Zwei Seelen~今の私があるのは、姉がいてくれたおかげです。恩返しは***で(仮副題)~

嵯峨野 樹悠

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今日は、レコーディングの後は雑誌の取材だった。
「ちい、この後飯行くけどどうする?」

≪お疲れ様。悠眞くん。みんなで行くの?≫

「もちろん。6人で行こうよ。」

≪行ってもいいの?≫

「あったりまえじゃん。皆、ちいと行きたいんだよ」
そう言うと、ちいはみんなの方を見た。

みんな微笑んでた。
蒼穹なんて、目をキラキラさせてたし(笑)

≪ありがとっ。じゃぁ行く。≫

「蓮が、まだ終わってないから終わったら一緒においでね。」

≪うん≫
しばらく待ってると、蓮が戻ってきた。

≪蓮くん。おかえり。お疲れ様≫

「おぅ。って、誰もいねーの?ひどっ(笑)」

≪ご飯行くって。ちいは、蓮くんと来てって≫

「そうなの?あ、メール来てた。じゃぁ行こっか。それとも、二人で違うとこ行く?(笑)」

≪みんなに悪いよ?≫

「じゃぁ、今度な(苦笑)二人だけの約束」

≪うんっ≫

「やーっときたっ」

「先に行くからだろ(苦笑)」

≪お待たせっ≫

「ちいちゃん。おいでよ~」

≪うんっ≫
凱斗の隣に座るちい。
俺もその隣に座る。

「ずるっ。」

「蒼穹の負け(笑)」

≪あはは~あとで、みんなのとこ行くね。≫
気がつけば、俺は悠眞と二人で話してた。
あとは、ちいを囲って話してた。

「蓮、なんかいいことあった?」

「なんで?」

「まぁ、ちいといる時といない時は、雰囲気違うけどね(笑)」

「えっ?」

「自分で気づいてないの?」

「まったく」

「(笑)だから、なんかいいことあったのかなって思って。」

「さぁな。」
そう言って、はぐらかした。

俺は、ちいがいる時は飲まない。
酔っ払いすぎるわけにはいかないからな(笑)
みんな飲んじゃったら、気にかける奴もいなくなるし、悠眞もきっと酔ってそんなこと言ったんだろう。

「ちい~」

≪蒼穹くん。どしたの?≫

「呼んだだけ~」

≪酔ってるね(笑)≫

「(苦笑)今日は、いい感じに歌入れも出来てたし、テンション上がってるみたい。」

≪そうなんだ。いいね~今度聞かせてね。蒼穹くん。≫

「らじゃっ。」

「今度イベントある時はぜひ来てよ。歌だけじゃなくて~オレらも見て欲しいし」

≪でも・・・≫

「待ってるよ。その時が来るまで。ねっ?」

≪ありがとう。≫

「ちい。そろそろ帰ろっか。」

「もうそんな時間?」

≪(苦笑)ごめんね。もうちょっとみんなといたかったけど。こればかりは私もどうしようもなくって≫

「ちいっ。」

≪ごめんね。暗くさせちゃった。蓮くん。もうちょっといたい。≫

「分かったよ。もうちょっとな?」
その後は、また何事もなかったように過ごした。

「寝ちゃったね(笑)」

「だから、帰ろうっていったのに」
蓮の膝の上で、寝るちい。


「蓮。ちょっと聞いていい?なんか心配事でもある?俺達には相談出来ないこと?」
と、悠眞がこそっと尋ねた。

「なんで?」

「皆が気づいてるかどうかは分からない。だけど、最近いや最初からかな。蓮が彼女を見る目はちょっと違う。」

「そんなことないよ(苦笑)気のせいだって。」

「だったらいいけどね。何かあったら、ちゃんと相談しろよ?」

「おぅ」
響と蓮は、あの時聞いたことを一通りメンバーに話した。
でも、本当は話出来てないことがあった。
響が、郁さん達に話してるかもしれないけど、俺はメンバーに話せなかった。
信頼してないわけじゃないんだ。
話が重すぎて、どう話していいか分からなかったから、辛くて辛くてどうにかなりそうだった。
ひたすら、その感情を抑えていたけど、徐々に誰にでも分かるぐらい出てしまっていたのか?


蓮の性格を考えれば、聞いても答えないぐらい分かっていた。
でも、今日は聞いてみたい衝動に駆られた悠眞だった。
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