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2. 鉱山へ、とは
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父のブリツィオに呼ばれたアレッシアは、コンシリアと共に家へと戻り、執務室へと向かった。
「普段であれば執務をされるお時間ですのに呼ばれるとは、どうにも嫌な予感がするのです。先月の事が頭に浮かびまして…ですからどうぞ心してお望み下さいませ。」
先月の事、とは、同じように呼び出された時、お金の工面で悩んでいるという話を相談され、結局アレッシアの髪の毛を売る事で補填すると言う事に決まった事であろうとアレッシアは思った。
しかしそうコンシリアに言われても、どうすればいいのか分からないままに部屋の扉の前へとアレッシアは立つ。
コンシリアが執務室の扉を叩き、アレッシアが来たと告げる。と、部屋の中からブリツィオが入りなさいと答える。
「失礼します。お父様、どうかなさったのですか?」
普段のこの朝食が終わって一時間ほどの時間であれば、慣れない領地の経営の為に机にかじりついているはずなのに、確かにコンシリアに言われたように、なぜ今呼ばれたのかがアレッシアも不思議であった。
「おぉ、アレッシア、すまないね。
…鉱山へ行ってみるかい?」
執務机で業務をこなしていたブリツィオは立ち上がり、目の前にある木製の長机を囲む木製の椅子へとアレッシアを促し、神妙な面持ちでそう告げた。
裕福な家庭であれば、それは木製ではなく上質な布張りのものであるだろう。だが、あいにくアレッシアの家は裕福ではない為に木製のものであるのだ。
「…え?」
アレッシアは、その椅子に座りながらブリツィオが発した言葉を反芻し、やはり理解出来ない為に聞き返した。
「あの鉱山、またも募集がかかったらしくてな。しかも、今回人手が足りないとかで、破格の金額だとお触れがあったそうだ。」
「…お父様、本気でおっしゃっております?」
「む?なにを言う。
私はいつでも本気であるぞ。我が家の為に尽くしてきたが、なかなか限界でな。それだけでは太刀打ち出来なくなっておったのだが…ベアータが貴重な情報を寄越してくれたんだ。これで、カストの学費にも手が回るという算段なのだよ。」
ブリツィオはそのように語った。
アレッシアはそんな父から少し視線をずらして窓を見遣る。そこに映る景色の中に、遠くにそびえ立つうっすらと白い雪が積もる山。その山に、広くイブレア鉱山という名の、鉱物が採れる山がある。
そこは、アレッシアにとって近くて遠い場所であった。距離としたら歩けば二時間ほどの近い場所にあるが、行った事は、ない。
町を歩いていれば、鉱山へと目指す屈強な体つきの見慣れない男達がよく出歩いており、また町のいたる所の建物の壁や掲示板には『集え!鉱山へ!!莫大な給金が欲しくないか!?』という謳い文句のチラシが貼られているのを、アレッシアは町へ行った時に幾度となく目にしている。ただ、そのビラには、そのように書かれているだけでいつ何処に来いというような事は書かれていなかった。だから、父が言う募集が掛かったというのは珍しい事なのかアレッシアにはよくわからなかった。
(鉱山…考えた事も無かったわ。)
アレッシアは思案した。鉱山と言えば山にある鉱物を掘り起こすのだと朧気ながら思い浮かべるが、果たして自分にそんな力があるのかと。町で見掛けるのは屈強な男達ばかり。女性が、しかも自分がそのような所へ行って何の役に立つのかと首を捻る。
だが、同時にこれはいい提案なのかもしれないとアレッシアは思った。
(可愛い弟の為に、行ってみようかしら。お父様が言うのだもの。危険は無いわよね?
けれど、お母様が情報源って、どういう事かしら?)
「ええとお父様。お母様がその事を教えてくれたのですか?」
「ああ。正確にはベアータのところに来た商人が教えてくれたそうなのだよ。」
アレッシアの母ベアータは、年に何回か家に商人を呼んで珍しい品や、服を購入するのだ。その辺りはさすが貴族の女性である。
高額な物を売りつけて来ないのは、商人の腕がいいのだろう。あまり屋敷が大きいわけでもなく、羽振りがいいわけでもない伯爵家の者が買えそうな物を売りつけてくるのはやり手の商売人なのだ。
その商人から聞いた情報だという事だ。
(なるほど…。)
「私が行って、お役に立てるのでしょうか?」
「む?それは…まぁ…何かの役には立つだろう。なんせ、年齢などの制限もなにもなかったと聞いている。しかも、前金をもらえるのだと聞く。こんないい話なんてないのではないか?
