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29. 応接室で
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応接室では、いつの間にか三人分の紅茶が入れられ、説明よりも先に三人で休憩する事になった。
「それにしても、レナがうちへ来てくれるなんて本当に嬉しいわ!作法とかも、私が直々に教えて差し上げるわよ!」
「お姉さまはずいぶんと社交界から遠ざかっていらっしゃるでしょう?それよりも私と一緒に学んでいきましょう!私には家庭教師がついているのですもの。」
レナはそうやって、私が私がと姉妹で身を乗り出して言ってくれた事に嬉しくもあったが、ウィンフォードがきっと準備してくれているのだろうと、申し訳なさそうに言葉を発した。
「アルバータ様もブライズ様も、歓迎して下さって本当に嬉しいです。作法はもちろん教わりたいですが、その辺りはウィンフォード様がお決めになっているでしょうから、私には分かりません。申し訳ありません。」
「やっぱり早く帰って来て良かった!姉上もブライズも、レナが困っているから止めろよ!」
レナが謝罪をし、頭を下げていた時に、ちょうど部屋へと入って来てそう言ったのは、ウィンフォードだった。肩を上下に激しく揺らしているからずいぶんと慌てて帰ってきたのだ。
「あら、もう帰ってきたの?もっとゆっくり仕事をしてこればよかったのに。男はちゃんと稼いで来ないと飽きられるわよ。」
と、アルバータはわざとらしい大きなため息をついてウィンフォードに向かって言った。
「姉上!どう返せばいいか分からない事を言わないで下さい!仕事はこなしてきました。というか、俺に仕事を振りすぎなんだよ陛下は!自分の息子にさせればいいのに、俺に振った方が仕事が早いとか言いやがって!今まで手足となり働いてきたんだ!レナと過ごす時間をくれないなら辞めてやるさ!」
レナは、ウィンフォードはいつも自分へは丁寧に話してくれていたが家族にはずいぶんと悪態をつくのだなとギャップを感じて可愛らしく思ったが、先ほどサーザからも聞いた、辞めるという言葉を聞き、口を開いた。
「ウィンフォード様…国王陛下は、ウィンフォード様のお力が必要なのでは?ウィンフォード様は仕事が早いのは、私も思います。ですから、ウィンフォード様の体が辛いのであれば、引き継ぎをしていくとか、後任を育てるとかありますよね?でも確かに夜遅くまで働かせ過ぎですよね、心配です。」
「…心配?俺を心配してくれるのか?まぁ、そうだよな…せっかく作ったあの王宮の動物理髪院なるものを無駄にしてしまう所だった!俺は、レナと一緒に出勤したいのだ!だからもう少しだけ、頑張ってみるよ。後任か…うんそうだな。」
「お兄様ったら、自分の世界へ入られてるわよ!?もう!お姉さま、私達は下がりましょう。」
「言われなくても分かってるわよ!レナがせっかくうちの家族の仲間入りしてくれるのだもの。ウィンフォードと結婚というのがいけ好かないけれど、義妹となるのは嬉しいわ!レナの邪魔はしないからね。じゃ、またね!」
そう言って、ブライズとアルバータはレナへと言葉を向け部屋を去って行った。
それを見届けると、ウィンフォードはレナの隣に座り、話し出した。
「レナ。さっきも言ったが、一緒にここから出勤しよう。今日、動物理髪師の募集を掛けた人達の面接を終えたんだ。五人来てくれてね。けれど、話を聞いて自分に合うか分からないと一人帰ったから四人、明日レナに会ってもらう事にしたよ。良いかな?」
レナは、もうそんな所まで話が進んでいるのかと、本当にウィンフォードは仕事が早いと思った。
「はい!一緒に出勤、楽しみです!」
(とは言っても馬車で十分も乗っていなかったと思うわ。歩いて行ってもいいくらいだけれど、ウィンフォード様と馬車っていうのも二人きり?あぁ、でもサーザもいるわよね。けれどそれでも緊張しそう…!)
