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「第四章:勇者一人前」
「絶望の深み」
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~~~フルカワ・ヒロ~~~
ベックリンガーとシャルロットに追われながら、馬を走らせること1時間……2時間……。
「くっそ! 全然引き離せえ……! というかどんどん詰められてねえか!? 向こうは4頭立てっつったってふたり乗りだろ!? しかもひとりで3人以上は重さのあるベックリンガーが乗ってんだ! そこに戦闘用馬車の重さまで加わってるのに……なのになんで!?」
「……それ、思ったんだけどさ。馬の差かも」
レインの言葉に、しかし俺は納得がいかない。
「はああーっ!? 品種とか血統とかってこと!? 素人意見だけどそんなに違いがあるとも思えないんだけど!? つうかそもそも、こっちのは俺の血飲んで元気いっぱいなんだぞ!? 普通に考えたら……普通に……普通に……あれ、もしかしてあの馬、普通じゃない?」
「……うん、そうゆーことだと思う」
俺の気付きに、レインはゆっくりとかぶりを振った。
「つまり馬が『亡霊馬』になってるから疲れ知らずで筋力の限界も考えずに全速力で走れてるってこと!? 笑えねえよ!」
マイガッと頭を抱えていると、俺のすぐ脇をシャルロットの放つ矢がビュンと通り過ぎた。
「危なっ! 危なっ! 危なっ! ちょちょちょちょっとレインさん!? 今のかなーり危なかったですわよ!?」
「わかってるよそんなこと! いちいち報告しないでいいよ! あと言い方キモイ!」
「いやいやいやいやだってさあー! なんか言ってないと怖くてさあー!」
「怖さを伝染させるのやめてくれる!? それにそもそも、勇者様はいくら矢が刺さったって平気じゃん! 全身矢だらけの矢勇者になったって平気じゃん!」
「矢ガモみたいに言うな! 痛いのと死なないってのはまったく別のことなんだよ! つうか俺の扱い悪すぎない!? 何その死なない限りは平気だろみたいな!? インフルでも構わず出勤しろみたいな!? なんか超絶ブラック会社臭がするんだけど! 俺は働いたことないし今後も勤め人になる気はないけどお願いだからもっと社員の身を心配してあげて!?」
「もう何言ってるかわかんないよ! あとできっちり構ってあげるから、今はとにかく黙ってて!」
「──そこの柳を左だ! 遅れるな!」
ギャアギャア騒ぐ俺たちの前方を走っていたアールは、そう叫ぶと馬首を左へと巡らせた。
老いた柳の下に続く細い道を、全速力で駆けて行く。
「この先にあるデンバーの湿地帯で、一気に振り切るぞ!」
アールの後にすぐベラさんが続き、俺とレインも慌てて後を追った。
「ロンヴァー砦付近の……デンバーの湿地帯……それってなんか、どこかで聞いたような……?」
「知ってるのか? レイン」
難しい顔をしながらつぶやいていたレインは、ハッと思い出したようにその名を口にした。
「思い出した。デンバーの湿地帯に数多ある、旅人殺しの人食い沼。たしか名前は……『絶望の深み』」
「うおおお……マジだ、マジだわっ、雰囲気たっぷり!」
アールに導かれるままに湿地帯に入った俺は、思わず身震いした。
霧がたち込めているせいで、昼だというのに辺りはやたらと薄暗い。
肌にまとわりつくような独特の冷気が薄気味悪く、こんなことでもなければ絶対に足を踏み入れないだろう場所だ。
「デンバーの大湿地帯は位置としてはロンヴァー砦の南東にあって、西方辺境域に立ち入ることなく南方のモデナ騎士国へ抜けることの出来る近道なんだ。だけど誰もここを通ろうとはしない。それはね、湿地帯特有の強力なモンスターが潜んでいる他に、もっと恐ろしい危険が待ってるからなんだ」
「そ、それがさっき言ってた……?」
「そう、『絶望の深み』だ」
レインはうなずくと、ぶくぶくと泡立つ足元のぬかるみを薄気味悪そうに見つめた。
「ひとたび踏み込めば二度と這い上がれない底無し沼。どれほどの力持ちでも魔法使いでも生還不能なのが、そこら中にあるんだって」
「底なし沼相手じゃ、再生スキルの意味も無いもんな……」
泥を跳ね上げながら走る馬の足が深みに取られて転倒し、レインともども投げ出されて底なし沼にドボン……。
恐ろしい光景を想像してしまい、俺は震えた。
「……でも、いい策だとは思う。たしかに危険はあるけど、それは相手にとっても同じだし」
「た、たしかに」
振り返ると、戦闘用馬車との距離はさらに詰まっている。
最初1キロあったのが、もう300メートルも無いだろう。
となると矢で撃たれ放題になりそうなものだが、足場の最悪な沼地を激走しながらではさすがに正確な射撃が出来ないのだろう。
シャルロットは弓に矢をつがえながら、ジッとタイミングを計っている。
「いいか!? 絶対に我の後ろを離れるなよ!? ズレなくついて来るのだぞ!?」
アールが何度も警戒の声を発する。
「わかってらあ! さすがに底無し沼で溺れ死ぬのは勘弁だぜ!」
俺の言葉に、レインもうんうんとうなずいている。
「ところでさあー! これってこのまま最後まで行くつもりなのか!? なんか終わりが見えないんだけど、どこかで抜ける道があったり!?」
「この先にハンノキの古木がある! そこを過ぎて少し進んで乾いた地面が見えたところで右に曲がればロンヴァー砦近傍の平野だ!」
「……おお! さすが!」
「やったね、勇者様!」
希望が見えたことで盛り上がった俺たちが手を打ち合わせて喜んでいると……。
「……っく!」
苦悶の声を上げたアールが、馬から飛び降りるようにして横へ跳んだ。
ほぼ同時に、ぬかるみの中から巨大な何かが飛び出して来た。
「ヒュドラだ!」
そう叫んだのはレインだ。
ヒュドラってのは、湿地に住まう怪物だ。
胴体は蛇で、頭がたくさん。
頭の数には諸説あって、二つから九つと様々で、日本ではヤマタノオロチとかとの関連性が云々で……ってのはともかくとして。
今目の前にいる個体は双頭だった。
大木みたいに太い胴体をくねらせながら突進したかと思うと、アールの乗っていた馬を引きずり倒した。
アールの後ろをピタリ追走していた俺たちは、当然だけどそのまま行けば追突することになる。
ベラさんは絶妙のタイミングで手綱を引いて迂回することに成功したが……。
「勇者様! 跳ぶよ! ギュッとしがみついて!」
否も応も無い。
俺は慌ててレインの細腰にしがみついた。
「そら跳べ!」
レインの操作に従い、馬は器用に宙を跳んだ。
ヒュドラの胴体の低いところを越え、見事に着地した。
「うおおおおっ、お見事、レイン! いや、レイン様!」
「へっへーんだ!」
喜び合う俺たちだが、現実問題としてこの状況はとてつもなくまずい。
ヒュドラの狙いがこちらに来ていないのはいいとして、問題は馬だ。
馬を失ったアールはベラさんの後ろに乗せてもらうことにしたようだが、今の騒動のせいでさらにベックリンガーたちとの差が縮まってしまった。
もはや距離にして100メートルあるかないか。
となると必然的に矢の狙いも正確になるわけで……。
「……こうなればしかたない! 馬を降りて迎え撃つぞ!」
飛び来る矢を戦鎚で跳ね返しながら、アールが叫んだ。
「うおー……マジかー……」
俺はビビり──
「大丈夫!? 七星ふたりと真っ正面からやり合うなんて……!」
レインもさすがに動揺した声を出した。
ベックリンガーとジャカ、シャルロットとパヴァリア。
俺たちは今まで4人の七星を仕留めて来たが、真っ正面から戦ったことは一度も無い。
相手が全力を出せない状況に追い込み、万全の奇襲をかけた上でようやく勝ってきたのだ。
にも関わらず……。
「亡霊騎士の強みは無限の体力と、斬っても刺しても痛みを感じぬ肉体。そう聞くと無敵のようだが、勇者殿と違って再生はしない」
にやり不敵に笑うと、アールは説明した。
生前のスキルや魔法はそのまま使えるが、生前同様の頭の回転は望むべくもないこと。
自らの傷に鈍感になりがちで、こちらの攻撃が当たりやすいだろうこと。
生前の負傷はそのまま消えていない……つまり明らかに脆い部位があるということ。
「そら、勝てるような気がしたであろ?」
「う、ううむ……上手いこと言いくるめられたような気がしないでもないが……」
「そうと決まればだ。勇者殿、支援を」
口もとをもにょらせる俺に、アールはズバリと指示を出して来た。
「わ、わかったよ……」
ぶつぶつ言いながらも、俺はみんなに白魔法で神の加護をかけた。
『筋力増強』、『魔法抵抗付与』、『物理抵抗付与』。
筋力を増強し、各種抵抗力を上げる光の膜が、全員の体を覆った。
さらにレインが風の精霊による遠隔攻撃防御の祝福をかけ、あらかじめ出来る準備としては万全。
「ふふん……ではゆくぞ」
アールは自らの体を眺め回すと、満足気に笑って馬から飛び降りた。
ベックリンガーとシャルロットに追われながら、馬を走らせること1時間……2時間……。
「くっそ! 全然引き離せえ……! というかどんどん詰められてねえか!? 向こうは4頭立てっつったってふたり乗りだろ!? しかもひとりで3人以上は重さのあるベックリンガーが乗ってんだ! そこに戦闘用馬車の重さまで加わってるのに……なのになんで!?」
「……それ、思ったんだけどさ。馬の差かも」
レインの言葉に、しかし俺は納得がいかない。
「はああーっ!? 品種とか血統とかってこと!? 素人意見だけどそんなに違いがあるとも思えないんだけど!? つうかそもそも、こっちのは俺の血飲んで元気いっぱいなんだぞ!? 普通に考えたら……普通に……普通に……あれ、もしかしてあの馬、普通じゃない?」
「……うん、そうゆーことだと思う」
俺の気付きに、レインはゆっくりとかぶりを振った。
「つまり馬が『亡霊馬』になってるから疲れ知らずで筋力の限界も考えずに全速力で走れてるってこと!? 笑えねえよ!」
マイガッと頭を抱えていると、俺のすぐ脇をシャルロットの放つ矢がビュンと通り過ぎた。
「危なっ! 危なっ! 危なっ! ちょちょちょちょっとレインさん!? 今のかなーり危なかったですわよ!?」
「わかってるよそんなこと! いちいち報告しないでいいよ! あと言い方キモイ!」
「いやいやいやいやだってさあー! なんか言ってないと怖くてさあー!」
「怖さを伝染させるのやめてくれる!? それにそもそも、勇者様はいくら矢が刺さったって平気じゃん! 全身矢だらけの矢勇者になったって平気じゃん!」
「矢ガモみたいに言うな! 痛いのと死なないってのはまったく別のことなんだよ! つうか俺の扱い悪すぎない!? 何その死なない限りは平気だろみたいな!? インフルでも構わず出勤しろみたいな!? なんか超絶ブラック会社臭がするんだけど! 俺は働いたことないし今後も勤め人になる気はないけどお願いだからもっと社員の身を心配してあげて!?」
「もう何言ってるかわかんないよ! あとできっちり構ってあげるから、今はとにかく黙ってて!」
「──そこの柳を左だ! 遅れるな!」
ギャアギャア騒ぐ俺たちの前方を走っていたアールは、そう叫ぶと馬首を左へと巡らせた。
老いた柳の下に続く細い道を、全速力で駆けて行く。
「この先にあるデンバーの湿地帯で、一気に振り切るぞ!」
アールの後にすぐベラさんが続き、俺とレインも慌てて後を追った。
「ロンヴァー砦付近の……デンバーの湿地帯……それってなんか、どこかで聞いたような……?」
「知ってるのか? レイン」
難しい顔をしながらつぶやいていたレインは、ハッと思い出したようにその名を口にした。
「思い出した。デンバーの湿地帯に数多ある、旅人殺しの人食い沼。たしか名前は……『絶望の深み』」
「うおおお……マジだ、マジだわっ、雰囲気たっぷり!」
アールに導かれるままに湿地帯に入った俺は、思わず身震いした。
霧がたち込めているせいで、昼だというのに辺りはやたらと薄暗い。
肌にまとわりつくような独特の冷気が薄気味悪く、こんなことでもなければ絶対に足を踏み入れないだろう場所だ。
「デンバーの大湿地帯は位置としてはロンヴァー砦の南東にあって、西方辺境域に立ち入ることなく南方のモデナ騎士国へ抜けることの出来る近道なんだ。だけど誰もここを通ろうとはしない。それはね、湿地帯特有の強力なモンスターが潜んでいる他に、もっと恐ろしい危険が待ってるからなんだ」
「そ、それがさっき言ってた……?」
「そう、『絶望の深み』だ」
レインはうなずくと、ぶくぶくと泡立つ足元のぬかるみを薄気味悪そうに見つめた。
「ひとたび踏み込めば二度と這い上がれない底無し沼。どれほどの力持ちでも魔法使いでも生還不能なのが、そこら中にあるんだって」
「底なし沼相手じゃ、再生スキルの意味も無いもんな……」
泥を跳ね上げながら走る馬の足が深みに取られて転倒し、レインともども投げ出されて底なし沼にドボン……。
恐ろしい光景を想像してしまい、俺は震えた。
「……でも、いい策だとは思う。たしかに危険はあるけど、それは相手にとっても同じだし」
「た、たしかに」
振り返ると、戦闘用馬車との距離はさらに詰まっている。
最初1キロあったのが、もう300メートルも無いだろう。
となると矢で撃たれ放題になりそうなものだが、足場の最悪な沼地を激走しながらではさすがに正確な射撃が出来ないのだろう。
シャルロットは弓に矢をつがえながら、ジッとタイミングを計っている。
「いいか!? 絶対に我の後ろを離れるなよ!? ズレなくついて来るのだぞ!?」
アールが何度も警戒の声を発する。
「わかってらあ! さすがに底無し沼で溺れ死ぬのは勘弁だぜ!」
俺の言葉に、レインもうんうんとうなずいている。
「ところでさあー! これってこのまま最後まで行くつもりなのか!? なんか終わりが見えないんだけど、どこかで抜ける道があったり!?」
「この先にハンノキの古木がある! そこを過ぎて少し進んで乾いた地面が見えたところで右に曲がればロンヴァー砦近傍の平野だ!」
「……おお! さすが!」
「やったね、勇者様!」
希望が見えたことで盛り上がった俺たちが手を打ち合わせて喜んでいると……。
「……っく!」
苦悶の声を上げたアールが、馬から飛び降りるようにして横へ跳んだ。
ほぼ同時に、ぬかるみの中から巨大な何かが飛び出して来た。
「ヒュドラだ!」
そう叫んだのはレインだ。
ヒュドラってのは、湿地に住まう怪物だ。
胴体は蛇で、頭がたくさん。
頭の数には諸説あって、二つから九つと様々で、日本ではヤマタノオロチとかとの関連性が云々で……ってのはともかくとして。
今目の前にいる個体は双頭だった。
大木みたいに太い胴体をくねらせながら突進したかと思うと、アールの乗っていた馬を引きずり倒した。
アールの後ろをピタリ追走していた俺たちは、当然だけどそのまま行けば追突することになる。
ベラさんは絶妙のタイミングで手綱を引いて迂回することに成功したが……。
「勇者様! 跳ぶよ! ギュッとしがみついて!」
否も応も無い。
俺は慌ててレインの細腰にしがみついた。
「そら跳べ!」
レインの操作に従い、馬は器用に宙を跳んだ。
ヒュドラの胴体の低いところを越え、見事に着地した。
「うおおおおっ、お見事、レイン! いや、レイン様!」
「へっへーんだ!」
喜び合う俺たちだが、現実問題としてこの状況はとてつもなくまずい。
ヒュドラの狙いがこちらに来ていないのはいいとして、問題は馬だ。
馬を失ったアールはベラさんの後ろに乗せてもらうことにしたようだが、今の騒動のせいでさらにベックリンガーたちとの差が縮まってしまった。
もはや距離にして100メートルあるかないか。
となると必然的に矢の狙いも正確になるわけで……。
「……こうなればしかたない! 馬を降りて迎え撃つぞ!」
飛び来る矢を戦鎚で跳ね返しながら、アールが叫んだ。
「うおー……マジかー……」
俺はビビり──
「大丈夫!? 七星ふたりと真っ正面からやり合うなんて……!」
レインもさすがに動揺した声を出した。
ベックリンガーとジャカ、シャルロットとパヴァリア。
俺たちは今まで4人の七星を仕留めて来たが、真っ正面から戦ったことは一度も無い。
相手が全力を出せない状況に追い込み、万全の奇襲をかけた上でようやく勝ってきたのだ。
にも関わらず……。
「亡霊騎士の強みは無限の体力と、斬っても刺しても痛みを感じぬ肉体。そう聞くと無敵のようだが、勇者殿と違って再生はしない」
にやり不敵に笑うと、アールは説明した。
生前のスキルや魔法はそのまま使えるが、生前同様の頭の回転は望むべくもないこと。
自らの傷に鈍感になりがちで、こちらの攻撃が当たりやすいだろうこと。
生前の負傷はそのまま消えていない……つまり明らかに脆い部位があるということ。
「そら、勝てるような気がしたであろ?」
「う、ううむ……上手いこと言いくるめられたような気がしないでもないが……」
「そうと決まればだ。勇者殿、支援を」
口もとをもにょらせる俺に、アールはズバリと指示を出して来た。
「わ、わかったよ……」
ぶつぶつ言いながらも、俺はみんなに白魔法で神の加護をかけた。
『筋力増強』、『魔法抵抗付与』、『物理抵抗付与』。
筋力を増強し、各種抵抗力を上げる光の膜が、全員の体を覆った。
さらにレインが風の精霊による遠隔攻撃防御の祝福をかけ、あらかじめ出来る準備としては万全。
「ふふん……ではゆくぞ」
アールは自らの体を眺め回すと、満足気に笑って馬から飛び降りた。
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