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27)休日の様子
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それから数ヶ月も経たないうちに、信夫はいつの間にか学生たちと関わる機会が増えていた。特に宮登と関根という、かつては相容れなかった二人と過ごす時間が増え、週末には決まってファミレスで食事をするのが習慣になっていた。
仲直りしたのか、二人の距離は妙に近い。かつての険悪な関係が嘘のように、まるで昔からの友人のように見える。
「おい、宮登ぉ、そんなに欲張って食いきれんのか?」
「食えるから頼んでるんだ!」
ナッツ系のスイーツを毎回のように5種類以上注文する宮登の横で、サルナシのケーキを口にしながら、その量に思わず引いている関根が苦言を漏らす。
今までいじめをした側とされた側――絶対に相容れないと思われていた関係だった。しかし、こうして並んで座り、くだらないことで言い合っている姿を見ると、宮登の心は思った以上に寛大なのだと信夫は思う。
もちろん、宮登の心に刻まれた恐怖やトラウマは計り知れない。完全に克服したわけではないはずだ。それでも、彼は「許す」ことを選んだのだろう。ただ無理に忘れたり、克服しようとしたりするのではなく、何か別の形で自分の気持ちと折り合いをつけたのだ。
宮登を見ていると、時折、不思議な気持ちになる。彼の前世はハムスターやリスといった小動物だった。その短い命の中で何度も死を経験し、それを繰り返してきた。だからこそ、宮登は信夫よりもずっと「大人」なのかもしれない。
しかし、一方でスイーツを前にして目を輝かせ、小さな口でちびちびと食べる姿は、どこまでも子供らしい。そして、関根との軽口の応酬にも、どこか幼さが残っている。
「大人」だと感じるのは、その心の広さだけなのかもしれない。だが、その寛大さがあったからこそ、信夫は安心できた。
もし宮登の心がずっと閉ざされたままだったら、もし人間に絶望したままだったら――。考えたくもない未来がよぎる。
だが、目の前には笑いながらスイーツを頬張る宮登と、それを呆れながら見つめる関根がいる。
今は、いい方向に向かっている。そう思えるだけで、信夫の心はふっと軽くなった。
「今日は俺たち、映画を見に行くんだ!」
関根が自慢げに映画のチケットをひらひらと振りながら、テーブルに座る信夫に見せびらかした。
「ほう、どんな映画だ?」
信夫が興味を示すと、関根は肩をすくめながら答える。
「さあ? クラスの奴が彼女と行けなくなって、代わりに託されたんだよ」
どうやら、もらい物のチケットらしい。関根はちらりとタイトルを確認するが、何やらピンときていない様子だ。
「調べてみたら分かるんじゃないか?」
信夫がそう提案すると、横でケーキを頬張っていた宮登が「調べるか」とスマホを取り出そうとする。
「いや、内容は知らない方がいい」
だが、それを関根が慌てて制止した。
「どうして?」
「俺、ネタバレってやつが大嫌いなんだよ! 知らずに見るのが醍醐味なんだよ!」
どうやら、彼は筋金入りの「ネタバレ厳禁主義者」らしい。
「だから、どんな映画なのかは見てからのお楽しみってわけだ」
関根が得意げに語るが、宮登は「へぇ?」と微妙な顔でスプーンを咥えたまま関根を見つめる。
「関根?」
不意に、低く優しい声が背後から響いた。
「谷口?」
驚いて振り向くと、そこにはふんわりとした笑みを浮かべる谷口の姿があった。
「やっぱりここだったかぁ」
柔らかい口調でそう言いながら、谷口はすっとテーブルの横に立つ。
関根が突然、顔を真っ赤にして慌てて目の前のケーキを隠した。その様子を見て、宮登はスプーンを口にくわえたままニヤリと笑う。
どうやら関根は甘党であることを隠したいらしい。
「おー、久しぶりだな!」
信夫が気さくに挨拶すると、谷口は穏やかに微笑んで返す。
「お久しぶりです、信夫さん。宮登も」
軽く挨拶を済ませると、谷口は自然に当然のように関根の横に座る。
関根と谷口の関係は、あの一件を境に驚くほど急速に縮まった。
――いや、縮まったどころではない。
今となっては、見ているだけで虫歯になりそうなほど甘いカップルになってしまったのは、本人たちの様子を見れば一目瞭然だ。
「まさかお前ら、こんなに仲良くなるとはな……」
信夫は呆れたようにコーヒーをすすりながら、向かいに座る二人を眺めた。
「いや、別にそんなこと……」
関根が素知らぬ顔をしながら、ケーキとセットでついてきた紅茶を一口飲む。しかし、その横で谷口が「そうですね」とにこやかに微笑むものだから、関根の顔が一瞬で赤くなる。
「おい谷口!余計なこと言うな!」
「事実を言っただけだけど?」
「ぐぬぬ……!」
こういうやり取りが、もう完全に恋人のそれなのだ。
関根の頬が真っ赤になっていくのを見て、信夫は「ほらな?」という顔をする。
宮登もスプーンをくわえたまま、じーっと二人を見つめていたが――
「これ、砂糖より甘いやつだ……」
とボソッと呟き、黙々とケーキを食べ続けることにした。
「いや、別に普通だろ!俺たちはな!」
関根が必死に反論するが、その言葉の説得力は皆無だ。
なぜなら、谷口が関根のカップをさりげなく自分の方へ引き寄せると、「砂糖、もうちょっと入れようか?」と、自然な流れで関根の紅茶にスティックシュガーを二本入れ始めたからだ。
「お、お前何勝手に入れてんだよ!?」
「関根、苦いの苦手でしょ?」
「……っ!」
言い返そうとした関根だったが、完全に図星だったらしく、口をパクパクさせたまま言葉が出てこない。
信夫は静かにカップを置くと、宮登と顔を見合わせ、こう言った。
「ほらな?」
「うん、これはもう確定だな」
「だから何がだよ!」
そう叫ぶ関根の顔は、紅茶よりも熱くなっていた。
「で、なんで谷口がここにいるんだよ!」
「あー、朝から連絡してたんだけど、気づかなかったかな?今日の予定がなくなったから、会えるよって連絡したんだけど……反応がなかったから、ここに来てみたんだ」
谷口の言葉を聞いた瞬間、関根は慌ててスマートフォンを取り出す。そして画面を確認すると、目を見開いた。
「マナーモードじゃなくて、サイレントモードになってる!」
どうやら関根は意外とドジなところがあるらしい。普段は済ました猫のような雰囲気を漂わせているが、実はこういう抜けた部分もあるようだ。
「映画に行くって言ってたけど、今からでも大丈夫かな?」
谷口はまるで大切なものを扱うような慎重な口調で尋ねる。その穏やかな響きに、信夫ですら「なんだこの優しさは……」と翻弄されそうになる。
「あぁ……でも、これ……宮登と約束しちまって……」
関根は申し訳なさそうに視線を落とした。
「そっか……残念」
しゅんと肩を落とす谷口。その姿はまるで「置いていかれる大型犬」のようだった。
――ここにいるのは、動物ばかりなのか?
信夫は心の中で思わずツッコミを入れた。
「いいよ、俺は別に。まだケーキ食べたいし」
宮登がスプーンをくわえたまま、軽く手を振る。
「お前は少し糖分を控えんか」
信夫が呆れ顔で言うと、宮登は憤慨した様子でスプーンを置いた。
「週に一度の贅沢を奪うな、信夫!」
「週に一回も贅沢してたら、金が持たないぞ」
「週に一回だからいいんだ!」
「それを贅沢って言うんだろうが!」
そんなやりとりを見て、谷口が再び微笑む。
「遠慮しないでいいかな? 関根をもらっていってもいい?」
「どうぞどうぞ!」
宮登はおどけた様子で、まるで関根を差し出すように両手を広げる。
「そういえば、映画のチケットは? どんなタイトルの映画なの?」
「えーと……これ」
関根が渋々チケットを谷口に見せると、その瞬間、谷口の表情が絶妙に歪んだ。
「んー……これは……関根には早いかな」
「はぁ? お前、これ知ってるのかよ」
「うん、まあね。映画のレビューを見ただけだけど」
「怖い系?」
「怖いし、大人向け」
「? それのどこが俺には早いってんだよ」
関根が不満げに眉をひそめると、谷口はふっと笑った。
「関根、映画やめて、うちでゲームしようよ」
「チケットどうすんだよ」
「信夫さん、これどうぞ」
「え、こら勝手に!」
谷口はにっこりと笑いながら、信夫にチケットを手渡した。思わず受け取った信夫は、困惑した表情を浮かべる。