レナは早く明日になって欲しいと思うほど楽しみに感じていた。
「それにしても、レナがうちへ来てくれるなんて本当に嬉しいわ!作法とかも、私が直々に教えて差し上げるわよ!」
「お姉さまはずいぶんと社交界から遠ざかっていらっしゃるでしょう?それよりも私と一緒に学んでいきましょう!私には家庭教師がついているのですもの。」
レナはそうやって、私が私がと姉妹で身を乗り出して言ってくれた事に嬉しくもあったが、ウィンフォードがきっと準備してくれているのだろうと、申し訳なさそうに言葉を発した。
「アルバータ様もブライズ様も、歓迎して下さって本当に嬉しいです。作法はもちろん教わりたいですが、その辺りはウィンフォード様がお決めになっているでしょうから、私には分かりません。申し訳ありません。」
「やっぱり早く帰って来て良かった!姉上もブライズも、レナが困っているから止めろよ!」
レナが謝罪をし、頭を下げていた時に、ちょうど部屋へと入って来てそう言ったのは、ウィンフォードだった。肩を上下に激しく揺らしているからずいぶんと慌てて帰ってきたのだ。
「あら、もう帰ってきたの?もっとゆっくり仕事をしてこればよかったのに。男はちゃんと稼いで来ないと飽きられるわよ。」
と、アルバータはわざとらしい大きなため息をついてウィンフォードに向かって言った。
「姉上!どう返せばいいか分からない事を言わないで下さい!仕事はこなしてきました。というか、俺に仕事を振りすぎなんだよ陛下は!自分の息子にさせればいいのに、俺に振った方が仕事が早いとか言いやがって!今まで手足となり働いてきたんだ!レナと過ごす時間をくれないなら辞めてやるさ!」
レナは、ウィンフォードはいつも自分へは丁寧に話してくれていたが家族にはずいぶんと悪態をつくのだなとギャップを感じて可愛らしく思ったが、先ほどサーザからも聞いた、辞めるという言葉を聞き、口を開いた。
「ウィンフォード様…国王陛下は、ウィンフォード様のお力が必要なのでは?ウィンフォード様は仕事が早いのは、私も思います。ですから、ウィンフォード様の体が辛いのであれば、引き継ぎをしていくとか、後任を育てるとかありますよね?でも確かに夜遅くまで働かせ過ぎですよね、心配です。」
「…心配?俺を心配してくれるのか?まぁ、そうだよな…せっかく作ったあの王宮の動物理髪院なるものを無駄にしてしまう所だった!俺は、レナと一緒に出勤したいのだ!だからもう少しだけ、頑張ってみるよ。後任か…うんそうだな。」
「お兄様ったら、自分の世界へ入られてるわよ!?もう!お姉さま、私達は下がりましょう。」
「言われなくても分かってるわよ!レナがせっかくうちの家族の仲間入りしてくれるのだもの。ウィンフォードと結婚というのがいけ好かないけれど、義妹となるのは嬉しいわ!レナの邪魔はしないからね。じゃ、またね!」
そう言って、ブライズとアルバータはレナへと言葉を向け部屋を去って行った。
それを見届けると、ウィンフォードはレナの隣に座り、話し出した。
「レナ。さっきも言ったが、一緒にここから出勤しよう。今日、動物理髪師の募集を掛けた人達の面接を終えたんだ。五人来てくれてね。けれど、話を聞いて自分に合うか分からないと一人帰ったから四人、明日レナに会ってもらう事にしたよ。良いかな?」
レナは、もうそんな所まで話が進んでいるのかと、本当にウィンフォードは仕事が早いと思った。
「はい!一緒に出勤、楽しみです!」
(とは言っても馬車で十分も乗っていなかったと思うわ。歩いて行ってもいいくらいだけれど、ウィンフォード様と馬車っていうのも二人きり?あぁ、でもサーザもいるわよね。けれどそれでも緊張しそう…!)
レナは早く明日になって欲しいと思うほど楽しみに感じていた。
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