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しかし、その団らんの輪からはじき出されたようなカトリーヌは、不満そうに顔をツンと逸らして不満をあらわにしていた。
自分が悪いのは分かっているけれど、そこまでお母さまを擁護しなくてもいいじゃない、というのが態度でよくわかる。
けれど、時間を守りなさい、約束を守りなさいなんて幼児が言い聞かされるような事をすっぽかしかねないことを何度もしてきたのはカトリーヌの方であるので、今回彼女の婚約に関しての大きな一歩を踏み出すだろうという時にこんなことをされて母の堪忍袋の緒が切れるのも仕方ない事だというのを彼女は忘れているのであった。
それからはカトリーヌの準備もきちんと終わっているのを確認して素早く馬車に乗り込む。
カトリーヌは両親と、グウェンドリンとシュヴァルドが二人で乗る為馬車は2台用意されていた。
「え、お姉さまはシュヴァルド様とお乗りに?」
「ええそうよ、さすがに5人も馬車に乗るのはきついだろうし、それなら婚約者の私たちが二人で乗った方が自然でしょう?」
大人と子供で分かれるとでも思っていたのか、カトリーヌはすごすごと両親の待つ馬車に乗っていった。
こういうことを仕出かすから、カトリーヌはいつまでたっても使用人の中で「姉の婚約者を隙あらば横取りしようとしている」という噂が耐えないのだ。
「グウェンドリン、乗ろう」
「はい」
久しぶりにカトリーヌのいない馬車、それも一緒にいて居心地の良い婚約者と一緒という好条件。
馬車にカトリーヌと一緒の両親の苦労をひとまず頭の片隅に置いて、久しぶりに楽しい馬車の道のりをグウェンドリンは心待ちにしながらシュヴァルドの手を取った。
それから約10分ほど、馬車がガタゴト整備された王都の中をゆったりと走って着いた先は、雰囲気の良い、年季のあるものの伝統を感じさせるお店であった。
まず両親とカトリーヌの馬車が到着し、降車した後にグウェンドリンとシュヴァルドの馬車が到着して降車。
一家とその婚約者揃って店の中に入る。
長い伝統を守り続けてきた高級レストランの様な内装の店は、貴族御用達というのもあって店員もきっちり躾けられているのが良くわかる接客だ。
店員の案内で相応に広い食堂に近い個室に入れば、そこはもう貴族の食堂と相違ない内装に少しだけ驚く。
グウェンドリンもカトリーヌも外食したことがあまりないし、グウェンドリンの場合は視察に行っても宿と提携している食堂などでの食事だったので、ここまでグレードの高いレストランは初めてだった。
まだ相手側は到着していないようだった。
「ふむ、まだあちらは到着していないようだな。
時間もまだ少しあるし、座って待っておこう。
フリーン、こちらへ」
フリーンの座る席へ近づき、スッとエスコートの為に椅子を引いて座らせるシュヴァルドに、フリーンが笑みを浮かべて礼を言う。
それに触発されたのか、ささっとシュヴァルドがグウェンドリンの近くにやってきて、椅子を引いてエスコートした。
「どうぞ、グウェンドリン」
「ありがとうございます、シュヴァルド」
お礼を言われたのとこうした外食の際のエスコートが初めてだったのが嬉しかったのか、シュヴァルドはちょっとデレデレした笑みを浮かべて満足そうに席に着いた。
最近グウェンドリンはこのデレデレした笑みが何となくわかるようになってきて、ヒルドが拒否した笑顔はこういうのかなと思うようになっていたのだが、グウェンドリン自体はデレデレしているけれど嬉しそうで何よりと全く気にならなかった。
そんな熱烈なカップル同然のやり取りをしているその隣で、カトリーヌは父にエスコートしてもらい席に着いたころ、店員が一人新たに個室へと入ってきた。
自分が悪いのは分かっているけれど、そこまでお母さまを擁護しなくてもいいじゃない、というのが態度でよくわかる。
けれど、時間を守りなさい、約束を守りなさいなんて幼児が言い聞かされるような事をすっぽかしかねないことを何度もしてきたのはカトリーヌの方であるので、今回彼女の婚約に関しての大きな一歩を踏み出すだろうという時にこんなことをされて母の堪忍袋の緒が切れるのも仕方ない事だというのを彼女は忘れているのであった。
それからはカトリーヌの準備もきちんと終わっているのを確認して素早く馬車に乗り込む。
カトリーヌは両親と、グウェンドリンとシュヴァルドが二人で乗る為馬車は2台用意されていた。
「え、お姉さまはシュヴァルド様とお乗りに?」
「ええそうよ、さすがに5人も馬車に乗るのはきついだろうし、それなら婚約者の私たちが二人で乗った方が自然でしょう?」
大人と子供で分かれるとでも思っていたのか、カトリーヌはすごすごと両親の待つ馬車に乗っていった。
こういうことを仕出かすから、カトリーヌはいつまでたっても使用人の中で「姉の婚約者を隙あらば横取りしようとしている」という噂が耐えないのだ。
「グウェンドリン、乗ろう」
「はい」
久しぶりにカトリーヌのいない馬車、それも一緒にいて居心地の良い婚約者と一緒という好条件。
馬車にカトリーヌと一緒の両親の苦労をひとまず頭の片隅に置いて、久しぶりに楽しい馬車の道のりをグウェンドリンは心待ちにしながらシュヴァルドの手を取った。
それから約10分ほど、馬車がガタゴト整備された王都の中をゆったりと走って着いた先は、雰囲気の良い、年季のあるものの伝統を感じさせるお店であった。
まず両親とカトリーヌの馬車が到着し、降車した後にグウェンドリンとシュヴァルドの馬車が到着して降車。
一家とその婚約者揃って店の中に入る。
長い伝統を守り続けてきた高級レストランの様な内装の店は、貴族御用達というのもあって店員もきっちり躾けられているのが良くわかる接客だ。
店員の案内で相応に広い食堂に近い個室に入れば、そこはもう貴族の食堂と相違ない内装に少しだけ驚く。
グウェンドリンもカトリーヌも外食したことがあまりないし、グウェンドリンの場合は視察に行っても宿と提携している食堂などでの食事だったので、ここまでグレードの高いレストランは初めてだった。
まだ相手側は到着していないようだった。
「ふむ、まだあちらは到着していないようだな。
時間もまだ少しあるし、座って待っておこう。
フリーン、こちらへ」
フリーンの座る席へ近づき、スッとエスコートの為に椅子を引いて座らせるシュヴァルドに、フリーンが笑みを浮かべて礼を言う。
それに触発されたのか、ささっとシュヴァルドがグウェンドリンの近くにやってきて、椅子を引いてエスコートした。
「どうぞ、グウェンドリン」
「ありがとうございます、シュヴァルド」
お礼を言われたのとこうした外食の際のエスコートが初めてだったのが嬉しかったのか、シュヴァルドはちょっとデレデレした笑みを浮かべて満足そうに席に着いた。
最近グウェンドリンはこのデレデレした笑みが何となくわかるようになってきて、ヒルドが拒否した笑顔はこういうのかなと思うようになっていたのだが、グウェンドリン自体はデレデレしているけれど嬉しそうで何よりと全く気にならなかった。
そんな熱烈なカップル同然のやり取りをしているその隣で、カトリーヌは父にエスコートしてもらい席に着いたころ、店員が一人新たに個室へと入ってきた。
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