3 / 27
3. 町の人への挨拶
しおりを挟む
午後、アレッシアはコンシリアと共に町へ向かい、雑用を済ませる事とした。
コンシリアは、明日から鉱山へ行く事となってしまったアレッシアに、町へ行くのを付き合わせるのはと渋ったのだが、だからこそ行くのだとアレッシアは言ったのだった。
「しばらく、私町には行けなくなるでしょう?だから一緒に行かせて?
コンシリアも、これからは一人で仕事をする事になるもの、ごめんなさいね。」
「とんでもない!今まで、アレッシア様がお手伝いいただいていたのが不思議なくらいでしたから。こちらこそ今までありがとうございました!」
町には、買い出しなどに出向いていた。コンシリアが行く時には、アレッシアもよく一緒について行ったのだ。それは、人手が少ないからというのもあるが、町に来る口実が出来るとアレッシアは密かに喜んでいたのだった。
ーー
ー
「アレッシア様、せっかくなので誰かご友人の所にも寄りますか?」
コンシリアは道中、アレッシアが明日鉱山へと出向いてしまう為、町の友人達ともしばらく会えなくなるだろうからとそのように声を掛ける。
「うーん…いいわ。遠慮しとく。それよりも、ドミンガさんの所へ行くのだったかしら?」
(町の、年齢が同じくらいの子達とはそれなりに話す仲ではあったけれど…結婚ではなく鉱山へ働きに行くから町を出るなんて言ったら、ダイラのように笑われるかもしれないもの。)
アレッシアは鉱山で働く事を恥じているわけでは全くない。だが、昨日ダイラに言われた、『アレッシアは誰にも声を掛けられない』という言葉が結構堪えたのだった。
別にちやほやされたいわけでは無いけれど、それでもダイラやカルメラはよくお客さんから声を掛けられると言っていた。それが悔しいわけではないが、アレッシアも年頃の女の子である。何故自分は声を掛けられないのか、やはり魅力が無いからなのだろうと思うと、気持ちが沈んだのだ。
だからまた、そのような心無い言葉を掛けられたら嫌だと考え、それなら報告をして鉱山へと向かわなくてもいいかと思ったのだ。
「そうですか?
…はい。野菜屋と、あと魚屋の所ですね。今日はアレッシア様の大好きなお魚料理といたしましょう。」
「まぁ!嬉しいけれど、贅沢しなくていいのよ?確かに、いつまで私働いてこればいいのか分からないけれど、一生働くわけではないでしょうから。」
「それはそうなのですが…」
そう言ったコンシリアは、うっうっと嗚咽を漏らし始めた。
「ちょっと、コンシリア!?やだ、泣いてるの?」
アレッシアはコンシリアのそんな声に慌てて顔を覗き込む。
「おや、どうしたのかい?アレッシア様。」
ちょうど野菜屋の店先に立っていたドミンガが、いつも顔を出すアレッシアとコンシリアを見かけ、少し先から声を掛けてきた。
ドミンガは、恰幅が良く白い前掛けを腰にはめた元気のいい中年の女性だ。
「ドミンガさん!」
「だってね、ドミンガ。アレッシア様がとうとうあの鉱山へと働きに出るって言うから…うっうっ……」
「なんだって!?
…まぁ、いろいろと事情はあるのだろうけど、なんでまたアレッシア様が…。女の子だろ、止める事は出来ないのかい?」
「ええ、決めました!明日から行くんです。だから、次からはコンシリアが買い出しに一人で来ますのでお願いします。」
「そうかい…いえね、それは全然いいんだよ。
ここだけの話だけどね…、
私の息子のカジョも給金がいいからと鉱山へ働きに出たのが三ヶ月ほど前だったかねぇ…初めは、前金が届いたけれどそれ以降全く音沙汰は無し!生きているのかも分かったもんじゃないよ。
国にも、行方不明届けを出したんだけど、一向に知らせはないんだ。」
そう言ってため息を吐いたドミンガは遠い目をしてそう言ったのだった。
「そうだったの…。」
アレッシアはそんなドミンガにどう答えたらいいのか、呟いた。
「鉱山はね、危険がつき物だよ、どうしても行くのなら充分気をつけるんだよ!
ほれ、少ないけれど餞別!いつもより多めに持っていきな!」
「え、でも…」
「いいのいいの!