「おい、いいのか?」
「大人な二人なら大丈夫かと思いますよ」
そう言いながら、谷口は関根の腕を軽く引いて、そのまま店を後にした。
「お、おい!」
関根が抗議の声を上げるが、谷口は気にする様子もなく、そのままファミレスの扉を開けていく。
「まったく……」
残された信夫は、手元のチケットを眺めながら、小さくため息をついた。
こうして、予定外の映画鑑賞が決まったのだった。
仲直りしたのか、二人の距離は妙に近い。かつての険悪な関係が嘘のように、まるで昔からの友人のように見える。
「おい、宮登ぉ、そんなに欲張って食いきれんのか?」
「食えるから頼んでるんだ!」
ナッツ系のスイーツを毎回のように5種類以上注文する宮登の横で、サルナシのケーキを口にしながら、その量に思わず引いている関根が苦言を漏らす。
今までいじめをした側とされた側――絶対に相容れないと思われていた関係だった。しかし、こうして並んで座り、くだらないことで言い合っている姿を見ると、宮登の心は思った以上に寛大なのだと信夫は思う。
もちろん、宮登の心に刻まれた恐怖やトラウマは計り知れない。完全に克服したわけではないはずだ。それでも、彼は「許す」ことを選んだのだろう。ただ無理に忘れたり、克服しようとしたりするのではなく、何か別の形で自分の気持ちと折り合いをつけたのだ。
宮登を見ていると、時折、不思議な気持ちになる。彼の前世はハムスターやリスといった小動物だった。その短い命の中で何度も死を経験し、それを繰り返してきた。だからこそ、宮登は信夫よりもずっと「大人」なのかもしれない。
しかし、一方でスイーツを前にして目を輝かせ、小さな口でちびちびと食べる姿は、どこまでも子供らしい。そして、関根との軽口の応酬にも、どこか幼さが残っている。
「大人」だと感じるのは、その心の広さだけなのかもしれない。だが、その寛大さがあったからこそ、信夫は安心できた。
もし宮登の心がずっと閉ざされたままだったら、もし人間に絶望したままだったら――。考えたくもない未来がよぎる。
だが、目の前には笑いながらスイーツを頬張る宮登と、それを呆れながら見つめる関根がいる。
今は、いい方向に向かっている。そう思えるだけで、信夫の心はふっと軽くなった。
「今日は俺たち、映画を見に行くんだ!」
関根が自慢げに映画のチケットをひらひらと振りながら、テーブルに座る信夫に見せびらかした。
「ほう、どんな映画だ?」
信夫が興味を示すと、関根は肩をすくめながら答える。
「さあ? クラスの奴が彼女と行けなくなって、代わりに託されたんだよ」
どうやら、もらい物のチケットらしい。関根はちらりとタイトルを確認するが、何やらピンときていない様子だ。
「調べてみたら分かるんじゃないか?」
信夫がそう提案すると、横でケーキを頬張っていた宮登が「調べるか」とスマホを取り出そうとする。
「いや、内容は知らない方がいい」
だが、それを関根が慌てて制止した。
「どうして?」
「俺、ネタバレってやつが大嫌いなんだよ! 知らずに見るのが醍醐味なんだよ!」
どうやら、彼は筋金入りの「ネタバレ厳禁主義者」らしい。
「だから、どんな映画なのかは見てからのお楽しみってわけだ」
関根が得意げに語るが、宮登は「へぇ?」と微妙な顔でスプーンを咥えたまま関根を見つめる。
「関根?」
不意に、低く優しい声が背後から響いた。
「谷口?」
驚いて振り向くと、そこにはふんわりとした笑みを浮かべる谷口の姿があった。
「やっぱりここだったかぁ」
柔らかい口調でそう言いながら、谷口はすっとテーブルの横に立つ。
関根が突然、顔を真っ赤にして慌てて目の前のケーキを隠した。その様子を見て、宮登はスプーンを口にくわえたままニヤリと笑う。
どうやら関根は甘党であることを隠したいらしい。
「おー、久しぶりだな!」
信夫が気さくに挨拶すると、谷口は穏やかに微笑んで返す。
「お久しぶりです、信夫さん。宮登も」
軽く挨拶を済ませると、谷口は自然に当然のように関根の横に座る。
関根と谷口の関係は、あの一件を境に驚くほど急速に縮まった。
――いや、縮まったどころではない。
