42 / 167
サイゲの森編
0040 黒いドラゴン
しおりを挟む
ラミア族の本拠地を出てドワーフ王国に向かう。
「それにしても、スピアとシールズのお陰で、迷わず森を抜けれそうだよ!」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。」
「私だって、いるのにぃ。」ローズが頬を膨らます。
「そんなにむくれるなよ。ローズにはいつも頼りにしてるよ。」
「それにしても、いい防具を付けていますね。ラミア族って鍛冶仕事も出来るんですか?」
「ラミア族が住んでいる洞窟は貴重な鉱石が採れるんです。それを加工してもらってます。」
「加工してもらうって、誰に?」
「もちろん、ドワーフ王国ですよ。」
「え?でも、ドラゴンが出るんじゃ?」
「ドラゴンが追い払うのは人間だけです。我々のような魔物には手を出しません。」
「俺も、玲子も人間だけど・・・。」
「その為の我々です。ドラゴン族が出た場合は話をつけます。」
「そうか~ありがとう。無駄な戦いをせずに済むよ。」
更に森を北上。もうすぐ森を抜けると言う所で声が聞こえた。
「どこへ行く、小さき者よ。ここは魔王国が支配の森と知っての事か。」
声が聞こえる方、頭上に黒い姿のドラゴンがホバリングしている。
「お待ちください!私共はラミア族の者でございます!この方たちをドワーフ王国へお連れしている道中でございます!」とスピアが言った。
「ラミア族?お前、人間の姿・形をしているではないか!」
「この姿は、この方達と合わせているだけです!」
「人間に汲みしているのと同じだ!裏切者め!」
「あの、よろしいでしょうかね。」
「俺は、ヤヌス王国から来ましたオウカと言います。今日、こちらに来たのは獣人族の皆に武器と防具の制作依頼をしに来ただけで、決して争いを持ち込む為ではありません。そして、迷いの森と言われるサイゲの森をラミア族の皆さんに道案内をして貰ってるだけなんです。」
「ほう、獣人族に武器と防具とな。その獣人族を使って魔王国に攻め込もうと企んでいるのではないな。」
「そのような事は決してありません。」
「そうか・・・。」
「解って頂けましたか?」
「フッファファファッファ!他の者は騙せても、この私は騙されんぞ!そして騙された者も同罪だ!焼き殺してくれる!」
ダメだぁーこのドラゴン、人の話を聞かないタイプだった!
突然、炎のブレスを吐き出した!
「マジック・シールド!」ポトフとアランが魔法障壁を張ってくれる。
「全員、戦闘準備!非戦闘員はロサとアルバに付いて森に逃げろ!」
こうして、ドラゴンとの戦いが始まってしまったのである。
「それにしても、スピアとシールズのお陰で、迷わず森を抜けれそうだよ!」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。」
「私だって、いるのにぃ。」ローズが頬を膨らます。
「そんなにむくれるなよ。ローズにはいつも頼りにしてるよ。」
「それにしても、いい防具を付けていますね。ラミア族って鍛冶仕事も出来るんですか?」
「ラミア族が住んでいる洞窟は貴重な鉱石が採れるんです。それを加工してもらってます。」
「加工してもらうって、誰に?」
「もちろん、ドワーフ王国ですよ。」
「え?でも、ドラゴンが出るんじゃ?」
「ドラゴンが追い払うのは人間だけです。我々のような魔物には手を出しません。」
「俺も、玲子も人間だけど・・・。」
「その為の我々です。ドラゴン族が出た場合は話をつけます。」
「そうか~ありがとう。無駄な戦いをせずに済むよ。」
更に森を北上。もうすぐ森を抜けると言う所で声が聞こえた。
「どこへ行く、小さき者よ。ここは魔王国が支配の森と知っての事か。」
声が聞こえる方、頭上に黒い姿のドラゴンがホバリングしている。
「お待ちください!私共はラミア族の者でございます!この方たちをドワーフ王国へお連れしている道中でございます!」とスピアが言った。
「ラミア族?お前、人間の姿・形をしているではないか!」
「この姿は、この方達と合わせているだけです!」
「人間に汲みしているのと同じだ!裏切者め!」
「あの、よろしいでしょうかね。」
「俺は、ヤヌス王国から来ましたオウカと言います。今日、こちらに来たのは獣人族の皆に武器と防具の制作依頼をしに来ただけで、決して争いを持ち込む為ではありません。そして、迷いの森と言われるサイゲの森をラミア族の皆さんに道案内をして貰ってるだけなんです。」
「ほう、獣人族に武器と防具とな。その獣人族を使って魔王国に攻め込もうと企んでいるのではないな。」
「そのような事は決してありません。」
「そうか・・・。」
「解って頂けましたか?」
「フッファファファッファ!他の者は騙せても、この私は騙されんぞ!そして騙された者も同罪だ!焼き殺してくれる!」
ダメだぁーこのドラゴン、人の話を聞かないタイプだった!
突然、炎のブレスを吐き出した!
「マジック・シールド!」ポトフとアランが魔法障壁を張ってくれる。
「全員、戦闘準備!非戦闘員はロサとアルバに付いて森に逃げろ!」
こうして、ドラゴンとの戦いが始まってしまったのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる