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6. 教会学校
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私は、念願の教会学校に通う事になったの。
まず、変わってると思ったのが制服があるのですって。しかも今まで着ていた素材とは違うの。触り心地が少しザラザラしているのよ。モラリに聞いたら、『洗いやすい生地なのですよ。』って。それに、腰から上と下で別れているの。ワンピースとは違うのね。でも、新鮮でいいわ!思わず、ヴェロニカにも見せてしまったわ!
そうそう、ヴェロニカとは同じ学び舎ではないけれど、大丈夫よね!?ヴェロニカは控えめで、少し気が弱い所があるのよ。あの子友人が出来るのかしら?
ま、私が居なくてもやっていけるようにしてもらわないといけないもの。お互いに経験よね!
…私、今更だけれど距離が遠くてげんなりしているの。今は馬車に乗って教会学校へと向かっているのだけれど、それをモラリに言ったらため息をつかれたわ。
「王都の端に教会学校があるのはお伝えしましたでしょうに…。馬車通学も楽しそう、寄り道したいわとおっしゃっていたではないですか。………そうですね、どうしても大変であれば、宮廷学院に編入すれば宜しいかと。」
「編入?」
「そうです。これから、学校に間に合うように朝早く行き、帰りも同じように時間を掛けて帰ってくるのですから。もし、学ぶ内容が物足りなくなれば、編入もお考えになれば宜しいのではないですか?」
「はー…そうね。通学の時間は盲点だったわ。教会って、孤児院が併設されていたわよね?そこで寝泊まりさせてもらえないかしら。そうしたら、こんなに時間掛けなくて済むでしょう?」
「孤児院はさすがに無理でしょう。ヴァレリア様だって、いつもご自分の愛用の枕がないと寝られないって言われてるではないですか。」
「それは図書館で本を読みながら寝ている人を見た時に言った言葉でしょう?まぁ、でも確かにそうね。自分のベッドで寝たいわ。」
そんな事を話していると、いつの間にか馬車は教会学校に着いた。
「まー、ここが教会ね!?そして、あちらが孤児院?学校かしら?」
「ヴァレリア様、よくいらっしゃいました。粗末な学び舎ではありますけれど、どうぞよろしくお願いいたします。ここは学校ですから、皆が良くも悪くも平等に扱われますので、ご理解をお願い致します。」
「なるほどね。分かったわ!私は王女ではない〝ヴァレリア〟ね!こちらこそよろしく!」
「…はい。では、こちらへどうぞ。ここでお聞き下さいね。はい!皆さん、私の事はシスターと呼んで下さいね。これから学校の説明を致します!授業は基本的に五日、午前中が基本の読み書きや自然学、歴史学、算学で、慣れてきたら午後は選択授業があります。選択科目は、これから社会に出る為の知識を詰め込む内容です。選択授業といいながら一年生は全て挑戦してもらいます。どれが合うかなんて分かりませんからね。料理科、掃除科、洗濯科、兵科、経営科などです。学年が上がればもっと細かく学んだり、科目が増えたりするから楽しみにして下さいね。では皆さん、入学、おめでとうございます。これから、頑張って学んでいきましょうね。優秀な者は、推薦状を書くことが出来るので、早く就職したい人は頑張って下さいね。では。今日は、これで終わりです。明日は、休暇日ですが、午前中に奉仕活動をしてくれるなら、昼ご飯を食べる事が出来ますよ。お待ちしていますね。では、さようなら-。」
「え!?早!もう終わり?待って、これじゃあ友人を作れないじゃない。ちょっと、皆さーん!」
私は、あっけなく終わった初日に、友人を作れなくなると思って大きな声を上げた。
「私は、ヴァレリアと申します。これから、皆さんよろしくお願いします!」
「へー、ヴァレリア。こちらこそよろしく!俺、アントンって言うんだ!よろしく!」
隣にいた、明るい緑色の髪の男の子が返事を返してくれたわ。よかった!初日が肝心って言うものね!
