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◎二年目、五月の章
■大鬼退治がはじまる。
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小休止をしながら数少ない式神の活用法について話し合いをしたが、結局のところで結論が出ることはなかった。
これから起こることについてあまりにも不確定要素が多いためだ。
結論としては“出し惜しみはしない”であった。
「どうする?」
明里が訊ねてくる。
四人はすでに病院の玄関の近くまできていた。
そちらに目を向ければタクシーを取り囲んでいる大中小の鬼の集団。
タクシーの中にはおそらく由芽たちがいるはずだ。
「注意をこちらへ引かせましょう」
「危険じゃないかい?」
明里は魔物たちとのステータス差を警戒してのことだろう。
あちらは瘴気によって能力が全般的にあがっている反面、こちらは能力の減退を常態的にもらっているのだ。
「やみくもに突っこむよりはいいと思います。数はあちらの方が多いですから」
「それもそうか」と明里は納得したようだ。
「それじゃあ引きつけるのはあたしの役目だ。行くよ!」
明里は飛び出すと大声を張りあげる。これは敵の注意を引きつけるスキルの一種だ。
スキル名は『遠吠え』である。案の定、鬼たちの視線がこちらに集まる。
それから鬼たちは一斉に奇声をあげるとこちらへ武器を振りまわしながら襲いかかってくる。
しかし鬼たちの足並みは揃っておらず速度もバラバラである。
つまり足の速い鬼は必然的に先行するということだ。
これにより久遠はまず足の速い鬼を一刀のもとねじ伏せる。
速度が同じくらいの鬼に対しては里奈が封印スキルで減退させて、鬼たちそれぞれの進行速度を調節する。
これで集団を相手にするのではなく、各個撃破に近い形で対応ができた。
あとは一番体格の大きい鬼が一体いるだけである。
四人は示しあわせたかのように一斉に走りだす。
それは里奈が所持している式神が残り一枚という合図。
「いっけー!」
こんなことを叫んだところで効果があがるわけではないのは百も承知だ。
それでも願わずにはいられなかった。
これさえ当たれば敵のステータスを大きく下げられる。
だが、里奈は完全に見落としていた。大鬼の足下にいた子鬼の姿に。
そして式神が当たったのは子鬼の方だった。
これから起こることについてあまりにも不確定要素が多いためだ。
結論としては“出し惜しみはしない”であった。
「どうする?」
明里が訊ねてくる。
四人はすでに病院の玄関の近くまできていた。
そちらに目を向ければタクシーを取り囲んでいる大中小の鬼の集団。
タクシーの中にはおそらく由芽たちがいるはずだ。
「注意をこちらへ引かせましょう」
「危険じゃないかい?」
明里は魔物たちとのステータス差を警戒してのことだろう。
あちらは瘴気によって能力が全般的にあがっている反面、こちらは能力の減退を常態的にもらっているのだ。
「やみくもに突っこむよりはいいと思います。数はあちらの方が多いですから」
「それもそうか」と明里は納得したようだ。
「それじゃあ引きつけるのはあたしの役目だ。行くよ!」
明里は飛び出すと大声を張りあげる。これは敵の注意を引きつけるスキルの一種だ。
スキル名は『遠吠え』である。案の定、鬼たちの視線がこちらに集まる。
それから鬼たちは一斉に奇声をあげるとこちらへ武器を振りまわしながら襲いかかってくる。
しかし鬼たちの足並みは揃っておらず速度もバラバラである。
つまり足の速い鬼は必然的に先行するということだ。
これにより久遠はまず足の速い鬼を一刀のもとねじ伏せる。
速度が同じくらいの鬼に対しては里奈が封印スキルで減退させて、鬼たちそれぞれの進行速度を調節する。
これで集団を相手にするのではなく、各個撃破に近い形で対応ができた。
あとは一番体格の大きい鬼が一体いるだけである。
四人は示しあわせたかのように一斉に走りだす。
それは里奈が所持している式神が残り一枚という合図。
「いっけー!」
こんなことを叫んだところで効果があがるわけではないのは百も承知だ。
それでも願わずにはいられなかった。
これさえ当たれば敵のステータスを大きく下げられる。
だが、里奈は完全に見落としていた。大鬼の足下にいた子鬼の姿に。
そして式神が当たったのは子鬼の方だった。
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