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食べられる
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「下すぞ」
薄々気づいてたけど、到着したのは瞭くんの部屋だった。
まさかね、まさか……。
迫り来る出来事から目を逸らそうとすると、瞭くんに腕を掴まれる。
「え、あの、瞭くん……?」
びっくりして瞭くんを見上げると、無表情で、だけどなぜか目だけギラギラしている瞭くんと目が合った。
「俺のこと好きだって言わせてやる」
そう言ってちょっとだけ口角を上げた瞭くんがかっこいい……なんて見惚れてたら、気づいた時にはドアに押し付けられて、両手を頭の上で拘束されていた。
あれ? なんかまずくない? ちょっと思ってたよりまずくない……?
「昨日大体わかったから……明花里のイイとこ」
耳元で囁かれた瞬間、あっさり腰が抜けた。
ひぇっ、瞭くんの吐息が耳に当たってえっちすぎるよ……!
「んっ、ほら……ちゃんと立てよ。今からもっとすごいことするんだからここでバテるな」
身体を押し付けられて無理やり立たされると、お腹の辺りに熱くて硬い感触が当たる。
これって、アレだよね……瞭くんのアレ……。ど、どうしたらいいの!?
昨日散々したって思われるかもしれないけど、あの時は正気じゃなかった。頭のネジが100本くらい飛んでた。だから明け透けに色々言ったりしたりできたけど、今のこの状況は無理! ドキドキしすぎて心臓痛い!
「明花里、俺を見ろ」
しかもさっきから何回も名前呼ばれて、その度にお腹の奥がキュンとする。触らなくてもわかる……私、濡れてる。どうしよう……このまま触られちゃったらバレる。見た目は真面目なくせに中身は煩悩の塊だって、バレる!
「はぁ……明花里、大丈夫だから。優しくするから。なぁ……俺のこと見て?」
さっきまでちょっと意地悪だったのに、いきなり優しくするなんてズルい。私の乙女心をわかりすぎている。一体どこでリサーチしたんだ、瞭くんよ……。
そう思うけど、私はちょろいので、顔を上げて瞭くんを見る。
「やっとこっち見たな」
うっ、そんな可愛い顔で笑わないで……! もうギャップ萌えで死んじゃうよ!
直視することができなくて顔を背けて悶えていると、首筋に温かい息が当たった。
「っ、……んっ♡」
びっくりして反射的に目を閉じるけど、瞭くんの動きは止まらない。唇でなぞったり舌を這わせたり、歯を軽く立てたり、まるで瞭くんの方を見ない私を罰するように甘く誘惑されて腰が揺れてしまう。
どうしよう、今までこんなとこ気持ちいいなんて思ったことなかったのに。
異世界転移する前の世界で、元彼と呼べる存在はいた。だけど、大学生の時できた初めての彼とは、お互いにものすごく惹かれ合ったというよりもセックスへの好奇心から何となく付き合っていた感じで、それほど長く付き合わずに別れてしまった。だから、こんなに甘くて情熱的な愛撫を受けたことなんか無くて、どうしたらいいのかわからない。
ちゅっ、ちゅくっ……♡ ちゅ……、ちゅっ、ちゅっ♡
「はぁ……ぁ、……はぁ、んっ♡」
我慢できない、声が漏れちゃう……!
「んっ、……昨日ここ舐めたら気持ちよさそうにしてたな」
え? あ、待って! そこは、耳はだめ……!
