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22.心得
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《エーファを見送った時、に戻ります》
エーファが乗った馬車を見送った後、ケヴィンに騎士隊の仕事へ戻ろうと声を掛けたが断られたフォルクハルト。珍しいとは思ったが、次の瞬間、ケヴィンの漢を見たとフォルクハルトはなんだか自分の事のようにむず痒い思いがした。
「コリンナ嬢!!
結婚を視野に僕との事を考えてくれませんか。」
いつもの副司令官として同僚や後輩を纏める姿ともまた違う、それでいて緊張している姿に胸を打たれたフォルクハルトは、コリンナの隣にいたカールと目が合いケヴィンとコリンナにはばれない程度に口角を上げ合って見守る事とした。
しかし、コリンナからの返答はなく。それに不安に思ったケヴィンは断られる前に再度口をひらく。
「とりあえず、明日の見学会の後すぐ帰ると言わず、もう少しだけでも滞在日数を伸ばすことは適いませんか?」
「…はい」
「ありがとうございます!
カール殿も、僕を認めて頂けるように尽力いたしますので、これからもよろしくお願い致します!」
と、ケヴィンはカールにもそう告げると、頭を何度も下げている。コリンナはそれを見ながら顔を赤らめながらも微笑んでいた。
「…ああ。コリンナは手強いぞ。」
カールが振り絞ってそう言葉を繋ぐと、ケヴィンは頭を上げる。
「はい!!
では、急ではありますが明日、見学会が終わった午後、コリンナ嬢と出掛けたいのですが予定は如何ですか?」
「だって、コリンナ。どうするの?」
「え、は、はい!あ、合わせますわ!」
「良かった!では終わったらホテルにお迎えに上がります。コリンナ嬢、また明日!」
「…はい」
呆気に取られて動く事も出来なかったフォルクハルトより先に、騎士隊の練習場へと向かおうとするケヴィンは足がもつれそうになっている。それに慌ててついて行こうと、カールに素早く視線を向けて頭を下げてから動きだす。
「…ケヴィン!」
「フォルクハルト司令官!?」
今気がついたとばかりに目を見開いて声を上げるケヴィンに、肩を叩き労いの言葉を掛ける。
「ケヴィン、すごいな!やるじゃないか。それにしても、コリンナ嬢をなぁ…」
「はい、ありがとうございます。騎士隊の心得、遂行しないとと思いまして。」
「ん?心得?」
確かに、騎士という役職に就くにあたって守らなければならない規律はいろいろとあり、今回オットマーがその内の一つである《素人には手を出すな》を破ったのだ。
それ以外にも守らなければならない心得は幾つかあるがどの事を指しているのかとフォルクハルトは頭を捻る。
「《やれる時にやる》《後回しにするな》《明日は無いと思って常に全力で》ですかね。
コリンナ嬢の住むバッヘム領は遠いですし、エーファに対してもかなり仲良くしてくれてましたからね。それに、あの可愛らしい見た目に反して辺境伯軍を持つ家の名にふさわしく騎馬をされるとか。もう…非の打ち所が無いですね。」
「そうか…」
ケヴィンから言われた、頭の片隅に追いやられていた心得がググッと胸に刺さったような気がしたフォルクハルト。
そう。本来騎士隊に所属している一員として、明日も変わらぬ日が続くとは限らない。今は幸いにして平和な日々が続いている。だがいつ何時それが崩れるかは分からないのだ。このエルムスホルン国の国王ゲオルクが、いつどこかの国と戦争をすると言い出すとも限らない。今は近隣諸国とも和平条約を結んではいるが、国を守る騎士隊に所属している者として、忘れてはいけない言葉を思い出させてくれたのだ。
「まぁ、騎士隊を辞めようかと思っていた僕が言うのも、って感じですかね。
でも、だからこそ初心に返って、一からやり直す気持ちで明日の見学会もやりますから!そのまま入隊の流れになる人物を一人でも多く獲得出来るよう頑張ります!」
「ケヴィン…お前はやっぱりすごいよ。」
「えー?尊敬するフォルクハルト司令官に褒められると擽ったいです…
あ、フォルクハルト司令官は?エーファが帰って何とも思わなかったですか?って、迷惑が減った位にしか思わないですよね。」
「迷惑なんて思ってない!!…あ、すまん。」
思いのほか大きな声になってしまい、フォルクハルトは謝る。
「…びっくりしました。
でも、それでしたらホッとしました。
あーエーファ、しばらく出歩けなくなって残念がってるだろうなぁ。」
気が抜けたのか、ケヴィンは独り言のように呟く。
「ん?あまり出歩いて無かったんじゃないのか?」
「え?あぁ、今まではそうですね。領地から出ないでほとんどを過ごしてましたから。
でも、十七の誕生日が過ぎて結婚出来る年齢になったから、結婚相手を探すために出歩く事にしたんです。その矢先、ですから。
怪我の件は、僕がオットマーにもっと強く止めろって言っておけばよかったのかもしれないんですけどね…」
「なに!?」
最後は自嘲気味にため息と共に吐くように言うと同時に、フォルクハルトが聞き返す。
「僕がもっと…」
「いや、ケヴィンは何一つ悪くない!その前、なんて言った?」
「え?前?」
「結婚相手を探すために出歩いていたのか?」
「まぁ、端的に言えば…でも実際はそう簡単にはいかないのも分かってると思うんですけどね。
でも領地に引き籠もってるよりは、出会いがあると思ってディーター兄さんや僕が王都に出掛けてみたら?って提案したんですよ。」
「ケヴィン…そうだったのか。
じゃあ、しばらくは結婚相手探しはしないというか、領地で静養するって事だよな?」
「そうだと思います。
エーファは自分で相手を見つけたいと言っていましたが、もし今回のことで諦めたなら、父が縁談の話でも見繕ってくるんじゃないですかね。」
「それはいかん!」
「え?」
「おい、すまんが戻るの遅れる!
