学園に男子学生は僕一人!? コミュ障の僕には、そこは天国ではなく、地獄です

卵くん

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2日目 場違いすぎるーーーーーーーー!!!

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「さすが、高校名に丘っていう漢字が入っているはずだよ・・・。この坂の勾配、もはや山だろ。高校名変えた方がいいんじゃないのか」

僕は背中にリュック、右手には旅行カバン、加えて左手にまたカバンと言った大荷物を抱えながら、バス停から徒歩20分と記載された道に沿って学校を目指し歩いていた。周りには誰もいない、ただ虚しく、僕がひく旅行カバンのタイヤが地面と擦れる音が延々と鳴り響いている。途中何度も道を間違えたかと地図を開くが、その心配は毎度勇足に終わり、無限を連想させる道をただひたすら歩いていた。

 周りを森で挟むこと道の脇にはどちらも綺麗な山桜が満開で僕がこれから歩く道をピンク色に染め上げている。時々、僕の短い髪の毛を靡かせる暖かみを含む春風。それが、僕の背中から吹いたかと思うと、前方に咲き誇る花びらを静かに散らし、ひらひらと数枚の花びらだけを綺麗に剥ぎ取り風と共に彼方に連れていく。そのような光景が何回か続いた先にようやく僕の目当ての場所が見えてくる。

「うわ、さすが伝統ある学校だな・・・。大きさが僕の中学校とはまるで違う」

 校門までたどり着いた時に一番最初にこぼれた言葉はこれだった。よくいう東京ドーム何個分という表現で大きさを表したりする手法があるが、そんなものでは表現できないほどの広さを誇る校舎が目の前に聳え立っていた。

加えて、今まで僕が育ってきた街を見下ろすように高い場所に建てられたこの場所から確認できるだけでも、いくつもの山を跨るようにしてこの学校の所有物と思しき建物が建てられている。なぜそんなことが分かるのかというと、これでもかというほど、この学校の名前を掲げているのがここから見ても一目瞭然だからだ。

 眼下に並ぶ街並みから目を離すと、僕はゆっくりとこれからの学び舎となる学校の校門を跨ぎ、敷地内にへと足を踏み入れていく。その瞬間に僕の動きはフリーズしてしまった。それはそうだ。こんなもの見せられると庶民の僕には思考が停止してしまうのだ。

敷地内に入った途端に視界に飛び込んだものはおびただしい程の黒く塗りつぶされ埃ひとつない光沢際立つ高級車の数々。優に100台は上回っているのではないかと思うほどの車が校舎の左手に用意された駐車スペースに一列にプロの成せる技で駐車されていた。この時全てを理解した。なぜ勾配の厳しい通学路に学生が一人も歩いていなかったのか。なぜ、これまでこの学校は伝統を守りつつ経営を継続してくることができたのか。それら全てを悟った時、僕の口からついこぼれたのはこの一言。

「場違いすぎるーーーーーーーー!!!!!!!!」
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