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第1章 統一戦争
25話
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8月某日。我々はイタリア兵とともにある作戦に出ていた。
それは敵の威力偵察。
現在コンドル軍団の空港から離れてイタリアの駐屯地に陣を置いているわが部隊は、現地の部隊と共同作戦を取ることが多くなってきた。
というのも、ドイツ本国から増援部隊が来たため、わが大隊は警備任務を解除されたからだ。
とはいっても自由行動を許されたわけではないが、それでも以前に比べ自由度は高くなった。
そしてそれに伴う大規模反抗作戦。
現在スペインは共和派と国粋派に分かれ内戦をしており、ドイツとイタリアが国粋派を支援し、共和派をソビエトが支援している。
アフリカの植民地では国粋派が多く占めているが、その西部。大西洋側は共和派の市民軍が多く立てこもっている。
それに対し我々国粋派は決定打を打てずにいたが、今月の初旬、イタリアから2個師団、ドイツから1個師団規模の増援が来たことにより攻勢に転ずることとなった。
現在はそのための偵察活動を実施中である。
敵の残存する都市は5つ。
そのすべてに敵軍の部隊が立てこもり、それぞれが連携し、一つの要塞と化していた。
その中で最も大きいものがタンジェ。アフリカの最北端に位置し、対岸にはイギリスが領有するジブラルタルが存在する。
そこからさらに南に行くと、西にアシラー、東にテトゥアンという二つの都市が構えられており、それぞれが強固な防衛線によって囲まれている。
さらに南に、ララシュとシャウエンという都市がそれぞれ東西に存在し、北にある都市の前哨基地となっている。
シャウエン以南、及び以東はすべて国粋派が占領し、間もなくアフリカでの戦闘は終結を迎えると考えられている。
国粋派の主力は現在クサールアルケビールというララシュの南東に存在する都市に集結しつつある。
わが部隊及びイタリア78歩兵連隊はクサールアルケビールより東に行ったブリックシャという都市に展開している。
「大尉、結果は?」
私がロレンス大尉に威力偵察の結果を尋ねる。
すると彼は待っていた、といわんばかりに説明を始める。
「シャウエンの敵部隊ですが、およそ2個大隊規模。しかしながらどうも後方にいくつかの部隊を予備として分散配置させているようです。おそらくは現地の農民集団かとは思われますが油断はできません」
「攻略は?」
ロレンスに尋ねると少しばかり彼は考えたのちに返答を返す。
「やれ、と言われれば不可能ではありませんが、わが大隊は壊滅するやもしれません」
その答えを聞いた私は大いに悩む。
現在アフリカに展開している各部隊の指揮権は体系上はバラバラであるが、実質的にドイツのコンドル軍団が握っている。
彼らからは主力がララシュを攻撃する際にシャウエンに陽動攻撃をかけてほしいといわれている。
落とせとは言われていないが……。
「やっぱり、後のことを考えると落としたほうがいいわよね……」
というのも、シャウエンという都市はほかの都市から大きく離れており、北は森林地帯に囲まれた厄介な都市である。
仮にほかの都市を落としたとしても一緒に降伏するとは考えづらく、落とせるのなら落としておきたい所なのだ。
これはイタリアの連隊も同じ意見だ。
「いい案はないかしら」
「難しいですね、今回の偵察で多くの哨戒地点を発見いたしましたし、機関銃陣地も多くあります。西に小道がありますが、途中に農村があり恐らく敵がいるでしょう」
地の利をよく生かしていると思う。
防衛する側が有利なのは大昔から変わらないが、機関銃が登場してそれが一気に加速したような気がする。
「ただ、輸送路を確保するためにもシャウエンとブリックシャの中間にあるラグディールとデルダラという街は落としておきたいところです」