自主練習が終わったら明日の見学会の準備、だよな。」
フォルクハルトは、駆け出そうとする。
「どうしたんです?
そうですね、今は隊員にはそう指示してありますから、各自鍛錬しているはずです。
準備といっても、人数もいますからフォルクハルト司令官が居なくても大丈夫ですけど、何か問題が?」
そう確認すると、フォルクハルトは急いで手紙を出そうと寮に駆け出そうとする。明日、バルヒェット侯爵家に行くという先触れの手紙だ。今書いて急いで出せば、近いため夕方、遅くとも夜には届くはずだ。
「ケヴィン、いや…ケヴィン義兄さんって呼ぶ日が来るかもしれないと思っておいてくれ!いや、呼びたいわけじゃないが、でもまあ結果的に呼べると期待したい……」
「ええ!?どうしました!?ちょっとよくわからないんですが…とにかく、後のことは僕やっておきますから!気をつけて!」
フォルクハルトは、そういえばケヴィンの兄のディーターは学院で共に過ごしたな、あいつも義兄になるのか…と思いながら自室へと急いだ。
エーファが乗った馬車を見送った後、ケヴィンに騎士隊の仕事へ戻ろうと声を掛けたが断られたフォルクハルト。珍しいとは思ったが、次の瞬間、ケヴィンの漢を見たとフォルクハルトはなんだか自分の事のようにむず痒い思いがした。
「コリンナ嬢!!
結婚を視野に僕との事を考えてくれませんか。」
いつもの副司令官として同僚や後輩を纏める姿ともまた違う、それでいて緊張している姿に胸を打たれたフォルクハルトは、コリンナの隣にいたカールと目が合いケヴィンとコリンナにはばれない程度に口角を上げ合って見守る事とした。
しかし、コリンナからの返答はなく。それに不安に思ったケヴィンは断られる前に再度口をひらく。
「とりあえず、明日の見学会の後すぐ帰ると言わず、もう少しだけでも滞在日数を伸ばすことは適いませんか?」
「…はい」
「ありがとうございます!
カール殿も、僕を認めて頂けるように尽力いたしますので、これからもよろしくお願い致します!」
と、ケヴィンはカールにもそう告げると、頭を何度も下げている。コリンナはそれを見ながら顔を赤らめながらも微笑んでいた。
「…ああ。コリンナは手強いぞ。」
カールが振り絞ってそう言葉を繋ぐと、ケヴィンは頭を上げる。
「はい!!
