デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~

あかつきp dash

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◎二年目、四月の章

■いま三月の戦士団をしきっているのは小岩が連れてきた五人組

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 男たちの話はこうだ。

 まず由芽が里奈と接触して三月の戦士団の現状がまわりに筒抜けになることを嫌った人間がいる。

 それが小岩が連れてきた五人組のリーダー格である倉部十蔵くらべじゅうぞうであった。

 倉部はもともと自分が運営しているクランを持っている。しかし、他クランと競合していく中で伸びが芳しくない。

 そこで弱体化しつつあった三月の戦士団に目をつけた。早い話が支局を作って親クランに貢がせるよな仕組みを取り入れようと画策しようというわけだ。

「なんて連中よ!」

 里奈は憤る。早い話が競争で儲けをあげることをあきらめて、別の手段に切り替えようというのだ。

 しかも由芽の話を聞くかぎり暴力による脅しで搾りとろうとしている。

「リーダーはいま三月の戦士団にいますよね?」

「ついでに上位メンバーもな」

 おかげで前回のクランイベントは大変だったとぼやく。

「倉部さんはどうやって皆さんをいまもこうして従わせているんですか?」

「あの人のやり方はお前と一緒だよ。俺たちが賭けられない金額をふっかけて強制的に決闘させるんだ。それからあとは……わかるだろ?」

「ええ、もちろん」

 借金を理由にメンバーを従わせているということか。

「今回は弱小クランをカモって、あとからクランへの貢献度を盾に多額の上納金を要求ふるってことらしいぜ」

 こっちにはほとんど還元されないけどなとぼやく。

「まだ僕の要求は終わってませんよ」

「まだあるのかよ!?」

「倉部さんという人にこれから連絡をとってください」

 久遠が平然と言い放つ一方で男たちは青ざめた表情になる。

 そうか。久遠はこう見えて怒っているのだと里奈ははじめて気がついた。

 しかも里奈や由芽のためになのだろう。この少年は案外と優しいのかもしれないと里奈は思うようになった。

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