初めは私が行こうと思ったのだが、ボリバルに止められたんだよ。」
「だからって、アレッシア様が行く事もお止め致しました!!」
そこで割って入ったのは、壁際に控えていた執事長のボリバルだった。顔を見ると、目が真っ赤になっている。
「鉱山は、男達の仕事場!アレッシア様が行ってどうこうできるものでもありません!」
「だから私が行こうとしたではないか!このバンケッテ領は、現在鉱山の麓の町としてそれなりに栄えてはいるが、収入はそれに頼るのみとなってしまった。昔は、伯爵家が持っていた畑を貸し、それを領民が世話して収入を得ていたのにだ。
私が漁に出るのも今では領主であるから控えているし、今では町でいろいろと商売した方が儲かるからと皆が農地を離れてしまったから、伯爵家として表立つ収入があるわけでなく、裕福な貴族生活を送らせてあげられるわけではないだろう?
別に、領主の仕事は執事長であるボリバルが代行してくれれば、私が金を稼いでくると言っている!
そうすれば先月もアレッシアが髪を売らなくても済んだであろうに!アレッシアは私の大事な娘なのに…」
ブリツィオはそう言って声を震わし目頭を押さえる。
「それでも!領主様であるブリツィオ様に何かあってはいけません!」
いつもの見慣れた光景に、アレッシアは一つため息を吐いた。
このバンケッテ領は、以前は漁業と農業が盛んな地域であった。それが、隣国のベルチェリ国が所有する地域で炭鉱が発見されたのが十年程前。ベルチェリ国は大国で、手腕もあったのだろう。少し前に若い国王に代替わりし、益々鉱山で働く者達が増えていった。
その為、このバンケッテ領を通ってイブレア鉱山へと向かう人も年々増えてきた。それによって、オリーブやブドウなど農業をしていた人達が少しずつ辞めていき宿屋や食堂を自分の家を改装して造ったり、住む家の近くの職場に勤め出したりした。
本格的に、領民が伯爵家の土地を借りて農業をしなくなったのはちょうど四年前の、モンタルドーラ国が所有する地域でも炭鉱が見つかった時期だ。そこから今ではそのイブレア鉱山へと続く玄関口の町へとこのバンケッテ領は姿を変えていく。
元々、農業をしていた頃から領民の取り分は七割で、残りの三割はペルティーニ伯爵家へと納めるようにとなっていた。今では農業から商いで得た利益と変化したがその割合は変わってはおらず、鉱山へと向かう人が来れば来るほど収入が増えたといえば増えたのだが、行き交う人々が増えた為に修繕する箇所も増えるわけで、伯爵家ではお金がいくらあっても足りないというわけであった。
その為、お金が工面し辛くなると初めは家にあった絵画や花瓶などを売る事をしたのだが、元々が裕福な伯爵家であったわけでもない為に金目の物はすぐに無くなり、前回はアレッシアの髪の毛を売ったというわけだった。
ブリツィオはアレッシアを大切に思っているし、家族をとても大事にしてくれている。その事はひしひしとアレッシアに伝わってくる為に、アレッシアも自分が出来る事があるのならと伯爵家の為に考え動いているのである。
ボリバルもまた、執事としてペルティーニ伯爵家の為に最善を尽くそうと画策してくれている。人数の少なくなった使用人は、アレッシアにとっても家族のようで争う風景は見たくなかった。
まだ、誰かに騙されて借金が出来ないだけましだと思っているが、このままではそのうち下手な投資話の口車に乗りそうだとも思ったアレッシアはやんわりと言葉を掛ける。
「お父様もボリバルもお止めになって。私が行きます。そうすれば、カストの入学資金にも充てられるのでしょう?」
「行ってくれるのか!」
「アレッシア様!」
「お父様、詳しい話は聞いているのでしたら教えていただけますか?