では、急ではありますが明日、見学会が終わった午後、コリンナ嬢と出掛けたいのですが予定は如何ですか?」
「だって、コリンナ。どうするの?」
「え、は、はい!あ、合わせますわ!」
「良かった!では終わったらホテルにお迎えに上がります。コリンナ嬢、また明日!」
「…はい」
呆気に取られて動く事も出来なかったフォルクハルトより先に、騎士隊の練習場へと向かおうとするケヴィンは足がもつれそうになっている。それに慌ててついて行こうと、カールに素早く視線を向けて頭を下げてから動きだす。
「…ケヴィン!」
「フォルクハルト司令官!?」
今気がついたとばかりに目を見開いて声を上げるケヴィンに、肩を叩き労いの言葉を掛ける。
「ケヴィン、すごいな!やるじゃないか。それにしても、コリンナ嬢をなぁ…」
「はい、ありがとうございます。騎士隊の心得、遂行しないとと思いまして。」
「ん?心得?」
確かに、騎士という役職に就くにあたって守らなければならない規律はいろいろとあり、今回オットマーがその内の一つである《素人には手を出すな》を破ったのだ。
それ以外にも守らなければならない心得は幾つかあるがどの事を指しているのかとフォルクハルトは頭を捻る。
「《やれる時にやる》《後回しにするな》《明日は無いと思って常に全力で》ですかね。
コリンナ嬢の住むバッヘム領は遠いですし、エーファに対してもかなり仲良くしてくれてましたからね。それに、あの可愛らしい見た目に反して辺境伯軍を持つ家の名にふさわしく騎馬をされるとか。もう…非の打ち所が無いですね。」
「そうか…」
ケヴィンから言われた、頭の片隅に追いやられていた心得がググッと胸に刺さったような気がしたフォルクハルト。
そう。本来騎士隊に所属している一員として、明日も変わらぬ日が続くとは限らない。今は幸いにして平和な日々が続いている。だがいつ何時それが崩れるかは分からないのだ。このエルムスホルン国の国王ゲオルクが、いつどこかの国と戦争をすると言い出すとも限らない。今は近隣諸国とも和平条約を結んではいるが、国を守る騎士隊に所属している者として、忘れてはいけない言葉を思い出させてくれたのだ。
「まぁ、騎士隊を辞めようかと思っていた僕が言うのも、って感じですかね。
でも、だからこそ初心に返って、一からやり直す気持ちで明日の見学会もやりますから!そのまま入隊の流れになる人物を一人でも多く獲得出来るよう頑張ります!」
「ケヴィン…お前はやっぱりすごいよ。」
「えー?尊敬するフォルクハルト司令官に褒められると擽ったいです…
あ、フォルクハルト司令官は?エーファが帰って何とも思わなかったですか?って、迷惑が減った位にしか思わないですよね。」
「迷惑なんて思ってない!!…あ、すまん。」
思いのほか大きな声になってしまい、フォルクハルトは謝る。
「…びっくりしました。
でも、それでしたらホッとしました。
あーエーファ、しばらく出歩けなくなって残念がってるだろうなぁ。」
気が抜けたのか、ケヴィンは独り言のように呟く。
「ん?あまり出歩いて無かったんじゃないのか?」
「え?あぁ、今まではそうですね。領地から出ないでほとんどを過ごしてましたから。
でも、十七の誕生日が過ぎて結婚出来る年齢になったから、結婚相手を探すために出歩く事にしたんです。その矢先、ですから。
怪我の件は、僕がオットマーにもっと強く止めろって言っておけばよかったのかもしれないんですけどね…」
「なに!?」
最後は自嘲気味にため息と共に吐くように言うと同時に、フォルクハルトが聞き返す。
「僕がもっと…」
「いや、ケヴィンは何一つ悪くない!その前、なんて言った?」
「え?前?」
「結婚相手を探すために出歩いていたのか?」
「まぁ、端的に言えば…でも実際はそう簡単にはいかないのも分かってると思うんですけどね。
でも領地に引き籠もってるよりは、出会いがあると思ってディーター兄さんや僕が王都に出掛けてみたら?って提案したんですよ。」
「ケヴィン…そうだったのか。
じゃあ、しばらくは結婚相手探しはしないというか、領地で静養するって事だよな?」
「そうだと思います。
エーファは自分で相手を見つけたいと言っていましたが、もし今回のことで諦めたなら、父が縁談の話でも見繕ってくるんじゃないですかね。」
「それはいかん!」
「え?」
「おい、すまんが戻るの遅れる!
自主練習が終わったら明日の見学会の準備、だよな。」
フォルクハルトは、駆け出そうとする。
「どうしたんです?
そうですね、今は隊員にはそう指示してありますから、各自鍛錬しているはずです。
準備といっても、人数もいますからフォルクハルト司令官が居なくても大丈夫ですけど、何か問題が?」
そう確認すると、フォルクハルトは急いで手紙を出そうと寮に駆け出そうとする。明日、バルヒェット侯爵家に行くという先触れの手紙だ。今書いて急いで出せば、近いため夕方、遅くとも夜には届くはずだ。
「ケヴィン、いや…ケヴィン義兄さんって呼ぶ日が来るかもしれないと思っておいてくれ!いや、呼びたいわけじゃないが、でもまあ結果的に呼べると期待したい……」
「ええ!?どうしました!?ちょっとよくわからないんですが…とにかく、後のことは僕やっておきますから!気をつけて!」
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