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第四章 再誕
第十二話
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戦場に展開されていた重力魔法が時間経過により効力を失う。身体が自由となったにも関わらず騎士達は動けないでいた。戦場に降り立った悪魔の存在によって。
「揃いも揃って……貴様らは暇なのか?」
いつものように飛び出す憎まれ口。国中から集まった軽く二百を超える騎士達を前にしても変わることのない不遜な態度。
ずっと待っていた。
理不尽を前にしても怯むことなく突き進むこの人物を。どれほど絶望的な状況であっても全てをひっくり返してしまう最強を。
騎士団からすれば反逆者であっても自分達からすれば悪を断ち切る反英雄である。
「……貴様は頭がイカれているようだな。態々不利なラギアスに付くとはな」
「ふふん、ラギアスなんて知らないわよ。私は私が信じる道を進むのよ」
強い言葉の裏に隠れていた弱さはもう見当たらない。誰よりも強く何よりも独善的。唯我独尊を貫くジークに敵はいない。
「……貴様は観光にでも来たのか? このくだらん国に」
「まさか。……言っただろうジーク。何かあれば絶対に駆け付けるって」
クラッツとジークの再会は二年振りであった。当時と比較すれば背が伸び、より凛々しくなったように感じる。圧倒的な力も健在。寧ろ神竜と戦った時よりも強くなっている気がする。兵士でありながら武に疎いクラッツが感じるのだから間違いないだろう。
イグノート共和国へ不法入国したジークの取り調べを行ったのがクラッツでありそれが出会いであった。
聴取は難航した。こちらを見下すような態度を取る自称貴族の少年。まともに会話にならずとても苦労したことを覚えている。
「……ってかっこいいこと言ってるけど、結局僕はエリス達の足を引っ張るばかりだったんだけどね……」
貴族派達との戦いで圧倒的な力を見せたジーク。神竜の加護を受けた反逆者達を容赦なく叩き潰した光景は今でも忘れることはない。
「ふん、雑魚は雑魚らしく振る舞えばいい。……貴様の声は聞こえていた」
超常的な強さを持つジークではあったが、何処か危うさをクラッツは感じていた。辛く悲しそうな瞳をしていたが今はそれがない。とても強い目をしている。
「俺の言いつけは守ったようだな。竜の遺物を回収した答えがそれだろうが」
クラッツの持つサーベルに埋め込まれた小さな石。澄んだ青色の物体はリヴァイアサンの宝玉を砕いたカケラの一部。ジークの助言をリーデル大統領は実行していた。
「雑魚だろうが貴様は戦うことを選んだ。なら、前だけを見ろ。他のゴミ屑共が何を言おうが……貴様は兵士だ」
「ジーク……。うん、そうだ。僕は兵士だ。兵士は悪に屈したりなんかはしない」
シモン、エリス、クラッツと会話を交わし、最後に目を向けた相手がヨルン。ジークは意外そうな表情をしていた。
「何で僕がって顔をしているね? 借りた物はしっかり返す主義なんだ」
「バカか貴様は。常識だろうが」
「意外だね。非常識な存在の君から常識なんて言葉が出るなんて」
何だかんだでこれまでジークと接点があったヨルン。始まりは領主会談の護衛から入団試験、そして二つの地方都市の襲撃。どれもジークがいたからこそ被害を抑えることが出来ていた。
「……お礼がまだだったね。ウェステンを救ってくれてありがとう。あの街は僕の故郷なんだ」
平和ボケしたどこにでもある地方都市。大きな変化のない日常が繰り返されるつまらない場所。本当にどうしようもない連中ばかりがいるが、それでもヨルンにとっては大切な故郷であった。
あの時シュトルクやブリンクがいたからこそ軍人としての責務を忘れずに済んだ。仮に一人でいたならヨルンは職務を放棄して一人ウェステンに向かい命を散らしていただろう。
「何度も同じことを言わせるな。あの連隊長共に感謝しておけ」
「まったく、君はブレないね。……これからどうする?」
ジークの存在により騎士団は沈黙しているが数で言えばこちらが大きく劣る。つい先程まで動けなかったジークのことを考えれば本調子ではないのだろう。長期戦は確実にこちらが不利である。
「貴様らの役目は終わりだ。茶でも啜っていろ」
ジークが片手を上げる。それが合図だったのかシモンが近付き身を低くする。主人に対する忠誠心の高さが窺えるがヨルンは少しだけ引いていた。
「不服だが……こいつらは俺の客人だ。丁重にもてなせ」
「はっ、承知しました」
ジークから発せられる膨大な魔力。通常の魔法とは異なる特殊な魔法式にヨルンは覚えがあった。昔デタラメな魔法爺に叩き込まれた転移魔法。それを改良した魔法が四人を包む。
「君一人残るつもりかい? もう戦う理由はないはずだ」
「俺にはある。……このゴミ屑共は口で言って分かる連中ではない。貴様も知っているはずだ」
長年続いてきた悪しき風習。汚職に満ちた騎士団と国軍本部の闇を切り裂いたジークが言うのだから間違いはない。表向きは公爵家が動いたという話ではあるが確実にジークも絡んでいるとヨルンは踏んでいた。
「分かった。こっちは任せて欲しい。僕って何気に強いからね」
状況を理解したのか各々が表情を変える。エリスは不安そうに、クラッツは無理をした笑顔を、シモンは無表情に跪く。
一人一人が納得したわけではない。これからジークはたった一人でこの騎士達を相手にするのだ。いくら力があったとしても人間であることに変わりはない。本調子ではないジークを残していく自らの不甲斐なさを痛感していた。――納得はしないが反論もしない。各々がジークを信じているからだ。
ヨルン達を背に前へと出るジーク。
転移の光に包まれる直前にジークが口を開く。意識をしなければ聞き取ることの出来ない声量で小さく呟く。
「エリス。貴様の言葉………………響いた」
ヨルン達は空間を飛び姿を消す。
「バカな……それは転移魔法? それに何故一人だけで残って……」
「これから無様に散る貴様が知る必要があるか?」
✳︎✳︎✳︎✳︎
不敵な笑みを浮かべ騎士達を見渡すジーク。
一人戦場に残ったジークを見て疑問を抱く騎士も多くいるがいつまでも寝そべってはいられない。恐怖もあるが立ち上がり剣を抜く。
「派手な魔法に対象のみを飛ばす転移魔法。……あなたが無理をしていることは分かっているのですよ」
強い言葉と不遜な態度から気圧される者もそれなりにいる。だがエリス達のこれまでを考えれば自然と違和感に行き着く。それだけの力があるなら態々逃げ回る必要はなく、マリアシティを目指す理由もない。追い込まれた状況で出てきたのは無理をしてでも仲間を守る為である。
「やはり万全ではないようですね」
口元から血を流すジーク。表情や言葉には出さないが顔は青く息も荒い。相当無理をしていることが窺える。
「美談ですね。自らを犠牲に他者を助けるのは。嫌いじゃないですよ私は」
シモンの無双にヨルンの魔法、そしてジーク。個の力は非常に優れているがそれでも大きく状況は変わっていない。依然騎士達の数は圧倒的。今のジークは手負いの獣でしかない。
「悪いことは言いません。おとなしく投降を。取引という手も「黙れ」」
「グダグダと鬱陶しい奴だな貴様は」
鋭い視線がエルティアを射抜く。
「万全じゃないだと? だからどうした。 俺が貴様らゴミ屑に屈する理由にはならん」
口から滴り落ちる血液。血を吐きながら浮かべる獰猛な笑み。追い込まれているのはジークのはずなのに強い危機感がエルティアから離れない。
「何故俺が一人残ったのか教えてやる。――貴様らへの貸しを取り立てる為だ」
「貸し? 何を言って……⁉︎ な、これは……⁉︎」
テローヌ平原に出現していた氷柱が突如輝き出す。黒く禍々しい光が氷柱から立ち昇る様子は見る者を不安にさせる。生命ある者の存在を否定するかのような光を見て騎士達には動揺が広がる。
「俺が今まで何度貴様らの尻拭いをしてやったと思っている?」
騎士団を包囲するように出現していた氷柱から発せられる黒き光が騎士達を貫く。地に伏している者、呆然としている者、逃げ惑う者など三者三様の姿を見せるが、関係なく全てが対象であった。――ただ一人、エルティアを除いて。
「俺が善意だけで行動するわけないだろうが。――貴様らが忌み嫌うラギアスの俺がな」
何らかの攻撃なのか精神的な異常を伴うモノか。攻撃対象となっていないエルティアには何が起きているのかが分からない。騎士達は力を失ったようにその場に倒れてしまう。多少の動きはあることから生きてはいるのだろう。
「……何をした? ジーク・ラギアス」
「黙って見ていろ。貴様は最後に潰す」
騎士達を貫いた光が束となり一点へと集まる。黒く輝く光の中にはキラキラとした物体が見て取れる。収束した黒光はジークに集まっていた。
「ククク……力が、戻ってきた」
光が全てジークの中に消え、直後に迸る魔力の波動。厚い雲を貫き天へと伸びる光柱が世界を揺らす。急激に冷やされた空からは雪が降り始めていた。
「生命吸収。貴様らのようなゴミ屑にも価値を与えてやったんだ。泣いて喜べ」
「騎士達が全員……呪術の類か? あなたの魔力、倍なんてレベルの増加ではありませんよ……」
「バカなのか貴様は。元に戻っただけだ。貴様らが必死になって追っていたのは俺の半身のような存在だ」
世界が凍てつく。吐く息は白く染まり周囲の草木は結晶となる。戦場の騎士達はエルティア以外全員が行動不能。残されたのは連隊長であるエルティアただ一人。たった一人でこの化け物を相手にしなければならない。
「さて、散々好き勝手してくれたな。覚悟は出来ているんだろうな?」
✳︎✳︎✳︎✳︎
目の前の女騎士が剣に紅色の炎を纏わせ斬りつけてくる。鎧からして連隊長だと予想がつくが名前を知らなければ何者なのかもよく分からない。原作に登場しなかったキャラクターは毎回同じように判断に迷うから面倒である。――だが今回は問題ない。こいつは確実にここで排除する。命を懸けて戦ったあの変人達に返す借りの一つとして。
(身体が軽い。生まれ変わったような気分だ)
鉛のように重かった身体がとても軽い。魔力を練らなくても目で見て動けばそれだけで事が足りる。スローモーションのように剣を振りかぶる連隊長を見て手を抜かれているのかと誤解する程である。もちろん、相手は手を抜いてはおらず、ジークが生まれ変わったわけでもない。理由ははっきりと分かっていた。
(生命変換。無理をしすぎていた)
原作トップクラスのポテンシャルを持つジーク。剣も魔法も魔力量も規格外であるが決して無限ではない。生物である以上魔力量には限界がある。ゲームでも同じであり魔力が無くなれば術も魔法も放つことが出来なくなる。それがこの世界とゲームでのルールであった。
枯渇した魔力は休息やマナポーションなどで回復する手段もあるが、ゲームが現実世界のようになったこの世界ではそれもまた限度があった。そもそも、魔力と呼ばれる物質は人の生命力と密接な関係にある。死にかけの人間が魔力に満ち溢れるということはないのだ。
(不足した魔力をどう捻出するか。その答えが生命変換だった)
ゲームのスキルの一つ。裏パラメーターである生命力を犠牲にして魔力を生み出す禁じ手。これによって浩人は何度も無理をしてきた。
足りない魔力を補う為に自らの命を燃やしていた。何故自分が愚かな選択を続けてきたのかは分からない。生き残る為に命を浪費するなど本末転倒である。心では分かっていても身体は勝手に動いていたのだ。
(もうどうでもよかった。正義ごっこに付き合うつもりはなかったのに……あいつらのせいで)
これまでの全てが無駄だったと知り絶望した。どれだけ自分が運命を変えようと抗ったところで結末は変わらない。悪役であるジークは一人孤独に死ぬ運命にあるのだと悟った。この世界はメインキャラ達の為に存在しているのだと。
(あいつらが余計なことをするから……まだ死ねないじゃないか)
運命を変えてくれたと言った冒険者。戯言を本当に実行してしまった兵士。異様に忠誠心が高い私兵団長。本来だったら退場していた魔術師団の連隊長。
どいつもこいつも馬鹿ばかり。何故ラギアスであるジークに肩入れをするのか。くだらない借りを気にして手を差し伸べるのか。そんな物、借り倒してしまえばいいのだ。この世界では消されるべき存在であるラギアスなんか放っておけばいいのに。ゲームのシナリオで同じことをすれば間違いなく炎上案件であった。
(本当にどうでもいい。こんな世界はぶっ壊れてしまえばいい。俺はもう抜けさせてもらう……ケジメをつけたらな)
自分でもよく理解しているが浩人は自己中心的な人間である。他の者がどうなろうが関係ない。最後に自分が生きて笑っていればそれでいいと最初に決心したのが始まりであった。
事あるごとに自分の為に行動した。打算的な考えで他人へ手を貸したこともあったが、その根底は自分の為であり生き残るという大願が全てであった。
(正義の味方を騙るつもりはないが……最低限の借りは返す。そこまで俺は終わっていない)
エリスから始まり、クラッツにシモン、そしてヨルン。もしかしたらそれ以上にいるのかもしれない。ジークという世界の悪に手を貸してしまう愚か者が。
今のジークの立ち位置は剣聖殺しの大罪人。このままジークが捕まらなければその矛先はエリス達に向く可能性がある。浩人の知らないところで人が命を落とすのだ。……そんなのは御免である。目覚めが悪い。どうして自分が他人の命を背負う必要があるのか。――だから最低限の借りは返すのだ。
(ラギアス領にいればあいつらに危害が加わることはないだろう。……あそこは禁区。王は絶対に進軍を許さない)
閉じ込めておくだけでは最善とは言えない。公爵家か王族にも手を回す必要がある。そこまですれば後のことは知らない。それ以上は管轄外である。
(生命吸収か。思った通りの結果になったな)
生命力は失われてしまえば元に戻ることはない。体力や魔力とは違い休息でどうにかなる代物でもないが、例外として存在するのが生命吸収である。
自分以外の生命体から文字通り生命を吸収する悪魔じみた所業。ラギアスの悪魔にはまさにピッタリである。それを使い失われた生命力を浩人は補完したのだ。騎士団という貸しを与えた存在から。
ただジークとは違い削られた生命力は微々たるもの。何百という数の騎士達からごく僅かの生命力を奪うだけで事が足りたのだ。彼らの人生には大した影響はないだろう。
(大袈裟に倒れやがって。俺が叩き起こしてやろうか)
孤軍奮闘する連隊長。周囲に味方はいない。たった一人でジークを相手にするこの連隊長は何を思っているのか。
「笑えるな。いつから騎士団はガキの遊び場になったんだ? なあ小娘?」
「……心外ですね。私はあなたよりも目上の淑女ですよ」
派手に焔を纏わせた剣を片手で振るう傍ら、隠した左手には魔法の槍が握られている。剣技と魔法を同時に扱うこの連隊長は相当な実力者であることが窺える。だがジークの敵ではなかった。
「俺より弱い貴様はただの小娘で十分だ……消えろ」
技ではない。魔力を込めた技術もない。ただ、単純に一発殴った。連隊長目掛けて。
鎧は砕け連隊長は吹き飛ぶ。言葉を発する余裕すらなく。
「それで連隊長なのか。……どうやら同じ騎士でも実力に差はあるようだな」
呟きに応える者は皆無であった。
✳︎✳︎✳︎✳︎
広大なテローヌ平原に倒れ伏す多くの騎士達。国の紋章を背負った鎧姿の騎士が地面に横たわる異様な光景。国境付近に展開された他国の部隊はいつの間にか姿を消していた。
今戦場にいるのは完全復活を果たしたジークと世界から加護を受けた者達であった。
「遅かったな。ゴミ屑共……」
馬を途中で乗り捨て駆けつけて来たのだろう。一人一人の呼吸は荒く疲労が見て取れる。多くの人間が横たわる平原を馬で進めば死者が出るのは容易に想定出来る。
「貴様らが遅れたばかりに王国騎士団は壊滅的な被害を受けた。まぁ自業自得だがな」
嘲笑い吐き捨てるジーク。その視線の先には複数名の男女の姿。彼らの先頭には剣聖の孫であるヴァンの姿があった。
「……お前がこれをやったのか。たった一人で」
「当然だ。向かってくる敵がいるなら全員叩き潰す。いつになったら貴様は俺を理解する?」
前と同じように激昂して斬りかかってくるのかと思ったがヴァンに動きはない。何かを確かめるようにジークの一挙一動に注目している。
「来ないのか? 俺は剣聖の仇なんだろう? この前の威勢はどうしたヴァン?」
補正もあるがヴァンを煽るような発言をする。
ここまでくればもう修正は難しい。ルークが合流している様子を見る限りでは世界はシナリオに沿って動いている。ルークの同僚二人も混ざってはいるが誤差に近いだろう。
「俺にはお前が何を考えているのか分からねえよ……」
「理解する必要はない。俺と貴様らでは生きる道が違う」
ジークは世界の敵。今更覆すことの出来ない確定した未来に沿ってこの世界は回り続ける。……だからどうした。
世界がジークを拒絶しメインキャラ達を祝福するなら別にそれでも構わない。正義ごっこに興じたいのなら好きなだけ酔いしれればいい……が付き合うつもりはない。
「俺の邪魔をするなら貴様らも消す」
「ジーク。随分と楽しそうじゃないか。何か良いことでもあったのかい?」
俯くヴァンの前に出るルーク。鎧姿ということは職務としてこの場に赴いていることになる。
「……君の行動を責めるつもりはない。これは立派な正当防衛だ」
「くだらんな。たかが小隊長でしかない貴様が何を言っている?」
最低限の義理を果たすまではメインキャラ達を適度に自分へ引き付けておく必要がある。世界の異分子となってしまった者達と主人公パーティの敵対は不味い。
「貴様は騎士で俺はラギアス。こうなることは初めから決まっていた」
「誰がそんなことを決めたんだ。僕達はずっと一緒に「思い上がるなよ」」
悲しそうなルークの表情を見て何故か胸が苦しくなる。理由は分からない、理解する必要はない。
「貴様は死に損ないの哀れなガキに過ぎん。あの時見殺しにしておけば余計な手間は省けたんだがな」
「ジーク……」
これでいい。
賽は投げられた。
世界が望むように悪役としての役割を全うする。そして頃合いを見て離脱する。主人公達が真相を知ればジークに構っている余裕はなくなるからだ。それでもしつこく追って来るなら叩き潰す。死という運命から逃れられないのなら……。
「ヴァン。真実を知りたいのなら力を示せ。全てを知った時の貴様の選択……楽しみにしておく」
転移の光に包まれるジーク。
寒空の下、残されたヴァン達は何を思うのか。
第四章 再誕 終
「揃いも揃って……貴様らは暇なのか?」
いつものように飛び出す憎まれ口。国中から集まった軽く二百を超える騎士達を前にしても変わることのない不遜な態度。
ずっと待っていた。
理不尽を前にしても怯むことなく突き進むこの人物を。どれほど絶望的な状況であっても全てをひっくり返してしまう最強を。
騎士団からすれば反逆者であっても自分達からすれば悪を断ち切る反英雄である。
「……貴様は頭がイカれているようだな。態々不利なラギアスに付くとはな」
「ふふん、ラギアスなんて知らないわよ。私は私が信じる道を進むのよ」
強い言葉の裏に隠れていた弱さはもう見当たらない。誰よりも強く何よりも独善的。唯我独尊を貫くジークに敵はいない。
「……貴様は観光にでも来たのか? このくだらん国に」
「まさか。……言っただろうジーク。何かあれば絶対に駆け付けるって」
クラッツとジークの再会は二年振りであった。当時と比較すれば背が伸び、より凛々しくなったように感じる。圧倒的な力も健在。寧ろ神竜と戦った時よりも強くなっている気がする。兵士でありながら武に疎いクラッツが感じるのだから間違いないだろう。
イグノート共和国へ不法入国したジークの取り調べを行ったのがクラッツでありそれが出会いであった。
聴取は難航した。こちらを見下すような態度を取る自称貴族の少年。まともに会話にならずとても苦労したことを覚えている。
「……ってかっこいいこと言ってるけど、結局僕はエリス達の足を引っ張るばかりだったんだけどね……」
貴族派達との戦いで圧倒的な力を見せたジーク。神竜の加護を受けた反逆者達を容赦なく叩き潰した光景は今でも忘れることはない。
「ふん、雑魚は雑魚らしく振る舞えばいい。……貴様の声は聞こえていた」
超常的な強さを持つジークではあったが、何処か危うさをクラッツは感じていた。辛く悲しそうな瞳をしていたが今はそれがない。とても強い目をしている。
「俺の言いつけは守ったようだな。竜の遺物を回収した答えがそれだろうが」
クラッツの持つサーベルに埋め込まれた小さな石。澄んだ青色の物体はリヴァイアサンの宝玉を砕いたカケラの一部。ジークの助言をリーデル大統領は実行していた。
「雑魚だろうが貴様は戦うことを選んだ。なら、前だけを見ろ。他のゴミ屑共が何を言おうが……貴様は兵士だ」
「ジーク……。うん、そうだ。僕は兵士だ。兵士は悪に屈したりなんかはしない」
シモン、エリス、クラッツと会話を交わし、最後に目を向けた相手がヨルン。ジークは意外そうな表情をしていた。
「何で僕がって顔をしているね? 借りた物はしっかり返す主義なんだ」
「バカか貴様は。常識だろうが」
「意外だね。非常識な存在の君から常識なんて言葉が出るなんて」
何だかんだでこれまでジークと接点があったヨルン。始まりは領主会談の護衛から入団試験、そして二つの地方都市の襲撃。どれもジークがいたからこそ被害を抑えることが出来ていた。
「……お礼がまだだったね。ウェステンを救ってくれてありがとう。あの街は僕の故郷なんだ」
平和ボケしたどこにでもある地方都市。大きな変化のない日常が繰り返されるつまらない場所。本当にどうしようもない連中ばかりがいるが、それでもヨルンにとっては大切な故郷であった。
あの時シュトルクやブリンクがいたからこそ軍人としての責務を忘れずに済んだ。仮に一人でいたならヨルンは職務を放棄して一人ウェステンに向かい命を散らしていただろう。
「何度も同じことを言わせるな。あの連隊長共に感謝しておけ」
「まったく、君はブレないね。……これからどうする?」
ジークの存在により騎士団は沈黙しているが数で言えばこちらが大きく劣る。つい先程まで動けなかったジークのことを考えれば本調子ではないのだろう。長期戦は確実にこちらが不利である。
「貴様らの役目は終わりだ。茶でも啜っていろ」
ジークが片手を上げる。それが合図だったのかシモンが近付き身を低くする。主人に対する忠誠心の高さが窺えるがヨルンは少しだけ引いていた。
「不服だが……こいつらは俺の客人だ。丁重にもてなせ」
「はっ、承知しました」
ジークから発せられる膨大な魔力。通常の魔法とは異なる特殊な魔法式にヨルンは覚えがあった。昔デタラメな魔法爺に叩き込まれた転移魔法。それを改良した魔法が四人を包む。
「君一人残るつもりかい? もう戦う理由はないはずだ」
「俺にはある。……このゴミ屑共は口で言って分かる連中ではない。貴様も知っているはずだ」
長年続いてきた悪しき風習。汚職に満ちた騎士団と国軍本部の闇を切り裂いたジークが言うのだから間違いはない。表向きは公爵家が動いたという話ではあるが確実にジークも絡んでいるとヨルンは踏んでいた。
「分かった。こっちは任せて欲しい。僕って何気に強いからね」
状況を理解したのか各々が表情を変える。エリスは不安そうに、クラッツは無理をした笑顔を、シモンは無表情に跪く。
一人一人が納得したわけではない。これからジークはたった一人でこの騎士達を相手にするのだ。いくら力があったとしても人間であることに変わりはない。本調子ではないジークを残していく自らの不甲斐なさを痛感していた。――納得はしないが反論もしない。各々がジークを信じているからだ。
ヨルン達を背に前へと出るジーク。
転移の光に包まれる直前にジークが口を開く。意識をしなければ聞き取ることの出来ない声量で小さく呟く。
「エリス。貴様の言葉………………響いた」
ヨルン達は空間を飛び姿を消す。
「バカな……それは転移魔法? それに何故一人だけで残って……」
「これから無様に散る貴様が知る必要があるか?」
✳︎✳︎✳︎✳︎
不敵な笑みを浮かべ騎士達を見渡すジーク。
一人戦場に残ったジークを見て疑問を抱く騎士も多くいるがいつまでも寝そべってはいられない。恐怖もあるが立ち上がり剣を抜く。
「派手な魔法に対象のみを飛ばす転移魔法。……あなたが無理をしていることは分かっているのですよ」
強い言葉と不遜な態度から気圧される者もそれなりにいる。だがエリス達のこれまでを考えれば自然と違和感に行き着く。それだけの力があるなら態々逃げ回る必要はなく、マリアシティを目指す理由もない。追い込まれた状況で出てきたのは無理をしてでも仲間を守る為である。
「やはり万全ではないようですね」
口元から血を流すジーク。表情や言葉には出さないが顔は青く息も荒い。相当無理をしていることが窺える。
「美談ですね。自らを犠牲に他者を助けるのは。嫌いじゃないですよ私は」
シモンの無双にヨルンの魔法、そしてジーク。個の力は非常に優れているがそれでも大きく状況は変わっていない。依然騎士達の数は圧倒的。今のジークは手負いの獣でしかない。
「悪いことは言いません。おとなしく投降を。取引という手も「黙れ」」
「グダグダと鬱陶しい奴だな貴様は」
鋭い視線がエルティアを射抜く。
「万全じゃないだと? だからどうした。 俺が貴様らゴミ屑に屈する理由にはならん」
口から滴り落ちる血液。血を吐きながら浮かべる獰猛な笑み。追い込まれているのはジークのはずなのに強い危機感がエルティアから離れない。
「何故俺が一人残ったのか教えてやる。――貴様らへの貸しを取り立てる為だ」
「貸し? 何を言って……⁉︎ な、これは……⁉︎」
テローヌ平原に出現していた氷柱が突如輝き出す。黒く禍々しい光が氷柱から立ち昇る様子は見る者を不安にさせる。生命ある者の存在を否定するかのような光を見て騎士達には動揺が広がる。
「俺が今まで何度貴様らの尻拭いをしてやったと思っている?」
騎士団を包囲するように出現していた氷柱から発せられる黒き光が騎士達を貫く。地に伏している者、呆然としている者、逃げ惑う者など三者三様の姿を見せるが、関係なく全てが対象であった。――ただ一人、エルティアを除いて。
「俺が善意だけで行動するわけないだろうが。――貴様らが忌み嫌うラギアスの俺がな」
何らかの攻撃なのか精神的な異常を伴うモノか。攻撃対象となっていないエルティアには何が起きているのかが分からない。騎士達は力を失ったようにその場に倒れてしまう。多少の動きはあることから生きてはいるのだろう。
「……何をした? ジーク・ラギアス」
「黙って見ていろ。貴様は最後に潰す」
騎士達を貫いた光が束となり一点へと集まる。黒く輝く光の中にはキラキラとした物体が見て取れる。収束した黒光はジークに集まっていた。
「ククク……力が、戻ってきた」
光が全てジークの中に消え、直後に迸る魔力の波動。厚い雲を貫き天へと伸びる光柱が世界を揺らす。急激に冷やされた空からは雪が降り始めていた。
「生命吸収。貴様らのようなゴミ屑にも価値を与えてやったんだ。泣いて喜べ」
「騎士達が全員……呪術の類か? あなたの魔力、倍なんてレベルの増加ではありませんよ……」
「バカなのか貴様は。元に戻っただけだ。貴様らが必死になって追っていたのは俺の半身のような存在だ」
世界が凍てつく。吐く息は白く染まり周囲の草木は結晶となる。戦場の騎士達はエルティア以外全員が行動不能。残されたのは連隊長であるエルティアただ一人。たった一人でこの化け物を相手にしなければならない。
「さて、散々好き勝手してくれたな。覚悟は出来ているんだろうな?」
✳︎✳︎✳︎✳︎
目の前の女騎士が剣に紅色の炎を纏わせ斬りつけてくる。鎧からして連隊長だと予想がつくが名前を知らなければ何者なのかもよく分からない。原作に登場しなかったキャラクターは毎回同じように判断に迷うから面倒である。――だが今回は問題ない。こいつは確実にここで排除する。命を懸けて戦ったあの変人達に返す借りの一つとして。
(身体が軽い。生まれ変わったような気分だ)
鉛のように重かった身体がとても軽い。魔力を練らなくても目で見て動けばそれだけで事が足りる。スローモーションのように剣を振りかぶる連隊長を見て手を抜かれているのかと誤解する程である。もちろん、相手は手を抜いてはおらず、ジークが生まれ変わったわけでもない。理由ははっきりと分かっていた。
(生命変換。無理をしすぎていた)
原作トップクラスのポテンシャルを持つジーク。剣も魔法も魔力量も規格外であるが決して無限ではない。生物である以上魔力量には限界がある。ゲームでも同じであり魔力が無くなれば術も魔法も放つことが出来なくなる。それがこの世界とゲームでのルールであった。
枯渇した魔力は休息やマナポーションなどで回復する手段もあるが、ゲームが現実世界のようになったこの世界ではそれもまた限度があった。そもそも、魔力と呼ばれる物質は人の生命力と密接な関係にある。死にかけの人間が魔力に満ち溢れるということはないのだ。
(不足した魔力をどう捻出するか。その答えが生命変換だった)
ゲームのスキルの一つ。裏パラメーターである生命力を犠牲にして魔力を生み出す禁じ手。これによって浩人は何度も無理をしてきた。
足りない魔力を補う為に自らの命を燃やしていた。何故自分が愚かな選択を続けてきたのかは分からない。生き残る為に命を浪費するなど本末転倒である。心では分かっていても身体は勝手に動いていたのだ。
(もうどうでもよかった。正義ごっこに付き合うつもりはなかったのに……あいつらのせいで)
これまでの全てが無駄だったと知り絶望した。どれだけ自分が運命を変えようと抗ったところで結末は変わらない。悪役であるジークは一人孤独に死ぬ運命にあるのだと悟った。この世界はメインキャラ達の為に存在しているのだと。
(あいつらが余計なことをするから……まだ死ねないじゃないか)
運命を変えてくれたと言った冒険者。戯言を本当に実行してしまった兵士。異様に忠誠心が高い私兵団長。本来だったら退場していた魔術師団の連隊長。
どいつもこいつも馬鹿ばかり。何故ラギアスであるジークに肩入れをするのか。くだらない借りを気にして手を差し伸べるのか。そんな物、借り倒してしまえばいいのだ。この世界では消されるべき存在であるラギアスなんか放っておけばいいのに。ゲームのシナリオで同じことをすれば間違いなく炎上案件であった。
(本当にどうでもいい。こんな世界はぶっ壊れてしまえばいい。俺はもう抜けさせてもらう……ケジメをつけたらな)
自分でもよく理解しているが浩人は自己中心的な人間である。他の者がどうなろうが関係ない。最後に自分が生きて笑っていればそれでいいと最初に決心したのが始まりであった。
事あるごとに自分の為に行動した。打算的な考えで他人へ手を貸したこともあったが、その根底は自分の為であり生き残るという大願が全てであった。
(正義の味方を騙るつもりはないが……最低限の借りは返す。そこまで俺は終わっていない)
エリスから始まり、クラッツにシモン、そしてヨルン。もしかしたらそれ以上にいるのかもしれない。ジークという世界の悪に手を貸してしまう愚か者が。
今のジークの立ち位置は剣聖殺しの大罪人。このままジークが捕まらなければその矛先はエリス達に向く可能性がある。浩人の知らないところで人が命を落とすのだ。……そんなのは御免である。目覚めが悪い。どうして自分が他人の命を背負う必要があるのか。――だから最低限の借りは返すのだ。
(ラギアス領にいればあいつらに危害が加わることはないだろう。……あそこは禁区。王は絶対に進軍を許さない)
閉じ込めておくだけでは最善とは言えない。公爵家か王族にも手を回す必要がある。そこまですれば後のことは知らない。それ以上は管轄外である。
(生命吸収か。思った通りの結果になったな)
生命力は失われてしまえば元に戻ることはない。体力や魔力とは違い休息でどうにかなる代物でもないが、例外として存在するのが生命吸収である。
自分以外の生命体から文字通り生命を吸収する悪魔じみた所業。ラギアスの悪魔にはまさにピッタリである。それを使い失われた生命力を浩人は補完したのだ。騎士団という貸しを与えた存在から。
ただジークとは違い削られた生命力は微々たるもの。何百という数の騎士達からごく僅かの生命力を奪うだけで事が足りたのだ。彼らの人生には大した影響はないだろう。
(大袈裟に倒れやがって。俺が叩き起こしてやろうか)
孤軍奮闘する連隊長。周囲に味方はいない。たった一人でジークを相手にするこの連隊長は何を思っているのか。
「笑えるな。いつから騎士団はガキの遊び場になったんだ? なあ小娘?」
「……心外ですね。私はあなたよりも目上の淑女ですよ」
派手に焔を纏わせた剣を片手で振るう傍ら、隠した左手には魔法の槍が握られている。剣技と魔法を同時に扱うこの連隊長は相当な実力者であることが窺える。だがジークの敵ではなかった。
「俺より弱い貴様はただの小娘で十分だ……消えろ」
技ではない。魔力を込めた技術もない。ただ、単純に一発殴った。連隊長目掛けて。
鎧は砕け連隊長は吹き飛ぶ。言葉を発する余裕すらなく。
「それで連隊長なのか。……どうやら同じ騎士でも実力に差はあるようだな」
呟きに応える者は皆無であった。
✳︎✳︎✳︎✳︎
広大なテローヌ平原に倒れ伏す多くの騎士達。国の紋章を背負った鎧姿の騎士が地面に横たわる異様な光景。国境付近に展開された他国の部隊はいつの間にか姿を消していた。
今戦場にいるのは完全復活を果たしたジークと世界から加護を受けた者達であった。
「遅かったな。ゴミ屑共……」
馬を途中で乗り捨て駆けつけて来たのだろう。一人一人の呼吸は荒く疲労が見て取れる。多くの人間が横たわる平原を馬で進めば死者が出るのは容易に想定出来る。
「貴様らが遅れたばかりに王国騎士団は壊滅的な被害を受けた。まぁ自業自得だがな」
嘲笑い吐き捨てるジーク。その視線の先には複数名の男女の姿。彼らの先頭には剣聖の孫であるヴァンの姿があった。
「……お前がこれをやったのか。たった一人で」
「当然だ。向かってくる敵がいるなら全員叩き潰す。いつになったら貴様は俺を理解する?」
前と同じように激昂して斬りかかってくるのかと思ったがヴァンに動きはない。何かを確かめるようにジークの一挙一動に注目している。
「来ないのか? 俺は剣聖の仇なんだろう? この前の威勢はどうしたヴァン?」
補正もあるがヴァンを煽るような発言をする。
ここまでくればもう修正は難しい。ルークが合流している様子を見る限りでは世界はシナリオに沿って動いている。ルークの同僚二人も混ざってはいるが誤差に近いだろう。
「俺にはお前が何を考えているのか分からねえよ……」
「理解する必要はない。俺と貴様らでは生きる道が違う」
ジークは世界の敵。今更覆すことの出来ない確定した未来に沿ってこの世界は回り続ける。……だからどうした。
世界がジークを拒絶しメインキャラ達を祝福するなら別にそれでも構わない。正義ごっこに興じたいのなら好きなだけ酔いしれればいい……が付き合うつもりはない。
「俺の邪魔をするなら貴様らも消す」
「ジーク。随分と楽しそうじゃないか。何か良いことでもあったのかい?」
俯くヴァンの前に出るルーク。鎧姿ということは職務としてこの場に赴いていることになる。
「……君の行動を責めるつもりはない。これは立派な正当防衛だ」
「くだらんな。たかが小隊長でしかない貴様が何を言っている?」
最低限の義理を果たすまではメインキャラ達を適度に自分へ引き付けておく必要がある。世界の異分子となってしまった者達と主人公パーティの敵対は不味い。
「貴様は騎士で俺はラギアス。こうなることは初めから決まっていた」
「誰がそんなことを決めたんだ。僕達はずっと一緒に「思い上がるなよ」」
悲しそうなルークの表情を見て何故か胸が苦しくなる。理由は分からない、理解する必要はない。
「貴様は死に損ないの哀れなガキに過ぎん。あの時見殺しにしておけば余計な手間は省けたんだがな」
「ジーク……」
これでいい。
賽は投げられた。
世界が望むように悪役としての役割を全うする。そして頃合いを見て離脱する。主人公達が真相を知ればジークに構っている余裕はなくなるからだ。それでもしつこく追って来るなら叩き潰す。死という運命から逃れられないのなら……。
「ヴァン。真実を知りたいのなら力を示せ。全てを知った時の貴様の選択……楽しみにしておく」
転移の光に包まれるジーク。
寒空の下、残されたヴァン達は何を思うのか。
第四章 再誕 終
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