ボリバル、いろいろとありがとう。あとは頼んだわよ。カストの学校の事も、家の事もね。」
「おお、アレッシア!本当に済まない…ではな……」
「アレッシア様……!うっうっ……」
目に涙を溜めたブリツィオから大して詳しくもない説明を受けたアレッシアは、とうとうハンカチを出して声を押し殺して涙を拭いているボリバルの肩を二度優しく叩くと、その部屋をあとにした。
「普段であれば執務をされるお時間ですのに呼ばれるとは、どうにも嫌な予感がするのです。先月の事が頭に浮かびまして…ですからどうぞ心してお望み下さいませ。」
先月の事、とは、同じように呼び出された時、お金の工面で悩んでいるという話を相談され、結局アレッシアの髪の毛を売る事で補填すると言う事に決まった事であろうとアレッシアは思った。
しかしそうコンシリアに言われても、どうすればいいのか分からないままに部屋の扉の前へとアレッシアは立つ。
コンシリアが執務室の扉を叩き、アレッシアが来たと告げる。と、部屋の中からブリツィオが入りなさいと答える。
「失礼します。お父様、どうかなさったのですか?」
普段のこの朝食が終わって一時間ほどの時間であれば、慣れない領地の経営の為に机にかじりついているはずなのに、確かにコンシリアに言われたように、なぜ今呼ばれたのかがアレッシアも不思議であった。
「おぉ、アレッシア、すまないね。
…鉱山へ行ってみるかい?」
執務机で業務をこなしていたブリツィオは立ち上がり、目の前にある木製の長机を囲む木製の椅子へとアレッシアを促し、神妙な面持ちでそう告げた。
裕福な家庭であれば、それは木製ではなく上質な布張りのものであるだろう。だが、あいにくアレッシアの家は裕福ではない為に木製のものであるのだ。
「…え?」
アレッシアは、その椅子に座りながらブリツィオが発した言葉を反芻し、やはり理解出来ない為に聞き返した。
「あの鉱山、またも募集がかかったらしくてな。しかも、今回人手が足りないとかで、破格の金額だとお触れがあったそうだ。」
「…お父様、本気でおっしゃっております?」
「む?なにを言う。
私はいつでも本気であるぞ。我が家の為に尽くしてきたが、なかなか限界でな。それだけでは太刀打ち出来なくなっておったのだが…ベアータが貴重な情報を寄越してくれたんだ。これで、カストの学費にも手が回るという算段なのだよ。」
ブリツィオはそのように語った。
アレッシアはそんな父から少し視線をずらして窓を見遣る。そこに映る景色の中に、遠くにそびえ立つうっすらと白い雪が積もる山。その山に、広くイブレア鉱山という名の、鉱物が採れる山がある。
そこは、アレッシアにとって近くて遠い場所であった。距離としたら歩けば二時間ほどの近い場所にあるが、行った事は、ない。
町を歩いていれば、鉱山へと目指す屈強な体つきの見慣れない男達がよく出歩いており、また町のいたる所の建物の壁や掲示板には『集え!鉱山へ!!莫大な給金が欲しくないか!?』という謳い文句のチラシが貼られているのを、アレッシアは町へ行った時に幾度となく目にしている。ただ、そのビラには、そのように書かれているだけでいつ何処に来いというような事は書かれていなかった。だから、父が言う募集が掛かったというのは珍しい事なのかアレッシアにはよくわからなかった。
(鉱山…考えた事も無かったわ。)
アレッシアは思案した。鉱山と言えば山にある鉱物を掘り起こすのだと朧気ながら思い浮かべるが、果たして自分にそんな力があるのかと。町で見掛けるのは屈強な男達ばかり。女性が、しかも自分がそのような所へ行って何の役に立つのかと首を捻る。
だが、同時にこれはいい提案なのかもしれないとアレッシアは思った。
(可愛い弟の為に、行ってみようかしら。お父様が言うのだもの。危険は無いわよね?
けれど、お母様が情報源って、どういう事かしら?)
「ええとお父様。お母様がその事を教えてくれたのですか?」
「ああ。正確にはベアータのところに来た商人が教えてくれたそうなのだよ。」
アレッシアの母ベアータは、年に何回か家に商人を呼んで珍しい品や、服を購入するのだ。その辺りはさすが貴族の女性である。
高額な物を売りつけて来ないのは、商人の腕がいいのだろう。あまり屋敷が大きいわけでもなく、羽振りがいいわけでもない伯爵家の者が買えそうな物を売りつけてくるのはやり手の商売人なのだ。
その商人から聞いた情報だという事だ。
(なるほど…。)
「私が行って、お役に立てるのでしょうか?」
「む?それは…まぁ…何かの役には立つだろう。なんせ、年齢などの制限もなにもなかったと聞いている。しかも、前金をもらえるのだと聞く。こんないい話なんてないのではないか?
