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新規任務準備編
31.世の中には適度という言葉がある。
しおりを挟む死ぬかもしれない。しくしくと痛みを訴える下腹部を抱えて、私は戦場ではないところで命が脅かされていることに、恐れおののきながら涙を浮かべた。ユストゥスにキスされないといういじめを受けてから、3日後のことだった。
寮で一番広いリビングにパーテーションとカーテンが用意され、周囲から目隠しがされる。ぐったりとベッドに横たわる私の手をユストゥスが心配そうに握る。だが、私が痛み苦しんでいる原因は、すべてこのばか狼のせいなので、私はすげなくその手を払った。代わりにベッカーの手を両手でしっかりと握る。
「おじさま。私は死んでしまうかもしれない。怖い」
私がその内心を吐露すると、ベッカーはぎゅっと強く手を握ってくれた。空いた手で私の頭をゆっくりと撫で梳かしてくれる。その手に額を擦り付けて、ずずっと鼻を啜った。
「はいはい。大丈夫。怖くないから」
スライムと何かの素材で作られたという肌にぴっちり張り付く手袋をしたのは、我らが群青騎士の主治医、エーゴン先生だった。私の体調が悪いということで、普段なら診療所に出向くところが、何か理由があってこちらまで診察に来てくれたらしい。
今このリビングは簡易診察室となっていた。普段であれば椅子に座って面と向かうところを、診療する箇所が私の下半身ということで、私はベッドにうつ伏せに寝そべっている。円ベッドでは沈みすぎるということで、シングルサイズの可動式の硬いベッドが持ち込まれていた。私はそこの上でまな板の鯉のような心境で、死を覚悟していた。
普段ならエリーアス様やクリス先輩の治療でどうにかなるはずなのに、お2人に治癒していただいても、痛みは変わらなかった。痛みの箇所というのが、その、わたしのおまんこだったのだが、ソコを晒すには、よくわからない羞恥心が邪魔で、見せることができなかった。患部を見せられなかったから、治癒がうまくいかなかったのかもしれない。
……どうしたのだろうか私は。魔肛持ちになってすぐだったら、別にどこで足を開こうが構わなかったというのに。
お2人では治療ができなかったが、うちの寮には、同じ個所で似たような痛みで苦しむディー先輩がいるので、大事を取られて、エーゴン先生が呼ばれたという、そういうわけだ。
場所が場所のせいか、上半身と下半身を分断するように白いカーテンが引かれて、下半身を見ることができない。下半身は、ベッドから降ろされた形で暴れない等にと、足首と膝と腰を魔法で固定されてしまった。それも後孔を検査しやすいようにと、足は大きく開かれた状態でだ。それら全てが、一層恐怖を掻き立てるが、エーゴン先生曰く、怖気づくから見ない方がいいよ、とのことだった。だから私は今こうしてベッカーに手を握ってもらっている。ユストゥス!視線の端でちらちら動くな!目障りだ!
「えっそれで中開くのか?」
「すごっ」
ざわざわと、私が見えない下半身側には、エーゴン先生だけではなく、ほかの諸先輩方もなぜか揃っていた。だったらなんで、こんな周囲に仰々しい囲いなどしたのだ!
「君たち、邪魔するようなら追い出すよ?黙ってなさい」
エーゴン先生の言葉に皆が揃って黙り込む。でもその気配は1人2人ではない。おのれ皆で寄ってたかって!!ベッカーの手を震えながら握りしめる。ベッカーだけが私の心の支えだ。
「はいじゃあ、クンツ。中を広げるから、痛いかもしれないが、あまり力をこめないようにね」
「はい……」
私が出せたのはか細い声だけで、意識を保つだけで精いっぱいだった。ベッカーが優しく撫でてくれることだけが救いだ。
「はーい、入れるよ。はいちょっと我慢してー」
「ん、んっ」
優しい声ながらその作業は強引で、細い何かが差し込まれたかと思ったら、っそれが、なかで、広がって……。くぱあっと、普段は閉じている、内壁を晒された。言葉にできない痛みで、身体は強張るし涙は勝手に浮かんでくる。それなのに。
「うわっエロ!」
「へえ。魔肛ってこんな風なんだ」
「僕にも見せてください。……すごく、煽情的ですね」
「クンツの穴、ぽってりしてて、いい色してるよぉ」
「他人事だと思って!他人事だと思って!!皆もあなが腫れるまで、舐められればいいのだ!!」
カーテンの遮った向こう側から、それぞれ好き勝手な感想を述べる仲間に、私は泣き叫んだ。あと視線の端でうろうろしていたユストゥスが、そわっと向こう側を気にしているのが、さらに輪をかけて私をイラつかせた。
<なあお嫁様よ。俺も見てきていいか?>
「だれが嫁だ!この駄犬!だいたいお前は、いっつも見てるだろう!!」
ユストゥスの手話を、私はだいぶ読み取れるようになった。こいつの声を、言葉を聞きたい。そう思ったから、覚えられないと思っていた手話がするすると頭の中に入ってくるようになったのだ。ベッカーとバルタザールは、いつも私の勉強に付き合ってくれていたから、きっかけがユストゥスということに内心複雑だったらしい。
けれど、今も寮監室に絵本を読みに行くが、相変わらずベッカーは私を膝に乗せて絵本を読むし、バルタザールは変わった玩具で遊ばせてくれる。どちらも寮監室から持ち出し禁止のため、私は喜んで遊びに行くのだ。手話の勉強の、最終試験とやらを受けさせてもらえる気配はない。きっとまだ私の手話の理解力が足りてないのだろう。それでいい。
ユストゥスと、私の灰色狼と、話をできるようになったことは、大変喜ばしいことだ。何を考えているか、わからんやつだったからな。単なる変態だと思っていた。これでやつを理解できる。そう思った。
ユストゥスは……単なる変態だった。
私の身体中を舐め回すのも愛情表現の一つだといい、昨日は部屋に入ってからおちんぽを入れていない間の寝るまで、ほぼ私はユストゥスに舐められ続けた。やつが好んで舐めたのは、精液を吸収しきったあとの後孔で、まだ精液を欲しがって溢れる種から分泌した淫液を、良く舐めとった。
……アソコを刺激されるのは嫌いではない。気持ちいい。でも、こちらが性交後の倦怠感でとろりと意識を失ったあとにも、中を舌でかき回されていた、らしい。
結果がこれだ。
ペニスは後孔の刺激で、とろとろと白濁交じりの体液を溢れさせ、下腹部を汚していたし、たいていすぐに形を取り戻すおまんこが、ぽってりと腫れ上がり、だらしなく小さく口を開いたままになってしまった。そのせいで、私は起きたとたんに、あらぬ場所から感じる鈍痛に、悲鳴を上げて腹を抱える羽目になってしまったのだ。しかも時間が経つにつれて、痛みが増した。
「うーん……ちょっとユストゥス来てくれ」
<あっ呼ばれちまったな。呼ばれちまったら仕方ねえよな!行ってくる>
「ゔーッ!」
私の唸り声など気にせず、やつは上機嫌でカーテンの向こう側に行ってしまった。ベッカーが私を不憫そうに撫でてくれる。本当に、どうして私はベッカーを選ばなかったのか。……そしてベッカーは、私を選べないのか。返す返すも腹立たしい。
「ええ……ずっと舐めてたのかい?舌見せて。……さすがにこれは、魔肛にも継続ダメージが入るよ。治療が上手くいかないのはそのせいだ。軟膏出すから、塗り付けてあげなさい。腫れが引くまでしばらく性交禁止。精液はこっちの注射器で、中に注いであげて。くれぐれも、無理は禁物だからね。守れないようなら入院措置だから」
淡々と何かを説明しているエーゴン先生の声だけが響く。
「今試しに塗ってあげて。リンデンベルガーくん、ちょーっとアナルがひやっとするよ」
言葉が聞こえたと思ったらすぐに、広がった穴に添うようにぐにゅっと……おそらく話から察するにユストゥスの指だ。指が、中に入って何かを塗り付けていく。腫れた患部に痛みが走って、私は悲鳴を上げた。ぎゅううっと強くベッカーの手を握る。
「ぃぃい、ったいぃっ!」
「はーい我慢だよー。……うんよく塗れてる。これ痛み止めも入ってるから、一日3回ね。彼が痛がらなくなるまで塗るように。よく頑張ったね。これで治療は終わりだ」
その言葉にほっとする。広げられていた何かが引き抜かれ、いつもよりもだいぶ遅く、その部分が収縮し始めた。塗り薬のおかげか、少し痛みが遠ざかった気がする。痛みのタイプが違うせいか、これなら手や膝や肩を壊した方がまだましだった。すぐに治してもらえたからかもしれないが。
シャッと上半身と下半身を分断していたカーテンが開けられる。私がじろりと睨みつけると、見物しに来ていた先輩方が素知らぬ顔で散っていった。ユストゥスは、先ほどの上機嫌さが嘘のように落ち込んだ様子を見せながら、エーゴン先生から何か受け取っている。
「だいぶ腫れてたからね。熱が出るかもしれない。これは解熱鎮痛剤。よほどひどい様なら飲ませなさい。栄養が足りないと治るのも遅くなるかもしれないから、精液は多めに……そうだね、今日は4回は出せる?そうか、良かった」
下半身の拘束が外されたので、患部に痛みが響かないようにそろりと立ち上がる。入り口が腫れてしまい、下着が擦れるのも嫌で、今はワンピース型の寝着だけだ。……今日は大人しく寝ていよう。よたよたとがに股で歩くと、ぎゅっとベッカーが抱きしめてくれた。
「手を握ってくれていて、ありがとうおじさま」
<これぐらいしかできねえからな。……嬢ちゃん、ほんっとユストゥスのバカがすまねえ>
「いや。私が、ちゃんとユストゥスを管理できていないのが悪い。次からはあの尻尾の毛をむしり取ってやる」
<おう、その意気だ>
ぽんぽんと撫でてくれたベッカーが、私の後ろにいるユストゥスに非難めいた眼差しを向ける。私も似たような目で睨んだ。2人から睨まれてユストゥスは、しおしおと肩を落とす。
<悪かった。あんなに舐めたつもりじゃなかったんだ。ピンク色で綺麗でかわいい子熊のおまんこが、あんなに痛々しくなるなんて……ほんとにすまん>
<おま……そういうこと言うから、変態なんだぞ>
<嫁の身体を褒めるのは当たり前だろ?なに顔赤くしてんだ、想像してんなよ>
<するか!>
ぽんぽんと2人で手話の会話に、まだ目がなかなか追い付かない。もっと勉強しないとだめだな。小さくため息をつくと、ユストゥスが私の頬を撫でてきた。その手は首筋にも触れ、額にも手の甲を当てる。
<少し熱いな。部屋戻るぞ>
「ん……」
頷くと、私はユストゥスの首に手を伸ばした。ユストゥスはエーゴン先生から受け取ったもろもろをポケットに突っ込み、私を抱き上げてくれる。
「クンツ、大変な目にあったね。今からでも遅くないから私に乗り換えない?」
リビングを出ようとしたところで、エリーアス様が入ってきた。一番に私にセクハラするだろう英雄様は、私の治療が上手くいかなかったあと、何かで外出していたようなのだ。……正直いないでくれて助かったと思う。だってエリーアス様なら絶対面白がって、私のナカに指を差し入れていたはずだ。
最近、エリーアス様も、単なるド変態なのではないかと疑うようになってきた。なんといっても、ユストゥスの前の担当騎士である。同じぐらいに、少しアレな趣向をお持ちかもしれない。私に子作りしようと誘うぐらいだしな。
「……?乗り換えるとは何のことだ」
「僕のお嫁さんになるってことだよ。そこの狼よりお買い得だよ僕は」
揶揄されたユストゥスが唸っている。エリーアス様に威嚇するのはやめろ。
「申し訳ないが、私は男なのでエリーアス様の奥方にはなれない。ユストゥスもだぞ。いくら私が『幼女』でも女ではないのだ」
「時々クンツは、リンデンベルガーの教育の成果がにじみ出るねえ。そんなに選択肢を狭めると、自分で後がつらいよ。……それはそうとユストゥス。耳貸して」
エリーアス様がしゃがめと指示をして、ユストゥスはその場に膝をついた。そのユストゥスの耳に、エリーアス様が何かを囁いている。ユストゥスはくすぐったいのか何度か耳をぱたぱたさせて、顔をしかめた。……私には聞かせられない内緒話か。少しばかり、腹の奥……ちがう、ここは胸だ。胸の奥がモヤッと嫌な気持ちになる。
「部屋に戻るんだろう?またあとで対策を考えよう。じゃあねクンツ」
エリーアス様はそのままリビングに入ると、エーゴン先生と何やら打ち合わせを始めた。私はといえば、ユストゥスに抱かれたまま部屋に戻る。
優しくベッドに降ろされると、エーゴン先生から受け取ったものを私に見せた。
<これが注射器。これで精液吸って、お前の中に注ぐ。とりあえず精子は、グラスにでも出すか……>
「ん」
<こっちはさっき塗った軟膏で、こっちが解熱鎮痛剤。……辛そうだな。薬飲むか?>
「んん」
私が熱でぼんやりとし始めたことに気づいたのか、ユストゥスは甲斐甲斐しく私を毛布にくるみ、氷水を用意したりと忙しなく動き回った。私にひどいことをして、こんな状態にしたのはユストゥスなのに、ユストゥスが私のために動いているのを見ると、胸がきゅーんとなる。……ユストゥスに釣られて変態になってしまったのかもしれない。きっとそうだ。つらい。
ふわふわとした意識を漂わせながら、私は口を開いた。
「ユストゥス」
<なんだ>
「おちんぽ舐めたい」
<だめだ。黙って寝てろ>
「じゃあおまんこしたい」
<今注射器で入れてやるから待ってろ>
「キスして。あいして。おまえがほしい。きすがいい。きす。きーすー!」
<ああもう>
ぼやいたユストゥスが私の枕元に腰掛けると、覆いかぶさってきた。鼻と鼻を擦り合わせ、それから柔らかく唇を食まれる。薄く口を開けると中に舌が入ってきたが、すぐに引き抜かれた。私の様子を伺いながら、頬を撫でてくる。
<口ン中が熱い。熱が上がってる。薬飲め>
「飲んだら、キスしてくれるか」
<飲まなくても、いくらでもしてやるよ>
「じゃあ飲まない」
<それならキスしない>
「けーちー………ふふ。おまえのいうことがわかるのは、わるくないな」
私が笑うと、男の悪い目つきが少し柔らかくなる。ユストゥスはいつも手に言葉を書いてくれはしたが、文字数が短い言葉ばかりだった。こうして、きちんと会話ができるのがいい。どうして私は覚えようとしなかったんだろう。……ああどうせ、すぐに必要なくなると思っていたのだ。リンデンベルガーの騎士は、なぜか長生きできない。私がこの寮にいるのも、短い期間だと、なんとなく思っていた。
ユストゥスは私の口に薬を入れると、口移しで水を注いできた。おいしくて喉を鳴らして飲む。舌も吸って絡めて……ああ堪らない。
「ユストゥス、もっと。もっとキス。たりない」
<欲張りだな、お前は>
何度も口づけを繰り返したユストゥスは、そのまま私が寝落ちしたことがわかると、そっと部屋を出た。そしてそのままリビングに戻る。そこには何人かの騎士と、奴隷が揃っていた。
「クンツは寝たの?あんまり無茶させないように」
<わかってる。ちっと、はしゃぎすぎた……>
中心にいたエリーアス様の質問に、ユストゥスは気恥ずかしい思いをしたまま手を動かす。対したエリーアス様は半目になっていた。
「はいはいご馳走様。それじゃあまあ、クンツ防衛戦会議、始めますか」
軽く手を叩いたエリーアス様の言葉で、話が開始される。
私はそれを知らずに眠っていた。
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