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いい子って…?
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私、さな。
もう、小学一年生なのよ!
もうすぐクリスマス。
『いい子にしてないとプレゼント貰えないよ』って言われるの。
いい子かぁ…。
でも、この前ね、“おいでおばちゃん”から『あんたいらないの?いい子じゃないねぇ』って言われたの。どうしよう………。
“おいでおばちゃん”はね、小学校から帰る途中で、公園にいつもいるおばちゃん。
公園のベンチにいつも座ってて、私達が通ると『こっちにおいで-。今日はナントカがあるよー。』って言うの。
学校から帰る途中の公園だけど、寄り道しちゃいけないって言われてるのに。
そのおばちゃんは、私達に呼びかけていつも何かをくれる。
お菓子だったり、アメだったり。シールの時もあったみたい。
五年生の、私のお姉ちゃんがシールをもらって帰ってきた時があったんだ。
「これ、私が好きなアニメのだったからもらってきた。」
だって。知らない人に物をもらっていいのかなぁ。
アメをもらってきた時は、お姉ちゃんゴミ箱に捨ててたの。
「なんで捨てたの?」
って聞いたら、
「だって知らない人からもらった食べ物だよ。毒が入ってたらヤバいじゃん!」
って。
じゃあ、もらわなきゃいいのに。
「シールだと思ったら、アメだったから。そこでいらないって言うの、おいでおばちゃんに悪いでしょ?」
だって。そういうものなの?
でも、アメ捨てちゃうのに?
一度、校長先生が注意しているの、見かけてからは余計に、近寄るのが怖くなった。それ以来、おいでおばちゃんは、見かけなくなったけど、いつまた来るのかって怖い。
いい子じゃないねぇって、サンタさんにプレゼント貰えないのかなぁ。。。
今日はクリスマスイブ。
「今日は早く寝ないと、サンタさん来ないわよー!」
ママに言われて、お姉ちゃんも私も、早々にベッドに入った。
…でも、私は眠れない。
隣で寝ているお姉ちゃんを起こさないように、そっとベッドから起きて窓から外を見ていた。
外にはお月様。
「ねぇ、サンタさん来てくれるかなぁ?」
すると、窓の外にいきなり赤と白の服を着た、白い髭を生やしたおじいさんが立った。
おじいさんも、私が起きていたからかびっくりしていた。
でも、すぐに両手を窓に当てた。すると、窓が無いみたいにすーっと部屋に入って来た。
「え!…サンタさん?」
「おや、さなちゃん。まだ起きておったのか。早く寝なさいと言われただろう?」
サンタさんは笑いながら、私の頭に手を乗せて撫でてくれた。
「いい子じゃないねぇって言われたから、サンタさん来てくれないと思って…でも来てくれて良かった!」
「…そうかい。さなちゃんはいい子だよ。だって、学校からの帰り道、寄り道しちゃいけないって知ってるもんな?知らない人から物、もらったらいけないの知ってるんだもんな?」
「なんで知ってるの!?」
「私はサンタクロースだからね。そのおばちゃんは、ちょっと心が狭いんだね。自分が子供達に何かをあげて、相手して欲しいからって、もらわない子はいい子じゃないって自分の気持ちを押し付けてるもんなぁ。ダメだよなぁ。さなちゃんのがよっぽどいい子だよ。だからはい、プレゼント。」
「うっうっ…ありがとう…サンタさん…うっうっ…」
「ほらほら。泣かない、泣かない。それに、お姉ちゃんも悪い子とも言えないなぁ。アメを捨てるのは良くないけどね。毒はさすがに入ってないだろうけど、今のご時世は、食べるのは止めた方がいいね。昔はそこまで気にしなくてよかったんだがなぁ。」
そうなんだ…。
「世の中は、良いか、悪いかだけでもないから難しいね。でも、さなちゃんはそのままでいいんだよ。いい子だからね。でも、そろそろ寝ようか。さ、ベッドに行って、目を瞑って。」
は!
目を覚ますと、いつの間にか朝だった。
サンタさんと話したのは、夢だったのかなぁ。。。
あ、プレゼント!
「さな、プレゼント、あった?」
「うん!お姉ちゃんもあったよね?」
「うん。あ、欲しかったプレゼント!」
「本当だ!私も!」
きっと、夢じゃないよね?サンタさんとお話ししたの。
サンタさん、とっても優しかった。
私、いい子だって!そのままでいいんだって!
