デジタル・リボルト~ディストピアからへの英雄譚~

あかつきp dash

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◎二年目、七月の章

■ビッグサイトでの出会い。それから……

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 次の日の朝、ゆりかもめに乗って早々に寮へ帰ろうかと由芽たちは決めていたのだが、そこへ突然の待ったがかかる。

「そこのお三方、ちょっと話を聞いてくれないか?」

  胡散臭うさんくさいとも思いつつ由芽たちは立ち止まり声の方へ振り向く。

 そこにいたのは二人組である。片方の男はパッとしない見かけではあるが、顔つきからしてかなり上の期生であることがうかがえる。

 反対にもう一人は男の頭一つ分くらい低く、あどけない感じだ。一見すると女の子か男の子かわからない。

 由芽は本当にわからなくてまじまじ見つめた。

「そんな風に見たら怖がるじゃないか」

 由芽は久遠に肩をつつかれて、自分が何をしているのかに気がつく。

「ご、ごめんなさい」

 由芽は平謝りする。

「いいんだ。それより君たち急ぎの用件があったりするかい?」

 男のほうはハキハキと話してくる。

 由芽たち三人は互いに顔を見合わせる。実はまったく急いでいない。

 声を突然かけられて驚きはしたものの特に悪意があって話しかけてきた風にも思えない。

 話だけでも聞いてみてはどうかというのが久遠の意見だった。

「ああ、その前に自己紹介だったね。俺は階場浩和かいばひろかず。七月七日生まれの七期生だ」

 それは最上期生ということを示していた。しかも七月七日は明日である。

 つまり明日には東京を去らなければいけない。

「僕は寺東伊織じとういおりです。六月二三日生まれの一二期生です。あ、それと、僕」

 どうしてわざわざ男であることを強調する必要があったのかと由芽は首を傾げる。

「聞いたとおり、俺は明日で東京を去る。隣にいる伊織は東京に来たばかりで、まだどこのクランにも属していない」

「あなたはどうなんですか?」

 浩和はクランに入っていないのかという久遠からの問いである。

「俺は七月の頭にクランを抜けたよ。あとの一週間くらい好きにやるってね」

 そんなときにどうしていいか呆然としていた伊織と出会ったそうだ。

「それで私たちに声をかけたのはどうしてです?」

 由芽はあらためて訊ねた。そういえばと浩和は話が逸れていたことを思い出す。

「俺と伊織の思い出作りに協力してくれないか?」

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