きもちいいあな

松田カエン

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王都防衛編

122.2人の訪問者

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 熱気むんむんで不穏な寮監室から離れてディー先輩の部屋へと向かう。私に寄り添ったユストゥスが、腰に手を添えてくるのを払いたいのに払えない。触れられた部分がやけに熱く感じた。
 ちりちりして、魔具を入れられているわけでも、性器が入っているわけでもない後孔が疼く気がして、私はそっと息を吐く。全てを見透かすような眼差しが向けられていることは気付かなかった。

 部屋に着いてノックすると、姿を現したのはイェオリだった。彼はいつものように穏やかな笑みで出迎えてくれる。ただいつもと違うのは、普段ならすぐに招き入れてくれるのに、逆に廊下に出てしっかりとドアを閉めてしまったことだ。くぐもった甘い鳴き声は、防音に阻まれてすぐに聞こえなくなった。

「ディー先輩は、大丈夫か?」
<ああ、うん。時折休憩を入れているからね。もうそろそろ指定の時間だから、先生がいらっしゃるはずなんだ>
「ああ……」

 種の位置を動かすという話だったことを思い出す。どう動かすのだろうか。自分が悪魔の実に犯されたときには触手で無理やり押し込まれたが、似たような何かを使うのだろうか。
 チカッと跳ねるような違和感を感じて、私は軽くこめかみを抑えながら頭を振る。あまり記憶が定かではないのだが、獣群連邦にいた時も、腹のナカを弄られた記憶があった。ほっそりとした腕で強引に……。そこまで思い出しかけたところで、ユストゥスに背後から抱き込まれた。驚きながら見上げると、気遣う視線が落ちてくる。

<顔色が悪いよ、クンツくんこそ大丈夫かい?ディーのために身体を酷使してるんだろう。ありがとう>
「ああいや、先輩のためにできることなら何でもするぞ」
<はは、頼もしいね>

 イェオリの問いかけに、むんと拳を握るとユストゥスが軽く息を吐いた。片腕で私の腹を抱き寄せたまま、私の抱えていた淫液入りの瓶の詰まったバッグをイェオリに手渡す。
 それから不意に、廊下の先を凝視した。

「ユストゥス?」

 背に庇うような仕草をされ、私は男の背を叩くが振り向きもしない。背中が強張っているのを感じる。どうしたのだろうか。振り向いて背後にいたイェオリを見やると、イェオリは訝しそうな表情だった。一度素早く部屋に入り、それからすぐに廊下に出てくる。その間、ユストゥスは一度もこちらを見なかった。
 ふと耳を澄ませると、誰かが階段を上ってくる音がする。足音は複数だ。
 つるっとした頭が覗いた時、私はゆっくりと瞬きをした。白衣を着て腹周りが少しばかりふとましい。こちらの視線に気付いたのか、往診バッグを持ったエーゴン医師は「やあ」と朗らかに空いていた片手を上げた。

 なんだ、ユストゥスの様子がおかしいから何が来るのかと思えば、主治医様ではないか。

「身体の具合はどうだい、リンデンベルガーくん」
「今のところは特に不都合はないぞ」

 戻ってきてから何度か身体検査を受けたが、その時に対応してもらったのも、この頭の毛のささやかな医師だった。研究員より扱いがだいぶ丁寧で、少し安堵した記憶がある。

「今日はブラームスくんの診療だから、そこを退いてもらえるかな」
「もちろん。早くディー先輩の元気な顔が見たい。……?」

 場所を退けようとするが、それをユストゥスが阻んだ。ざわり、とユストゥスを取り巻く魔力が動くのを感じる。それの発生源はユストゥスがしている中指の指輪で、きらりと光りが瞬いた。
 次の瞬間、男の姿は消え、巨大な狼が姿を現した。敵意を漲らせて、エーゴンに飛び掛かるさまがスローモーションで見える。が、違った。狼の視線がエーゴンを捕らえていないことはすぐ分かった。驚愕の顔で後ずさる医師の左下を目掛けて、ユストゥスは床を蹴った。

「『伏せ』……っくく。随分なご挨拶だね、わが親友殿」

 どしゃっと狼の身体が床に沈んだ。立ち上がりたいのか藻掻くが、まるで何かに上から押さえつけられたかのように立ち上がることができないでいる。

「エーゴン、大丈夫?」
 医師の身体に隠れていて、目に入らなかったもう1人の訪問客がようやく姿を現した。

 こざっぱりとした襟足を刈り上げた金の短髪に、とろりとした少したれ目がちの水色の瞳。鼻の上にはそばかすが散っている。半袖のシャツにサスペンダーで吊り下げられた膝丈のスラックス。しろくつるりとした膝小僧。膝下丈の靴下に革靴。上品ながら活発さを表すようないでたちの子供から、視線が離せなかった。

「あ、ああ……」
 けして軽くはないだろうエーゴンの手を難なく引いて、立ち上がらせた少年の目が私を捕らえた。瞳に歓喜が宿るのがわかる。

「ああクンツ、久しぶりだね!あいっかわらずいい匂い!後でいっぱい嗅がせてほしいね!」

 ひゅっと喉が鳴る。どうして、なぜ。姿かたちは全く違う。違うのに、わかる。脳のどこかで緊急信号が鳴るのに、それを何かの力でねじ伏せられていく。

「……ごしゅじん、さま」
「うんうん、そうだね君のご主人様だね!よくわかったね。褒めてあげるから膝をついて」

 上機嫌にそう告げる少年は、ステップを踏むように軽やかな足取りでユストゥスの隣をすり抜けると、がくんと膝を付いて頭を垂れた私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
 その触れ合いに心に、喜びと言いようのない恐怖が沸き上がる。身動きが取れない。呼吸が跳ねる。何かがだめなのに、何がだめなのか理解できない。
 浅い呼吸を繰り返す私の背後で、イェオリが動いた。

「ん?」

 ぱちんとなにか軽い音がして、ご主人様が自分の腕を見やる。小さなとげのような物が肘部分に刺さり、みるみるうちに刺さった部分から皮膚がどす黒く焼け爛れていく。それにわずかに眉間を寄せると、二の腕からぱかりと切り離された。
 刃物は何もなかった。まるで最初からその部分が切り離せられるように出来ているかのような、切り取られ方だった。血は出ない。肉と骨があらわになった断面から、まるで植物が高速成長していくかのように再生していく。回復呪文を唱えすらしていないのに起こる奇跡に、私もエーゴンも目を剥いた。

 それとは別にごきん、と何かが砕かれる音が響く。
 どさりと床に倒れ伏したイェオリは、苦痛の表情を浮かべていた。

「ちょっと、こんないたいけな子供におじさんなにするのさ」

 再生し終わった腕の動作を確かめている少年は、近づいてきてイェオリの頭を軽く踏みつけにした。イェオリは動けないでいる。ごきんとなにかまた音がした。イェオリの顔は真っ青だった。
 口の端が泡塗れだが、その視線は力を失っていない。腹筋を使ってか頭を踏む足を振り落とすと、そのまま勢いよく脛に噛みついた。

「うわっ」

 少年は声を上げると、またもや腕と同じように、膝下から噛まれた部分ごと切り落とした。ごとんと床に落ちた膝下部分は腕のように焼け爛れていく。一拍後には少年の足は再生されて、すらりとした素足で絨毯の上に立っていた。
 くるりとご主人様が私を見る。

「このおじさん、歯に仕込んだ毒で死んじゃいそうだけど、放っておいていいかな?いいよね?」
「……っけて、たすけて、くださ……っ」
 ぶんぶんと首を横に振る。だめだ。殺さないでくれ。

「いぇおり……?」

 部屋のドアがそっと開いて、ディー先輩が顔を出した。追体験をすることになり身体を拘束されていたはずなのだが、その身体には拘束されていたベルトの痕が見られるものの、自由になっている。なぜ、と思うこともない。先ほど部屋に入った時、イェオリが外したのだろう。

 もうほとんど呼吸が止まりかけている、瀕死の状態のイェオリを見たディー先輩が目を見開いた。
 伏せたまま身動きが取れずにばたついているユストゥス。呆然と立ち尽くすエーゴン医師。膝を付いたままの私と倒れ伏すイェオリ。そしてその中で片足だけ何も身に着けずに立っている少年。異様な雰囲気が場を支配していたが、その中でも異質な存在に、ディー先輩の意識が向いた。

「きさまっ」
「ストップ。クンツが助けてって言うから助けるけど、ボクに敵対する気なら、ね。これほんとボクにしては最大譲歩なんだけど」
 その言葉に、ディー先輩の中に葛藤が生まれたのか視線が揺らめいた。答えを待たずに、少年の魔力がイェオリを包む。

「ほらほら治してあげたね。僕なんか腕と足落とされたのに優しくない?優しいよねエーゴン」
「あ、ああ……」
「イェオリッ!やだ……っやだしっかりしてよイェオリ!」
 がくがく頷くエーゴンをよそに、部屋から飛び出したディー先輩がイェオリを抱き起している。

「ってかユストゥス。なんで急にボクに噛みつこうとするの。仲良くしていく約束だったはずだね。どういうつもり?」
 立腹しているのか、少年はくるりと振り向いてぺしぺしと巨大狼の背を叩いた。はくはくとユストゥスは口を動かすが、声は出ない。ユストゥスの舌には消音魔法がかかっている。本人もそれを理解しているのか、姿を人の形に戻すと少年に舌を見せた。

「なにこれ」
「群青騎士の、奴隷は喋れないようにしてある。その魔法だ。外すのは掛けた本人にしか……」
「ふうん?これならいい?」
 少年は伏せたままのユストゥスの舌からぺりっとその魔法印を外すと、ぴんっと指ではじいた。くるくるとまるで綿毛のようにその場に漂う。

「それでユストゥス、僕との約束は?」
「……俺は、あんたとなんも約束した気はねえけどな。なんでここにいる……っ!」
 ぎらぎらとした眼差しで睨まれた少年は、はて?と言わんばかりに首を傾げた。

「うん?…………ああ!忘れてたね!ボクの重大な秘密を教えたから他人に覗かれないように、全部その時の記憶消したんだったね!ごめんごめん。でも約束は有効だよ親友殿。ボクは君らの味方だ。今日だって普通に手術しに来たんだしね」
「なにを今更……」

 信用せず警戒を露わにしたユストゥスの言葉を否定したのは、意外にも一緒にいたエーゴン医師だった。

「い、いや、その……ディーター君の種を動かすのに来たのは本当……だよねギルバート君」
「もちろんだね。こんなことで嘘ついても仕方ないものね。クンツに会いたいとは思ってたけど、会えなくても機会があるとは思っていたしね」
「……」
「……」
「イェオリ、ねえ起きてよイェオリ!」

 つまりは先走ったユストゥスが悪いのか……?

 私とエーゴン医師の視線を受けたユストゥスの目に、動揺が浮かんだ。
「ねえ。どうでもいいけど、隠蔽が面倒だから部屋に入れてほしいね」
 その言葉に、ご主人様がおそらく何かしているのだろうことは気が付いた。これだけの騒ぎで、誰もディー先輩の部屋に近づいてこないのがいい証拠だ。

「彼の身体は私が見よう。ブラームスくん、部屋に入れてくれ。ユストゥス、部屋に運べるか」
「……はい」
「ああ」

 よろよろと立ち上がったユストゥスが、気を失ったままのイェオリを部屋に運び込む。ディー先輩の顔色は真っ青だった。足元がふらついたのを見て咄嗟に駆け寄る。呪縛のように動けなかったのが嘘のように身体が軽かった。

「クンツ……、なんなの?」

 私の胸に凭れたディー先輩の問いかけに、私は困惑することしかできない。どこか頭に霞がかっていて、私はご主人様の正体をうまく説明することができないのだ。

「わたしの、ご主人様だ」
「それって……」
 何かを察したのか、具合の悪そうなディー先輩の表情に緊張が走る。私たちの視線を受けてか、ギルバート少年はこちらを見て笑みを深めた。

「余計なことは考えない方がいい。さあ中に入るといいね」

 我が物顔で勧めてくる少年に、私はぶるりと背筋を震わせたディー先輩をぎゅっと抱き締めながら、部屋へ足を進める。最後に異臭を放つ廃棄物と化した自分の腕と足を音もなく消し去ると、私のご主人様がくるくると舞う消音魔法の魔法印を魔力で操りながら部屋に入った。
 数秒前の異変など何もなかったように、廊下にはドアが開けっ放しになった寮監室から漏れる騒ぎ声が届いているだけだった。


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