今となっては、見ているだけで虫歯になりそうなほど甘いカップルになってしまったのは、本人たちの様子を見れば一目瞭然だ。
「まさかお前ら、こんなに仲良くなるとはな……」
信夫は呆れたようにコーヒーをすすりながら、向かいに座る二人を眺めた。
「いや、別にそんなこと……」
関根が素知らぬ顔をしながら、ケーキとセットでついてきた紅茶を一口飲む。しかし、その横で谷口が「そうですね」とにこやかに微笑むものだから、関根の顔が一瞬で赤くなる。
「おい谷口!余計なこと言うな!」
「事実を言っただけだけど?」
「ぐぬぬ……!」
こういうやり取りが、もう完全に恋人のそれなのだ。
関根の頬が真っ赤になっていくのを見て、信夫は「ほらな?」という顔をする。
宮登もスプーンをくわえたまま、じーっと二人を見つめていたが――
「これ、砂糖より甘いやつだ……」
とボソッと呟き、黙々とケーキを食べ続けることにした。
「いや、別に普通だろ!俺たちはな!」
関根が必死に反論するが、その言葉の説得力は皆無だ。
なぜなら、谷口が関根のカップをさりげなく自分の方へ引き寄せると、「砂糖、もうちょっと入れようか?」と、自然な流れで関根の紅茶にスティックシュガーを二本入れ始めたからだ。
「お、お前何勝手に入れてんだよ!?」
「関根、苦いの苦手でしょ?」
「……っ!」
言い返そうとした関根だったが、完全に図星だったらしく、口をパクパクさせたまま言葉が出てこない。
信夫は静かにカップを置くと、宮登と顔を見合わせ、こう言った。
「ほらな?」
「うん、これはもう確定だな」
「だから何がだよ!」
そう叫ぶ関根の顔は、紅茶よりも熱くなっていた。
「で、なんで谷口がここにいるんだよ!」
「あー、朝から連絡してたんだけど、気づかなかったかな?今日の予定がなくなったから、会えるよって連絡したんだけど……反応がなかったから、ここに来てみたんだ」
谷口の言葉を聞いた瞬間、関根は慌ててスマートフォンを取り出す。そして画面を確認すると、目を見開いた。
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「あぁ……でも、これ……宮登と約束しちまって……」
関根は申し訳なさそうに視線を落とした。
「そっか……残念」
しゅんと肩を落とす谷口。その姿はまるで「置いていかれる大型犬」のようだった。
――ここにいるのは、動物ばかりなのか?
信夫は心の中で思わずツッコミを入れた。
「いいよ、俺は別に。まだケーキ食べたいし」
宮登がスプーンをくわえたまま、軽く手を振る。
「お前は少し糖分を控えんか」
信夫が呆れ顔で言うと、宮登は憤慨した様子でスプーンを置いた。
「週に一度の贅沢を奪うな、信夫!」
「週に一回も贅沢してたら、金が持たないぞ」
「週に一回だからいいんだ!」
「それを贅沢って言うんだろうが!」
そんなやりとりを見て、谷口が再び微笑む。
「遠慮しないでいいかな? 関根をもらっていってもいい?」
「どうぞどうぞ!」
宮登はおどけた様子で、まるで関根を差し出すように両手を広げる。
「そういえば、映画のチケットは? どんなタイトルの映画なの?」
「えーと……これ」
関根が渋々チケットを谷口に見せると、その瞬間、谷口の表情が絶妙に歪んだ。
「んー……これは……関根には早いかな」
「はぁ? お前、これ知ってるのかよ」
「うん、まあね。映画のレビューを見ただけだけど」
「怖い系?」
「怖いし、大人向け」
「? それのどこが俺には早いってんだよ」
関根が不満げに眉をひそめると、谷口はふっと笑った。
「関根、映画やめて、うちでゲームしようよ」
「チケットどうすんだよ」
「信夫さん、これどうぞ」
「え、こら勝手に!」
谷口はにっこりと笑いながら、信夫にチケットを手渡した。思わず受け取った信夫は、困惑した表情を浮かべる。
「おい、いいのか?」
「大人な二人なら大丈夫かと思いますよ」
そう言いながら、谷口は関根の腕を軽く引いて、そのまま店を後にした。
「お、おい!」
関根が抗議の声を上げるが、谷口は気にする様子もなく、そのままファミレスの扉を開けていく。
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