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そうして伯爵家の入場が終われば、侯爵家、公爵家と順に入場する。
侯爵家のところで見た事のある一家にグウェンドリンとシュヴァルドが笑みを浮かべる。
シュヴァルドの家であるアルファズル侯爵家の姿がある。
兄である長男は婚約者をエスコートしているのをグウェンドリンは初めて見た。
さすがに婚約者の兄のお相手を知る事はそんなにないし、知るとしても結婚のための顔合わせで、兄がすでに結婚している時に初めて顔を合わせるなんてことの方がざらだ。
それ以外では、こうした公式の場で見かけたり、紹介されたりするくらいしかない。
デビュタントがまだだったことで、これまで公式の場に参加することができなかったグウェンドリンだが、今回の舞踏会をきっかけに紹介する機会もあるかもしれないな、と思いながらすべての貴族家が入場するところを眺めていた。
そんなグウェンドリンの隣で、公爵家の入場の際に宰相閣下とそのご家族の姿を見たヴァルファズルとフリーンは静かに目礼し、そのまま入場を見守る。
そして、貴族がすべて入場し終えたということは、次に入場するのは当然のことながら王族である。
「国王陛下、王妃殿下、並びに王太子殿下、王太子妃殿下の御成り!」
その言葉と共に、会場内の人間すべてが最敬礼を取る。
そしてその姿勢のまま王族の入場を待った。
貴族たちが入場したその扉から、まず国王陛下と王妃殿下が入場し、続いて王太子殿下と王太子妃殿下が入場する。
どのような姿をしていて、どのような表情をしているのか、それを知る事ができる人間はまだいない。
誰もが深く礼をし、淑女や令嬢はカーテシーのまま動かない。
グウェンドリンやカトリーヌは初めての最敬礼のままの長時間の静止で、どちらも内心「早く元の姿勢に戻らないかなあ」と思いながらカーテシーを行っていた。
グウェンドリンは体力や筋力もきちんとついているので何とかなっているが、カトリーヌは今にも崩れるのではないかと隣にいる両親がひやひやするほどである。
下手に崩れでもすれば不敬罪。
この場に礼儀作法が習いたての片手の数の年齢の子供はいないし、王家に対して不遜なことを考えているような人間もいないだろう。
片手の数ほどの年齢の子供だったり、礼儀作法を習いたてで我慢もできない子供であれば、まだ許されるものかもしれない。
王家も不敬ではあるがその年で今まで我慢できたのは素晴らしいというかもしれない。
けれど、カトリーヌはもう15歳、デビュタントを迎えられる年あり、学園に入学する年でもある。
そんな子供と同列にはみなされない。
下手をすると投獄もあり得ると考えている両親からしてみれば、とにかく耐えろという気持ちばかりであった。
「皆の者、面を上げよ」
いつまで続くのだろうか、と震えそうになる膝を何とか抑えて耐えているグウェンドリンの頭の上からその言葉が厳かに振ってくる。
すっと静かに礼を止めて元の体勢に戻れば、王家の皆様方はすでにホールの上座側に用意された席に座っている状態だった。
侯爵家のところで見た事のある一家にグウェンドリンとシュヴァルドが笑みを浮かべる。
シュヴァルドの家であるアルファズル侯爵家の姿がある。
兄である長男は婚約者をエスコートしているのをグウェンドリンは初めて見た。
さすがに婚約者の兄のお相手を知る事はそんなにないし、知るとしても結婚のための顔合わせで、兄がすでに結婚している時に初めて顔を合わせるなんてことの方がざらだ。
それ以外では、こうした公式の場で見かけたり、紹介されたりするくらいしかない。
デビュタントがまだだったことで、これまで公式の場に参加することができなかったグウェンドリンだが、今回の舞踏会をきっかけに紹介する機会もあるかもしれないな、と思いながらすべての貴族家が入場するところを眺めていた。
そんなグウェンドリンの隣で、公爵家の入場の際に宰相閣下とそのご家族の姿を見たヴァルファズルとフリーンは静かに目礼し、そのまま入場を見守る。
そして、貴族がすべて入場し終えたということは、次に入場するのは当然のことながら王族である。
「国王陛下、王妃殿下、並びに王太子殿下、王太子妃殿下の御成り!」
その言葉と共に、会場内の人間すべてが最敬礼を取る。
そしてその姿勢のまま王族の入場を待った。
貴族たちが入場したその扉から、まず国王陛下と王妃殿下が入場し、続いて王太子殿下と王太子妃殿下が入場する。
どのような姿をしていて、どのような表情をしているのか、それを知る事ができる人間はまだいない。
誰もが深く礼をし、淑女や令嬢はカーテシーのまま動かない。
グウェンドリンやカトリーヌは初めての最敬礼のままの長時間の静止で、どちらも内心「早く元の姿勢に戻らないかなあ」と思いながらカーテシーを行っていた。
グウェンドリンは体力や筋力もきちんとついているので何とかなっているが、カトリーヌは今にも崩れるのではないかと隣にいる両親がひやひやするほどである。
下手に崩れでもすれば不敬罪。
この場に礼儀作法が習いたての片手の数の年齢の子供はいないし、王家に対して不遜なことを考えているような人間もいないだろう。
片手の数ほどの年齢の子供だったり、礼儀作法を習いたてで我慢もできない子供であれば、まだ許されるものかもしれない。
王家も不敬ではあるがその年で今まで我慢できたのは素晴らしいというかもしれない。
けれど、カトリーヌはもう15歳、デビュタントを迎えられる年あり、学園に入学する年でもある。
そんな子供と同列にはみなされない。
下手をすると投獄もあり得ると考えている両親からしてみれば、とにかく耐えろという気持ちばかりであった。
「皆の者、面を上げよ」
いつまで続くのだろうか、と震えそうになる膝を何とか抑えて耐えているグウェンドリンの頭の上からその言葉が厳かに振ってくる。
すっと静かに礼を止めて元の体勢に戻れば、王家の皆様方はすでにホールの上座側に用意された席に座っている状態だった。
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