もう、小学一年生なのよ!
もうすぐクリスマス。
『いい子にしてないとプレゼント貰えないよ』って言われるの。
いい子かぁ…。
でも、この前ね、“おいでおばちゃん”から『あんたいらないの?いい子じゃないねぇ』って言われたの。どうしよう………。
“おいでおばちゃん”はね、小学校から帰る途中で、公園にいつもいるおばちゃん。
公園のベンチにいつも座ってて、私達が通ると『こっちにおいで-。今日はナントカがあるよー。』って言うの。
学校から帰る途中の公園だけど、寄り道しちゃいけないって言われてるのに。
そのおばちゃんは、私達に呼びかけていつも何かをくれる。
お菓子だったり、アメだったり。シールの時もあったみたい。
五年生の、私のお姉ちゃんがシールをもらって帰ってきた時があったんだ。
「これ、私が好きなアニメのだったからもらってきた。」
だって。知らない人に物をもらっていいのかなぁ。
アメをもらってきた時は、お姉ちゃんゴミ箱に捨ててたの。
「なんで捨てたの?」
って聞いたら、
「だって知らない人からもらった食べ物だよ。毒が入ってたらヤバいじゃん!」
って。
じゃあ、もらわなきゃいいのに。
「シールだと思ったら、アメだったから。そこでいらないって言うの、おいでおばちゃんに悪いでしょ?」
だって。そういうものなの?
でも、アメ捨てちゃうのに?
一度、校長先生が注意しているの、見かけてからは余計に、近寄るのが怖くなった。それ以来、おいでおばちゃんは、見かけなくなったけど、いつまた来るのかって怖い。
いい子じゃないねぇって、サンタさんにプレゼント貰えないのかなぁ。。。
今日はクリスマスイブ。
「今日は早く寝ないと、サンタさん来ないわよー!」
ママに言われて、お姉ちゃんも私も、早々にベッドに入った。
…でも、私は眠れない。
隣で寝ているお姉ちゃんを起こさないように、そっとベッドから起きて窓から外を見ていた。
外にはお月様。
「ねぇ、サンタさん来てくれるかなぁ?」
すると、窓の外にいきなり赤と白の服を着た、白い髭を生やしたおじいさんが立った。
おじいさんも、私が起きていたからかびっくりしていた。
でも、すぐに両手を窓に当てた。すると、窓が無いみたいにすーっと部屋に入って来た。
「え!…サンタさん?」
「おや、さなちゃん。まだ起きておったのか。早く寝なさいと言われただろう?」
サンタさんは笑いながら、私の頭に手を乗せて撫でてくれた。
「いい子じゃないねぇって言われたから、サンタさん来てくれないと思って…でも来てくれて良かった!」
「…そうかい。さなちゃんはいい子だよ。だって、学校からの帰り道、寄り道しちゃいけないって知ってるもんな?知らない人から物、もらったらいけないの知ってるんだもんな?」
「なんで知ってるの!?」
「私はサンタクロースだからね。そのおばちゃんは、ちょっと心が狭いんだね。自分が子供達に何かをあげて、相手して欲しいからって、もらわない子はいい子じゃないって自分の気持ちを押し付けてるもんなぁ。ダメだよなぁ。さなちゃんのがよっぽどいい子だよ。だからはい、プレゼント。」
「うっうっ…ありがとう…サンタさん…うっうっ…」
「ほらほら。泣かない、泣かない。それに、お姉ちゃんも悪い子とも言えないなぁ。アメを捨てるのは良くないけどね。毒はさすがに入ってないだろうけど、今のご時世は、食べるのは止めた方がいいね。昔はそこまで気にしなくてよかったんだがなぁ。」
そうなんだ…。
「世の中は、良いか、悪いかだけでもないから難しいね。でも、さなちゃんはそのままでいいんだよ。いい子だからね。でも、そろそろ寝ようか。さ、ベッドに行って、目を瞑って。」
は!
目を覚ますと、いつの間にか朝だった。
サンタさんと話したのは、夢だったのかなぁ。。。
あ、プレゼント!
「さな、プレゼント、あった?」
「うん!お姉ちゃんもあったよね?」
「うん。あ、欲しかったプレゼント!」
「本当だ!私も!」
きっと、夢じゃないよね?サンタさんとお話ししたの。
サンタさん、とっても優しかった。
私、いい子だって!そのままでいいんだって!
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