いつもアレッシア様は私ら町のもんにまで分け隔てなく接してくれて、元気を分けてもらってんだからね!」
そう言って、野菜や果物も持たせてくれた。
「ドミンガの息子、見ないと思ったら鉱山に行ってたんですねぇ。」
魚屋まで行く途中、コンシリアはそのようにポツリと言った。
「そうね。この町の人達も鉱山で働いているなんて知らなかったわ。」
町には張り紙が至る所にある。だから働きに出ても不思議ではないが、この町にいても仕事はあるから、わざわざ鉱山へ行く人がいるのかと思ったのだった。
「やはり、お金に目が眩むのでしょうかね。
でも、他国の鉱山労働者は、酷い扱いを受けるとも聞いた事もあって…あ、申し訳ありません!」
そこまで話したコンシリアは、アレッシアがそんな所にいくのだと思い出し、敢えて不安を口に出すのは憚られたので慌てて口に手を充てて話すのを躊躇った。
「いいのよ、コンシリア。
どういう所かは分からないけれど、もしかしたらいい場所かもしれないわ!頑張ってみるわね!」
そう話していると魚屋についた。
「いらっしゃい!アレッシア様。何を頑張るんですかい?」
気の良さそうな、魚屋のおかみのエルカンナが、前掛けの紐を首の所で結び直しながら声を掛けてきた。エルカンナも中年の女性で、以前はエルカンナも海で貝などを獲っていたが人の往来が多くなってきた四年程前から店を開き、一人で店に出ている。漁師である旦那が獲ってきた海産物を販売しているのだ。たまに旦那は店にも顔を出すが夜明け前から漁に出たりしている為、店先にはほとんどエルカンナが立っていた。
「エルカンナさん、こんにちは!
私、明日から鉱山へ働きに行くんです。だから、今度からはコンシリアだけで買い出しに来ますからお願いしますね。」
「まぁ…!アレッシア様が!?
…いろいろとあるのでしょうが、そう、そうかい……。」
そう言うと、エルカンナはアレッシアの両手を掴み、目を合わせていつになく真剣な眼差しで話し出した。
「いい?アレッシア様。鉱山は、本当にその…お気をつけて行って下さいね。
私の息子のチュイも、鉱山へ出稼ぎに行って半年。初めにお金は届いたけれど、それっきり。当初は三ヶ月ほどで帰ってくる予定だったんですよ?それなのに、もうずっと音沙汰無いのは…チュイは…もう……国に、行方不明届けを出したんだけれども、それも………」
そう言うと俯き、嗚咽を漏らし始める。
「明日から鉱山へ向かうというアレッシア様に言うのも酷かもしれませんが、どうぞお気をつけて。
…ほら!せめてもの餞別です。今日はいい魚や貝が獲れたんですよ!」
エルカンナは顔を上げると、泣き笑いの表情で努めて明るく、アレッシアへとそう告げ、籠にあれもこれもと山盛りに海産物を乗せていく。
「エルカンナさん!そんなに悪いです!」
さすがに店の商品がなくなってしまうと、アレッシアは慌ててそう告げる。
「いいえ、持って行って下さいな!このバンケッテ領の海の幸の味をしっかりと覚えておいて下さいね!」
「でも…ええ、ありがとう。もちろんです。」
「アレッシア様、今夜は食べ過ぎてお腹壊さないようにしませんと!さぁ、有り難くいただいて早く帰りましょう。」
泣き止んだと思っていたコンシリアも、いつの間にかまた目に涙を溜めながらもアレッシアへとそう言って、帰り道へと促した。
コンシリアは、明日から鉱山へ行く事となってしまったアレッシアに、町へ行くのを付き合わせるのはと渋ったのだが、だからこそ行くのだとアレッシアは言ったのだった。
「しばらく、私町には行けなくなるでしょう?だから一緒に行かせて?
コンシリアも、これからは一人で仕事をする事になるもの、ごめんなさいね。」
「とんでもない!今まで、アレッシア様がお手伝いいただいていたのが不思議なくらいでしたから。こちらこそ今までありがとうございました!」
町には、買い出しなどに出向いていた。コンシリアが行く時には、アレッシアもよく一緒について行ったのだ。それは、人手が少ないからというのもあるが、町に来る口実が出来るとアレッシアは密かに喜んでいたのだった。
ーー
ー
「アレッシア様、せっかくなので誰かご友人の所にも寄りますか?」
コンシリアは道中、アレッシアが明日鉱山へと出向いてしまう為、町の友人達ともしばらく会えなくなるだろうからとそのように声を掛ける。
「うーん…いいわ。遠慮しとく。それよりも、ドミンガさんの所へ行くのだったかしら?」
(町の、年齢が同じくらいの子達とはそれなりに話す仲ではあったけれど…結婚ではなく鉱山へ働きに行くから町を出るなんて言ったら、ダイラのように笑われるかもしれないもの。)
アレッシアは鉱山で働く事を恥じているわけでは全くない。だが、昨日ダイラに言われた、『アレッシアは誰にも声を掛けられない』という言葉が結構堪えたのだった。
別にちやほやされたいわけでは無いけれど、それでもダイラやカルメラはよくお客さんから声を掛けられると言っていた。それが悔しいわけではないが、アレッシアも年頃の女の子である。何故自分は声を掛けられないのか、やはり魅力が無いからなのだろうと思うと、気持ちが沈んだのだ。
だからまた、そのような心無い言葉を掛けられたら嫌だと考え、それなら報告をして鉱山へと向かわなくてもいいかと思ったのだ。
「そうですか?
