二人の転生伯爵令嬢の比較

紅禰

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さて、そんなばたばたとした1月ではあるが、グウェンドリンとカトリーヌは今年入学する予定の学園の案内が届いため、その確認と両親からのサインやら入学するための準備物などを準備するための買い物の予定を立てるといった、入学のための行動を起こす必要がある。

ただ、入学準備自体はだいたい2か月後くらいまでに終わらせておけばいいので、制服を仕立てることができる国、というか学園が指定している仕立て屋に予約を早めに入れるなどの他の入学者やすでに入学しているが制服を仕立て直すといった予定の家で混み合って制服の仕立てが間に合わなくなる前にさっさと作るためにサイズを測っておいて仕立て上がるのを待っておくだけにしておいた方が良い。

「というわけで、来週制服の仕立てのために王都に行ってサイズを測ります。
予約はすでに取っているから、時間に遅れないように」

「「はい、お母さま」」

居間で、久しぶりにお茶の時間を設けた母フリーンから呼ばれ、双子は本当に久しぶりに茶の席を囲んだ。

お互いに何も言わない、視線も向けないという状態ではあるが険悪な空気は無いのでフリーンも何も言わなかった。

ただ、可愛い娘たちに必要事項の伝達だけはきちんとしておく。

グウェンドリンはそのことを聞き、詳細な日程と時間帯を更に聞いてからお茶を飲み干すとそのまままた仕事へと戻っていった。

同じように話が終わったのならとカトリーヌも席を立とうとしたところで引き留められた。

「待ちなさい、カトリーヌ」

「え?何ですかお母さま」

「…こうは言いたくないけれど、あなた、また太ったのではなくて?」

正月太りというほどカトリーヌは太った覚えはないし、まだそれほど太っているわけではない。

しかし、数年前の激太りの状態からなんとか体型を戻してきた前科があるからこそ、フリーンはちょっと過敏にならざるを得ない。

下手に太られたら制服のサイズを測り直さなければならない手間も増えるだけでなく、伯爵家の沽券にもかかわる。
あんな自己管理もできない令嬢を育て上げたなんてと笑われる可能性もあるし、「あら、いつから養豚場になられたの?」なんて言われる可能性だってある。

グウェンドリンのおかげで表立ってこちらに言ってくるような人間はいないだろうが、陰でこそこそ言われるのも腹立たしい。

だからこそ、先にくぎを打っておく。

「そ、そんなわけないじゃないですか!」

正月休みも同然にゴロゴロしながら食っちゃ寝の生活に近い状態で過ごしていたカトリーヌはちょっとどもりながら反論した。

以前ヒロインだから大丈夫と言いながらもチェックした結果無残なサイズが測定されたものだから顔色がちょっと悪くなっていた。

「言っておくけれど、太って制服が入らないなんてことになっても測り直しと仕立て直しはしませんからね。
今の状態を保つために努力するように」

「は、はい」

母からの厳しい言葉は反論を許さないほどの圧に満ちていた。

下手に太ろうものなら絶対に許さん、お前が恥をかくとしても最初に測定したサイズで仕立てた制服で行かせると厳しい視線も語っている。

それに臆したようにカトリーヌは途切れながらもYESと返すしかできなかった。
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