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28. グリフィス家のタウンハウスへ
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ウィンフォード様に誘われ、レナはさんざん迷ったがグリフィス公爵家のタウンハウスへと住まいを移す事にした。
このスウォンヒル国では、婚約者となった者は婚約者の家で共に住み、その家のしきたりなども学びながら結婚式を迎える事も多々ある為、ウィンフォードは父親の公爵家当主であるオスニエルに願い出、許しを得た為である。
ウィンフォードにしたらレナと一緒に居たいのも然る事ながら、嫡男であるウィンフォードと結婚するという事は公爵家の夫人とゆくゆくはならないといけない為、学ぶという名目もあながち間違いではないのだ。
首都バリウェリーにあるグリフィス公爵家へと向かう日。
レナの荷物は、王宮からの借り物であったのでこちらへ来てからのものはそのまま置いていく。
エイダの家から王宮に来た時には、稼ぎで購入した数着の着替えを持って来ただけだった。
サーザが、その衣服を見て聞く。
「この服や下着は、特に思い入れはありますか?」
「え?」
「いえ、特に持っていく気が無ければ、寄付に回す事も出来ますけれど。」
(寄付?公爵家だから、庶民用の服は良くないって事なのかな?でも、手放すのもなんだか…)
「もし、仕舞う場所があるなら持ってききたいわ。無理なら…これだけは取っておきたいの。」
それは、この世界に来た時に来ていた服だった。
(着る機会はもう無いとは思う。だって、ここの服装とはちょっと違うもの。でも、手放すのは出来ないなぁ。)
別に、元いた世界では命を落としたはずだからレナは戻りたいとは思ってはいない。こちらの世界でも、すでに過ごして人間関係も出来てきているし、両親も、元気で過ごしていればそれでと言ってくれていたからと割り切っている。
それでも、全てを切り離す事はレナには出来なかった。
「分かりました。では全部持っていきましょう。仕舞う場所でしたらありますからね。荷物も多くありませんから。では、参りましょう。」
レナは手放さなくて良かったとホッとした。
☆★
ウィンフォードも一緒の馬車に乗って帰りたかったのだが、どうしても外せない仕事があった。それを終わらせたらすぐに帰るからと、サーザから伝言を聞いた。
「悔しがっていましたよ。もう、参謀は辞めようかとまで仰っていました。」
「え!?それはよくないわよね!?だって、ウィンフォード様って私にしてくれる事で思ったのだけれど、きっと仕事でもかなりデキる人でしょう?国にとって必要な人ではないかしら?」
「そうですねぇ…でもウィンフォード様にとったら、そんなの他の人がやればいいと思っているのですよ。領地に引き籠もってそこの仕事をなさる貴族もいらっしゃいますからね。」
フフフフと、サーザは微笑みながらそう言った。
「さぁ、着きましたよ。」
すぐにそう言われ、
(え!?馬車じゃなくても歩ける距離じゃない?)
とレナは思った。
公爵家という、王家の血を引いている為に王宮からもかなり近い位置にタウンハウスを持っているのだ。
サーザが一旦応接室へ案内しようとしたのだが、玄関ホールに入るとすぐに正面の二階へ続く階段から女性が二人降りて来た。
「レナ!!あぁ、嬉しいわ!一緒に暮らせるのね!」
「お姉さまは早く、カントリーハウスに帰ったらどうですの!?レナ!動物の事、たくさん教えてね!」
アルバータとブライズだった。
「お二人とも、こちらこそこれからお世話になります。」
「さぁ、レナ様には説明がありますからね。一旦応接室へお通し致しますよ。」
二人が行く手を阻んだので、サーザがアルバータとブライズに言って、間に入り、レナを応接室へと案内した。
このスウォンヒル国では、婚約者となった者は婚約者の家で共に住み、その家のしきたりなども学びながら結婚式を迎える事も多々ある為、ウィンフォードは父親の公爵家当主であるオスニエルに願い出、許しを得た為である。
ウィンフォードにしたらレナと一緒に居たいのも然る事ながら、嫡男であるウィンフォードと結婚するという事は公爵家の夫人とゆくゆくはならないといけない為、学ぶという名目もあながち間違いではないのだ。
首都バリウェリーにあるグリフィス公爵家へと向かう日。
レナの荷物は、王宮からの借り物であったのでこちらへ来てからのものはそのまま置いていく。
エイダの家から王宮に来た時には、稼ぎで購入した数着の着替えを持って来ただけだった。
サーザが、その衣服を見て聞く。
「この服や下着は、特に思い入れはありますか?」
「え?」
「いえ、特に持っていく気が無ければ、寄付に回す事も出来ますけれど。」
(寄付?公爵家だから、庶民用の服は良くないって事なのかな?でも、手放すのもなんだか…)
「もし、仕舞う場所があるなら持ってききたいわ。無理なら…これだけは取っておきたいの。」
それは、この世界に来た時に来ていた服だった。
(着る機会はもう無いとは思う。だって、ここの服装とはちょっと違うもの。でも、手放すのは出来ないなぁ。)
別に、元いた世界では命を落としたはずだからレナは戻りたいとは思ってはいない。こちらの世界でも、すでに過ごして人間関係も出来てきているし、両親も、元気で過ごしていればそれでと言ってくれていたからと割り切っている。
それでも、全てを切り離す事はレナには出来なかった。
「分かりました。では全部持っていきましょう。仕舞う場所でしたらありますからね。荷物も多くありませんから。では、参りましょう。」
レナは手放さなくて良かったとホッとした。
☆★
ウィンフォードも一緒の馬車に乗って帰りたかったのだが、どうしても外せない仕事があった。それを終わらせたらすぐに帰るからと、サーザから伝言を聞いた。
「悔しがっていましたよ。もう、参謀は辞めようかとまで仰っていました。」
「え!?それはよくないわよね!?だって、ウィンフォード様って私にしてくれる事で思ったのだけれど、きっと仕事でもかなりデキる人でしょう?国にとって必要な人ではないかしら?」
「そうですねぇ…でもウィンフォード様にとったら、そんなの他の人がやればいいと思っているのですよ。領地に引き籠もってそこの仕事をなさる貴族もいらっしゃいますからね。」
フフフフと、サーザは微笑みながらそう言った。
「さぁ、着きましたよ。」
すぐにそう言われ、
(え!?馬車じゃなくても歩ける距離じゃない?)
とレナは思った。
公爵家という、王家の血を引いている為に王宮からもかなり近い位置にタウンハウスを持っているのだ。
サーザが一旦応接室へ案内しようとしたのだが、玄関ホールに入るとすぐに正面の二階へ続く階段から女性が二人降りて来た。
「レナ!!あぁ、嬉しいわ!一緒に暮らせるのね!」
「お姉さまは早く、カントリーハウスに帰ったらどうですの!?レナ!動物の事、たくさん教えてね!」
アルバータとブライズだった。
「お二人とも、こちらこそこれからお世話になります。」
「さぁ、レナ様には説明がありますからね。一旦応接室へお通し致しますよ。」
二人が行く手を阻んだので、サーザがアルバータとブライズに言って、間に入り、レナを応接室へと案内した。
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