「えぇ、そうすればアルホセイマで荷揚げした荷物をわざわざ南下させずとも輸送できるようになるわね」
「司令部に要請すれば多少の援軍は期待できるのでは?」
「すぐに要請して」
「了解しました」
私はロレンス大尉にそういうと、地図を睨む。
大陸とちがってここは発展途上だ。
宗主国により大きな道路は建設されているものの、それらを支える細い道が無く、輸送路は限定される。
「ラグディールとデルダラはなんとしても落としたいわね……」
後日、ドイツから返答が届き航空支援が約束された上での攻略許可が出された。
しかしそれはデルダラとラグディールのみに限定されており、その奥のシャウエンについては許可されなかった。
「73連隊にこれを通達するとともに、作戦会議を行うわよ」
「了解しました」
ラグディールとデルダラは我々が駐屯するブリックシャから見て縦に連なっており、近い順から、ラグディール、デルダラとなっている。
まずはラグディールから落とすことになるだろう。
ロレンス大尉は私の命令を聞くと書類をもって73連隊の司令部へと向かっていった。
私は空を眺め、
「今日は、天気がいいわね」と呟いた。
2時間後、各大隊長と連隊長によるドイツ・イタリア合同の会議が開かれた。
議題はラグディール及びデルダラの攻略について。
「諸君、集まってくれてありがとう」
まず声を発したのは73連隊長アレッシオ・スカルキ大佐。
第1次世界大戦にも従軍した歴戦の雄。
「この度はお招きいただきいただきありがとうございます」
私はそう恭しく礼をすると全員から拍手で迎えられた。
何度かこういった場面に出くわしたが、いままで拍手で迎えられたことはなく、戸惑う。
「まったく、ドイツは何をしているのだ」
「こんなにも美しい女性を戦地に送るなどどうかしている」
「お嬢さん。今夜ディナーでも」
などなど言いたい放題である。
「まぁ諸君。その辺にしておきたまえ。あまりお嬢さんを困らせるんじゃない」
困っている私を見かねて大佐を声をかける。
「彼女は我々よりも戦歴を積んでいるのだ。敬意を払いたまえ」
彼の言葉に一同は息をのんだ。
齢20に満たない私だが、大佐の次に戦争には慣れている。
「では諸君、これを見たまえ」
静かになったことを確認した大佐はブリックシャからラグディールが描かれた
地図を広げる。
するとそれぞれの大隊長が口々に思ったことを口にする。
「道に迷うことはなさそうだな」
「行軍は1日と少しといったところか」
「農村があるようだな」
「丘が点在していて、防衛には無理がないな」
思ったよりも的確に情報を読み取っており驚く。
イタリア兵というと前世の記憶では弱兵というイメージがあったが、海外派遣されるような部隊ならばある程度は精強なのだろうか。
「そんなところだろう」
大佐が声を上げる。
そこで私は手を上げ「もう一つあります」という。
「なんだね?」
「道沿いに川がありますね」
私がそう指摘すると全員が視線を移した後に不満げな顔をした。
一見しただけではただの川にしか見えない。
対岸には村があるわけでもなく平野が広がり、防衛陣地ともしずらく、渡河できる橋もなければ水深も深い。
真横に壁があるようなもので、行軍の際に警戒する方向が減ると思えばむしろ利点となる。
「これがどうかしたのかね?」
そう尋ねられると私はある一点を指さす。
小高い山と、川に挟まれた地点。
その間に道が続き、ここを行軍せねばならない。
「ここに、敵の防衛拠点があると考えます」
地図でなぞればおよそ1kmほど続く狭い地帯。
私ならここで防衛する。
ラグディールから近く、周辺で最も高い山からも近いこの地は、偵察もでき、防衛もできる最重要地点になるだろう。
「……なるほど、それを前提に行軍計画を立案しろと?」
「はい」
「遭遇戦で随時撃破ではいけないのかね?」
「この地点は塹壕を掘りやすく、補給も容易です。川水も可飲ですし、私でしたらここに布陣します」
「わかった。ここの地点へ偵察を出そう。君らもここは未踏破だったな?」
「はい」
