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アルゴーの集落編 〜クーリエ 30歳?〜
X-55話 ぶつかったもの
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俺は驚きのあまり目を丸くしてしまっていた。先ほどまで強固な壁だと思っていた物質が、実はこんなにも最も容易く、原型を崩すほど柔らかな物質で構成されていただなんて、想像すらしていなかった。
「これは・・・。余計にこの井戸が怪しくなってきたな」
俺は倒れ込んでいた体勢からさっと起き上がると、再び井戸の方に視線をやると、これまた再び驚きを覚えてしまう。それは、ついさっき感じた驚きと同等かそれ以上の衝撃。
「どうなってんだよ!!」
目の前に広がるのは、アルゴーの集落を包むように広がっている自然の数々。それ以外のものは何も存在していない。もちろん、やけ尽きた医療場の建物はあるのだが、あるものが消えていたのだ。俺がここまで目星をつけて、その実態を探っていたものが! なんと、井戸が忽然と姿を消していたのだ。
正確には、井戸があった場所は大きな口を開くように、井戸の直径ほどの穴を作り、下までその穴を続けていた。まるで、井戸の外面状の壁だけを綺麗に取っ払ったように、井戸の穴だけが目の前に現れる。
「いきなり、なんでこんなことになるんだよ。俺、また何かしたか?」
そう呟き、俺はほんの数秒前に自分がとった行動を思い返してみる。壁に触れるまでは、特におかしな行動をしてこなかったはずだ。では、問題はその次か。大きくバランスを崩し、尻から地面にぶつかった。ここが今、目の前で起きている事象の起因となっているのか。
「でも、倒れ込んだからって特に何か触ったりしてないよな・・・、俺」
確かな記憶として俺は何物にも触れてはいない。加えて、スイッチのようなものを押してすらいないはずだ。少なくとも手では絶対に触っていない。それ以外の身体の部位で意図せずぶつかってしまった場所。それは、どこだろうか。
考える俺の意識に呼応するように、お尻に生じている激しい痛みが再び顔を出し、その存在を強調してくる。
「まさか——な」
俺の視線の先にあるもの。それは紛れもなく、先ほど尻と衝突した大きな石であった。
「これは・・・。余計にこの井戸が怪しくなってきたな」
俺は倒れ込んでいた体勢からさっと起き上がると、再び井戸の方に視線をやると、これまた再び驚きを覚えてしまう。それは、ついさっき感じた驚きと同等かそれ以上の衝撃。
「どうなってんだよ!!」
目の前に広がるのは、アルゴーの集落を包むように広がっている自然の数々。それ以外のものは何も存在していない。もちろん、やけ尽きた医療場の建物はあるのだが、あるものが消えていたのだ。俺がここまで目星をつけて、その実態を探っていたものが! なんと、井戸が忽然と姿を消していたのだ。
正確には、井戸があった場所は大きな口を開くように、井戸の直径ほどの穴を作り、下までその穴を続けていた。まるで、井戸の外面状の壁だけを綺麗に取っ払ったように、井戸の穴だけが目の前に現れる。
「いきなり、なんでこんなことになるんだよ。俺、また何かしたか?」
そう呟き、俺はほんの数秒前に自分がとった行動を思い返してみる。壁に触れるまでは、特におかしな行動をしてこなかったはずだ。では、問題はその次か。大きくバランスを崩し、尻から地面にぶつかった。ここが今、目の前で起きている事象の起因となっているのか。
「でも、倒れ込んだからって特に何か触ったりしてないよな・・・、俺」
確かな記憶として俺は何物にも触れてはいない。加えて、スイッチのようなものを押してすらいないはずだ。少なくとも手では絶対に触っていない。それ以外の身体の部位で意図せずぶつかってしまった場所。それは、どこだろうか。
考える俺の意識に呼応するように、お尻に生じている激しい痛みが再び顔を出し、その存在を強調してくる。
「まさか——な」
俺の視線の先にあるもの。それは紛れもなく、先ほど尻と衝突した大きな石であった。
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