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第十一話 こ、降参……
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ミーニァはエリン王女が居る特別席に一緒に座っていた。周りの人は気付いていないが、ミーニァの頭の獣耳がピコピコと跳ねているのだ。とっても楽しみな表情をしている。
ミーニァのような獣種の亜人は、自分の感情がそのまま耳。そして尻尾などが反応するのだ。中には自我の感情を巧妙にコントロールし、なるべく反応しないようにしているものもいるが、それが出来るのはごく一部なのだ。
彼女はそのごく一部の中の人なのだが「今はそんなの気にしてる場合では無い」と言っているような表情をしていた。
何故そんなに楽しみにしているかというと……次の試合に彼が出るからだ。
「ミーニァ。次の試合はカケルが出るよ。楽しみだね!」
そう彼の正体はカケルペアの事だったのだ。
エリン王女は顔では平気な面をしていたが、心の中では心配をしていたのだ。死んだりはしないがこの世界ではない人がいきなり「学園に入れ」と言われ、入って早々やった事のない戦闘。そして大会。本当は彼は嫌がっているのではないか。傷ついたりしたらどうしよう。と色々考えてしまうのだ。
「そうですね!きっと勝ってくれますよ!沢山鍛錬しましたから」
ミーニァはそう言うと闘技広場を見つめて、カケルペアの登場を待った。
しばらく待っていると観客席から大歓声が聞こえてきた。
どうやら入場してきたようだ。
「第五試合。カケル・ミアペア対ヴォルルフ・ゼクスペア」
試合が始まる前のアナウンスが終える。
観客席からでは見えないが、カケルとミアは小さな声で正面を見ながら喋っていた。
「どう?緊張してる?」
ミアは集中してる様子で聞いた。
「いや。自然と緊張感はとれています」
緊張がとれている。と、言うよりかは緊張が興奮に負けている感じだ。手元の震え、汗も止まり、体は戦う準備が出来てる感じだ。気分も良く快調だ。魔力も使わず満タンにしてある。
「そう。それは良かった。絶対に勝利しよう!」
「はい!」
これで試合最後の会話が終えた。
前には「すこぶる快調だぜぇ」と言ってそうな顔をしている二人組が立っていた。
「ヴォルルフ。お前はあの雑魚を潰せ。立てなくなるまでだ。それが終わり次第こちらと合流。いいな?」
ゼクスは相手に悪巧みを悟られないように、表情を作った。
「フッ。あんな雑魚すぐ終わりますよ。あぁ楽しみで仕方ねぇなぁー!」
ヴォルルフは右手に持っていた石剣に似せた鉄剣の柄を強く握りしめた。
そろそろ始まると分かったのか二人は構えの姿勢に移った。それはカケル達も同じだった。
「では。試合始め!!」
審判の腕が天から地へ振られ、試合開始の合図を行った。
合図と同時に両者は狙っている相手に向かって駆け出した。
最初に剣を交えたのはカケルとヴォルルフだ。
キンッ!と剣と剣が当たる金属音が闘技場に響き渡った。お互い剣を押し合う形になったが、カケルは剣を引かなかった。ここで引けば確実にやられると本能が感じたからだ。カケルは歯を食いしばりながら必死にヴォルルフの力に押されないように耐えている。
「おいおい!こんなもんなのか?おいー!笑わせてくれるなぁ。まあすぐ終わるから大人しくしときな雑魚がぁぁ!!」
ヴォルルフの気迫のこもった声がカケルに圧を掛ける。それに負けないようにカケルも攻撃を仕掛けた。
ヴォルルフの剣を上手く捌き、剣が左下を向いている状態を作った。カケルの作戦は得意の剣捌きで相手のバランスを崩し、攻撃をするといったカウンター型の戦い方だ。
――今だ!右肩が空いているこれはチャンスだ――
カケルはこの隙を逃さないように、右肩に剣を振りかざした。
半身の状態から一歩前に踏み出すと同時に、剣は半円を描くように右肩狙いで打ち付けるように振った。
よし!当たった……ん?当たった?
カケルは何故疑問に思ったのかというと、確かに当たったのだが感触はとっても硬い物に当たった感じだった。
「う、嘘でしょ……」
自分が振った剣先を見てみる。
そこには右足を立てて、左足を引きしゃがんだ姿勢で剣を受け止められていた。
「おいおい!折角チャンスを与えて上げたのにこれかよぉ。やっぱり大したことねぇなぁ!」
その言葉を聞いてカケルは硬直した。
チャンスを与えられた?
自分の実力ではなく、相手にワザと。
てことは自分はヴォルルフの策に掛かったってことか。
ヴォルルフが硬直した隙を逃すわけもなく腹に切り込んできた。
すかさずカケルは剣を構えるが、下から斬りつけてくる剣に剣の半分以上を斬られてしまった。
も、もうダメだ。ミア先輩ごめんなさい。
視線の隅で奮闘しているミアの姿が見えた。
この時カケルの強化魔法が切れた。魔力切れをそれを待っていたかのようにヴォルルフの一方的な攻撃が始まった。斬りつけると血などが見え、反則となってしまうので尖ってない部分で叩きつけた。腹に渾身の一撃を当てると、カケルは肺に入っていた空気を吐き出し地面にうずくまった。
次は立てなくするように両腕、両足に狙いを定め打ち付けた。カケルは魔力切れによる疲労感の影響で悲鳴も上げず力無くぐったりとしている。
この光景を目撃していた観客、特別席の人間は疑問の声が漏れていた。
「なんだ?どうなているんだ?」
「あの野郎糞弱いなぁ」
「こんなの試合じゃねぇ」
中には目を瞑っている人も居た。
ルール場命に関わる攻撃は無しなので、こういった行為も許されるのだ。殆どはやらないが、たまにこういう試合もあるため生徒達も何にも言わない。だが疑問には思うのだ。
「ねぇ。クレア。これは流石にやりすぎなんじゃ」
セレスは試合を見ながら、訪ねた。
「確かに普通なら止めるけど、恐らく止まらないわ。ほらあれを見て」
クレアは審判を指さした。その指の先をたどるようにセレスも見た。その先には中止も出す気配がない無表情の審判がいた。
そう彼らは試合の審判も買収していたのだ。この時のために。
そのことにクレア、セレスも気付いたようだ。
「糞ですね」
「そうね」
セレスが今思っていることを簡単に言葉に表した。それに対してクレアも賛同した。
特別席ではちょっとした騒ぎが起きていた。
ミーニァが取り乱し、それを静める為王女と学園長が抑えていたのだ。
「あれは酷いです!反則です!止めるべきです!なのに!あの審判はっ!」
ミーニァはいつもの様子とは異なり声を荒げ、獣耳は毛が逆立っており、審判向けて指を指していた。その光景を見た騎士団長達は戸惑いの表情をしていたが、試合を見るのに意識を向けた。
一方学園長、エリン王女はやっとミーニァの気を静めることができた。
「どう落ち着いた?」
エリン王女はミーニァの背中を安心させるようにさすっていた。学園長も安心した様子で見ていた。
まあ不満な気持ちになり、取り乱すのは当然だろう。身近にいた人があんな姿になり、それでも試合は続行。ミーニァは特に身近にいた人物。不満に思う気持ちは人一倍あるだろう。
「まあ命に関わる攻撃ではないから反則判定にはならんだろう」
学園長は正しいことを言っている。確かにヴォルルフはあるべきではない行為をした。だが、それだけで反則負けとはならない。こういう時は審判が決定権を持ち、試合中止か続行かを決める。今回の場合は続行となる。
「そんな……ではカケルさん達は……」
「恐らく負けるな。ミアが降参しない限りな」
深刻な顔をしながら試合を見つけるミーニァは悲しさと悔しさが混じっているような瞳だった。
カケルがぐったりしてたが、しっかりと意識はある状態だった。なのでヴォルルフが言った事もしっかりとこの耳に聞こえていた。
「あ!そういえば言いそびれたぁ。これ鉄剣だから。てめぇらのが使ってる石剣に似せるためにプロの鍛冶士に頼んで手間が掛かったぜ。全く」
そう捨てセリフをカケルに言い残していくと、ミアとゼクスがいる方向に体を向け、走り出した。
「だ、ダメだ……こ、降参し……てミア先輩」
明らかにその声は届いていなかった……。
カケルは最後の力を振り絞って放った言葉だったが、ミアには届かなかった……。
カケルの意識はどんどん暗い闇に飲まれていった……。
ミーニァのような獣種の亜人は、自分の感情がそのまま耳。そして尻尾などが反応するのだ。中には自我の感情を巧妙にコントロールし、なるべく反応しないようにしているものもいるが、それが出来るのはごく一部なのだ。
彼女はそのごく一部の中の人なのだが「今はそんなの気にしてる場合では無い」と言っているような表情をしていた。
何故そんなに楽しみにしているかというと……次の試合に彼が出るからだ。
「ミーニァ。次の試合はカケルが出るよ。楽しみだね!」
そう彼の正体はカケルペアの事だったのだ。
エリン王女は顔では平気な面をしていたが、心の中では心配をしていたのだ。死んだりはしないがこの世界ではない人がいきなり「学園に入れ」と言われ、入って早々やった事のない戦闘。そして大会。本当は彼は嫌がっているのではないか。傷ついたりしたらどうしよう。と色々考えてしまうのだ。
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ミーニァはそう言うと闘技広場を見つめて、カケルペアの登場を待った。
しばらく待っていると観客席から大歓声が聞こえてきた。
どうやら入場してきたようだ。
「第五試合。カケル・ミアペア対ヴォルルフ・ゼクスペア」
試合が始まる前のアナウンスが終える。
観客席からでは見えないが、カケルとミアは小さな声で正面を見ながら喋っていた。
「どう?緊張してる?」
ミアは集中してる様子で聞いた。
「いや。自然と緊張感はとれています」
緊張がとれている。と、言うよりかは緊張が興奮に負けている感じだ。手元の震え、汗も止まり、体は戦う準備が出来てる感じだ。気分も良く快調だ。魔力も使わず満タンにしてある。
「そう。それは良かった。絶対に勝利しよう!」
「はい!」
これで試合最後の会話が終えた。
前には「すこぶる快調だぜぇ」と言ってそうな顔をしている二人組が立っていた。
「ヴォルルフ。お前はあの雑魚を潰せ。立てなくなるまでだ。それが終わり次第こちらと合流。いいな?」
ゼクスは相手に悪巧みを悟られないように、表情を作った。
「フッ。あんな雑魚すぐ終わりますよ。あぁ楽しみで仕方ねぇなぁー!」
ヴォルルフは右手に持っていた石剣に似せた鉄剣の柄を強く握りしめた。
そろそろ始まると分かったのか二人は構えの姿勢に移った。それはカケル達も同じだった。
「では。試合始め!!」
審判の腕が天から地へ振られ、試合開始の合図を行った。
合図と同時に両者は狙っている相手に向かって駆け出した。
最初に剣を交えたのはカケルとヴォルルフだ。
キンッ!と剣と剣が当たる金属音が闘技場に響き渡った。お互い剣を押し合う形になったが、カケルは剣を引かなかった。ここで引けば確実にやられると本能が感じたからだ。カケルは歯を食いしばりながら必死にヴォルルフの力に押されないように耐えている。
「おいおい!こんなもんなのか?おいー!笑わせてくれるなぁ。まあすぐ終わるから大人しくしときな雑魚がぁぁ!!」
ヴォルルフの気迫のこもった声がカケルに圧を掛ける。それに負けないようにカケルも攻撃を仕掛けた。
ヴォルルフの剣を上手く捌き、剣が左下を向いている状態を作った。カケルの作戦は得意の剣捌きで相手のバランスを崩し、攻撃をするといったカウンター型の戦い方だ。
――今だ!右肩が空いているこれはチャンスだ――
カケルはこの隙を逃さないように、右肩に剣を振りかざした。
半身の状態から一歩前に踏み出すと同時に、剣は半円を描くように右肩狙いで打ち付けるように振った。
よし!当たった……ん?当たった?
カケルは何故疑問に思ったのかというと、確かに当たったのだが感触はとっても硬い物に当たった感じだった。
「う、嘘でしょ……」
自分が振った剣先を見てみる。
そこには右足を立てて、左足を引きしゃがんだ姿勢で剣を受け止められていた。
「おいおい!折角チャンスを与えて上げたのにこれかよぉ。やっぱり大したことねぇなぁ!」
その言葉を聞いてカケルは硬直した。
チャンスを与えられた?
自分の実力ではなく、相手にワザと。
てことは自分はヴォルルフの策に掛かったってことか。
ヴォルルフが硬直した隙を逃すわけもなく腹に切り込んできた。
すかさずカケルは剣を構えるが、下から斬りつけてくる剣に剣の半分以上を斬られてしまった。
も、もうダメだ。ミア先輩ごめんなさい。
視線の隅で奮闘しているミアの姿が見えた。
この時カケルの強化魔法が切れた。魔力切れをそれを待っていたかのようにヴォルルフの一方的な攻撃が始まった。斬りつけると血などが見え、反則となってしまうので尖ってない部分で叩きつけた。腹に渾身の一撃を当てると、カケルは肺に入っていた空気を吐き出し地面にうずくまった。
次は立てなくするように両腕、両足に狙いを定め打ち付けた。カケルは魔力切れによる疲労感の影響で悲鳴も上げず力無くぐったりとしている。
この光景を目撃していた観客、特別席の人間は疑問の声が漏れていた。
「なんだ?どうなているんだ?」
「あの野郎糞弱いなぁ」
「こんなの試合じゃねぇ」
中には目を瞑っている人も居た。
ルール場命に関わる攻撃は無しなので、こういった行為も許されるのだ。殆どはやらないが、たまにこういう試合もあるため生徒達も何にも言わない。だが疑問には思うのだ。
「ねぇ。クレア。これは流石にやりすぎなんじゃ」
セレスは試合を見ながら、訪ねた。
「確かに普通なら止めるけど、恐らく止まらないわ。ほらあれを見て」
クレアは審判を指さした。その指の先をたどるようにセレスも見た。その先には中止も出す気配がない無表情の審判がいた。
そう彼らは試合の審判も買収していたのだ。この時のために。
そのことにクレア、セレスも気付いたようだ。
「糞ですね」
「そうね」
セレスが今思っていることを簡単に言葉に表した。それに対してクレアも賛同した。
特別席ではちょっとした騒ぎが起きていた。
ミーニァが取り乱し、それを静める為王女と学園長が抑えていたのだ。
「あれは酷いです!反則です!止めるべきです!なのに!あの審判はっ!」
ミーニァはいつもの様子とは異なり声を荒げ、獣耳は毛が逆立っており、審判向けて指を指していた。その光景を見た騎士団長達は戸惑いの表情をしていたが、試合を見るのに意識を向けた。
一方学園長、エリン王女はやっとミーニァの気を静めることができた。
「どう落ち着いた?」
エリン王女はミーニァの背中を安心させるようにさすっていた。学園長も安心した様子で見ていた。
まあ不満な気持ちになり、取り乱すのは当然だろう。身近にいた人があんな姿になり、それでも試合は続行。ミーニァは特に身近にいた人物。不満に思う気持ちは人一倍あるだろう。
「まあ命に関わる攻撃ではないから反則判定にはならんだろう」
学園長は正しいことを言っている。確かにヴォルルフはあるべきではない行為をした。だが、それだけで反則負けとはならない。こういう時は審判が決定権を持ち、試合中止か続行かを決める。今回の場合は続行となる。
「そんな……ではカケルさん達は……」
「恐らく負けるな。ミアが降参しない限りな」
深刻な顔をしながら試合を見つけるミーニァは悲しさと悔しさが混じっているような瞳だった。
カケルがぐったりしてたが、しっかりと意識はある状態だった。なのでヴォルルフが言った事もしっかりとこの耳に聞こえていた。
「あ!そういえば言いそびれたぁ。これ鉄剣だから。てめぇらのが使ってる石剣に似せるためにプロの鍛冶士に頼んで手間が掛かったぜ。全く」
そう捨てセリフをカケルに言い残していくと、ミアとゼクスがいる方向に体を向け、走り出した。
「だ、ダメだ……こ、降参し……てミア先輩」
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