を支払う記入をしようと用紙を取り出している。
「あぁ、今日はレナがとても活躍してくれてね。昨日よりもたくさん儲かったのだよ。それにしても、なんであんなに刃物って高いんだろうねぇ。」
エイダは、先ほどの愚痴をアイビーへと語った。
「へぇ-、そうなのかい。まぁ、刃物は危ないからなぁ。安いとやたらに購入されても犯罪に使われてもいけないし。そうでなくても、鍛冶屋っちゅー職業は本当に大変なのだよ。刃物にするものを高温にしてから叩くっていうじゃないか。」
「そうだけどねぇ…それじゃレナが可哀想だよ!いやね、レナが私と一緒に居てくれるなら私も嬉しいから、別にとりまあっていうのをしなくてもいいと思うんだけどね。レナがすごく残念がっている顔をしたのが心残りでねぇ…。私も、毎回今日くらい稼げたら、レナにもお金を払えるし、ハサミをいつか購入出来るようになるだろうけどねぇ。」
「そもそも、とりまあ?ってなんだい?」
「なんかね、私もよく分からないんだけどねぇ…動物の毛を切ったり、洗ってあげたりする職業らしいよ。理髪師の動物版なんかねぇ。」
「なるほどねぇ…ふむ。レナちゃん、もし良かったら理髪師をやってみる気はないかい?この先の建物なんだけど、理髪師をしていた人が二カ月ほど前に体を壊して辞めちゃってね。物はもう使わないからと全部置いてあるんだが、後任が見つかれば、全部そのまま使ってもらっていいと言われているんだ。きっとその、とりまあってやつになっても、動物相手に商売は難しいと思うよ。ほら、動物はこの辺りにたくさんうろうろしていても金を支払ってくれるわけでもないし。」
後ろで話を聞いていたレナは、びっくりして、口を挟んだ。
ハサミを使う点では同じだし、シャンプーをしたりして相手を綺麗に仕上げる点は同じだけれど、まずハサミの長さから違うし、もちろん人の髪の毛を切った事も無かった。
「え?理髪師って、美容師って事ですか?」
「びようし?髪を切ったり髭を剃ったりする職業だよ。なんだ?知らないのかい?」
「い、いえ…でも、動物は切った事あるけど、人間の毛は…」
「良いねぇ!レナ、理髪師になったら
私の髪もちょっと揃えておくれよ!そういえば、最近店閉まってて見ないと思ったら理髪師のゾーイ、辞めちゃったのかい?」
「あぁ、そうなんだよ。体を悪くしたらしくてね。二カ月も理髪師がいないから、街の皆も髪が伸びて困ってるんだ。どうかね?出来る事だけでいいからさ。で、なんならわしも切ってもらいたいなぁ。」
そう言われたレナは、考えてみる。
が、やっぱり人相手は無理だろうと思った。
そもそも、イヌやネコのカットは学んだが人間のカットの仕方なんて知らない。人間は動く事はないだろうからその点はやりやすいかもしれないが、イヌ用のカットなんてしたら怒られてしまうだろうとレナは思った。
しかし、アイビーが言った事も尤もだと思った。
ここで動物相手に商売しても儲からない、と。
自分がトリミングをしていた時は、飼い主さんがいてお金を払ってくれていた。でもここではそういうのがないという。
だったら、先ほどアイビーが言った、『出来る事だけ』やるなら、お金を貯める事が出来るんではないかとなんとなくレナは思った。
今日の売り上げの十パーセントを支払う為だ。昨日よりもたくさん稼げた為に、支払う金額も昨日よりは多いがエイダは、
「こんなに支払った事はないよ。本当にレナが客寄せしてくれたからだね!」
とほくほく顔でレナへと言った。
カウンターには、今はアイビー一人だけがいた。朝、もう一つのカウンターに居たセルマは昼休憩にいったのだ。
「やぁ、エイダ。今日はえらく早いお帰りだね。」
そう言ったアイビーが、エイダの今日の分を支払う記入をしようと用紙を取り出している。
「あぁ、今日はレナがとても活躍してくれてね。昨日よりもたくさん儲かったのだよ。それにしても、なんであんなに刃物って高いんだろうねぇ。」
エイダは、先ほどの愚痴をアイビーへと語った。
「へぇ-、そうなのかい。まぁ、刃物は危ないからなぁ。安いとやたらに購入されても犯罪に使われてもいけないし。そうでなくても、鍛冶屋っちゅー職業は本当に大変なのだよ。刃物にするものを高温にしてから叩くっていうじゃないか。」
「そうだけどねぇ…それじゃレナが可哀想だよ!いやね、レナが私と一緒に居てくれるなら私も嬉しいから、別にとりまあっていうのをしなくてもいいと思うんだけどね。レナがすごく残念がっている顔をしたのが心残りでねぇ…。私も、毎回今日くらい稼げたら、レナにもお金を払えるし、ハサミをいつか購入出来るようになるだろうけどねぇ。」
「そもそも、とりまあ?ってなんだい?」
「なんかね、私もよく分からないんだけどねぇ…動物の毛を切ったり、洗ってあげたりする職業らしいよ。理髪師の動物版なんかねぇ。」
「なるほどねぇ…ふむ。レナちゃん、もし良かったら理髪師をやってみる気はないかい?この先の建物なんだけど、理髪師をしていた人が二カ月ほど前に体を壊して辞めちゃってね。物はもう使わないからと全部置いてあるんだが、後任が見つかれば、全部そのまま使ってもらっていいと言われているんだ。きっとその、とりまあってやつになっても、動物相手に商売は難しいと思うよ。ほら、動物はこの辺りにたくさんうろうろしていても金を支払ってくれるわけでもないし。」
後ろで話を聞いていたレナは、びっくりして、口を挟んだ。
ハサミを使う点では同じだし、シャンプーをしたりして相手を綺麗に仕上げる点は同じだけれど、まずハサミの長さから違うし、もちろん人の髪の毛を切った事も無かった。
「え?理髪師って、美容師って事ですか?」
「びようし?髪を切ったり髭を剃ったりする職業だよ。なんだ?知らないのかい?」
「い、いえ…でも、動物は切った事あるけど、人間の毛は…」
「良いねぇ!レナ、理髪師になったら
私の髪もちょっと揃えておくれよ!そういえば、最近店閉まってて見ないと思ったら理髪師のゾーイ、辞めちゃったのかい?」
「あぁ、そうなんだよ。体を悪くしたらしくてね。二カ月も理髪師がいないから、街の皆も髪が伸びて困ってるんだ。どうかね?出来る事だけでいいからさ。で、なんならわしも切ってもらいたいなぁ。」
そう言われたレナは、考えてみる。
が、やっぱり人相手は無理だろうと思った。
そもそも、イヌやネコのカットは学んだが人間のカットの仕方なんて知らない。人間は動く事はないだろうからその点はやりやすいかもしれないが、イヌ用のカットなんてしたら怒られてしまうだろうとレナは思った。
しかし、アイビーが言った事も尤もだと思った。
ここで動物相手に商売しても儲からない、と。
自分がトリミングをしていた時は、飼い主さんがいてお金を払ってくれていた。でもここではそういうのがないという。
だったら、先ほどアイビーが言った、『出来る事だけ』やるなら、お金を貯める事が出来るんではないかとなんとなくレナは思った。
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