大佐の問いに私はそう答えた。
威力偵察で周辺を偵察していてもそこまで深入りしたことはない。
「諸君、準備を進めたまえ。攻撃開始は1か月後とする」
「了解!」
大佐の声をもって会議は閉幕した。
それは敵の威力偵察。
現在コンドル軍団の空港から離れてイタリアの駐屯地に陣を置いているわが部隊は、現地の部隊と共同作戦を取ることが多くなってきた。
というのも、ドイツ本国から増援部隊が来たため、わが大隊は警備任務を解除されたからだ。
とはいっても自由行動を許されたわけではないが、それでも以前に比べ自由度は高くなった。
そしてそれに伴う大規模反抗作戦。
現在スペインは共和派と国粋派に分かれ内戦をしており、ドイツとイタリアが国粋派を支援し、共和派をソビエトが支援している。
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敵の残存する都市は5つ。
そのすべてに敵軍の部隊が立てこもり、それぞれが連携し、一つの要塞と化していた。
その中で最も大きいものがタンジェ。アフリカの最北端に位置し、対岸にはイギリスが領有するジブラルタルが存在する。
そこからさらに南に行くと、西にアシラー、東にテトゥアンという二つの都市が構えられており、それぞれが強固な防衛線によって囲まれている。
さらに南に、ララシュとシャウエンという都市がそれぞれ東西に存在し、北にある都市の前哨基地となっている。
シャウエン以南、及び以東はすべて国粋派が占領し、間もなくアフリカでの戦闘は終結を迎えると考えられている。
国粋派の主力は現在クサールアルケビールというララシュの南東に存在する都市に集結しつつある。
わが部隊及びイタリア78歩兵連隊はクサールアルケビールより東に行ったブリックシャという都市に展開している。
「大尉、結果は?」
私がロレンス大尉に威力偵察の結果を尋ねる。
すると彼は待っていた、といわんばかりに説明を始める。
「シャウエンの敵部隊ですが、およそ2個大隊規模。しかしながらどうも後方にいくつかの部隊を予備として分散配置させているようです。おそらくは現地の農民集団かとは思われますが油断はできません」
「攻略は?」
ロレンスに尋ねると少しばかり彼は考えたのちに返答を返す。
「やれ、と言われれば不可能ではありませんが、わが大隊は壊滅するやもしれません」
その答えを聞いた私は大いに悩む。
現在アフリカに展開している各部隊の指揮権は体系上はバラバラであるが、実質的にドイツのコンドル軍団が握っている。
彼らからは主力がララシュを攻撃する際にシャウエンに陽動攻撃をかけてほしいといわれている。
落とせとは言われていないが……。
「やっぱり、後のことを考えると落としたほうがいいわよね……」
というのも、シャウエンという都市はほかの都市から大きく離れており、北は森林地帯に囲まれた厄介な都市である。
仮にほかの都市を落としたとしても一緒に降伏するとは考えづらく、落とせるのなら落としておきたい所なのだ。
これはイタリアの連隊も同じ意見だ。
「いい案はないかしら」
「難しいですね、今回の偵察で多くの哨戒地点を発見いたしましたし、機関銃陣地も多くあります。西に小道がありますが、途中に農村があり恐らく敵がいるでしょう」
地の利をよく生かしていると思う。
防衛する側が有利なのは大昔から変わらないが、機関銃が登場してそれが一気に加速したような気がする。
「ただ、輸送路を確保するためにもシャウエンとブリックシャの中間にあるラグディールとデルダラという街は落としておきたいところです」
「えぇ、そうすればアルホセイマで荷揚げした荷物をわざわざ南下させずとも輸送できるようになるわね」
「司令部に要請すれば多少の援軍は期待できるのでは?」
「すぐに要請して」
「了解しました」
私はロレンス大尉にそういうと、地図を睨む。
大陸とちがってここは発展途上だ。
宗主国により大きな道路は建設されているものの、それらを支える細い道が無く、輸送路は限定される。
