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ガサガサッ、ガサッ!
やばい、来る!
と、思ってナイフを胸辺りに構え、臨戦態勢になって、構えた。
「わっ!?」
「えっ!?」
声を出したのはほぼ同時だった。
人が出てきたのだ。
私より、頭二つほど背が高い青年。
髪色は黒く、前髪は長いし山中から出てきたからなのかボサボサで頭に蜘蛛の巣や葉っぱが付いている。
「…キミ、もしかして…この前の…。」
そう呟かれた。
この前?いつ?うーん…あ!
二年ほど前の?
「あなたもしかして、えーと…そうそう!ウォルター?」
黒色で無造作に伸ばされた髪、しか以前会った時と共通点が見当たらなかったけれど、何故かそう思った。
「あ!やっぱり!あの時はいろいろとごめんね。ありがとう!ええと…あ、君の名前は聞いていないんだっけ。」
と、ウォルターは言った。
そうだったかしら。
「ごめんなさい、そうだったかしら?私はミラーフィスよ。あなた、なんでそんな所歩いていたの?また薬草でも探してたの?」
私が話している時に、髪に付いている葉に気づいたのか、頭を振ったり、手で前髪をガシガシと整えている。
ふふふ。面白いわね。
「いや、そういうわけじゃないんだけどね…あ!この前は本当にありがとう!間に合って、熱も無事に下がって完治したんだ!!」
と、満面の笑みで言ってくれた。
前髪をサイドに流したから、澄んだ水色の瞳がしっかりと見え、私を見てくれたから不覚にもときめいてしまったわ…。
二年前も整った顔だなと思ったけれど、二年経って、少し顔立ちもスリムになって背も高くなり、声も少し低くなって男っぽさがかなり増している。
話し方も以前はオドオドとしていたのに、スラスラと話しているわ。
まぁ二年前は、薬草を一人で探しに来る位の大切な人が病に倒れたのだもの。きっと気持ちが暗くなっていたからオドオドとしていたのかしら?
それとも闇物を見かけてしまったから話すこともままならないほど驚いてしまったのかしらね。
「そ、そう…。それは良かったわ。今日は大丈夫?もうすぐ日が暮れるわよ。」
私は、ウォルターのこの容姿と人懐っこさに若干ときめきつつ、しかし顔を上手いこと逸らしながら答えた。
…だって、直視出来ないわ!なんだか、あの澄んだ瞳で見つめられると、吸い込まれそうだわ。時間も忘れて見入ってしまいそうだもの。
「ああ。ランタンはちゃんと持ってきてるよ。というか、君に会いに来たんだ!きちんとお礼を言いたくてね。」
ええ!?そんな事…そんな整った顔で勘違いしそうな言葉言わないで欲しいわ。
お礼…そうね。お礼を言いに来ただけっていったもの。それ以上でもそれ以下でもないわね。
「では、暗くなるから家へ行きましょう。」
本当は、ありがとうという言葉を聞いたし、ここで別れた方がいいのでしょうけど…。それじゃあ物足りないと思ってしまったわ。
嬉しく思ったのは、久し振りに会った人だから。そう、それだけよね!?
やばい、来る!
と、思ってナイフを胸辺りに構え、臨戦態勢になって、構えた。
「わっ!?」
「えっ!?」
声を出したのはほぼ同時だった。
人が出てきたのだ。
私より、頭二つほど背が高い青年。
髪色は黒く、前髪は長いし山中から出てきたからなのかボサボサで頭に蜘蛛の巣や葉っぱが付いている。
「…キミ、もしかして…この前の…。」
そう呟かれた。
この前?いつ?うーん…あ!
二年ほど前の?
「あなたもしかして、えーと…そうそう!ウォルター?」
黒色で無造作に伸ばされた髪、しか以前会った時と共通点が見当たらなかったけれど、何故かそう思った。
「あ!やっぱり!あの時はいろいろとごめんね。ありがとう!ええと…あ、君の名前は聞いていないんだっけ。」
と、ウォルターは言った。
そうだったかしら。
「ごめんなさい、そうだったかしら?私はミラーフィスよ。あなた、なんでそんな所歩いていたの?また薬草でも探してたの?」
私が話している時に、髪に付いている葉に気づいたのか、頭を振ったり、手で前髪をガシガシと整えている。
ふふふ。面白いわね。
「いや、そういうわけじゃないんだけどね…あ!この前は本当にありがとう!間に合って、熱も無事に下がって完治したんだ!!」
と、満面の笑みで言ってくれた。
前髪をサイドに流したから、澄んだ水色の瞳がしっかりと見え、私を見てくれたから不覚にもときめいてしまったわ…。
二年前も整った顔だなと思ったけれど、二年経って、少し顔立ちもスリムになって背も高くなり、声も少し低くなって男っぽさがかなり増している。
話し方も以前はオドオドとしていたのに、スラスラと話しているわ。
まぁ二年前は、薬草を一人で探しに来る位の大切な人が病に倒れたのだもの。きっと気持ちが暗くなっていたからオドオドとしていたのかしら?
それとも闇物を見かけてしまったから話すこともままならないほど驚いてしまったのかしらね。
「そ、そう…。それは良かったわ。今日は大丈夫?もうすぐ日が暮れるわよ。」
私は、ウォルターのこの容姿と人懐っこさに若干ときめきつつ、しかし顔を上手いこと逸らしながら答えた。
…だって、直視出来ないわ!なんだか、あの澄んだ瞳で見つめられると、吸い込まれそうだわ。時間も忘れて見入ってしまいそうだもの。
「ああ。ランタンはちゃんと持ってきてるよ。というか、君に会いに来たんだ!きちんとお礼を言いたくてね。」
ええ!?そんな事…そんな整った顔で勘違いしそうな言葉言わないで欲しいわ。
お礼…そうね。お礼を言いに来ただけっていったもの。それ以上でもそれ以下でもないわね。
「では、暗くなるから家へ行きましょう。」
本当は、ありがとうという言葉を聞いたし、ここで別れた方がいいのでしょうけど…。それじゃあ物足りないと思ってしまったわ。
嬉しく思ったのは、久し振りに会った人だから。そう、それだけよね!?
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