ぴちゃっ♡ ちゅ、ちゅっ、くちゅっ……ちゅくっ♡
「んぅッ、んッ♡ はぁ、ぁっ……、ぁぁ、はぁッ♡」
どうしよう、気持ちいい……♡
瞭くんの唇に、舌に、歯に、耳を責められて、どんどん身体が昂っていく。顔中が燃えるみたいに熱くて、身体の震えも止まらなくて、自分の身体なのに制御できなくなりそうで怖い。
ちゅくっ、ぴちゃっ♡ くちゅっ、ちゅ、ちゅっ……♡
「ひぁっ♡ 瞭く、止めっ……! おかしくなっちゃうからっ……♡」
耳と首筋への愛撫を止めようとしない瞭くんに、一生懸命お願いする。
だって、本当にここままじゃよくわからないことになってしまう。怖い、この先にあるものが何かわからなくて怖い。
「心配するな。優しくするって言っただろ?」
んちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ……♡
「ち、ちがっ、そうじゃなくて……!」
「気持ちいいか?」
「っ……! 気持ち、いいけど……これ以上されるとっ……」
「これ以上するとどうなるんだ?」
「ひぁっ!」
ねっとりと舌で耳殻を辿られながら息を吹き込まれて、全身に鳥肌が立つ。まだ全然服も脱がされていないのに、胸すら触られていないのに、全身が性感帯みたいになってビクビク震える。
早く触ってほしい。これ以上触らないでほしい。もっとして。もうやめて。
この先を知りたいような、知ってしまったら後戻りできないような、そんな気持ちが渦巻いて胸が苦しい。
「ふぅ、はぁ……瞭くん♡」
自分でもどうして欲しいのかわからなくて瞭くんを見たら、舌舐めずりする獣のように、獰猛な表情をした瞭くんと目が合う。
嬉しい……瞭くん、本当に私のこと欲しいって思ってくれてるんだ♡
さっき瞭くんから好きだと言われた時は、あまりにも現実離れしていて信じられなかったけど、今、目の前の瞭くんを見ていると、本当なのかもしれないと思えてくる。
自分に自信がなくて、素敵すぎる瞭くんからの言葉をまだ完全に受け入れられないけど、こうして今、瞭くんが私に欲情してくれているという事実がどうしようもなく嬉しい。
「瞭くん、手離して?」
「だめだ。また逃げる気だろう?」
「違う。その……ぎゅってしたい…………だめ、かな?」
心臓がバクバクうるさい。でもどうしても瞭くんを抱きしめたくて、勇気を出して言った。
瞭くんは一瞬目を見張ったけど、すぐにドアに押し付けていた腕を解いてくれて抱きしめてくれる。私も瞭くんの背中に腕を回して、瞭くんの胸の中で瞭くんの匂いを思いっきり吸い込む。
薄々気づいてたけど、到着したのは瞭くんの部屋だった。
まさかね、まさか……。
迫り来る出来事から目を逸らそうとすると、瞭くんに腕を掴まれる。
「え、あの、瞭くん……?」
びっくりして瞭くんを見上げると、無表情で、だけどなぜか目だけギラギラしている瞭くんと目が合った。
「俺のこと好きだって言わせてやる」
そう言ってちょっとだけ口角を上げた瞭くんがかっこいい……なんて見惚れてたら、気づいた時にはドアに押し付けられて、両手を頭の上で拘束されていた。
あれ? なんかまずくない? ちょっと思ってたよりまずくない……?
「昨日大体わかったから……明花里のイイとこ」
耳元で囁かれた瞬間、あっさり腰が抜けた。
ひぇっ、瞭くんの吐息が耳に当たってえっちすぎるよ……!
「んっ、ほら……ちゃんと立てよ。今からもっとすごいことするんだからここでバテるな」
身体を押し付けられて無理やり立たされると、お腹の辺りに熱くて硬い感触が当たる。
これって、アレだよね……瞭くんのアレ……。ど、どうしたらいいの!?
昨日散々したって思われるかもしれないけど、あの時は正気じゃなかった。頭のネジが100本くらい飛んでた。だから明け透けに色々言ったりしたりできたけど、今のこの状況は無理! ドキドキしすぎて心臓痛い!
「明花里、俺を見ろ」
しかもさっきから何回も名前呼ばれて、その度にお腹の奥がキュンとする。触らなくてもわかる……私、濡れてる。どうしよう……このまま触られちゃったらバレる。見た目は真面目なくせに中身は煩悩の塊だって、バレる!
「はぁ……明花里、大丈夫だから。優しくするから。なぁ……俺のこと見て?」
さっきまでちょっと意地悪だったのに、いきなり優しくするなんてズルい。私の乙女心をわかりすぎている。一体どこでリサーチしたんだ、瞭くんよ……。
そう思うけど、私はちょろいので、顔を上げて瞭くんを見る。
「やっとこっち見たな」
うっ、そんな可愛い顔で笑わないで……! もうギャップ萌えで死んじゃうよ!