「ラグディールとデルダラはなんとしても落としたいわね……」
後日、ドイツから返答が届き航空支援が約束された上での攻略許可が出された。
しかしそれはデルダラとラグディールのみに限定されており、その奥のシャウエンについては許可されなかった。
「73連隊にこれを通達するとともに、作戦会議を行うわよ」
「了解しました」
ラグディールとデルダラは我々が駐屯するブリックシャから見て縦に連なっており、近い順から、ラグディール、デルダラとなっている。
まずはラグディールから落とすことになるだろう。
ロレンス大尉は私の命令を聞くと書類をもって73連隊の司令部へと向かっていった。
私は空を眺め、
「今日は、天気がいいわね」と呟いた。
2時間後、各大隊長と連隊長によるドイツ・イタリア合同の会議が開かれた。
議題はラグディール及びデルダラの攻略について。
「諸君、集まってくれてありがとう」
まず声を発したのは73連隊長アレッシオ・スカルキ大佐。
第1次世界大戦にも従軍した歴戦の雄。
「この度はお招きいただきいただきありがとうございます」
私はそう恭しく礼をすると全員から拍手で迎えられた。
何度かこういった場面に出くわしたが、いままで拍手で迎えられたことはなく、戸惑う。
「まったく、ドイツは何をしているのだ」
「こんなにも美しい女性を戦地に送るなどどうかしている」
「お嬢さん。今夜ディナーでも」
などなど言いたい放題である。
「まぁ諸君。その辺にしておきたまえ。あまりお嬢さんを困らせるんじゃない」
困っている私を見かねて大佐を声をかける。
「彼女は我々よりも戦歴を積んでいるのだ。敬意を払いたまえ」
彼の言葉に一同は息をのんだ。
齢20に満たない私だが、大佐の次に戦争には慣れている。
「では諸君、これを見たまえ」
静かになったことを確認した大佐はブリックシャからラグディールが描かれた
地図を広げる。
するとそれぞれの大隊長が口々に思ったことを口にする。
「道に迷うことはなさそうだな」
「行軍は1日と少しといったところか」
「農村があるようだな」
「丘が点在していて、防衛には無理がないな」
思ったよりも的確に情報を読み取っており驚く。
イタリア兵というと前世の記憶では弱兵というイメージがあったが、海外派遣されるような部隊ならばある程度は精強なのだろうか。
「そんなところだろう」
大佐が声を上げる。
そこで私は手を上げ「もう一つあります」という。
「なんだね?」
「道沿いに川がありますね」
私がそう指摘すると全員が視線を移した後に不満げな顔をした。
一見しただけではただの川にしか見えない。
対岸には村があるわけでもなく平野が広がり、防衛陣地ともしずらく、渡河できる橋もなければ水深も深い。
真横に壁があるようなもので、行軍の際に警戒する方向が減ると思えばむしろ利点となる。
「これがどうかしたのかね?」
そう尋ねられると私はある一点を指さす。
小高い山と、川に挟まれた地点。
その間に道が続き、ここを行軍せねばならない。
「ここに、敵の防衛拠点があると考えます」
地図でなぞればおよそ1kmほど続く狭い地帯。
私ならここで防衛する。
ラグディールから近く、周辺で最も高い山からも近いこの地は、偵察もでき、防衛もできる最重要地点になるだろう。
「……なるほど、それを前提に行軍計画を立案しろと?」
「はい」
「遭遇戦で随時撃破ではいけないのかね?」
「この地点は塹壕を掘りやすく、補給も容易です。川水も可飲ですし、私でしたらここに布陣します」
「わかった。ここの地点へ偵察を出そう。君らもここは未踏破だったな?」
「はい」
大佐の問いに私はそう答えた。
威力偵察で周辺を偵察していてもそこまで深入りしたことはない。
「諸君、準備を進めたまえ。攻撃開始は1か月後とする」
「了解!」
大佐の声をもって会議は閉幕した。
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