…はい。野菜屋と、あと魚屋の所ですね。今日はアレッシア様の大好きなお魚料理といたしましょう。」
「まぁ!嬉しいけれど、贅沢しなくていいのよ?確かに、いつまで私働いてこればいいのか分からないけれど、一生働くわけではないでしょうから。」
「それはそうなのですが…」
そう言ったコンシリアは、うっうっと嗚咽を漏らし始めた。
「ちょっと、コンシリア!?やだ、泣いてるの?」
アレッシアはコンシリアのそんな声に慌てて顔を覗き込む。
「おや、どうしたのかい?アレッシア様。」
ちょうど野菜屋の店先に立っていたドミンガが、いつも顔を出すアレッシアとコンシリアを見かけ、少し先から声を掛けてきた。
ドミンガは、恰幅が良く白い前掛けを腰にはめた元気のいい中年の女性だ。
「ドミンガさん!」
「だってね、ドミンガ。アレッシア様がとうとうあの鉱山へと働きに出るって言うから…うっうっ……」
「なんだって!?
…まぁ、いろいろと事情はあるのだろうけど、なんでまたアレッシア様が…。女の子だろ、止める事は出来ないのかい?」
「ええ、決めました!明日から行くんです。だから、次からはコンシリアが買い出しに一人で来ますのでお願いします。」
「そうかい…いえね、それは全然いいんだよ。
ここだけの話だけどね…、
私の息子のカジョも給金がいいからと鉱山へ働きに出たのが三ヶ月ほど前だったかねぇ…初めは、前金が届いたけれどそれ以降全く音沙汰は無し!生きているのかも分かったもんじゃないよ。
国にも、行方不明届けを出したんだけど、一向に知らせはないんだ。」
そう言ってため息を吐いたドミンガは遠い目をしてそう言ったのだった。
「そうだったの…。」
アレッシアはそんなドミンガにどう答えたらいいのか、呟いた。
「鉱山はね、危険がつき物だよ、どうしても行くのなら充分気をつけるんだよ!
ほれ、少ないけれど餞別!いつもより多めに持っていきな!」
「え、でも…」
「いいのいいの!
いつもアレッシア様は私ら町のもんにまで分け隔てなく接してくれて、元気を分けてもらってんだからね!」
そう言って、野菜や果物も持たせてくれた。
「ドミンガの息子、見ないと思ったら鉱山に行ってたんですねぇ。」
魚屋まで行く途中、コンシリアはそのようにポツリと言った。
「そうね。この町の人達も鉱山で働いているなんて知らなかったわ。」
町には張り紙が至る所にある。だから働きに出ても不思議ではないが、この町にいても仕事はあるから、わざわざ鉱山へ行く人がいるのかと思ったのだった。
「やはり、お金に目が眩むのでしょうかね。
でも、他国の鉱山労働者は、酷い扱いを受けるとも聞いた事もあって…あ、申し訳ありません!」
そこまで話したコンシリアは、アレッシアがそんな所にいくのだと思い出し、敢えて不安を口に出すのは憚られたので慌てて口に手を充てて話すのを躊躇った。
「いいのよ、コンシリア。
どういう所かは分からないけれど、もしかしたらいい場所かもしれないわ!頑張ってみるわね!」
そう話していると魚屋についた。
「いらっしゃい!アレッシア様。何を頑張るんですかい?」
気の良さそうな、魚屋のおかみのエルカンナが、前掛けの紐を首の所で結び直しながら声を掛けてきた。エルカンナも中年の女性で、以前はエルカンナも海で貝などを獲っていたが人の往来が多くなってきた四年程前から店を開き、一人で店に出ている。漁師である旦那が獲ってきた海産物を販売しているのだ。たまに旦那は店にも顔を出すが夜明け前から漁に出たりしている為、店先にはほとんどエルカンナが立っていた。
「エルカンナさん、こんにちは!
