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王宮で
馬車は、思ったより早く着いた。
というより、私が精霊達と話をしていて気付いたら着いていたのよね。
慌てて、ライル様に謝った。けれどライル様は、【開いていた馬車の窓から虹色の光が見えて、その光が私の周りを包んでいたりまた外に出たりしていたみたいで、それを見ていて飽きなかった】と言ってくれたわ。
ライル様、お心が広いわ…。
「じゃあ、行こう。まず、両親に顔見せしてもいいかな?固くならなくていいからね。」
えっ!…まぁ、王宮に行くという時点で、そういう事かとは思ったけれど、やっぱり緊張する-!!
「ねぇ、その指輪、どう?痛くない?」
と、いきなり言われた。
「はい、全く。あ、これを見せたら、執事が大急ぎで部屋を出て行ったのです。これって…。」
高価な物だから、執事は驚いたのかしら?
「ああ。まあ、驚くよね。その執事には悪い事したなぁ。一番分かりやすいとは思ったんだけどね。王家の紋章が入っているんだよ。外側のそれ、印鑑にもなるんだ。」
え!!そうだったの!?そんな大事な物…。
「取ろうとしないで。それは、身分の証でもあるから。何かあった時、それはきっと君を助けるから。君は残念ながらもう、僕のモノだよ。」
そう言って、隣同士で歩いていたのに立ち止まり、頭を撫でられた。
急激に顔が熱くなっていったところで。
「後ろには、私達がおりますからね。」
「さあ、着いたようですよ。」
と、クロエとキャスターさんの声が後ろから聞こえた。
そうだったわ!!もう!こんな顔真っ赤で入って大丈夫かしら!?
「失礼してよろしいでしょうか。」
と、ライルが声を掛けた。
すると、奥から声がした。
「ああ。待っておったぞ。入って参れ。」
きっと、国王陛下の声だわ。
「まぁ、可愛らしい!どうぞ座って!」
とても綺麗な、王妃様だと思われる人が私に声を掛けて下さった。とても、ライルのような14歳の子どもがいるようには見えない美しさだ。仕草も優雅だが、とても可愛らしく見える。
どうぞ座って!と言われて改めて部屋を見てみると、うちの応接室と同じように3人掛けのソファが向かい合って2脚あって、間にテーブルがある。そこに、一緒に座っていいのかしら!?
慌てて、助けを求めるようにライル様を見ると、微笑みながら、
「さあ、座ろう。」
と言ってエスコートしてくれた。
し、仕方ないわ。もう心を無にして接するしかないわね。
「失礼致します。」
そう、一言断って、ソファに座った。
「ステキねぇ…娘がいたらこんな感じかしら。ねぇあなた?」
そう王妃様が、国王陛下に話している。
私は…にこやかにしている事に決めたわ。
「父上、母上。こちらが、前々から言っていた僕を助けてくれた、キャロル=マフェソン辺境伯令嬢です。父上、宜しくお願いします!彼女を僕の伴侶と認めて下さい!!」
と、私を紹介したと思ったら、いきなり腰を折り曲げ、懇願した。
えっと、私はどうすればいいのかしら…。
と、私は所在なく、視線を国王陛下とライル様へ交互に向けた。
というより、私が精霊達と話をしていて気付いたら着いていたのよね。
慌てて、ライル様に謝った。けれどライル様は、【開いていた馬車の窓から虹色の光が見えて、その光が私の周りを包んでいたりまた外に出たりしていたみたいで、それを見ていて飽きなかった】と言ってくれたわ。
ライル様、お心が広いわ…。
「じゃあ、行こう。まず、両親に顔見せしてもいいかな?固くならなくていいからね。」
えっ!…まぁ、王宮に行くという時点で、そういう事かとは思ったけれど、やっぱり緊張する-!!
「ねぇ、その指輪、どう?痛くない?」
と、いきなり言われた。
「はい、全く。あ、これを見せたら、執事が大急ぎで部屋を出て行ったのです。これって…。」
高価な物だから、執事は驚いたのかしら?
「ああ。まあ、驚くよね。その執事には悪い事したなぁ。一番分かりやすいとは思ったんだけどね。王家の紋章が入っているんだよ。外側のそれ、印鑑にもなるんだ。」
え!!そうだったの!?そんな大事な物…。
「取ろうとしないで。それは、身分の証でもあるから。何かあった時、それはきっと君を助けるから。君は残念ながらもう、僕のモノだよ。」
そう言って、隣同士で歩いていたのに立ち止まり、頭を撫でられた。
急激に顔が熱くなっていったところで。
「後ろには、私達がおりますからね。」
「さあ、着いたようですよ。」
と、クロエとキャスターさんの声が後ろから聞こえた。
そうだったわ!!もう!こんな顔真っ赤で入って大丈夫かしら!?
「失礼してよろしいでしょうか。」
と、ライルが声を掛けた。
すると、奥から声がした。
「ああ。待っておったぞ。入って参れ。」
きっと、国王陛下の声だわ。
「まぁ、可愛らしい!どうぞ座って!」
とても綺麗な、王妃様だと思われる人が私に声を掛けて下さった。とても、ライルのような14歳の子どもがいるようには見えない美しさだ。仕草も優雅だが、とても可愛らしく見える。
どうぞ座って!と言われて改めて部屋を見てみると、うちの応接室と同じように3人掛けのソファが向かい合って2脚あって、間にテーブルがある。そこに、一緒に座っていいのかしら!?
慌てて、助けを求めるようにライル様を見ると、微笑みながら、
「さあ、座ろう。」
と言ってエスコートしてくれた。
し、仕方ないわ。もう心を無にして接するしかないわね。
「失礼致します。」
そう、一言断って、ソファに座った。
「ステキねぇ…娘がいたらこんな感じかしら。ねぇあなた?」
そう王妃様が、国王陛下に話している。
私は…にこやかにしている事に決めたわ。
「父上、母上。こちらが、前々から言っていた僕を助けてくれた、キャロル=マフェソン辺境伯令嬢です。父上、宜しくお願いします!彼女を僕の伴侶と認めて下さい!!」
と、私を紹介したと思ったら、いきなり腰を折り曲げ、懇願した。
えっと、私はどうすればいいのかしら…。
と、私は所在なく、視線を国王陛下とライル様へ交互に向けた。
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