直視することができなくて顔を背けて悶えていると、首筋に温かい息が当たった。
「っ、……んっ♡」
びっくりして反射的に目を閉じるけど、瞭くんの動きは止まらない。唇でなぞったり舌を這わせたり、歯を軽く立てたり、まるで瞭くんの方を見ない私を罰するように甘く誘惑されて腰が揺れてしまう。
どうしよう、今までこんなとこ気持ちいいなんて思ったことなかったのに。
異世界転移する前の世界で、元彼と呼べる存在はいた。だけど、大学生の時できた初めての彼とは、お互いにものすごく惹かれ合ったというよりもセックスへの好奇心から何となく付き合っていた感じで、それほど長く付き合わずに別れてしまった。だから、こんなに甘くて情熱的な愛撫を受けたことなんか無くて、どうしたらいいのかわからない。
ちゅっ、ちゅくっ……♡ ちゅ……、ちゅっ、ちゅっ♡
「はぁ……ぁ、……はぁ、んっ♡」
我慢できない、声が漏れちゃう……!
「んっ、……昨日ここ舐めたら気持ちよさそうにしてたな」
え? あ、待って! そこは、耳はだめ……!
ぴちゃっ♡ ちゅ、ちゅっ、くちゅっ……ちゅくっ♡
「んぅッ、んッ♡ はぁ、ぁっ……、ぁぁ、はぁッ♡」
どうしよう、気持ちいい……♡
瞭くんの唇に、舌に、歯に、耳を責められて、どんどん身体が昂っていく。顔中が燃えるみたいに熱くて、身体の震えも止まらなくて、自分の身体なのに制御できなくなりそうで怖い。
ちゅくっ、ぴちゃっ♡ くちゅっ、ちゅ、ちゅっ……♡
「ひぁっ♡ 瞭く、止めっ……! おかしくなっちゃうからっ……♡」
耳と首筋への愛撫を止めようとしない瞭くんに、一生懸命お願いする。
だって、本当にここままじゃよくわからないことになってしまう。怖い、この先にあるものが何かわからなくて怖い。
「心配するな。優しくするって言っただろ?」
んちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ……♡
「ち、ちがっ、そうじゃなくて……!」
「気持ちいいか?」
「っ……! 気持ち、いいけど……これ以上されるとっ……」
「これ以上するとどうなるんだ?」
「ひぁっ!」
ねっとりと舌で耳殻を辿られながら息を吹き込まれて、全身に鳥肌が立つ。まだ全然服も脱がされていないのに、胸すら触られていないのに、全身が性感帯みたいになってビクビク震える。
早く触ってほしい。これ以上触らないでほしい。もっとして。もうやめて。
この先を知りたいような、知ってしまったら後戻りできないような、そんな気持ちが渦巻いて胸が苦しい。
「ふぅ、はぁ……瞭くん♡」
自分でもどうして欲しいのかわからなくて瞭くんを見たら、舌舐めずりする獣のように、獰猛な表情をした瞭くんと目が合う。
嬉しい……瞭くん、本当に私のこと欲しいって思ってくれてるんだ♡
さっき瞭くんから好きだと言われた時は、あまりにも現実離れしていて信じられなかったけど、今、目の前の瞭くんを見ていると、本当なのかもしれないと思えてくる。
自分に自信がなくて、素敵すぎる瞭くんからの言葉をまだ完全に受け入れられないけど、こうして今、瞭くんが私に欲情してくれているという事実がどうしようもなく嬉しい。
「瞭くん、手離して?」
「だめだ。また逃げる気だろう?」
「違う。その……ぎゅってしたい…………だめ、かな?」
心臓がバクバクうるさい。でもどうしても瞭くんを抱きしめたくて、勇気を出して言った。
瞭くんは一瞬目を見張ったけど、すぐにドアに押し付けていた腕を解いてくれて抱きしめてくれる。私も瞭くんの背中に腕を回して、瞭くんの胸の中で瞭くんの匂いを思いっきり吸い込む。
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