初めは私が行こうと思ったのだが、ボリバルに止められたんだよ。」
「だからって、アレッシア様が行く事もお止め致しました!!」
そこで割って入ったのは、壁際に控えていた執事長のボリバルだった。顔を見ると、目が真っ赤になっている。
「鉱山は、男達の仕事場!アレッシア様が行ってどうこうできるものでもありません!」
「だから私が行こうとしたではないか!このバンケッテ領は、現在鉱山の麓の町としてそれなりに栄えてはいるが、収入はそれに頼るのみとなってしまった。昔は、伯爵家が持っていた畑を貸し、それを領民が世話して収入を得ていたのにだ。
私が漁に出るのも今では領主であるから控えているし、今では町でいろいろと商売した方が儲かるからと皆が農地を離れてしまったから、伯爵家として表立つ収入があるわけでなく、裕福な貴族生活を送らせてあげられるわけではないだろう?
別に、領主の仕事は執事長であるボリバルが代行してくれれば、私が金を稼いでくると言っている!
そうすれば先月もアレッシアが髪を売らなくても済んだであろうに!アレッシアは私の大事な娘なのに…」
ブリツィオはそう言って声を震わし目頭を押さえる。
「それでも!領主様であるブリツィオ様に何かあってはいけません!」
いつもの見慣れた光景に、アレッシアは一つため息を吐いた。
このバンケッテ領は、以前は漁業と農業が盛んな地域であった。それが、隣国のベルチェリ国が所有する地域で炭鉱が発見されたのが十年程前。ベルチェリ国は大国で、手腕もあったのだろう。少し前に若い国王に代替わりし、益々鉱山で働く者達が増えていった。
その為、このバンケッテ領を通ってイブレア鉱山へと向かう人も年々増えてきた。それによって、オリーブやブドウなど農業をしていた人達が少しずつ辞めていき宿屋や食堂を自分の家を改装して造ったり、住む家の近くの職場に勤め出したりした。
本格的に、領民が伯爵家の土地を借りて農業をしなくなったのはちょうど四年前の、モンタルドーラ国が所有する地域でも炭鉱が見つかった時期だ。そこから今ではそのイブレア鉱山へと続く玄関口の町へとこのバンケッテ領は姿を変えていく。
元々、農業をしていた頃から領民の取り分は七割で、残りの三割はペルティーニ伯爵家へと納めるようにとなっていた。今では農業から商いで得た利益と変化したがその割合は変わってはおらず、鉱山へと向かう人が来れば来るほど収入が増えたといえば増えたのだが、行き交う人々が増えた為に修繕する箇所も増えるわけで、伯爵家ではお金がいくらあっても足りないというわけであった。
その為、お金が工面し辛くなると初めは家にあった絵画や花瓶などを売る事をしたのだが、元々が裕福な伯爵家であったわけでもない為に金目の物はすぐに無くなり、前回はアレッシアの髪の毛を売ったというわけだった。
ブリツィオはアレッシアを大切に思っているし、家族をとても大事にしてくれている。その事はひしひしとアレッシアに伝わってくる為に、アレッシアも自分が出来る事があるのならと伯爵家の為に考え動いているのである。
ボリバルもまた、執事としてペルティーニ伯爵家の為に最善を尽くそうと画策してくれている。人数の少なくなった使用人は、アレッシアにとっても家族のようで争う風景は見たくなかった。
まだ、誰かに騙されて借金が出来ないだけましだと思っているが、このままではそのうち下手な投資話の口車に乗りそうだとも思ったアレッシアはやんわりと言葉を掛ける。
「お父様もボリバルもお止めになって。私が行きます。そうすれば、カストの入学資金にも充てられるのでしょう?」
「行ってくれるのか!」
「アレッシア様!」
「お父様、詳しい話は聞いているのでしたら教えていただけますか?
ボリバル、いろいろとありがとう。あとは頼んだわよ。カストの学校の事も、家の事もね。」
「おお、アレッシア!本当に済まない…ではな……」
「アレッシア様……!うっうっ……」
目に涙を溜めたブリツィオから大して詳しくもない説明を受けたアレッシアは、とうとうハンカチを出して声を押し殺して涙を拭いているボリバルの肩を二度優しく叩くと、その部屋をあとにした。
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