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婚約披露パーティー準備
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今日は、婚約披露パーティーだわ。
まぁ、言われたのは昨日の夜だったから、いきなりではあったけれど。
王宮に来て、そういえば4年も経つのね。
4年前。
お妃試験が終わり、国王陛下自ら【妃に値する者は居なかった】と発言され、【王太子の妃は保留とする。】となされた。
けれど、重役達がチクチクと言ってきた折には【その内発言する。】と、ライル様は躱してきたらしい。
そして、婚約披露パーティーで婚約者を私とすると、発表するのだとか。いきなりだし、反対する人が多かったらどうしましょう。
『キャロルなら大丈夫よ!』
『そうよ、賛成する人が多いよ!』
『反対する人には何かしちゃう?』
『水を降らせる?』
『凍らせようか?』
『私は…燃やしたら人間はダメだよね…出番ない…。』
またそうやって…そんな事しないでね?でも精霊達、応援してくれてありがとう。
「さぁ出来上がりました。もう少ししたら、お迎えが参りますので。私どもは下がります。」
「ありがとう。」
お世話をしてくれる侍女達には、丁寧な言葉遣いはしてはいけないのですって。私はそんな偉くはないのに…でも、ライル様の妻になるって事は、仕方ないわよね。
私は薄い銀色の、金糸でレースが編み込まれた足首まであるロングドレスを着ている。デコルテがかなり開いているので恥ずかしいけれど、首に金色のネックレスも付いている。
これもすごく豪華!編み込まれたレースのように立体的で、広がった所に指輪と同じ、青色の宝石が付いている。
いつの間に用意してくれてたのよ!?
青色の宝石は、サファイアだとか。濃い青は、ライル様の瞳の色と同じだから見つめられているようで、ドキドキするのよね。
「入っていいかい?わぁ…。」
扉の辺りで声が聞こえたから振り向くと、ライル様も私と同じ、銀色のスーツに金糸の刺繍がそこかしこに入っている。髪は、後ろに流されている。
いつもに増してカッコいいわ…。
あら?でも、ライル様固まってるわ。どうしたのかしら。
「ライル様?」
「ちょっと、時が止まってるよ。何か言う事あるでしょ?」
後ろにいたキャスターさんが、そう言うと、
「あ、ああ…。キャロル。いつもに増して、とってもきれいだよ。見惚れちゃった!もう、見せびらかせたいけど、見せびらかすのがもったいないくらいだよ!!」
と言って、早歩きで私の頬にまた、くちづけをしてくれた。
途端に私の顔が熱を帯びてきたのが分かったわ。
「まぁ!キャロル様。そんなに仲がよろしくなられたのですか?」
キャスターさんの後ろからもう一人入って来た。
「クロエ!?」
まぁ、言われたのは昨日の夜だったから、いきなりではあったけれど。
王宮に来て、そういえば4年も経つのね。
4年前。
お妃試験が終わり、国王陛下自ら【妃に値する者は居なかった】と発言され、【王太子の妃は保留とする。】となされた。
けれど、重役達がチクチクと言ってきた折には【その内発言する。】と、ライル様は躱してきたらしい。
そして、婚約披露パーティーで婚約者を私とすると、発表するのだとか。いきなりだし、反対する人が多かったらどうしましょう。
『キャロルなら大丈夫よ!』
『そうよ、賛成する人が多いよ!』
『反対する人には何かしちゃう?』
『水を降らせる?』
『凍らせようか?』
『私は…燃やしたら人間はダメだよね…出番ない…。』
またそうやって…そんな事しないでね?でも精霊達、応援してくれてありがとう。
「さぁ出来上がりました。もう少ししたら、お迎えが参りますので。私どもは下がります。」
「ありがとう。」
お世話をしてくれる侍女達には、丁寧な言葉遣いはしてはいけないのですって。私はそんな偉くはないのに…でも、ライル様の妻になるって事は、仕方ないわよね。
私は薄い銀色の、金糸でレースが編み込まれた足首まであるロングドレスを着ている。デコルテがかなり開いているので恥ずかしいけれど、首に金色のネックレスも付いている。
これもすごく豪華!編み込まれたレースのように立体的で、広がった所に指輪と同じ、青色の宝石が付いている。
いつの間に用意してくれてたのよ!?
青色の宝石は、サファイアだとか。濃い青は、ライル様の瞳の色と同じだから見つめられているようで、ドキドキするのよね。
「入っていいかい?わぁ…。」
扉の辺りで声が聞こえたから振り向くと、ライル様も私と同じ、銀色のスーツに金糸の刺繍がそこかしこに入っている。髪は、後ろに流されている。
いつもに増してカッコいいわ…。
あら?でも、ライル様固まってるわ。どうしたのかしら。
「ライル様?」
「ちょっと、時が止まってるよ。何か言う事あるでしょ?」
後ろにいたキャスターさんが、そう言うと、
「あ、ああ…。キャロル。いつもに増して、とってもきれいだよ。見惚れちゃった!もう、見せびらかせたいけど、見せびらかすのがもったいないくらいだよ!!」
と言って、早歩きで私の頬にまた、くちづけをしてくれた。
途端に私の顔が熱を帯びてきたのが分かったわ。
「まぁ!キャロル様。そんなに仲がよろしくなられたのですか?」
キャスターさんの後ろからもう一人入って来た。
「クロエ!?」
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