2 / 42
2日目 場違いすぎるーーーーーーーー!!!
しおりを挟む
「さすが、高校名に丘っていう漢字が入っているはずだよ・・・。この坂の勾配、もはや山だろ。高校名変えた方がいいんじゃないのか」
僕は背中にリュック、右手には旅行カバン、加えて左手にまたカバンと言った大荷物を抱えながら、バス停から徒歩20分と記載された道に沿って学校を目指し歩いていた。周りには誰もいない、ただ虚しく、僕がひく旅行カバンのタイヤが地面と擦れる音が延々と鳴り響いている。途中何度も道を間違えたかと地図を開くが、その心配は毎度勇足に終わり、無限を連想させる道をただひたすら歩いていた。
周りを森で挟むこと道の脇にはどちらも綺麗な山桜が満開で僕がこれから歩く道をピンク色に染め上げている。時々、僕の短い髪の毛を靡かせる暖かみを含む春風。それが、僕の背中から吹いたかと思うと、前方に咲き誇る花びらを静かに散らし、ひらひらと数枚の花びらだけを綺麗に剥ぎ取り風と共に彼方に連れていく。そのような光景が何回か続いた先にようやく僕の目当ての場所が見えてくる。
「うわ、さすが伝統ある学校だな・・・。大きさが僕の中学校とはまるで違う」
校門までたどり着いた時に一番最初にこぼれた言葉はこれだった。よくいう東京ドーム何個分という表現で大きさを表したりする手法があるが、そんなものでは表現できないほどの広さを誇る校舎が目の前に聳え立っていた。
加えて、今まで僕が育ってきた街を見下ろすように高い場所に建てられたこの場所から確認できるだけでも、いくつもの山を跨るようにしてこの学校の所有物と思しき建物が建てられている。なぜそんなことが分かるのかというと、これでもかというほど、この学校の名前を掲げているのがここから見ても一目瞭然だからだ。
眼下に並ぶ街並みから目を離すと、僕はゆっくりとこれからの学び舎となる学校の校門を跨ぎ、敷地内にへと足を踏み入れていく。その瞬間に僕の動きはフリーズしてしまった。それはそうだ。こんなもの見せられると庶民の僕には思考が停止してしまうのだ。
敷地内に入った途端に視界に飛び込んだものはおびただしい程の黒く塗りつぶされ埃ひとつない光沢際立つ高級車の数々。優に100台は上回っているのではないかと思うほどの車が校舎の左手に用意された駐車スペースに一列にプロの成せる技で駐車されていた。この時全てを理解した。なぜ勾配の厳しい通学路に学生が一人も歩いていなかったのか。なぜ、これまでこの学校は伝統を守りつつ経営を継続してくることができたのか。それら全てを悟った時、僕の口からついこぼれたのはこの一言。
「場違いすぎるーーーーーーーー!!!!!!!!」
僕は背中にリュック、右手には旅行カバン、加えて左手にまたカバンと言った大荷物を抱えながら、バス停から徒歩20分と記載された道に沿って学校を目指し歩いていた。周りには誰もいない、ただ虚しく、僕がひく旅行カバンのタイヤが地面と擦れる音が延々と鳴り響いている。途中何度も道を間違えたかと地図を開くが、その心配は毎度勇足に終わり、無限を連想させる道をただひたすら歩いていた。
周りを森で挟むこと道の脇にはどちらも綺麗な山桜が満開で僕がこれから歩く道をピンク色に染め上げている。時々、僕の短い髪の毛を靡かせる暖かみを含む春風。それが、僕の背中から吹いたかと思うと、前方に咲き誇る花びらを静かに散らし、ひらひらと数枚の花びらだけを綺麗に剥ぎ取り風と共に彼方に連れていく。そのような光景が何回か続いた先にようやく僕の目当ての場所が見えてくる。
「うわ、さすが伝統ある学校だな・・・。大きさが僕の中学校とはまるで違う」
校門までたどり着いた時に一番最初にこぼれた言葉はこれだった。よくいう東京ドーム何個分という表現で大きさを表したりする手法があるが、そんなものでは表現できないほどの広さを誇る校舎が目の前に聳え立っていた。
加えて、今まで僕が育ってきた街を見下ろすように高い場所に建てられたこの場所から確認できるだけでも、いくつもの山を跨るようにしてこの学校の所有物と思しき建物が建てられている。なぜそんなことが分かるのかというと、これでもかというほど、この学校の名前を掲げているのがここから見ても一目瞭然だからだ。
眼下に並ぶ街並みから目を離すと、僕はゆっくりとこれからの学び舎となる学校の校門を跨ぎ、敷地内にへと足を踏み入れていく。その瞬間に僕の動きはフリーズしてしまった。それはそうだ。こんなもの見せられると庶民の僕には思考が停止してしまうのだ。
敷地内に入った途端に視界に飛び込んだものはおびただしい程の黒く塗りつぶされ埃ひとつない光沢際立つ高級車の数々。優に100台は上回っているのではないかと思うほどの車が校舎の左手に用意された駐車スペースに一列にプロの成せる技で駐車されていた。この時全てを理解した。なぜ勾配の厳しい通学路に学生が一人も歩いていなかったのか。なぜ、これまでこの学校は伝統を守りつつ経営を継続してくることができたのか。それら全てを悟った時、僕の口からついこぼれたのはこの一言。
「場違いすぎるーーーーーーーー!!!!!!!!」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
洗脳機械で理想のヒロインを作ったら、俺の人生が変わりすぎた
里奈使徒
キャラ文芸
白石翔太は、いじめから逃れるため禁断の選択をした。
財閥令嬢に自作小説のヒロインの記憶を移植し、自分への愛情を植え付けたのだ。
計画は完璧に成功し、絶世の美女は彼を慕うようになる。
しかし、彼女の愛情が深くなるほど、翔太の罪悪感も膨らんでいく。
これは愛なのか、それとも支配なのか?
偽りの記憶から生まれた感情に真実はあるのか?
マッチポンプ(自作自演)の愛に苦悩する少年の、複雑な心理を描く現代ファンタジー。
「愛されたい」という願いが引き起こした、予想外の結末とは——
みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
けるたん
青春
「ほんと胸がニセモノで良かったな。貧乳バンザイ!」
「離して洋子! じゃなきゃあのバカの頭をかち割れないっ!」
「お、落ちついてメイちゃんっ!? そんなバットで殴ったら死んじゃう!? オオカミくんが死んじゃうよ!?」
県立森実高校には2人の美の「女神」がいる。
頭脳明晰、容姿端麗、誰に対しても優しい聖女のような性格に、誰もが憧れる生徒会長と、天は二物を与えずという言葉に真正面から喧嘩を売って完膚なきまでに完勝している完全無敵の双子姉妹。
その名も『古羊姉妹』
本来であれば彼女の視界にすら入らないはずの少年Bである大神士狼のようなロマンティックゲス野郎とは、縁もゆかりもない女の子のはずだった。
――士狼が彼女たちを不審者から助ける、その日までは。
そして『その日』は突然やってきた。
ある日、夜遊びで帰りが遅くなった士狼が急いで家へ帰ろうとすると、古羊姉妹がナイフを持った不審者に襲われている場面に遭遇したのだ。
助け出そうと駆け出すも、古羊姉妹の妹君である『古羊洋子』は助けることに成功したが、姉君であり『古羊芽衣』は不審者に胸元をザックリ斬りつけられてしまう。
何とか不審者を撃退し、急いで応急処置をしようと士狼は芽衣の身体を抱き上げた……その時だった!
――彼女の胸元から冗談みたいにバカデカい胸パッドが転げ落ちたのは。
そう、彼女は嘘で塗り固められた虚乳(きょにゅう)の持ち主だったのだ!
意識を取り戻した芽衣(Aカップ)は【乙女の秘密】を知られたことに発狂し、士狼を亡き者にするべく、その場で士狼に襲い掛かる。
士狼は洋子の協力もあり、何とか逃げることには成功するが翌日、芽衣の策略にハマり生徒会に強制入部させられる事に。
こうして古羊芽衣の無理難題を解決する大神士狼の受難の日々が始まった。
が、この時の古羊姉妹はまだ知らなかったのだ。
彼の蜂蜜のように甘い優しさが自分たち姉妹をどんどん狂わせていくことに。
※【カクヨム】にて編掲載中。【ネオページ】にて序盤のみお試し掲載中。【Nolaノベル】【Tales】にて完全版を公開中。
イラスト担当:さんさん
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる