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今日は学園の創立記念日
私、ユファ=ライヴァン子爵令嬢です。
17歳。ただいま学園に通って勉学に励んでおります。
私には、学園に通うちょうど二年前から婚約者が出来ました。
チルチェイン=ヤーヌス伯爵令息様です。同じ歳で、学園も一緒でごさいます。
けれど、一年前からチルチェイン様の様子がおかしくなりましたの。
婚約すると、月に一度定期茶会が開かれるのですが、彼はそれに毎回毎回何かと理由を付けて欠席するようになりましたの。
私の方が貴族社会では下の立場でありますから、私はあえて何も申しませんでした。
そして今日は、我が学園の創立記念日です。
昼間にダンスパーティーをするのが、恒例ですわね。なのでみんなドレスアップしてきております。
ダンスパーティーは、多目的ホールで行うのでみんな集まってきております。そこで私は、始まるまでお友達と談笑をしておりましたの。
するといきなり大きな声で、後ろから肩を掴まれまして一言言われました。
「おい!ユファ=ライヴァン子爵令嬢!お前のような女狐、俺には相応しくない!婚約破棄だ!!」
私は咄嗟の事でかなり驚きましたが、お尋ねしました。
「念のため理由をお伺いしても?」
「なんだ白々しい!!ターニャ=マスティン男爵令嬢を常日頃から辱めていたんだろ!すべて知っているんだぞ!!」
え!?なぜそこでそのご令嬢の名前がでてくるのかしら?しかも辱めて?全くもって身に覚えがありませんわ。
けれどチルチェイン様を見るとその後ろで、そのご令嬢が両手を胸の前で組んでこちらを伺っているわ。どういう事かしら?
「そのような事。仰っている意味が分かりませんわ。」
と私は、チルチェイン様に言いましたわ。
「白々しい!とにかく、お前とは婚約破棄だからな!今後一切近寄るんじゃないぞ!!」
と言って、私の掴んでいた肩を押して、彼らは去って行きました。私は咄嗟の事でしたし、高いヒールを履いていた事もあってよろけてしまいました。
「きゃ…。」
「大丈夫ですの?」
お友達が咄嗟に支えて下さらなかったら私は、そこで崩れ落ちていたでしょう。
「チルチェイン様、どういうお積もりかしら?」
「そうよね。あんな事を、神聖なるこの日に仰って。品位が問われますわ。」
「ユファ。あのような方と結婚されなくて良かったのですわ。」
「そうですわよ。なぜあの女が傍に居るのかしら。」
「ファーストダンスを踊るのかしらね。」
「お笑い草よね。」
「今後の社交会で、やっていけないわね。」
「あら、でもそんな事気づいていないのではなくて?」
「そうよね。本当、低俗だわ。」
ファーストダンスは、ダンスパーティーの一番初めの曲目で、将来を誓い合ったもの同士が踊るとされている。
まだ誓い合ったものがいない人は一番初めの曲目は壁の花となる。
お友達は皆、慰めて下さいますわ。
私は、なんてお答えすれば良いのでしょうか。
すると、クラスの男性たちが寄って来られました。
「ユファ。僕はとてもラッキーだ。僕とファーストダンスを共にしてくれないか?」
「いやいや、俺だろ。ずっと機会を伺ってたんだ。」
「いや、私だってこの機会逃せないさ。」
「何言ってるんだ。オレと、ファーストダンスを踊ろうぜ。」
まぁ!こんなにもお誘いが…!!
私は、なんてお答えすれば良いのでしょうか。
…いえ、誰を選びましょうか。迷ってしまいますわ。
☆★☆★☆★
これにて終わりです。
短いですが、骨休めにいかがでしたでしょうか。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
17歳。ただいま学園に通って勉学に励んでおります。
私には、学園に通うちょうど二年前から婚約者が出来ました。
チルチェイン=ヤーヌス伯爵令息様です。同じ歳で、学園も一緒でごさいます。
けれど、一年前からチルチェイン様の様子がおかしくなりましたの。
婚約すると、月に一度定期茶会が開かれるのですが、彼はそれに毎回毎回何かと理由を付けて欠席するようになりましたの。
私の方が貴族社会では下の立場でありますから、私はあえて何も申しませんでした。
そして今日は、我が学園の創立記念日です。
昼間にダンスパーティーをするのが、恒例ですわね。なのでみんなドレスアップしてきております。
ダンスパーティーは、多目的ホールで行うのでみんな集まってきております。そこで私は、始まるまでお友達と談笑をしておりましたの。
するといきなり大きな声で、後ろから肩を掴まれまして一言言われました。
「おい!ユファ=ライヴァン子爵令嬢!お前のような女狐、俺には相応しくない!婚約破棄だ!!」
私は咄嗟の事でかなり驚きましたが、お尋ねしました。
「念のため理由をお伺いしても?」
「なんだ白々しい!!ターニャ=マスティン男爵令嬢を常日頃から辱めていたんだろ!すべて知っているんだぞ!!」
え!?なぜそこでそのご令嬢の名前がでてくるのかしら?しかも辱めて?全くもって身に覚えがありませんわ。
けれどチルチェイン様を見るとその後ろで、そのご令嬢が両手を胸の前で組んでこちらを伺っているわ。どういう事かしら?
「そのような事。仰っている意味が分かりませんわ。」
と私は、チルチェイン様に言いましたわ。
「白々しい!とにかく、お前とは婚約破棄だからな!今後一切近寄るんじゃないぞ!!」
と言って、私の掴んでいた肩を押して、彼らは去って行きました。私は咄嗟の事でしたし、高いヒールを履いていた事もあってよろけてしまいました。
「きゃ…。」
「大丈夫ですの?」
お友達が咄嗟に支えて下さらなかったら私は、そこで崩れ落ちていたでしょう。
「チルチェイン様、どういうお積もりかしら?」
「そうよね。あんな事を、神聖なるこの日に仰って。品位が問われますわ。」
「ユファ。あのような方と結婚されなくて良かったのですわ。」
「そうですわよ。なぜあの女が傍に居るのかしら。」
「ファーストダンスを踊るのかしらね。」
「お笑い草よね。」
「今後の社交会で、やっていけないわね。」
「あら、でもそんな事気づいていないのではなくて?」
「そうよね。本当、低俗だわ。」
ファーストダンスは、ダンスパーティーの一番初めの曲目で、将来を誓い合ったもの同士が踊るとされている。
まだ誓い合ったものがいない人は一番初めの曲目は壁の花となる。
お友達は皆、慰めて下さいますわ。
私は、なんてお答えすれば良いのでしょうか。
すると、クラスの男性たちが寄って来られました。
「ユファ。僕はとてもラッキーだ。僕とファーストダンスを共にしてくれないか?」
「いやいや、俺だろ。ずっと機会を伺ってたんだ。」
「いや、私だってこの機会逃せないさ。」
「何言ってるんだ。オレと、ファーストダンスを踊ろうぜ。」
まぁ!こんなにもお誘いが…!!
私は、なんてお答えすれば良いのでしょうか。
…いえ、誰を選びましょうか。迷ってしまいますわ。
☆★☆★☆★
これにて終わりです。
短いですが、骨休めにいかがでしたでしょうか。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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