私、明日から鉱山へ働きに行くんです。だから、今度からはコンシリアだけで買い出しに来ますからお願いしますね。」
「まぁ…!アレッシア様が!?
…いろいろとあるのでしょうが、そう、そうかい……。」
そう言うと、エルカンナはアレッシアの両手を掴み、目を合わせていつになく真剣な眼差しで話し出した。
「いい?アレッシア様。鉱山は、本当にその…お気をつけて行って下さいね。
私の息子のチュイも、鉱山へ出稼ぎに行って半年。初めにお金は届いたけれど、それっきり。当初は三ヶ月ほどで帰ってくる予定だったんですよ?それなのに、もうずっと音沙汰無いのは…チュイは…もう……国に、行方不明届けを出したんだけれども、それも………」
そう言うと俯き、嗚咽を漏らし始める。
「明日から鉱山へ向かうというアレッシア様に言うのも酷かもしれませんが、どうぞお気をつけて。
…ほら!せめてもの餞別です。今日はいい魚や貝が獲れたんですよ!」
エルカンナは顔を上げると、泣き笑いの表情で努めて明るく、アレッシアへとそう告げ、籠にあれもこれもと山盛りに海産物を乗せていく。
「エルカンナさん!そんなに悪いです!」
さすがに店の商品がなくなってしまうと、アレッシアは慌ててそう告げる。
「いいえ、持って行って下さいな!このバンケッテ領の海の幸の味をしっかりと覚えておいて下さいね!」
「でも…ええ、ありがとう。もちろんです。」
「アレッシア様、今夜は食べ過ぎてお腹壊さないようにしませんと!さぁ、有り難くいただいて早く帰りましょう。」
泣き止んだと思っていたコンシリアも、いつの間にかまた目に涙を溜めながらもアレッシアへとそう言って、帰り道へと促した。
13
あなたにおすすめの小説
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
婚約破棄されたら兄のように慕っていた家庭教師に本気で口説かれはじめました
鳥花風星
恋愛
「他に一生涯かけて幸せにしたい人ができた。申し訳ないがローズ、君との婚約を取りやめさせてほしい」
十歳の頃に君のことが気に入ったからと一方的に婚約をせがまれたローズは、学園生活を送っていたとある日その婚約者であるケイロンに突然婚約解消を言い渡される。
悲しみに暮れるローズだったが、幼い頃から魔法の家庭教師をしてくれている兄のような存在のベルギアから猛烈アプローチが始まった!?
「ずっと諦めていたけれど、婚約解消になったならもう遠慮はしないよ。今は俺のことを兄のように思っているかもしれないしケイロンのことで頭がいっぱいかもしれないけれど、そんなこと忘れてしまうくらい君を大切にするし幸せにする」
ローズを一途に思い続けるベルギアの熱い思いが溢れたハッピーエンドな物語。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】離縁など、とんでもない?じゃあこれ食べてみて。
BBやっこ
恋愛
サリー・シュチュワートは良縁にめぐまれ、結婚した。婚家でも温かく迎えられ、幸せな生活を送ると思えたが。
何のこれ?「旦那様からの指示です」「奥様からこのメニューをこなすように、と。」「大旦那様が苦言を」
何なの?文句が多すぎる!けど慣れ様としたのよ…。でも。
家を乗っ取られて辺境に嫁がされることになったら、三食研究付きの溺愛生活が待っていました
ミズメ
恋愛
ライラ・ハルフォードは伯爵令嬢でありながら、毎日魔法薬の研究に精を出していた。
一つ結びの三つ編み、大きな丸レンズの眼鏡、白衣。""変わり者令嬢""と揶揄されながら、信頼出来る仲間と共に毎日楽しく研究に励む。
「大変です……!」
ライラはある日、とんでもない事実に気が付いた。作成した魔法薬に、なんと"薄毛"の副作用があったのだ。その解消の為に尽力していると、出席させられた夜会で、伯爵家を乗っ取った叔父からふたまわりも歳上の辺境伯の後妻となる婚約が整ったことを告げられる。
手詰まりかと思えたそれは、ライラにとって幸せへと続く道だった。
◎さくっと終わる短編です(10話程度)
◎薄毛の話題が出てきます。苦手な方(?)はお気をつけて…!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
私を追い出したらこの店は潰れますが、本当に良いんですね?
真理亜
恋愛
私を追い出す? この店を取り仕切っているのは私ですが、私が居なくなったらこの店潰れますよ? 本気いや正気ですか? そうですか。それじゃあお望み通り出て行ってあげます。後で後悔しても知りませんよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる