転生したら婚約破棄された王女になっていて、冷酷騎士団長に見初められてしまいました

you-utsu

文字の大きさ
1 / 1

転生したら婚約破棄された王女になっていて、冷酷騎士団長に見初められてしまいました

しおりを挟む
第1章:突然の転生と婚約破棄

18歳のOL・桜井凛は、ある日、帰り道に突然意識を失った。目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界。豪華なドレスを身に纏い、鏡に映るのは異世界の王女・リリーアの姿だと気づく。そして、王子と婚約していたはずのリリーアは、目の前で突然婚約破棄を宣告されてしまう。

「リリーア、君との婚約はここで終わりだ。君には新しい人生を歩んでもらいたい」

王子の冷たい言葉に、凛は唖然としながらもこの状況を受け入れ、城を出る決意を固める。

第2章:冷酷な騎士団長・アシュレイとの出会い

城を去る準備をしていた凛の前に現れたのは、「漆黒の騎士」として名高い騎士団長・アシュレイだった。彼は、城を出て行こうとする凛を冷たい視線で制し、言葉少なにこう告げる。

「リリーア様、王命であるとはいえ、あなたを一人にするつもりはありません」

その言葉に驚く凛だが、アシュレイはさらに告げた。

「たとえ王子との婚約が破棄されたとしても、私はあなたを守るために共にいます」

アシュレイの冷徹な表情と厳しい言葉に戸惑いながらも、凛は少しずつ彼に心を許していく。

第3章:旅の始まり

凛とアシュレイは共に王国を出て、庶民の暮らしや新たな人々と触れ合いながら旅を始めることに。王女として過ごしてきたリリーア(凛)にとって、庶民の暮らしは新鮮で、初めての体験ばかりだった。

アシュレイは無表情ながらも、彼女の小さな驚きや笑顔を静かに見守っている。次第に、彼の無口な中に秘められた優しさや気遣いを感じ、凛の心は揺れ動くようになる。

「どうして、あなたはそんなに私に尽くしてくれるの?」

凛がある夜、彼に問いかけると、アシュレイはふと瞳を伏せ、静かに答えた。

「リリーア様のためなら…命を賭ける覚悟があるからです」

その言葉に凛の胸は熱くなり、彼への想いが少しずつ育っていく。

第4章:強敵との遭遇と共闘

旅の途中、凛とアシュレイは魔物の襲撃を受けることに。凛が初めて見る魔物に恐怖を感じる中、アシュレイは一瞬の迷いもなく剣を抜き、彼女の前に立ちはだかる。

「私がいる限り、貴女に指一本触れさせるつもりはありません」

アシュレイの決死の覚悟を目の当たりにした凛は、胸の奥にある彼への想いが確かなものになっていることに気づく。そして、アシュレイが傷つきながらも彼女を守る姿に、彼に対する感謝と共に「自分も彼の力になりたい」と思うようになる。

第5章:互いの心の距離が縮まる夜

魔物の襲撃を無事に乗り越え、夜の野営地で二人きりの静かな時間が訪れる。アシュレイは焚き火のそばで彼女に外套を掛け、そっと囁いた。

「凛、貴女のことを守りたいのは、私自身の意志だ」

彼の言葉に驚きつつも、凛は照れながら笑顔で応えた。「私も…あなたと一緒なら、どこまででも行ける気がするわ」

二人は視線を交わし、自然に手を取り合う。静かな夜の中で、凛とアシュレイは初めて心を通わせ、彼女の心に芽生えた想いがさらに深くなっていく。

第6章:謎の魔術師とさらなる試練

ある村に辿り着いた二人は、謎めいた魔術師と出会う。彼はアシュレイに「貴方の本当の運命」を示唆し、彼の心に迷いをもたらす。アシュレイは自らの役目と凛への想いの間で葛藤するようになり、再び冷たい態度を見せるようになる。

凛はその変化に戸惑い、不安を感じるが、アシュレイの胸の奥に秘められた悩みを理解し、彼に寄り添うことを決意する。

第7章:二人の誓いと新たな運命

アシュレイは、凛に自分の抱えている運命と、騎士としての宿命について告白する。凛は彼の告白を静かに受け入れ、「あなたと共にいることで、私はこの異世界で生きていく意味を見つけた」と伝える。

互いの心を確かめ合い、二人は改めて固い絆で結ばれる。アシュレイは凛に新たな指輪を贈り、「この先もずっと、貴女の側に」と誓う。

エピローグ:二人が描く未来

凛とアシュレイはそれぞれの運命を受け入れながらも、共に歩む道を見つけた。これからも、二人は試練に立ち向かい、支え合いながら新たな人生を共に切り拓いていく。

彼女のそばには、冷酷な騎士団長だったはずのアシュレイが、誰よりも優しく温かな眼差しで寄り添っていた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。

汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。 元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。 与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。 本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。 人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。 そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。 「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」 戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。 誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。 やわらかな人肌と、眠れない心。 静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。 [こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]

処理中です...