まず、変わってると思ったのが制服があるのですって。しかも今まで着ていた素材とは違うの。触り心地が少しザラザラしているのよ。モラリに聞いたら、『洗いやすい生地なのですよ。』って。それに、腰から上と下で別れているの。ワンピースとは違うのね。でも、新鮮でいいわ!思わず、ヴェロニカにも見せてしまったわ!
そうそう、ヴェロニカとは同じ学び舎ではないけれど、大丈夫よね!?ヴェロニカは控えめで、少し気が弱い所があるのよ。あの子友人が出来るのかしら?
ま、私が居なくてもやっていけるようにしてもらわないといけないもの。お互いに経験よね!
…私、今更だけれど距離が遠くてげんなりしているの。今は馬車に乗って教会学校へと向かっているのだけれど、それをモラリに言ったらため息をつかれたわ。
「王都の端に教会学校があるのはお伝えしましたでしょうに…。馬車通学も楽しそう、寄り道したいわとおっしゃっていたではないですか。………そうですね、どうしても大変であれば、宮廷学院に編入すれば宜しいかと。」
「編入?」
「そうです。これから、学校に間に合うように朝早く行き、帰りも同じように時間を掛けて帰ってくるのですから。もし、学ぶ内容が物足りなくなれば、編入もお考えになれば宜しいのではないですか?」
「はー…そうね。通学の時間は盲点だったわ。教会って、孤児院が併設されていたわよね?そこで寝泊まりさせてもらえないかしら。そうしたら、こんなに時間掛けなくて済むでしょう?」
「孤児院はさすがに無理でしょう。ヴァレリア様だって、いつもご自分の愛用の枕がないと寝られないって言われてるではないですか。」
「それは図書館で本を読みながら寝ている人を見た時に言った言葉でしょう?まぁ、でも確かにそうね。自分のベッドで寝たいわ。」
そんな事を話していると、いつの間にか馬車は教会学校に着いた。
「まー、ここが教会ね!?そして、あちらが孤児院?学校かしら?」
「ヴァレリア様、よくいらっしゃいました。粗末な学び舎ではありますけれど、どうぞよろしくお願いいたします。ここは学校ですから、皆が良くも悪くも平等に扱われますので、ご理解をお願い致します。」
「なるほどね。分かったわ!私は王女ではない〝ヴァレリア〟ね!こちらこそよろしく!」
「…はい。では、こちらへどうぞ。ここでお聞き下さいね。はい!皆さん、私の事はシスターと呼んで下さいね。これから学校の説明を致します!授業は基本的に五日、午前中が基本の読み書きや自然学、歴史学、算学で、慣れてきたら午後は選択授業があります。選択科目は、これから社会に出る為の知識を詰め込む内容です。選択授業といいながら一年生は全て挑戦してもらいます。どれが合うかなんて分かりませんからね。料理科、掃除科、洗濯科、兵科、経営科などです。学年が上がればもっと細かく学んだり、科目が増えたりするから楽しみにして下さいね。では皆さん、入学、おめでとうございます。これから、頑張って学んでいきましょうね。優秀な者は、推薦状を書くことが出来るので、早く就職したい人は頑張って下さいね。では。今日は、これで終わりです。明日は、休暇日ですが、午前中に奉仕活動をしてくれるなら、昼ご飯を食べる事が出来ますよ。お待ちしていますね。では、さようなら-。」
「え!?早!もう終わり?待って、これじゃあ友人を作れないじゃない。ちょっと、皆さーん!」
私は、あっけなく終わった初日に、友人を作れなくなると思って大きな声を上げた。
「私は、ヴァレリアと申します。これから、皆さんよろしくお願いします!」
「へー、ヴァレリア。こちらこそよろしく!俺、アントンって言うんだ!よろしく!」
隣にいた、明るい緑色の髪の男の子が返事を返してくれたわ。よかった!初日が肝心って言うものね!
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