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妻が娘を強引に連れ出すような形で、近くにいた使用人に我が家の馬車を用意させ、乗り込んでいったのを見て、再びホールへ向かうために早足でエリマック侯爵は戻るも、扉の開け閉めをする侍従たちは特に反応を見せなったが中に入った瞬間に嘲笑う様な表情を見せた人間が複数いた。
つまり、すでにエリマック侯爵家のグラニアのやらかしが多くの人間に広まっている事が確定した瞬間である。
「(くそ、くそ、くそ!!)」
決して口に出さず、表情にも出さず、とにかく急ぎ足でグウェンドリンとシュヴァルドの二人を探していたエリマック侯爵だったが、ようやく見つけた時、2人は彼にとって最悪の場所にいた。
国王陛下と王妃殿下の真ん前である。
これがもしも、侯爵家よりも格下の家柄であればある程度横入することもできたが、この国の最高権力者ご夫妻であるのなら横入することなんてできるわけがない。
とにかく話が終わるまで青白い顔色のまま待ち続けなければならない。
その間も周りの嘲笑は止まない。
むしろ、話している最中に自分に気付いた王妃殿下が意味深にこちらを見て笑うから、ちらりと視線を振り向かせて気付いたグウェンドリンとシュヴァルドが二人して目を合わせてから、そのまま国王陛下と王妃殿下の方へ視線を固定して動かさない時点で何かあったというのを周りに知らせるようなものだ。
「(早く、早く終わってくれ…!)」
早くこの居心地の悪い思いから解放されたくて、とにかく王妃殿下主導のおしゃべりが終わる事を切に願う。
それが叶ったのは5分後か、それとも10分後か。
すでに時間の感覚が焦りによって狂っているエリマック侯爵にはとんでもなく長く感じられたが、それでもきちんと終わりを迎えた。
国王陛下が時々口をはさみつつも王妃殿下が主導で行われたおしゃべりから解放された二人は、なんとエリマック侯爵のことを忘れているのか、後ろを振り返る素振りもなく、カーテシーを取ってそのままどこかへと足を向けて歩き出したのである。
慌ててその2人を呼び止めようと後を付けるように歩き出し、何とか追いついたのは、ヴォーダン伯爵夫妻のところであった。
実はグウェンドリンとシュヴァルドはエリマック侯爵が待っているのはおそらく先ほどの休憩室での事での話がしたいからだろうと見当をつけていた。
ただ、グウェンドリンとシュヴァルドに謝罪してはいおしまいというわけにはいかないのが貴族の世界。
特にグウェンドリンとシュヴァルドはそれぞれすでに婚約している立場であり、グウェンドリンはようやくデビュタントを果たしたばかりの舞踏会でトラブルに巻き込まれた形になる。
家としても色々言いたいことがあるわけであるし、本人たちに謝罪して有耶無耶にしようとするのなら絶対に許せないと、2人はさっさと近くにいたヴォーダン伯爵夫妻の元へ足を動かしたのである。
傍から見ればエリマック侯爵に後をつけられて気まずくて親の元へと避難した令嬢とその婚約者の姿に見えてしまうのがエリマック侯爵にとって残念なことだっただろう。
ヴォーダン伯爵夫妻がエリマック侯爵の姿を見つけた瞬間、格上であろうと睨みつけたのが良い証拠であった。
つまり、すでにエリマック侯爵家のグラニアのやらかしが多くの人間に広まっている事が確定した瞬間である。
「(くそ、くそ、くそ!!)」
決して口に出さず、表情にも出さず、とにかく急ぎ足でグウェンドリンとシュヴァルドの二人を探していたエリマック侯爵だったが、ようやく見つけた時、2人は彼にとって最悪の場所にいた。
国王陛下と王妃殿下の真ん前である。
これがもしも、侯爵家よりも格下の家柄であればある程度横入することもできたが、この国の最高権力者ご夫妻であるのなら横入することなんてできるわけがない。
とにかく話が終わるまで青白い顔色のまま待ち続けなければならない。
その間も周りの嘲笑は止まない。
むしろ、話している最中に自分に気付いた王妃殿下が意味深にこちらを見て笑うから、ちらりと視線を振り向かせて気付いたグウェンドリンとシュヴァルドが二人して目を合わせてから、そのまま国王陛下と王妃殿下の方へ視線を固定して動かさない時点で何かあったというのを周りに知らせるようなものだ。
「(早く、早く終わってくれ…!)」
早くこの居心地の悪い思いから解放されたくて、とにかく王妃殿下主導のおしゃべりが終わる事を切に願う。
それが叶ったのは5分後か、それとも10分後か。
すでに時間の感覚が焦りによって狂っているエリマック侯爵にはとんでもなく長く感じられたが、それでもきちんと終わりを迎えた。
国王陛下が時々口をはさみつつも王妃殿下が主導で行われたおしゃべりから解放された二人は、なんとエリマック侯爵のことを忘れているのか、後ろを振り返る素振りもなく、カーテシーを取ってそのままどこかへと足を向けて歩き出したのである。
慌ててその2人を呼び止めようと後を付けるように歩き出し、何とか追いついたのは、ヴォーダン伯爵夫妻のところであった。
実はグウェンドリンとシュヴァルドはエリマック侯爵が待っているのはおそらく先ほどの休憩室での事での話がしたいからだろうと見当をつけていた。
ただ、グウェンドリンとシュヴァルドに謝罪してはいおしまいというわけにはいかないのが貴族の世界。
特にグウェンドリンとシュヴァルドはそれぞれすでに婚約している立場であり、グウェンドリンはようやくデビュタントを果たしたばかりの舞踏会でトラブルに巻き込まれた形になる。
家としても色々言いたいことがあるわけであるし、本人たちに謝罪して有耶無耶にしようとするのなら絶対に許せないと、2人はさっさと近くにいたヴォーダン伯爵夫妻の元へ足を動かしたのである。
傍から見ればエリマック侯爵に後をつけられて気まずくて親の元へと避難した令嬢とその婚約者の姿に見えてしまうのがエリマック侯爵にとって残念なことだっただろう。
ヴォーダン伯爵夫妻がエリマック侯爵の姿を見つけた瞬間、格上であろうと睨みつけたのが良い証拠であった。
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